CDレビュー: Opeth – Orchid(1995)

★★★★☆

 

久しぶりのレビューです。

最新アルバムが気に入っているスウェーデンのメタルバンドOpethのファーストアルバムを聴いてみました。以前は曲を風呂で聴いていましたが、いまは朝に家事をしている時に聴いています。

重厚で長大、演奏も上手と三拍子そろった優れたバンドなのですが、デスボイスがヴォーーヴォーーすぎてちょっと苦しい。私には合わないので★-1です。

しかし2曲目Under The Weeping Moonの後半、いきなりクリーンボイスに切り替わると同時に空間まで切り替えるような演出には驚きました。他にも似たような演出が行われる箇所があります。もう全部ふつーの声で歌ったらええんちゃう?

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CDレビュー: Yes – Heaven & Earth (2014)

★☆☆☆☆

 

イエス最新アルバム。20枚目です脅威ですね。よくこんなに出せたもんです。

しかし、、薄い!薄すぎる!タンパク質が半分以下になったトモエ乳業の低脂肪乳って感じ!つまらなさすぎて1曲も印象に残る曲がありませんでした。残念。全く付けるコメントもありません。最後の最後でこれは悲しすぎる。

 

 

 

次回から、最新アルバムのPale Communionが非常に良かったスウェーデンのOpethというバンドのアルバムを順番に聞いていこうと思います。

 

 

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CDレビュー: Yes – Fly From Here(2011)

★★★★☆

42年目のアルバム

イエス19枚目のアルバム。結成から42年が経過しており、もう存続していること自体が奇跡的です。

ヴォーカルのジョン・アンダーソンは呼吸不全でリタイア、キーボードのリック・ウェイクマンは心臓病でリタイアしていますが、新しいメンバー(ウェイクマンの息子もいる)を加えて出したのがこのアルバムです。

曲のクオリティはそこそこ良いし、新しいヴォーカルのベノワ・デイヴィッドの声は悪くありませんが、やはり音にパンチが足りないです。ドキドキするような展開が足りません。

8曲目Life On A Film Setは良かったので動画を貼っておきます。後半~ラストにかけてのせり上がっていく感じが好きです。

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アルバムを出せただけですごいと思いますがもう少しひねってほしかった。。

 

 

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CDレビュー: Yes – Maginification(2001)

★★★★★

 

プログレバンド、イエス18枚目のスタジオアルバムです。

新しい試み

本作はオケを大々的にフィーチャーし全体的に美しい仕上がりとなっています。特に1、8、9曲目は大作であり構成も上手でさすがと言うしかない出来栄えです。間にいやな感じのしないポップな曲も交え、これまでのキャリアの総集編と言えるアルバムではないでしょうか。

オケも単純に盛り上げるために入れてるわけではなく、現代映画音楽のように面白い和音構成を混ぜてきたり一筋縄ではありません、これは特に8曲目Dreamtimeの後半で顕著です。

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この曲は中盤の展開が今までにないパターンでこのアルバムでは一番好きです。前進していくバンドはいいですね。

もう少しびっくりさせてくれるものがあると歴代1位を付けたかもしれません。とはいえ、キャリア後半のイエスのアルバムの中では抜きんでている1枚です。

 

 

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CDレビュー: Yes – Ladder (1999)

★★★★★

 

イエス17枚目のオリジナルアルバムです。デビュー30年を突破しています。ヴォーカルのジョン・アンダーソンはこのときもう55歳ですね。まだ声の透明さが失われていない、、すごい

キャリア集大成

1曲目Homeworldからいきなり素晴らしいですね。イエス序盤の特徴であった明るいプログレの大復活です。オルガンもシンセの使い方も時代に全然迎合していません。あーこういう尖ったサウンドをこのバンドに期待してたんだな。1999年と言えば日本では宇多田のAutomaticとかモー娘のLOVEマシーンとかがヒットしていた頃です。洋楽だとブリトニースピアーズとかリッキーマーティンとか。もうデジタルなクラブサウンドバキバキのころですね。

2曲目It’ll Be A Good Dayも単純ながら泣けてくるサビです。1-2曲目は何故か琴とか日本の楽器が使われてます(シンセだろうけど)。他にも4曲目Can I?のように遊びの入った曲もいいですね。

5-9曲目はここ最近の方向性であるポップサウンドですので、個人的には若干減点です。10曲目New Languageは本当に今までの集大成で、オルガンありテンポ変化あり超大曲でアドリブあり、しかもポップ要素も取り入れているという全要素を完璧に融合した総まとめ曲です。

まだまだいけますね。聞き続けてきてよかったと思えるバンドでした。

 

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昔ながらのポリゴン数のすっげぇ少ないビデオクリップ。FF7(1997年)ってこんな感じでしたよね。

 

 

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CDレビュー: Yes – Open Your Eyes(1997)

★☆☆☆☆

Yesの15枚目のアルバムです。このアルバムの前にライブアルバムであるKeys to Ascension 1Keys to Ascension 2 がリリースされていますが、飛ばしました。スタジオ新曲も入っているらしいですがとりあえずスキップです。

中途半端過ぎ。ひどい

なんと1曲も心に残る曲がありませんでした。前作で抱いた期待は一体どこへ行ってしまったのか。どの曲もふつー。ふつーすぎる。演奏は上手なんだけど、何も響いてこないよ!どうしたの!?

ラストSolutionはトラックに入った時23分47秒とわが目を疑う数字でどんな大作がやってくるのかと期待したけど、本編は普通に5分で終わってあとは環境音+たまにボーカルの超手抜きボーナストラックじゃん!もうダメダメ!書くことなし!

 

 

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CDレビュー: Yes – Talk (1994)

★★★★★

イエスの1994年のアルバム。スタジオアルバムとしては14枚目です。

明るいイエスが返ってきた

90年代も中盤に突入し、ダサかった音もようやく洗練されてきました。相変わらずキャッチーなメロディーや安直なポップ路線の曲も一部見られますが、本作はよくできています。

1曲目The Callingは普通のポップかと思ったら後半からオルガンと共に左右に動き回る面白い構成、2曲目I Am Waitingも単純ながら聞かせるナンバーです。

3曲目Real Loveがよいですね。中盤のワクワクを煽る展開と王道のメインメロディーの組み合わせが大好きです。

そして何よりもラストEndless Dreamでしょう。久しぶりにイエスお得意のスケールの大きな明るいプログレを聴くことができました。イントロのSilent Springはまるでゲーム音楽のようなスピード感あふれる流れ、本体のタイトルチューンTalkは長い前フリと重厚なメインテーマから構成される約12分の超大作です。納得の出来、特に言うことがありません。

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曲は感動的なのですが、3分20秒~のあたりで使われているエフェクトの音が子供時代に流行っていた筒を傾けると変な音が出るオモチャの音と一緒だったので吹き出してしまいました。

お祭りとか駄菓子屋で売ってる – 30センチぐらいの筒で傾けるとグェーと… – Yahoo!知恵袋

これこれ。

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これこれ。

 

今後もよい作品を生み出していってほしいものです。

 

 

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CDレビュー: Yes – Union(1991)

★★★☆☆

流行サウンドの枠内にとどまる曲が多い

Yesの13枚目のアルバムです。前作から今作の間に解散したり合流したりいろいろあったそうですがそういった事情は全く無視して音の感想を述べます。

全体的に流行りものサウンドといった趣の曲ばかりです。ロックバンドのくせにスッカスカの打ち込みドラムを使うのは許せません。私が小~中学校のときに使っていたSC-88系の音が目立ちます。当時は最先端だったのでしょうが今聞くとちゃちいですねぇ。大部分の曲はメロディーがありがちすぎたりサウンドがだっさかったりで心を捉えません。

時々耳を引く曲も

7曲目Miracle Of Life、9曲目The More We Liveと10曲目Angkor Watが浮いてます。この3曲だけ悪くありません。特に7曲目は音が軟派ながらもちょっとドキドキするし、10曲目は全然ロックではありませんがパッドの使い方が上手で適度に幻想的になっていてよいですね。Amazonのレビューによると、分裂時にヴォーカルのジョン・アンダーソンらで結成されたABWHというバンドが作っていない曲が4,6,7,9曲目だそうです。そういえば7曲目はヴォーカルも違いました。じゃあABWHの曲はだめなのかもしれないですね、、昔からのメンバーばかりのはずなのですが。

ABWHのアルバムは1枚だけ、Anderson Bruford Wakeman Howe というそのまんまなタイトルのものがあるそうなので、機会があったらこちらも聞いてみます。

 

 

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CDレビュー: Yes – Big Generator (1987)

★★★★☆

前作90125でドキドキ感が完全に失われてしまったYesに私は失望してしまいました。Yesのアルバムを聴き続けるかどうか悩みました。聴き続けても音楽的な感動が全く得られないんじゃないか、残り時間の限られている人生の無駄遣い、金の浪費になるのではないか。

しかしYesというバンドを選択した責任は私にあります。選択した以上は最後まで付き合うのが筋です。音楽性の変遷、時代の流れ、メンバーの入れ替わり、期待、失望、すべてひっくるめて聴くのは示唆に富むはずであり長い目で見て今後の音楽体験に役に立つに違いない、と納得させるような気持ちで聴きました。

今後も1つのアーティストを追いかけるように聴いていくスタイルを続けます。

80年代サウンドの枠内だが所々光る音も

1曲目Rhythm of Loveのイントロが終わるや否や、案の上ださい音遣い、頭からどこかに抜けてしまうエフェクト付きのへにょドラムにがっくり来ました。しかし前作と違って全くドキドキしないわけではありません。所々に小さい仕掛けがあり微ドキします。

3曲目Shoot High Aim Lowで突然音の作り方が変わります。シンセがださくないし、私の好きなオルガンが入ってきて単純なポップとは毛色が変わってきました。

後半2曲で創作性が復活か

6曲目Final Eyes, 7曲目I’m runningが若干長めで起承転結・メリハリのある構成です。単純な8ビートも嫌いではないのですがどうしても心にしみてきません。この2曲は音に時代の影響があり昔の曲と比べるとパワーが落ちるものの、久々に創作性が感じられドキドキする曲を聴くことができました。

 

 

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CDレビュー: Yes – 90125 (1983)

★★☆☆☆

アメリカンポップスになってしまいました。。。。。。。

いやアメリカンポップスは嫌いではないんです。しかし、使われている音がダサい!ダサすぎる!!悶絶ダサいのではなく純粋にダサい!!1曲目ロンリーハートのイントロ後のギター・ドラムパートで本当にがっくり来て、その後のチンケなシンセとギミックでとどめを刺された気持ちになりました。歌詞も陳腐になってるし。amazonのレビューはみんなベタ褒めで★5か4しかないけど全然信じられない!!!!ヴォーカルはジョン・アンダーソンに戻ったらしいですが全然爽やかじゃない!!魅力ない!!!最終曲Heartsのみややマシです。それでも中盤は迫力不足ですが。

!ばかりで品がないですがそれくらいショックでした。例えば3作前のGoing For OneのParallelsなんかもポップなんですが涙が出るほど素晴らしかったです。そういう楽曲が1つもないのです。。