Dalhous – Will to Be Well(2014)


★★★★☆
イギリスの電子音楽アーティストDALHOUS(だろうす?)の2ndアルバムらしい。これも適当にジャケットを見て選んだので、事前知識なし。アンビエント・ノイズ・テクノ・ビッグビートなどを全部混合させた、特定のジャンルに囚われない独創的な音が全アルバムに渡って展開する。diskunionの紹介ページによると、スコットランドの精神科医のロナルド・D・レインから影響を受けたらしい。そのせいか時々精神的にきつい曲がある。序盤は大人しいが5曲目Lovers of the Highlandsは曲全体の雰囲気が、その次の6曲目Four Daughters By Four Womenは時々混じるヒステリーな音色がお腹をムズムズさせる。ここら辺が一番きつく、その後は10曲目Someone Secure、12曲目Abyssal Planeのような落ち着いた曲が続き、一番のキモが14曲目DSM-III、という直球なタイトルの曲。メインで流れている音は静かだが後ろでずーっと削り出すようなビートが鳴っていて、これは精神科医対患者ってことなんでしょうか。でもそうだとすると患者のビートはずいぶんと規則的なので、精神病というよりは自閉症なんじゃないか。
オウテカやエイフェックスツインなんかは電気の主張が強すぎるのと展開の乏しさからどうしても馴染めなかったけれど、この人の音は流転し展開し自己完結しないので好みだ。


タイムゾーン

午前中にLanguageTrainerを実行したらなぜか復習の問題が1問も出題されない謎の現象が起きた。いろいろ調べてみるとなぜかSQL文の日付の条件が1日前になっている。現在日付をゲットするdateオブジェクトの値を出力すると、なんと日本時間から13時間も遅れていることが分かった。これはGMT-4だから、ニューヨークのタイムゾーンに相当する。miraiserverはニューヨークにあるのかな。

date_default_timezone_set(‘Asia/Tokyo’);

と記述することで正常に動作するようになった。現在時刻を使用するアプリケーションでは、タイムゾーンの考慮も必須になるんだな。当たり前のことなんだろうけれど知らなかった。一行で済んでしまうPHPの利便性はすばらしい。便利な組み込み関数が豊富だ。


Kraftwerk – Autobahn (1974)


★★★★☆
元祖テクノポップ。当時のシンセサイザーはまだそれほど多重発声ができないせいか、音数が非常に少ない。音質も、スーファミに毛が生えた程度。ドラムマシンに至ってはファミコン並み、時々ずれるので手動でたたいてるのかもしれない。しかしこの音を1974年に出していたということは刮目すべきだ。ファミコンは1983年発売、スーファミなんて1990年発売なんだから、いかに当時前衛的であったろうか。使われたシンセはミニモーグだったそうで、こいつは今でもさまざまなアーティストが現役バリバリで使っている。。ちなみに当時は、フォルクスワーゲンと同じ値段だったらしい。
表題曲AutobahnはYMOを思わせる、いやYMOがパクったと思われる8ビートで22分40秒も延々走り続ける曲。ボコーダーもまんまYMOが模倣してるやないけ。おいおい。もちろんクラフトワークが4年も先行してます。所々に工場勤務のお兄さんが呟いてるようなヴォーカル(?)が入りずっこけかけるが、これも愛嬌か。中盤の車の音はよく大昔のシンセで出せたなぁとおもう完成度。
他の曲ではラストのMorgenspaziegangが良い。うにうにしたシンセの中に気が抜けたリコーダーが入り、非常にシュールな雰囲気を出している。MOTHER2(1994年発売)でこんな感じの曲があったな。20年も先をいっていたということか。


語彙力

語彙力レベル測定テストによると、私の語彙力は7001-8000語程度、ということらしい。適当に検索して引っかかったサイトだと大体ネイティブの8歳くらいに相当するらしい。
ここによれば7000語ではせいぜい6歳程度。普通の中高生で20000語だから、ここまでこれば困ることはほぼなくなるだろう。ただ先が長すぎる。中学校で英語の学習を始めてもう20年近くになるのだから、同じペースで学習してあと40年かかる計算になる。
実感としては、大学入試が終わった時点で4000語、洋書の意味が何となく分かるレベル。5000語くらいで辞書を引きながらなら大抵の本が読めるレベルらしいので、どの言語もこれを目標にしたい。すると4言語で20000語。なんという数だ、と途方に暮れるが、1日に5*4単語覚えれば1000日、3年だ。そんな大した年月じゃない。
しかし5000語ではまだ不安だ。最近、4年前には全く歯が立たなかった新聞記事の筋が分かるようになってきた。ゆるりと勉強を再開した時期が4年前なので、この時点でまだ4000語レベルだったはず。これではまだまだ不足で、やはり7-8000語というのが一つの目安になるのだろう。
正直な話、語彙さえあればほぼ何でも読めると思う。というのも、外国語を読むにあたって、知らないことが一番の障壁になるからだ。文章の筋は日本語とそれほど大きくかけ離れているわけではない。リスニングも同様だ。速さに慣れれば、後はそれぞれの単語からどれだけイメージを喚起できるかどうかにかかっている。これも筋は日本語と変わらない。特異な表現も結局知ってるかどうかでしかない。文章を書くとなると正確な文法知識は不可欠だが、これも大量に読んでいればあとは慣れでカバーできるだろう。もちろん、日本語で読めないものは外国語でも読めない。


夏の終わり

昨日色々と用事を済ますため街に出かけた。生徒にとっては夏休み最終日なので、明日からは高校生が電車に大勢集結することになるのだろう。ちょっとうんざり。自分たちもあんなのだったのだし、、と思ってやり過ごそう。
3日前にサーキュレーターのボタンが戻らなくなりショートしたと思われる異臭がして壊れたので、購入先のスーパーに電話すると修理してくれるという。レシートをなくしたと伝えるとこっちで適当に日付を書くから持ってきてください、と言われた。アバウトだ。
で、それをスーパーに持って行ったあと、電車で街へ行って、これまた壊れた携帯電話の修理が済んだので取りに行った。携帯は購入日から3年まで無料で修理してくれるという。代替機を入れてもらったポーチがかわいいので気に入っていたがこれは返さなければいけず、残念。ドコモショップで受付の発券機のボタンを店員さんが押したところ、画面がフリーズして、1分後に「発番に失敗しました。アプリケーションを終了します」と表示され、ウインドウが閉じた。するとそこにはXAMPPのアイコンが。。ということは、ドコモショップ内のどこかにサーバーがあり、サーバーと言ってもそんな大がかりなアプリケーションじゃないので適当なPCだろうけど、発券機はサーバーにメッセージを送って客待ち情報をキューに入れ、一人店員が空き次第キューに入っている客を呼び出すんだろうな。面白い仕組みだ。あ、XAMPPが入っているマシンがサーバーだろうから、発券機付属のPCか。なるほど。で、店員が使ってるPCがサーバーのhtml/phpファイルを操作すりゃあいいよね。店内には待ち人員の数や待ち時間の目安(割と正確)、番号の呼び出し用のディスプレイがあり、1人店員が空くと客が1人呼び出されるようになっている。これはどういう仕組みにすればいいのかな。発券機のアプリケーションがフリーズしても呼び出し用のディスプレイはフリーズしなかったから、また別の端末なんだな。じゃあやっぱりサーバーは別のマシンなのか。1分毎くらいにサーバーに現在の状況を問い合わせて、返ってきたテキストファイルかなんかを基にして画面表示すればいいよね。でも客の呼び出しは1分毎というわけにはいかないし、これはまた別件で割り込み待ちをしているのかな?ということを考えつつ待つと無事、携帯が戻ってきた。
ドコモショップの周りはもともと古い街なんだけれど、日本の郊外で起こっているロードサイド化の例にもれずここも駅周辺は衰退しつつあり、潰れた店の跡地に全国どこにでもあるダイソー、ドン・キホーテ、日高屋、などのつまんないチェーン店が入ってどこにでもある地方都市化しつつある。かといって老舗の店には客が少なく跡継ぎも少ない。大資本の一人勝ちになっていくんだろうなぁ。笑っちゃうようなオリジナル精神溢れる店でもやっていけるのはもう東京しかないのかな。


CDレビュー: Testament – First Strike Still Deadly(2001)


★★★★★

ベテランのスラッシュメタルバンド、テスタメント。このアルバムは1stアルバムと2ndアルバムからチョイスしたリメイク版で、デビューから20年近く経って脂の乗り切った彼らの演奏が凝縮されて詰まっている。ただのスラッシュメタルではない。所々メロディアスなギターを織り交ぜヘビメタバンドとしても十分通用する演奏をする。

特に1,6,7,11曲目がすごい。1曲目表題曲First Strike is Deadlyはいきなり音速ドリフトイニシャルDという感じで、ラストのメロギター→ツーバス地帯への流れが見事です。6曲目Burnt Offeringsはメタル要素を全部注ぎ込んだ会心作で、退廃的なイントロから爆裂リフ炸裂ドラム、重い重い6/8拍子を経て超速の後半戦へ、、この曲が一番好きです。7曲目Over The Wallもリフギターが超かっちょいい。10曲目Alone In The Darkはおそらくこの曲だけヴォーカルが違うと思われる、この曲のおかげで何故スラッシュメタルが以前から好きだったのか、がわかった。ゴアトランスと共通していることが多いのだ。和音や調整を拒んでヴォーカルは単音と半音か全音の上下くらいしかせず、音階を無視した爆速フレーズとリズムで押して押して高揚させる一種の形式美、が好きなんだな。そういえば何カ所かで中東風のギターの旋律も聞こえてきた。ラスト11曲目Reign Of Terrorも6曲目に引き続き神がかり的なドラムがすごい。イントロも力入りすぎ。

歌詞を何曲か読んだところよくある「破壊!殺戮!死ね死ね!」のようなものではなく、いや大体そうなんだけど、The New Orderなんか核戦争後のヒャッハーな世紀末世界観だし、でもBurnt Offeringsで”Won’t die!”と何度も叫んでいたり、Over The Wallでは”Restart my life or self destruction” “Holding the quest for freedom that beckons me” のようにそんな破滅的世界の中でもあがいて抵抗して闘え!というメッセージを感じた。歌詞読んでみてよかった。

ここのところヒット作が多く豊作です。
そもそもスラッシュメタルを聞き始めたのは都心に通勤していた時期にコンビニで必ず立ち読みしていたこの漫画の影響のせい。ゴートゥーDMC。で、いったいどんな音楽なんだろうね、と思って評判の高いSlayer – Reign in Bloodを聞いておらびっくらたまげただ。今度スラッシュ四天王のアルバムも集めてみようかな。

ロック等の他のCDレビューはこちらです。rokujo.hatenadiary.com


CDレビュー: Stéphane Kerecki Quartet – Nouvelle Vague (2014)


★★★★★

ジャケ買い。音楽の内容は全く見ずに、この構図にひかれてしまった。買ってみるとジョン・テイラーさんがいたりそれなりに有名なカルテットのようだ。Nouvelle Vague というのは1950-60年代くらいのフランス映画で、このアルバムは映画音楽のジャズアレンジ、ということらしい。バンドリーダーのステファン・ケレクキさんはウッドベース担当で、かなり渋い音を聞かせてくれる。

1曲目Charlie Et Lenaはインプロが激しくわけわかめ状態だが、2曲目以降は全員が異様なくらい透き通った音を聞かせてくれて、ちょっと怖いくらいだ。オーボエのようなソプラノサックスの歌い上げがせつなく、上手に歌ってるんだけれど全く前面に出ないドラム、時々いることに気付くくらい目立たないが全体をバッチリまとめてるピアノ、ベース。この均衡が時々崩れ、そこでドキッとさせてくれる。

まず最初の山が3曲目Ferdinand。原曲の出典pierrot le fou「気狂いピエロ」はハンターハンターに念能力名で出てきた。映画のタイトルだったのね。聞いていると落ち込む。死にたくなる。映画は見たことないけど間違いなく鬱になる作品だろう。さらに4曲目La Chanson De Maxenceも序盤がダメージ高い。歌声と演奏とどちらも透明すぎる。

10曲目はなんとベートーヴェン交響曲第7番第2楽章のアレンジ。映画「王様のスピーチ」の見せ場でかかる曲なので記憶にある人も多いのでは。この曲の後半の展開部もすばらしい。

ジャズの他のCDレビューはこちらです。rokujo.hatenadiary.com


ねこ

10月並の涼しい日が続いている。朝起きると、窓の傍に位置している2匹の猫のうち白い方(以下、白)が寒いぞと文句を言うので、窓を閉めてやった。もう一匹の灰色で毛がふさふさな方(以下、毛)はふさふさなので文句も言わずクールなものだ。白はよく興奮してそこら中をぐるぐる回る。そして毛の尻をなめる。白は尻が臭い。自分の尻をなめるべきだ。今横目で見たら丸くなって寝ている毛の尻尾に顔を突っ込んでまた尻をなめてる。尻尾で顔が隠れていてシュールだ。そんなに尻が好きか。涼しくなったのでよく興奮する。闘い始めた。必ず白が下からパンチして、毛が上からやる気なさそうに受け流す。毛はめんどくさがりなのだ。飯のとき以外は動かない。


学習方法見直し

一昨日に書いたことを踏まえて、今の外国語学習方法を見直さなければならない。
・わからない教材は効率が悪い
分からないものをいくら読んで聞いても分かるようにはなかなかならない。読書百篇意自ずから通ずとも言い、確かにその通りだとは思うが100回読んでいる時間はない。人生は有限である。
分かるものを確実に1つずつ理解していくのが遠回りのようで一番の近道である。
・繰り返し
特に単語を覚えていないような時期は、何事もマスターするまで繰り返すのが効率の悪いようで一番効率がよい。数をこなしても左から右へ抜けるだけで意味がない。それよりも、確実に覚えていることを増やすのが良い。そうすれば、レベルの高い文章でも分かることを手掛かりに意味を推測しやすくなる。
これらを踏まえて各言語ごとの対策を立てる。
・英語
文章は初見で大体わかるので、量を増やすべき。リスニング能力はバックトゥザフューチャーのように筋を知っていればなんとかなるが初見は苦しい。初見で10分〜数十分の教材を繰り返して意味が分かるまで聞く練習をするべき。
・フランス語
易しい文章なら何とか理解できるが時々基本的な単語が抜けているので、随時チェックする。理解があやしい単語は辞書を参照しながらゆっくり読むのがよさそうだ。リスニングはかなり苦しいので、NHK Worldなど意味が推測できそうなもので慣れるのがよさそう。
・中国語
漢字なので文章は何となく意味が分かるが読みがまったくだめ。単語の読みの記憶を徹底するべき。幸い中国語の動画は字幕があるので、字幕を見ないで漢字を想像できるまで聞き込むのが良い。そうすればリスニングもできるようになって一石二鳥のはず。
・韓国語
2年ほどハングルに触れていて未だにほとんどの単語を見ただけで判別できない。あの文字は慣れるまで時間がかかる。まず単語から。
・ドイツ語
超基本的な文章の反復から。意味がソラで分かるようになったら次の教材へ。