夏の植生

田んぼに大量の稲がひしめき合って生えているのを見るのは、電車からだときれいだけれど、目の前で見ると怖い。高さ50cmの板状の緑の集団が視界数10m広がっているのはなんだか異様なものを感じる。夏の植物は怖い。太陽から養分を吸っているとはいえ、日に日に目覚ましい速度で大きくなる姿に親しみを感じられない。田から漂う枝豆が発酵したような臭いがなんとなく死や寄生を想像させるからかもしれない。


CDレビュー: Verve Jazz Masters 52 : Maynard Ferguson


★★★★☆
トランぺッター、メイナード・ファーガソンのごたまぜアルバム。新しい曲から古い曲まで。甲子園から見える青空のように明るい、明るくて眩しい音です。情緒や苦悩、気だるさといったものは全くありません。元気ですかーっ!
余裕があるときに聞くと頭を射抜かれたように心地いいですが、疲れたときに聞くと、うるさい勘弁してくれと思わせてしまう諸刃の剣です。

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miraiserverの制限?

六帖webアプリではmiraiserverという無料のホスティングサービスを使っている。LanguageTrainerで単語をひたすら登録していたら、30くらい連続で登録したところで動作しなくなった。真っ白なページが表示される。miraiserverの過負荷防止のための制限に引っかかったらしい。そういえばTrainNaviでも突然時刻表のデータを得られなくなることがあった。これじゃ日常ログに記録しまくる処理ができない。30問くらい解いたところで動作不能になってしまう。困った。
たぶん、処理ごとにデータベースをオープン・クローズしていることが原因なのではないかと思う。PHPの勉強不足で、データベースをオープンしっぱなしにする方法がわからない。もしこれができれば、あとはSQL文を実行するだけだから制限には引っかからないはず。ああ、まともな稼働はまだまだ先だなぁ。仕方がないからローカルにデータを移して勉強しよう。
ローカルで使ってみて、致命的なバグがいくつもあったので修正した。


CDレビュー: Verve Jazz Masters 51 : Blossom Dearie


★★★★★
かわいいです。とにかく声がかわいい。ジャズヴォーカルというと煙草で喉が焼け切った姐さんがかすれ声をジョワーと聞かせてくれるのが定式だと思ってましたがこの人の歌を聴いて自分の固定観念のアホさ加減が明るみになってしまいました。許して。6曲目Someone To Watch Over Me、7曲目L’Etang、ラスト16曲目The Party’s Overが特に破壊力高いです。ヴォーカル入りジャズとしては第一級のおすすめ。聞いてください。

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出社

一昨日11日は月一の出社日、久々の東京は台風一過で若干暑さが和らいでいた。連日34度前後だった7月下旬〜8月上旬と比べると屁みたいなものだ。行きと帰りの電車の中で、久々にBack To The Future 1を見た。ドクことクリストファーロイドがめちゃんこカッコいい。全体的に聞き取りやすいのでリスニング教材としても優れている。ただしドクのみ早口で1.21ジゴワットとかフラックスキャパシターとか意味不明の科学用語を使うので難しい。中古の携帯屋で5000円くらいで買ったSIMなしスマホを使っている。通信はできないが、WiFiは使用可能なので自宅なら金を払わなくてもネットサーフやアプリのダウンロードが可能だ。
帰り、新宿でデータ記録用のBD-R DLを探すもドスパラが閉店してしまったため安い店がない。仕方なくヨドバシで10枚2500円も使うこととなった。
上司が一人新型うつ?になっているため仕事が大量に回ってくる。サーフィンに行ってないで早く復活して欲しい。


LanguageTrainer ある程度完成

六帖Webアプリ更新
2014-08-03の続き。一日かけてほぼ形になった。本日作業したのは
・出題画面作成、問題選択論理・ログ機能実装
・若干の仕様変更、デバッグ(一番時間がかかった)
で、ひとまず動作するようになった。問題は英語のみ22問登録した。明日から随時問題を登録してまともに使用してみよう。
まだ作業できてないのは
・問題集の編集機能の充実。現在新規追加しかできない。登録済み問題の閲覧、編集、削除機能を付ける。ただし削除はログとの兼ね合いで面倒なので後回し。
・統計機能。覚えた問題の数、解いていない問題の数、最後にアプリを使用した日など。
・問題集にパスワードをかけるべき。
・語学以外の形式に対応する。lttable.TableTyleによって動作を変える。
・ドキュメントの作成。まともに開発・保守するプログラム第一号になりそうだ。
・(バグ)空の問題集を選択するとエラーになる
これらはまた来週。
Eclipseの効果はすさまじく作業効率が2倍くらいになった。PHPでまともにプログラム組んだのはほぼ初めてだったのに、いつもの仕事のように作業できた。好きで組むプログラムの何と楽しいことよ。仕事だとすぐ眠くなってしまうのに自分で作るとちっとも眠くならない。
今回学んだ、SQLで一方のテーブルに存在するが他方のテーブルに存在しないレコードの抽出方法。一度も解いていない問題の一覧を選択するときに使用した。テーブルBに存在しないレコード一覧をテーブルAからゲットするなら、WHERE句に
NOT EXISTS(SELECT 1 FROM B WHERE リレーション条件)
を入れてやればいい。今回、ltelement(問題集)の中から一度も解いてない、つまりltlogテーブルにレコードがない者の一覧を作成したかったので、

SELECT ltelement.ElementID FROM ltelement WHERE ltelement.TableID=??
AND NOT EXISTS(SELECT 1 from ltlog WHERE ltlog.UserID=??
AND ltelement.TableID=ltlog.TableID AND ltelement.ElementID=ltlog.ElementID)

とした。


CDレビュー: Franz Schubert, Boston Symphony Orchestra, Charles Munch(Cond), 1955 and 1958 – Symphony No.8 in B Minor “Unfinished”, Symphony No.9 in C “The Great” (RCA Living Stereo Collection CD 51)

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★★★★★
いやあ交響曲っていいものですね!

シューベルトは「魔王」をほとんどの中学校で習うこともあって歌曲の作曲者として理解されていることが多いけれど、なんと交響曲を9つも作っている。未完成のものも含めると13もあるらしい。

こんなこと言うと怒られるかもしれないが、シューベルトを含めドイツ・オーストリア系の作曲者って作風が「ダサカッコいい」と思う。ベートーヴェンは美しいメロディーや和音もさることながら時々ユニゾンや爆音和音でダサい洪水を投げてくることがある。運命の冒頭とか交響曲6番の終盤の謎連発和音、7番4楽章の運動会みたいなメロディーなど。ブラームスもこの正統派ダサカッコいい系譜に位置する。リストもそうかも。

シューベルトの交響曲はベートーヴェンの美しさを引き継ぎつつ、ダサさをさらに洗練して頻度を高めたように聞こえた。彼の体に流れる熱い音楽的血潮がこのダサさを生み出し、聞き手を共振させて一種の興奮を引き起こす。特に、交響曲8番の第1楽章、9番の1,4楽章は顕著だ。

8番の第1楽章はほとんど演歌だ。オーケストラと演歌の融合を1825年に果たしているなんて超前衛的だ。9番の第1楽章はカッコいいはずの場面で盆踊りみたいな三連符が大量出現する。そして第4楽章は歓びの歌のパクリ、もといリスペクトした主題が要所で現れ、ズッコケそうになりながら絶頂、大団円を迎える。演奏は非常にダイナミックで、力が余りすぎて時々木管金管が前に滑ってしまっているがそれもよし。シューベルトはダサさを極め転じて人を感動させる魂を持った作曲家として私の心に刻まれた。

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CDレビュー: Giuseppe Verdi, Rome Opera Orchestra And Chorus, 1960 – La Traviata(RCA Living Stereo Collection CD 47, 48)


★★★★☆
イタリアの誇るオペラ王ヴェルディの中期の作品。邦題は「椿姫」というらしい。全くイタリア語のわからない身としては1枚目はやや盛り上がりに欠けるが2枚目が素晴らしい。途中、セリフを歌ではなく左マイクの真ん前で喋らせる演出もあり1960年当時としては前衛的だったのではないだろうか。たぶんラストはヒロインが死んでる。

(日本では単品発売されていないようなのでボックスセットへのリンクを貼ります)

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Head First Design Patterns

Head First Design Patterns
デザインパターン入門書。引っ越しで時間が取れず読み終わるのに3か月もかかった。2004年の本なのでJavaの仕様が古いと思われるけれど、精神は汲み取れた。全体を通して言っていることは、クラス間の依存性をなくすということ。あるオブジェクトが他のオブジェクトの仕様を知らなくても良いようにする。継承よりインターフェースでプログラミングする。これがこの本の一番のポイントだったように思う。10年間行き当たりばったりでプログラミングしてきたことを大いに反省した。これをどのように実際の仕事につなげていくか、は各言語仕様の詳しい解説書が必要になるだろう。
次はさしあたりすぐに必要なPHPの本を読む予定。


窓枠エアコン

昨日の朝、窓枠エアコンを設置した。ヤマダで一番安い機種、中国HaierのJA-16Mだ。いままでセパレートタイプの普通のエアコンしか使ったことがなかったので、利点や欠点など全く知らなかった。気が付いた点をリストアップしていく。

まず、設置について。工事不要で簡単設置と書いてあるが大嘘。念のため高くなってでも工事を発注してよかったと思っている。窓に置くだけのものではないので、取り付けるための四角い金具を窓に固定するのだが、これは電動式ドライバーがないと不可能だった。脚立も必要。金具も大変だが本体の取り付けも大変。大きさが高さ77cmと普通のセパレート型のエアコンと同じくらいだけれど、室外機に相当する設備も内蔵しているため23kgと非常に重い。普通のエアコンは7kgくらい。で、これが軽い力で金具に嵌まらず、電気屋さんがずいぶん苦労しなさっていた。夏場に重いものを持って大きな力をかけるのは一般人には地獄だと思う。

設置場所と隙間について。窓枠エアコンは窓を1/3くらい開けっ放しにして、空いた場所に金具を取り付ける。したがって窓のロックができないことが第一の欠点だ。回転式の補助錠を使えばとりあえずは空かなくなるが、完全なロックではない。自分のマンションは窓に防犯用の柵がかかっているのでまずこの点は心配ないが、1階に住んでいる方はやめたほうがいいかもしれない。第二の欠点は、虫が入りやすいこと。窓が開いたままなので、エアコンの左右に隙間ができる。ペラペラのゴム製セパレータ?がついているが、これでは心もとない。大抵はパテが付属しているので、これを使って隙間をなくす必要があるが、エアコンをつけるのは暑い時期なので塗るのが大変。なんとか、昨晩は虫を1匹も入れないことに成功した。

性能については全く問題がない。部屋は冷えるし、湿度80%以上にならなければドレーンから水が垂れることもない。消費電力も、セパレート型とほぼ同じ約500W。安物なので風量のコントロールが強と弱しかないが、高いものならもっと細かい設定もできるだろう。昨日は性能テストのため昼前から電源を入れた。室温が35度から30度に下がると、作業効率は上がるわ眠くならないわ、今まで相当体力を消耗していたのだとよくわかった。猫も楽そうによく寝ていた。よく寝ているのは、いつものことだけれど。