書籍レビュー: 万能の1冊『Programming PHP (3rd edition)』 著: Rasmus Lerdorf, Kevin Tatroe

★★★★☆

これ1冊でPHPプログラミングは十分可能

基本的な言語仕様から、Cookie、PDOを使ったデータベース操作、セキュリティ入門、画像作成やPDF作成、XML操作、RESTfulなサービスなどのトピックを盛り込んだボリュームのある書です。特に言語仕様については詳しく、設計思想を絡めて説明してくれるので腑に落ちることが多い良書です。

巻末に組み込み関数のリファレンスが付いているので、これ1冊で基本的なPHPプログラミングを行うに当たっては全く困ることがなくなると言っても過言ではないでしょう。

プログラミング初心者向けではない

とはいえ、特に言語仕様について感じましたが、プログラミング初心者向けではありません。盛り込む情報量が多いので仕方ないのですが、1つ1つの説明は簡潔で、すべてにサンプルコードを書けるスペースは存在しません。はじめてプログラミングをする人は困惑するでしょう。

また、PDF作成やXML操作などの後半のトピックは「あとは公式マニュアルを見てくれ」で済ませてあることが多く、内容が薄いです。これらの技術を使う場合、他の書物を読んで情報を補強する必要が必ず発生します。

PHPはpython以上にbattery includedだ

pythonの思想は“Battery Included”、およそ必要なライブラリはあらかじめ組み込んである、という設計を謳っています。しかし実際にプログラミングしてみると不足な機能は多く、pipを使ってライブラリをインストールしまくる必要がありました。

PHPはpython以上に“Battery Included”だと思いました。データベースは標準で操作できるし正規表現も楽勝、画像も作れるわネットワーク・メール関連も充実しています。ライブラリのインストールもPHPファイルを持ってくるだけだから楽勝です。

今後も本書を大いに活用してPHPのプログラムを書いていこうと思います。ありがたい1冊でした。

 

↓日本語版はこちら

 

この本から学んで記事にしたこと

必ず覚えておこうと思っていくつか記事にしています。並べてみると随分ありますね。















コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。