jQuery: イベントにnamespace!?

 

jQueryはイベントにネームスペースを導入し、利便性の向上を図っています。

Namespacing Events

For complex applications and for plugins you share with others, it can be useful to namespace your events so you don’t unintentionally disconnect events that you didn’t or couldn’t know about.

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2
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4
// Namespacing events
$( "p" ).on( "click.myNamespace", function() { /* ... */ } );
$( "p" ).off( "click.myNamespace" );
$( "p" ).off( ".myNamespace" ); // Unbind all events in the namespace

 

click.myNamespace

のようにピリオドに続けてネームスペースを記述することで、複数のイベントをグループ化したり、逆にあるイベントの一部分だけをon/offしたりできる、という仕組みです。

ふつうnamespaceといえばもっと上位のカテゴリを表すものですが、jQueryでは何故かnamespaceと呼んでいます。クラスみたいなものですけれど、クラスとは違うものなので名前を変えたのでしょうね。

$(“p”).off(“click”);

だとすべてのp要素のclickイベントが無効になってしまうので、

$(“p”).off(“click.header”);

のようにheaderのネームスペースをつけた要素だけ無効にしたい、なんてときに便利になるでしょう。

やはり設計思想の問題か

でもこれ、p要素にクラスを付けておいて

$(“p.header”).off(“click”);

でセレクトするんじゃだめなの!?という疑問が消えません。その方が構造がスタティックで、分かりやすい気がします。

一つ解釈が考えられます。クラスを付けるためにはHTMLで文章自体に要素を付加することを意味します。イベントはプログラム側の都合なんだから、画面表示と直接関係のないクラスをHTML/CSSに持ち込むんじゃねぇ!という思想が働いているのではないかと思いました。

ですので、プログラムの都合はプログラム内で完結してやるようにしましょう。


書籍レビュー: 万能の1冊『Programming PHP (3rd edition)』 著: Rasmus Lerdorf, Kevin Tatroe

★★★★☆

これ1冊でPHPプログラミングは十分可能

基本的な言語仕様から、Cookie、PDOを使ったデータベース操作、セキュリティ入門、画像作成やPDF作成、XML操作、RESTfulなサービスなどのトピックを盛り込んだボリュームのある書です。特に言語仕様については詳しく、設計思想を絡めて説明してくれるので腑に落ちることが多い良書です。

巻末に組み込み関数のリファレンスが付いているので、これ1冊で基本的なPHPプログラミングを行うに当たっては全く困ることがなくなると言っても過言ではないでしょう。

プログラミング初心者向けではない

とはいえ、特に言語仕様について感じましたが、プログラミング初心者向けではありません。盛り込む情報量が多いので仕方ないのですが、1つ1つの説明は簡潔で、すべてにサンプルコードを書けるスペースは存在しません。はじめてプログラミングをする人は困惑するでしょう。

また、PDF作成やXML操作などの後半のトピックは「あとは公式マニュアルを見てくれ」で済ませてあることが多く、内容が薄いです。これらの技術を使う場合、他の書物を読んで情報を補強する必要が必ず発生します。

PHPはpython以上にbattery includedだ

pythonの思想は“Battery Included”、およそ必要なライブラリはあらかじめ組み込んである、という設計を謳っています。しかし実際にプログラミングしてみると不足な機能は多く、pipを使ってライブラリをインストールしまくる必要がありました。

PHPはpython以上に“Battery Included”だと思いました。データベースは標準で操作できるし正規表現も楽勝、画像も作れるわネットワーク・メール関連も充実しています。ライブラリのインストールもPHPファイルを持ってくるだけだから楽勝です。

今後も本書を大いに活用してPHPのプログラムを書いていこうと思います。ありがたい1冊でした。

 

↓日本語版はこちら

 

この本から学んで記事にしたこと

必ず覚えておこうと思っていくつか記事にしています。並べてみると随分ありますね。















JIA大墜落!ペパボも下げた。ハウスコムが前場後決算一時S高に。イーギャラ、FPGは順調だが明日は下げるか?

決算後の推移

http://www.jia-ltd.com/images/jia_logo.png

昨日の決算を受けてJIAが沈みました。-11.72%と本日のワースト12位を記録しています。

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ただ今回の2Q決算は前倒しで、予想より下振れることは当然っちゃ当然だったので長期的に見れば今が買い時なのかもしれません。私は、暴落したにもかかわらず未だにPER26.78倍なので買う気にはなりません。。

 

https://pepabo.com/assets/images/site_name_2x.png

また、昨日赤字決算を出したGMOペパボも-6.57%のワースト37位とかなり値下がりました。失望売りというやつでしょうか。もしくは、過熱した相場から撤退する言い訳を付けて大口が逃げているとも考えられます。

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事業は確実に伸びてるので5000円を切ったら買ってもいいかも、とは思いますがこの金額には全く根拠がないので、やはり躊躇されます。

本日決算銘柄

今日は中間決算ラッシュです。

http://www.housecom.jp/img/pc/common/h_rogo.png

まず賃貸業の3275ハウスコムが前場後に1Q決算を発表しました。内容だけ見ると+371.2%の超大増益です。これを受けて後場で株価は一時ストップ高をつけました。仕事が忙しくて知りませんでしたが。

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ただし、この銘柄は1-3月の引っ越しラッシュ専門と言ってもいいくらいの銘柄です。今期予想をご覧ください。

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/32750/c4ff7171/52b6/4dbd/a596/73703aeb873a/140120150617420953.pdf

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売上が増えているのは立派ですが、1Q利益0.58億円、通期予想利益5.6億円です。おおむね10倍もの差があります。1Qの利益増はハッキリ言って無意味です。無意味なのにこんなに上げるのだから、2Qは大幅減益予定なので、3か月後に短期筋がブン投げるであろうことが容易に予想されます。。長い目で見るしかない銘柄ですね。

また、ここから読み取れるのは1-3月に引っ越しなんか絶対しちゃいけないってことです。礼金増、家賃増(=契約手数料増)、鍵交換や独自の保険サービスなどの有料オプション増加で賃借人が絞りに絞り取られる季節です。2Qの集計期間は7-9月、誰だって暑くて引越ししたくない時期ですが、夏こそが引っ越しに最適な季節なのだということが分かりました。

http://www.eguarantee.co.jp/wp-content/themes/eguarantee/common/images/logo.png

次は信用リスク受託の8771イー・ギャランティです。

http://www.eguarantee.co.jp/wp-content/uploads/2015/07/prs20150730.pdf

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何も言うことがありません。完璧です。成長速度が上がっているうえに利益率も伸びています。強気の通期予想とあまり差異もありません。ただし売上高+10%を不満と見て明日下げる可能性はありそうです。下げたら拾います。

http://www.fpg.jp/common/img/logo.jpg

最後に、15時より少し遅れて17時ごろ、FPGの3Q決算が発表されました。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1272620

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バケモノですね。純利益率の伸び263.5%、営業利益率70.6%なんてどこか狂っているような値です。この成長率をもってしても、新聞記事一本の不確実な法改正リスクのために、PERわずか15倍に押し込められてるんですね。

今日のIRでは上方修正は出さず、増配+優待拡充(クオカード追加)を出してきました。すでに進捗率85%超えてるんですけど。利益に至っては進捗率93%。なぜ上方修正を出さないのか全く分かりません。戦略的にどこかで出すために温存しているということなのでしょうか。

決算資料を見て分かりましたがFPGがオペリースに課している手数料率は14-15%です。高すぎ。金持ちは足元を見られ過ぎです。こりゃー儲かるわなあ。船舶のオペリースの増加率は+3038%と見たことのない数字が記されています。。

あの日経の不安煽り記事から早くも二か月以上が経ちました。今日かなり上げて久々に1000円台を突破しているので、今までの経緯からすると明日は爆下げになるかもしれません。全く予想の出来ない相場です。

番外

1円の株価なんて始めてみました。

http://chart.yahoo.co.jp/?code=7708.T&tm=5d&vip=off

石山Gateway Holdings(株)【7708】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

 

明日の決算

3079DVxが1Q決算を迎えます。特別利益により短期的に上げ、また元に戻りました。予見できたはずなので短期的に見れば一度売っておけばよかったのでしょうが、株式市場は予測できないので仕方ありません。明日に期待します。


中国突然復活。日本トリムは大幅高、GMOペパボ2Q決算は好調、JIA2Q決算は期待外れか。

http://www.4gamer.net/games/072/G007208/20081128011/TN/023.jpg

http://www.4gamer.net/games/072/G007208/20081128011/

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今日は中国市場が突然爆上げしたので、明日の日本市場は平和になりそうです。波が大きいので政府買いと思われます。

持株ではDVxとイーギャランティが続落し、損益は悪化しました。

日本トリム大幅高

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昨日の好調な決算を受けて6788日本トリムは+4.81%となりました。とはいえ、短信をよく読むと透析事業が赤字となっており、しかも純利益の伸びは為替差益によるものです。無難ですが安心は決してできない内容です。

GMOペパボ2Q決算

本日引け後に2Q決算が発表されました。その内容は・・・上半期合計で約2億円の赤字です

というのも、社運を賭けたminneにすでに6億円を投資しているためなのです。

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しかし、1Qと比べると赤字の増加率は縮小しています。これは、本業のホスティング部門が健闘しているためです。一昨日のさくらインターネットの超好決算が示しているように、日本のレンタルサーバーの需要は旺盛で、業界の競争過多の度合いを大きく上回っていることが明らかになりました。

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売上が11.8%も伸びてますね。

投資家の期待を背負うminneは絶好調です。

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minneは手数料徴収によるビジネスモデルですから、流通額が増えるほど儲けられます。minne単体の売上は書いてありませんが、手数料率が8~12%だそうですので、約1億円と見積もることができますね。まだまだ大赤字の段階です。minneを含むECサービスの売上は、前期比34.9%増となりました。

通期決算見込みでは3Q4Qで赤字を相殺しプラマイ0にする予定ですが、既にそれなりに赤字が大きくなっていますので、3Q4Qで広告費を減らさなければマイナス着地となるでしょう。しかし売上の進捗率がすでに53.8%であること、ホスティング部門が上昇基調にあることから、市場には好感を持って受け取られる可能性が高いと思われます。

JIA2Q決算

FPGの類似企業7172ジャパンインベストメントアドバイザーの2Q決算が発表されました。

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純利益がとてつもなく下がっています。しかし同時に上方修正(利益+0.5%だけど)を発表し、自信あふれる通期予想となりました。これが本当なら半年後は営業利益率47%という超絶決算となる予定です。3Q4Qにそんなに偏ってるんですかここ?

某掲示板で次のような指摘がありました。明日は下げそうですね。

1Q発表時の2Q予想 (%は対前年同四半期増減率)
経常利益 228百万円 -13.3%
純利益 137万円 ー14.7%

2Q結果
経常利益 166万円 ー39.8%
純利益 107万円 ー36.1%

悪くなってんじゃん ( ̄ー ̄) 

明日の決算

明日、注目企業が3社も決算を迎えます。

8771イーギャランティ 1Q決算、3275ハウスコム 1Q決算、7148FPG 3Q決算

特にイーギャランティには注目しています。既にそこそこ過熱していますので、気の抜けた決算が出ると暴落してしまいます。ハウスコムは引っ越しラッシュを迎える4Q超偏重の企業ですので、1Q決算にはあまり意味がなさそうです。。

 

イナゴの終わり

4572カルナバイオ、6096レアジョブはほぼストップ安の展開となりました。

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CDレビュー: Great Pianists of the 20th Century Vol.7 – Vladimir Ashkenazy(CD1)

★★★★★ʕ→ᴥ←ʔ

 

ウラティーミル・アシュケナージ(1937-)はソ連出身のユダヤ人ピアニストです。ユダヤ人は音楽家にいったい何人いるのでしょうね。

ご存命で、70年代以降は指揮者としても活躍しています。このジャケットでは繊細そうな若者ですが、今の姿もナイスですよ!

http://medias.medici.tv/artist/vladimir-ashkenazy_c_jpg_681x349_crop_upscale_q95.jpg

Medici: ウラティーミル・アシュケナージ

ショパンとリストで別人に

ボックス1枚目はショパンとリストを取り上げています。彼のピアノは弾き分けがうまく、7曲目までと8曲目以降はまるで別人です。ショパン曲は暗く重苦しい気持ちにさせてくれます。7曲目バルカローレ(舟歌)なんか傷心旅行で川に揺れながらいったいどこまで落ちぶれていくのかもうどん底って感じです。

リストが神々しい

対照的に、リスト曲は天井の彼方まで連れ去ってくれます。8曲目超絶技巧練習曲(すごいタイトル)が始まった途端天井から大量の光が漏れてくるようです。超絶技巧と銘打ってますが、リストの過剰なまでの壮大な曲構成力が背骨を支え、さらに指が15本くらい必要そうな大量の音を流し込むことで他では聞けないようなド迫力の演奏が繰り広げられます。特に11, 12, 13曲目は胸の奥がぐぐーと押されたり広げられたりして聴いている方も大変です。13曲目がいちばんすごい。大河が押し寄せる様子や大きな山々、宇宙の彼方などとにかく大きな大きなものが想像されます。美しい。。このCDを聴いて自分ってリスト大好きなんだな、と再認識しました。

 


Ashkenazy plays Liszt Harmonies du Soir – YouTube

楽譜で見てみるとオタマジャクシの群れにしか見えないですね。

 

自信をもってお勧めできる1枚です。

 

Tracklists

 

Frederic Chopin:

1. Scherzo No.4 In E, Op.54
2. Nocturne In B, Op.62 No.1
3. Mazurka In A Flat, Op.59 No.2
4. Trois nouvelles etudes, Op. Posth.: No.1 In F Minor
5. Trois nouvelles etudes, Op. Posth.: No.2 In A Flat
6. Trois nouvelles etudes, Op. Posth.: No.3 In D Flat
7. Barcarolle In F Sharp, Op.60

Franz Liszt:
8. Etude d ‘execution transcendante:: 1.Prelude (Presto)
9. Etude d ‘execution transcendante:: 2.Molto vivace
10. Etude d ‘execution transcendante:: 3.Paysage (Poco adagio)
11. Etude d ‘execution transcendante:: 5.Feux follets (Allegretto)
12. Etude d ‘execution transcendante:: 10.Allegro agitato molto
13. Etude d ‘execution transcendante:: 11.Harmonies du soir (Andantino)
14. Etude d ‘execution transcendante:: 8.Wilde Jagd (Presto furioso)
15. Mephisto Waltz No.1

 

 

 

クラシックの他のCDレビューはこちらです。


今日は昇龍拳相場。中国当局の次なるコントは?日本トリム1Q決算は好調。さくらインターネットS高。

今日の相場

9時

https://encrypted-tbn2.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRbqiCUSB97Irfbm6Xj9r18qSzq31VrT5ewntoyIHgBXLiv7ZvYpg

 

 ↓

10時前

http://www.4gamer.net/games/116/G011644/FC20120301011/TN/002.jpg

 

 ↓

 

http://livedoor.blogimg.jp/jin115/imgs/d/1/d12cff3d.jpg

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今日は底値でイーギャランティやFPG、北の達人の買い増しに成功しました。FPGは長期で持つことはあまり考えていません。また決算発表後にドリフのような下げが起こる可能性が高いので、明日の値動きが怪しければ大半を売却する予定です。

午後には多くの銘柄がほとんど前日の値段まで戻りましたが、主力のDVxが全然戻ってこないために総合ではほぼヨコヨコとなりました。

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中国市場も結果的に続落ですので、まだまだ目は離せません。当局は引き続き「悪質な空売りを取り締まる」そうです。

昨日の中国の下げは、米国や欧州まで影響が及んでいます。中国当局のコントのような政策に全世界が期待せざるを得ないなんて、面白い時代になったものですよね。

 

日経は買収したばかりのFTからもう社説を出してますね。FTの記事が無料で読める日が来るとは思いませんでした。

複数の推計値によると、3兆5000億元(5640億ドル)以上もの借り入れが株式の投機と関連しているという。

中国の皆さんは借金して株やってるのですね。。そりゃあ1割の利息を払ってでも株価が2倍になった方が儲かるけど、株価は半額になる可能性もあるのですよ。

FTは株買うのやめんしゃいと言ってますが、中国市場は一度崩壊すればよいと思っているのでしょうかね。

投資家の信頼は全面的に国による株価下支えを前提にしており、政府が買い支えをやめればその信頼はすぐに消えてなくなる。当面、市場がその場しのぎの介入 という危機に長くさらされればさらされるほど、市場原理に基づいた金融市場への転換という計画がさらに後退することになる。

日本もGPIFが株買ってるから同じ状況です!!!人のこと言えない!!

日本トリム1Q決算

引け後、日本トリムの1Q決算が発表されました。

http://www.nihon-trim.co.jp/dl/ir/76e772d1299de3ea9de193e6a69080b8.pdf

過去最高の売上を達成しています。同時に販管費もかなり上昇しているので、営業利益の伸びはいまいちです。とはいえ、ほぼ通期予想の1/4の数値で着地しており、全体的に良好な決算といえます。明日は伸びそうですね。ここは決算説明会資料がサイトに掲載されないので、分かりやすい資料がないのが残念です。

今日のイナゴ

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6096レアジョブがようやく上げ止まりました。今日の中国パニックにもかかわらず検討し、PER483.46倍となりました。実績値で約71倍です。

 

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この銘柄はイナゴではありません。

本日S高で値上がり2位の3778さくらインターネットは、昔持っていた銘柄です。主に個人向けのデータセンターを提供する会社です。そこそこ有名だと思います。

昨日の1Q決算で、M&Aを行ったJoe’s社を連結対象に加えたことでVPS・クラウドサービスが大幅に増収増益となり、純利益が前期比+41.9%となりました。これだけでもインパクトが大きいですが、さらに株式分割+優待制度新設ときたものですから、株価は一気に上昇しました。

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レンタルサーバー業界は競争過多なので厳しいと思っていましたが、私の読み違いでした。資料を見るとクラウドサービスだけではなく、レンタルサーバーについてもかなり売り上げを伸ばしています。同社は去年に石狩データセンターを新設しましたので、その効果が表れ始めているようです。資料を読んでいくと、同社は小口に特化して生き残りを図る戦略だそうです。そういえば私も近日レンタルサーバーを借りようと思っていた所でした。まだまだ需要の増加は続く見込みです。

 

今日はピクセラも下がりましたが、某サイトで私とほぼ同じ分析をしている人がいてちょっとうれしいです。

 

 

 


日本株ほぼ全面安、上海大幅下げで明日も波乱確定か。ピクセラ復活、レアジョブ高騰。

上海がまた爆下げ

先週の欧米の株安の影響で、多くの銘柄が下がりました。私の持ち株もほとんどが下げています。

 

ところが日本の引け後に上海総合指数が突然死んでしまいました。なんと-8.48%です。綺麗な崖模様を描いています。

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また絶好の買い場となるのか、金融不安への引き金となるか、いったいどちらなのか目が離せなくなりました。

 

参考までに、日経平均先物の値段はあまり落ちていないようです。

 

今日のイナゴ

終わったと思っていた6731ピクセラの相場が復活しました。やはり、私には短期投資の才能はなさそうです。

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フィスコレポートで、読んでみていまいちだなぁと思ってカットした6096レアジョブも高騰しています。3連チャンですね。

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レアジョブはオンライン英会話教室を主業務とし、フィリピン人講師ををskype経由で使うことにより1レッスン129円という超低価格を打ち出している企業です。

財務サマリー | 株式会社レアジョブ

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売上はナイスに伸びてますが、

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純利益にはばらつきがあります。私は13年のトンデモ決算を見て、二の足を踏んでしまいました。

今回高騰しているのは、三井物産との資本提携が発表されたためです。

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS08881/ef57959c/36b1/42a4/b1f5/d9f688cf7c61/140120150722456370.pdf

三井物産に13.82%の株式を第三者割当増資で割り当てます。三井物産は会長、社長に次ぐ大株主となります。三井物産からは株価を値切りされており、レアジョブ側は5%のディスカウントをしぶしぶ認めています。

当社としては、上場株式である当社株式の払込金額については本取締役会決議日の前営業日の終値を基準に定めることが望ましいと考えておりましたが、三井物産と資本業務提携契約の協議を行う中で、本第三者割当増資後の株価変動リスクを勘案し一定のディスカウントの要請を受け検討を行ったところ、資本業務提携契約を締結し長期的に企業価値の向上を図る必要性があるとともに、平成27年7月22日現在で未行使の第2回新株予約権298個、第3回新株予約権976個、第4回新株予約権1,812個の合計3,086個(新株予約権の目的となる株式の数308,600株)の行使(希薄化率15.51%)、及び行使後の売却が予想される中での株価変動リスクに対する三井物産の懸念を考慮した場合、一定のディスカウントはやむを得ないと判断し、5%のディスカウントを行うことといたしました。

これにより三井物産の取得価額は1株あたり1,765円です。といっても、希薄化率を考えると5%のディスカウントは安い方なのかもしれませんね。普通に考えると増資なので株価は下がるはずですが、三井物産インパクトで、株価はうなぎ上りとなりました。現時点でPER409.67倍です。この異常値は、来期の利益予想が積極投資により-86%となる見込みであるためです。それを割り引いて考えてもPER50倍程度ですが。。


フィスコレポートを読む セレクト 6788日本トリム、3622ネットイヤーグループ、4662フォーカスシステムズ、6085アーキテクツ・スタジオ・ジャパン

6788 日本トリム

http://www.nihon-trim.co.jp/global/img/logo.gif

日本トリム 整水器 電解水素水

電解水素水整水器の日本トップ企業、いわゆるアルカリイオン水を売る会社です。ただの怪しい健康水会社ではなく、整水器の製造、販売、卸売・OEM、アフターサービスまでこなし、医療分野にも進出・海外展開までしています。

整水器は1年に1回カートリッジを取り換える必要があるため、ストックビジネスに分類できます。電解水素水は本来医療用で、人工透析の希釈、臍帯血の保存にも用いられています。また価格競争が起きにくい分野のため、同社の営業利益率は非常に高く、20%程度で推移しています。

財務は超が付くくらい健全、ほぼ無借金経営で、1年分の売上に相当する潤沢なキャッシュ、さらにその1.3倍程度存在する利益余剰金には驚かされます。今期はこれを使って中国市場への進出、農業分野への拡販、M&Aによる事業拡大を狙います。余剰資金の範囲内でこれができるのは強いですね。

ただし前期、減収減益の決算で着地しています。レポートには

コンプライアンス強化の目的で営業トークの変更を実施したが、 それが過度の規制となり、 販売効率を下げる結果となった

と書いてあります。医療機器なので規制があるそうですが、「営業トークを変更」の詳細が書かれていないのがとても気になります。今年の4Qは売上最高額を達成したので大丈夫!と書いてありますが本当に大丈夫でしょうか!?

PERは14.97と中程度です。来期の成長率の割には株価はあまり高くないですね。明後日7/28が1Q決算発表日です。チェックしてみようと思っています。

3622 ネットイヤーグループ

https://www.netyear.net/assets/shared/img/logo.png

ネットイヤーグループ株式会社|ビジネスの未来をデジタルで創る

デジタルマーケティング支援事業を行う会社です。企業に対してマーケティング立案、コンサルティング、自社開発アプリケーションの提供、ソーシャルメディアの分析など総合的な支援をする面白い企業です。クライアントには日本ハム、無印良品、KDDI、NHKなど大手の顔が並んでいます。

同社の課題は人材確保と利益率の増加です。今期は人材が足りず売り上げが伸び悩みました。原価率が80%とかなり高く、その結果ネット関連銘柄としては営業利益率が3~6%と低い方です。利益が少ないせいかPERは52.92倍とえらいことになってます。決算資料を見ると去年は100倍以上だったようです。

コンサルティング会社は今後も増加が見込まれます。独自の販売手法を身に着けた成りあがったアフィリエイター達が法人化し、勢力を増していくと思われるからです。競争の激化は避けられないでしょう。

4662 フォーカスシステムズ

https://www.focus-s.com/focus-s/img/common/h1.gif

株式会社フォーカスシステムズ

中堅SI。コンサルティング・システム開発・運用・保守まですべて行う会社です。主要顧客はNTTやIBMで、官公庁等などから大手企業が受託したプロジェクトに参画するサブコンストラクター、建設業で言うと下請けに当たります。

同社はデジタルフォレンジック(情報セキュリティ)にも力を入れていますが、まだ売上の1/15を占めるにすぎず、今後の伸びが期待されます。

来期予想は純利益+1.2%ときわめて保守的ですが、主要な顧客が官公庁であることから、来年1月くらいまではマイナンバー制度導入を見込んだ株価の上昇が見込まれます。

6085 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン

http://www.asj-net.com/common/images/logo.jpg

建築家ネットワーク-ASJ-アーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社

建築家ネットワークの運営会社です。同社の登録建築家に対して、注文住宅を建てたい個人がコンタクトし、全日本の建築家から好みの人にプランを無料で立ててもらえる、注文が成約すれば建築家に報酬が、アーキテクツ社には手数料が、注文者は安い値段で住宅を建てられるという三者がいずれも得をするというユニークなビジネスです。自動積算システムの開発により、2-3週間かかる見積もりを1-2分に短縮するというすんばらしい効率化を行っています。

主な収入は建築会社(スタジオと呼ばれています)のネットワークへの新規加盟料と月額ロイヤルティです。これで半分を占めます。新規フィー+従量ストックを組み合わせる常套手段ですね。スタジオ数は一貫して右肩上がりです。

前期は円安による建材費高騰と消費増税による需要の落ち込みでボロボロの業績でしたが、来期は売上+37.7%、営業利益5.6倍で利益率4割を見込むという超アグレッシブな予想をぶっています。

同社は販管費率が異様に高いです。前々期は65.3%、前期は77.0%です。異常な数値ですね。このため少々の営業利益減により純利益が激減します。どうにかして見直すべきです。

それだけ販管費を掛けているというのに、ユーザーと建築家とのマッチングもうまくいっていないようです。

プランニングコースにおける勝敗は、 大まかにいうと400勝、 500敗に終わった。 また、 受注が極めて難しいと思われる案件が500件あった。 失注と受注が困難な案件は、 都合1,100件にもなった。

同社の強みは比較的安い2,500万円程度の「ボリュームゾーン」の住宅の充実ですので、この分野でもっと競争力を付けないと生き残るのは難しいでしょう。

今週の注目

今週は見込みがあるのは日本トリムだけですが、前期の減収減益がやはり気になるので有報を読んでみました。某掲示板で話題になっている自己株式取得しすぎ、というのは有報を読めばせいぜい1.7%に過ぎないことが分かりますので気にしなくてよいと思います。

http://www.kabupro.jp/edp/20150624/S10054XL.pdf

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2013年にとてつもない上げを経験していますね。テンバガー達成してます。おそらく前々期の利益が前年比倍近くになったことが原因でしょう。時間はかかってますがこりゃイナゴですね。その後過熱は沈静化し、株価は以前の2倍以上の値で落ち着いています。ということは、前期の減収減益は、前々期の調子が良すぎたことによるものですね。あまり気にすることもなさそうです。1Q決算の結果が良ければ注目株になるかもしれません。


CDレビュー: the HIATUS – Keeper Of The Flame (2014)

★★★★★

the HIATUSは日本のオルタナティブ・ロックバンドです。細美武士という人が中心のバンドで、日本ではそこそこ売れているようです。

センスの良さに裏打ちされた丁寧な音作り

最も耳を引き付けるのがブレイクビーツの使い方の上手さです。私はリズム大好き人間なので、センスよくビートを重ねてくれるアーティストは大好きです。

シンセの使い方も上手です。オルタナというとカッチョ悪い電子音が入ると全てをぶち壊しにしてしまうおそれがあるので怖かったのですが、例えば3曲目Unhurtや7曲目Roller Coaster Ride Memoriesでは下側からうまいことシンセを潜らせて効果を上げています。実に丁寧な音作りをしていると思います。5曲目Sunset Off The Coastlineの序盤、水族館の洞窟型プールから光が漏れているような空間作りも上手ですね。

ラスト2曲が特に優れています。10曲目Don’t Follow The Crowdはリズム萌えと心を煽るカタルシスを融合させた良曲、ラストBurn To Shineは空気感と音圧で押しまくる盛り上げ昇華系燃焼ソングです。

ヴォーカルの湿り気をサウンドで覆い尽くす

正直なところヴォーカルの声は醤油的な上に線が細くてちょっと苦手です。裏声も苦手。ただし本作は良質なサウンドがカバーしてそれほど目立ちません。次はヴォーカル抜きのアルバムを作ってもらいたいですね。

期待よりも良かったので過去の1~3枚目も聞いてみようと思います。

 

 

ロック等の他のCDレビューはこちらです。


書籍レビュー: 経済学を壮大に総まとめ 『経済学大図鑑』 著:ナイアル・キシテイニー 訳:小須田 健

★★★★☆

経済学の主要なトピックを簡潔に網羅した良書

本書は経済学の主要な論点を時系列順に並べ、おおむね2~4ページで簡潔に紹介するスタイルを取ります。ただし、主要な論点だけで100を超えます。それほど経済学は奥が深いということです。

まずこの本の装丁!否が応でも目を引きます。手に取るにはやや憚られる大きなサイズですが、中身をぱらっと開くと「これは読んでおかないといけない!」という気にさせられる本です。「大図鑑」というタイトルはやや扇情的ですが、原題は「The Economics Book」ですので「経済の本」じゃー地味ですから仕方ないですね。

私はトレンドを過ぎましたがピケティさんの「21世紀の資本論」を読んでみたいと思い、しかし経済学について全然知らないから読んでも無駄になりそうだな、と考え、まず入門的と思われる本書を手に取りました。

移ろいゆく経済学

この本では経済学のあけぼのを紀元前4世紀、財産の国家による所有を唱えるプラトンと私有財産を擁護するアリストテレスをめぐる議論から出発させ、原著出版時に最も話題であった2008年のグローバル金融崩壊に至るまでの経済学の歴史が記述されています。一つ一つのトピックに割く文量は少ないものの、すべてを繋げると膨大な量になります。

個々の論点については私はほとんど知識がなかったので得るものが大きかったのですが、最も驚いたことは、経済学は他の学問と同じく、普遍的な理論が一つも存在しないということです。すべての理論は当時の経済状況をいわば「蓋然的に」説明するにすぎず、後世に批判され換骨奪胎し次々と新しい理論が生まれていくのを本書の中で何度も目のあたりにしました。

例えば中学校でも習う(?)アダム・スミスが提示した市場は放っておいても「見えざる手」によって均衡に至るものだ、という理論を打ち立てます。しかし20世紀前半の大恐慌を目のあたりにしたジョン・メイナード・ケインズが、失業は市場の力ではどうにもできない、政府は市場を放っておかずに介入するべきだ、と理論を丸ごとひっくり返します。こうして我々が大学でマクロ経済学を学ぶと必ず目にするISLMモデルが出来上がりました。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/6/6b/IS-LM%E5%88%86%E6%9E%90.png

ところがケインズの失業の取り扱いを不満として、新古典派と呼ばれる理論が発展します。ケインズは

「需要が少なければ賃金が下がる。労働者はみんな賃金を下げたくないものだ。賃金には下方硬直性(下がりにくいこと)がある。だから需要を上げなければいけない」

と主張しますが、新古典派は

「いやそんなことないよ。時間がたてば安い賃金に労働者は渋々従うよ。だから政府がわざわざ出費することないよ」

と言います。更にこれをよりラディカルにした

「福祉や年金も必要ない。すべてを市場に任せ規制緩和しまくってジャンジャン金を回そうぜ!」

という新自由主義が発生し、いま世界を席巻しようとしています。このように理論は絶対的な物では決してありえず、その時々の価値観、状況などにより現在進行形で変化を続けていくことがよく分かります。

経済学≒政治学?

経済学は「価値」を取り扱う学問ですので、「かくあるべき」という議論からは逃れられません。アリストテレスとプラトンがほぼ政治論・道徳論の範疇で語っていた頃から状況は変わっていません。本書では様々な人物が「かくあるべき」論を展開しまくります。経済学で成功を収めた人はバーナンキやイエレンのように政府の中枢に出ていく人も少なくありません。ケインズもアメリカの大蔵省やイングランド銀行頭取を務めています。本書が取り扱っている経済史は、そのまま世界政治の歴史でもありました。

買いか

訳者の小須田健さんの専門は哲学です。そのためか、訳が堅く時々文意がわからないことがあります。本書を読み通すのにはかなり体力が必要でした。amazonレビューでも訳の悪さに触れられています。経済学者の監訳がついているものの、翻訳の質は今一つと言わざるを得ません。この本で唯一残念なところです。

しかしそれを差し引いても、本書を読む価値は十二分にあると言えます。これだけのボリュームをもって経済学を概観できる本は他にないでしょう。できるなら、原著を手に入れて読んでみるともっと良いのかもしれません。

なお、本シリーズには「経営学大図鑑」「哲学大図鑑」「政治学大図鑑」「宗教学大図鑑」があります。いずれ読んでみたいと思います。

 

 

関連本

本書で取り上げられていた、いずれは読んでみたい本一覧です。メモとして貼っておきます。

雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)

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国富論 1 (岩波文庫 白105-1)

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自由と経済開発

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隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】

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インフレ、雇用、そして金融政策―現代経済学の中心的課題

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  • 作者: ロバート・M.ソロー,ジョン・B テイラー,ベンジャミン・M.フリードマン,Robert M. Solow,Benjamin M. Friedman,John B. Taylor,秋葉弘哉,大野裕之
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本
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金融不安定性の経済学―歴史・理論・政策

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