体重=株価

ここ2週間ほど、訳あって睡眠時間を毎日2時間程度減らしています。日常的に7時間寝ていたのが、5時間程度に。はじめの3日間はとても辛く、朝はフラフラ夜も眠くてしょうがないという有様で、しかしそれも1週間経つ頃には慣れてきました。しかし体重は3日で1kg減、1週間でさらに1kg減。起きている時間が長ければ消費カロリーも多くなるので、当然の結果ですが命を燃やしているようにも思えます。
睡眠時間の減少は、負債を抱えたレバレッジ経営に似ています。運転資金が足りないから借金するような企業はROAが低下し株価が下がります。人間は体重が減ります。そして極端に負債が大きくなった場合、企業は倒産で済みますが人間は命がなくなります。おそろしい。
2週間たった今、体力が落ち風邪をひいてしまいました。これを1か月続けるとどうなってしまうのか。。


3633 GMOペパボ続伸、フィスコレポート続き

3633 GMOペパボ(株) – diary 六帖
ここで注目していたGMOペパボ、見事に躍進しました。
GMOペパボ(株)【3633】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
今日の終値は8800円、低迷していた4000円台と比較して2倍以上、一旦落ち込んだ安値6000円と比較して1.5倍になりました。すごいですね。気になっていた株が上がると嬉しいです(買ってないのに)。最近出た株主通信が可愛い。
さて 企業調査レポート|サービス紹介|FISCO を企業のサイトと合わせて少しずつ読んでいます。3/23のタマホームくらいまでは全部読みました。いくつか気になった銘柄を。
2191 テラ
4583 カイオム・バイオサイエンス
まだ少ししか読んでないのにバイオベンチャーが2社も。テラは樹状細胞ワクチンというがん治療薬、カイオムはADLibシステムという高速な抗体作成法を開発している会社です。両社とも大赤字で、しかも単一の製品しか作っていません。バイオベンチャーというのは大抵赤字らしいです。もちろん株価もパッとしません。テラの樹状細胞ワクチンはまだ未承認薬扱いで、保険が効くようになれば業績は大幅改善だが承認が取れなかったらどうすんの。経営大幅悪化は必至です。カイオムも研究開発費に異様な金額をかけ、1年後には売上が5倍になる計画(23P)を立ててますが本当かよ!?バイオベンチャーというのは、スマホゲーム業界以上にギャンブル性が高いようです。破滅型の人御用達って感じです。
他、4732ユー・エス・エスは財務がとてつもなく健全・市場支配性も断トツの1位とディフェンシブな銘柄ですが、社長が「見通しは明るくない」と明言する変わった企業です。主力の中古車オークション業以外の業務は全くぱっとせず、成長をあきらめてるくせに株価は爆上げ中、もう怖くて買えません。
1419 タマホームは、建築業のくせに薄利多売方式なもんだから、売上経常利益率は驚きの2.7%。業界平均は4.14%だそうです。「消費増税が先送りされたから駆け込み需要がなくなって減益」「競合他社が増えたので減益」と決算資料に書いてあります。そんなことでどうすんの!!販売拠点は全国に広がり切ってしまったので成長余地も残されておらず、低価格な他社も増えてきて衰退しか見えない状況です。おかげで割安だけれど、買う気には全くなれなさそう。
現時点一番まともそうなのが3392 デリカフーズです。改めて書きます。


円安バブル

アベノミクス:バブル崩壊25年 「結局、日本人はバブルから何も学んでいない」 – 毎日新聞
私が危惧していたことを裏付けてくれる記事だ。今の状況はどう考えてもバブル。新宿の百貨店には日本人と中国人の金持ちが集まってウホウホしているが一般大衆の生活はどう考えたって悪くなっている。消費増税、年金減額の始まり、密かに上がっている保険料、少しずつ減っていくポテチの一袋あたりの量、若者の40%の貯蓄は0円(うちもない)。http://mainichi.jp/select/news/20150326k0000e040187000c.html こんな記事もある。このバブルはいつか必ず崩壊するが、EUも緩和を始めちゃったし、運が悪ければリーマンショック並の崩壊と低迷になるのではないか。
インタビュイーの野口悠紀雄さんは超・整理法なので有名ですが、Amazonでの本業の経済書の評価は今一つ。私も読んだことはない。しかしこの人は、記事に必ず自分で調べたデータや根拠を載せてくれる。自分流の考えに筋が通っている。私は好きです。
一番気になった言葉を引用します。

−−それでは、バブルにどう向き合えばいいのでしょう?

 人間は賢くなれない。せいぜい他の人が賢くない時に自分はどうやって防衛するか、ということでしょう。


Jason Kelly – The Neatest Little Guide to Stock Market Investing


やっと読み終わった。理解しやすく、はじめて株式を学ぶにはちょうど良い本だった。バリュー投資、グロース投資、インデックス投資、テクニカル指標、偉大な投資家達の詳細な解説、情報源、などなど一通りの投資手法の解説がされていた。ドルバリュー平均法の解説は非常に面白かった。しかし最も紙面が裂かれていたのは、ファンダメンタルズの解説・ファンダメンタルズに基づいた戦略の解説だった。著者はテクニカル指標も使うが、根本的に「市場を予測することは不可能」という立場で、テクニカルは売買のタイミングを計るために補助的に使用するスタンスだった。私もおそらくほぼ同じ手法を取るだろう。初心者向けなのでビジネスモデルや成長戦略などの解説は皆無。これは別途知識を仕入れよう。偉大な投資家として紹介されていたのはベンジャミン・グレアム、フィリップ・フィッシャー、ウォーレン・バフェット、ピーター・リンチ、ウイリアム・オニール、ビル・ミラーの6人。今後読むべき参考文献が大量に増えた。1冊読むと課題が10冊増える。次はバフェットがすべて暗記したというグレアムの世界的ベストセラーThe Intelligent Investorを読む。640Pもあるけどよく暗記したな。
なお、この1冊を読み終わるまでに知らない単語が推定300語もあった。辞書がなければほとんど読めないわけだが、1冊300語なら10冊で3000語100冊で30000語覚えられる、と前向きに考えよう。


読書量

人生はいつ終了するかわからない。それまでにできるだけ多くの本を読んでおきたい。最低でも月2冊くらいは読みたい。ということは、1日に最低1/15は読まなければいけない。1冊200Pとして1日最低13Pのペースを保つ必要がある。


Learning Javascript Design Patterns

Learning JavaScript Design Patterns
やっと読み終わった。途中休み休みだったので、7か月もかかっている。backbone, YUI, requireJS, AMDの所はついていけなかった、、jQueryの解説についても、もうすこしjQueryに精通してからの方が良かったな。Moduleパターン、Object LiteralパターンやMVC、Namespace関連については、TrainNavi2やSHChartで実践することができた。ある程度JavaScriptでプログラムを組んだ方にはとても役立つ書籍だと思います。私ははじめてコードを組んでから約半年の段階で読み始めることができました。
次はPythonだ。Python3に対応、Amazonのレビューが良好、比較的新しい書籍、ということで
Introducing Python: Modern Computing in Simple Packages: Bill Lubanovic: 9781449359362: Amazon.com: Books
を選択しました。一体どんな言語なのでしょう。


Statistics in Plain English

Amazon.com: Statistics in Plain English, Third Edition (9780415872911): Timothy C. Urdan: Books
読了。
題名の通り、分かりやすい英語で書かれているので読みやすい。前半の、平均〜分散〜t testまでは非常に良かった。しかし後半にANOVAの解説をし始めたころから、「SPSS(統計解析ソフト)で計算するとこうなる」という記述が目立ち始め、途中の計算の大部分が省略されてしまう。限られた紙面で説明する必要があるから複雑さを避けるためには仕方ないが、消化不良を感じる。「詳しくは他の本を読め!」と何度も書いてあるから、そうするべきなんだろうね。概念はよく理解できた。ANOVAはデータが正規分布に従っている必要があるとはいえ、統計だけでデータを複数の要素に分解できるという夢のような手法だ。ぜひ計算式を自作してみたい。


スマホ脳

ゲーム脳が騒がれだしてもう20年は経ったでしょうか。私はファミコン、スーファミ全盛期に子供時代を過ごしたので、ゲーム漬けでした。ゲームの悪影響はありますか?という答えには、実体験からYESと答えざるを得ません。視覚刺激に常に反応し続けなければならないので、何につけても手が出やすくなります。待つことができません。またその刺激、過程と結論、A→B→Cといった三段論法のBが現実に根差していないことがよくあるので、実世界でも論理の繋がらない部分を強引に繋げてしまいがちになります。例えば昇龍拳を発動できるキャラに起き攻めを仕掛ける(A)とほぼ確実に反撃を食らいます(C)が、これは昇龍拳の開始3フレームが無敵だから(B)です。見事に論理の根っこが生活から抜けてますね。
さらに深刻と思いますのは、ゲームに費やした時間による逸失利益です。ゲームはハマることが前提、ハメるための策略を高度に盛り込んだ情報兵器です。その性質上、ひたすら時間だけが食われていきます。金を払って時間も捨てていくわけです。この失った時間は、一生取り戻すことができません。子供時代という貴重かつ濃密な時間、失った時間で本を読んだりものを書いたり考えたりしていればどれだけプラスになったことか。ゲームが日本人の知性を低下させたことはほぼ疑いが無いと思っています。
さてなぜそんなことを書いたかというと、ここのところ電車でスマホをいじっている人の行動が明らかにおかしいからです。今日電車に乗っていたら、右からバリバリと断続的に音が聞こえるのです。右を見るとマジックテープを貼ったり剥がしたり貼ったり剥がしたりエンドレスでバリバリやっている人がいました。彼はスマホで動画に見入っていました。動画に熱中するあまり手が動いてしまったのでしょう。他にもやはり動画を見ながら顔をほじって食べるのを繰り返す人、ブログを見ながら口が開いてくる人、電車の始点から終点まで何十分もゲームでスワイプしっぱなしの人。。色々な報告例があります。2年前くらいから歩きスマホでホームに転落する人も増えてますね。私はゲーム脳が進化したと感じました。プロセッサの進化でさらに豪華になった視覚刺激とソーシャル化によるまばゆいばかりの報酬系の強化により、人間の頭をアヘアヘさせる度合いが赤丸急上昇しています。常同行動の明らかな昂進が目に見えています。やばいです。アヘン戦争再びといった感じがします(儲けてるのは日本企業だけど)。


人間ってアホ

株価は期待で動きます。人々の期待値をそのまま数字で表したのが株価です。長期的には企業の業績に一致する(傾向が強い)ですが、短期的には人々の欲望のみに左右されます。悲観的なニュースが出れば株価はぐっとと下がります。しかし大抵すぐ復活します。肯定的なニュースが出ればどっと上がります。そして大抵元に戻ります。みな、前者は恐怖に駆られて底値で売り、後者は欲が出て天井で買います。そして大損するのです。毎回同じようなパターンだというのに、どんな時でも山を捉えきれません。誰でも損をしたくない、儲けたい。誰でも俺は他の人間とは違う、儲かる、損しないと思いこんでいる。資本主義が機能し、人間に欲望と虚栄心がある限り未来永劫続くことでしょう。愚かなり。
しかし、金持ちになろうと思ったら、これらの動きを十二分に利用してやらないといけません。まだまだ、勉強が足りません。
ところで株式市場は市場です。株は物の売り買いと変わりません。安く買って高く売る。商売とどこが違うのでしょう。売り買いするのが無形の株式だというだけで、商品市場と違いがありません。商品市場は物を右から左に流して利益を得ます。安く買って高く売る。生産活動とも変わりません。原材料と人件費を安く買って高く売る。作家やクリエーターも、自分の時間を安く(自分の時間だから0円)買って高く売る。全く違いが見いだせなくなりました。そう考えると株式市場も、我々の親しんだ商品市場や生産物市場と全く変わらないわけです。
いままでわかったことのまとめ。


経済読み物

ゆうゆー投資法
いくつか投資ブログを読んでいますが、今のところ最も優れていると感じたブログです。管理人さんの人柄が表れていますね。
本当はよくわかっていない人の2時間で読む教養入門 やりなおす経済史
代ゼミ政治経済の講師が書いているらしいです。ざっくりやり過ぎている感はありますが、引き込まれる文章ではあります。