Windows内にMac環境をつくる

iPhoneアプリを開発したい。WindowsPCしか持ってないけどAndroidアプリはSDKもAndroid Studioもあって楽勝で開発できるんだから、iPhoneもいけるだろ?と思っていたら、どうもそうじゃないらしいです。Macがないと開発できないそうです。なにそれアップルの陰謀?

じゃあMacを買うか?と思っても一番安いMacBookでも9万円もするし、クロスプラットフォームで作って実機で試せばいいかと思ってもiPhoneそのものが高すぎます。最新機種のiPhone 6Sは10万円、2009年発売の古ーいiPhone 3GSですら中古で6800円もするのです。Androidとはえらい違いです。Appleが販売を独占してるから価格吊り上げ放題です。

アップル製のハードは高いけど、実はMac OS X自体は無料なのです。じゃあubuntuと同じように、VirtualBoxにインストールできるんじゃないか?と考えて、色々調べて試行錯誤しました。苦労しましたが、

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インストールできました!これで開発ツールが動作すれば(してくれ)、晴れて無料でiPhone開発が可能になります!ついでに清原にもびっくり!

 

How to install OS X Yosemite in Virtualbox with Yosemite Zone

【Hackintosh】WindowsだけでOS X Yosemiteをインストールする方法 Yosemite Zone | Hack Life Information

この2つのサイトの助けを最大限に借りることで、インストールできるようになりました。やり方を簡単に備忘録として残しておきます。

・前提として、メモリーは8GB以上積んでいることが望ましいです。メモリ4GBだとガリガリして使い物にならない可能性が高いです。HDDの空きも100GB程度は必要です。

・VirtualBoxをインストールします。

・torrentクライアントをインストールします。

・Yosemite ISO Torrent.zip で検索してtorrentファイルをゲットし、ダウンロードします。5GBくらいあります。半日~1日くらい覚悟しましょう。

・VirtualBoxで仮想環境を作ります。YosemiteZoneとか適当に名前を付けていいですが半角スペースを入れないでください。仮想メモリは2GB以上必要です。

・(2013年以降のPCを使っている人限定)コマンドプロンプトを起動して、次の2つの呪文を唱えます。

cd “C:\Program Files\Oracle\Virtualbox”

VBoxManage modifyvm <Name of virtual machine> –cpuidset 00000001 000306a9 00020800 80000201 178bfbff

 

<Name of virtual machine> の部分はさっきつけた名前にします。HaswellのCPUを使ってる人が、いや俺はHaswellじゃないよと偽装するためのコマンドだそうです。レムオルやバニシュみたいなもんですね。

・ISOイメージをマウントして起動、インストールを開始します。

・boot:

と表示されたら

-f -x -v

と呪文を唱えてからエンターキーを押します。意味は知りません。唱えないでインストールしたら途中で何回も止まりました。主の呪いです。

・初めてインストールする時は仮想HDDが初期化されていないため、インストール先ドライブを選ぶダイアログで先に進めなくなります。メニューの「ディスクユーティリティ」を使って仮想HDDのパーティションを作成します。「消去」メニューを押して好きなドライブ名前を入力し、さらに「消去」ボタンを押して初期化します。上側のリンクのスクリーンショットを参考にしてください。

・インストール先としてHDDが追加されます。HDDの絵を押すと「カスタマイズ」ボタンが出現するのでそれを押します。

・drivers -> Install Audio Drivers (Kexts) と Install Network Drivers (Kexts)

Graphics -> GraphicsEnabler=Yes

の3つのチェックをはずします。

・インストールを開始します。時間がかかります。数十分後に次の画面が現れたら成功です。

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完了できてないって?いや、これで成功だってリンク先には書いてあるんです。

When the installation finishes, the OS X installer will probably crash and display a crash log. This is normal; OS X Yosemite has still installed successfully. Now proceed to the next step.

ロックですねぇ

・再起動したらISOイメージをアンマウント(取り出し)します。

・もういっかい再起動します。

・完了!あとは初期設定を適当に済ませて終わりです。

 

あとはXCodeという公式の統合開発環境をインストールすれば今流行のSwiftとやらでiPhone開発ができるようになります。無料です

Xcode – ダウンロード – Apple Developer

Apple IDを登録するとダウンロードできるようになります。これもOSと同じ5GBほどのでっかいファイルです。現在インストール中ですが、果たして動作してくれるのでしょうか。。


Windows内にMac環境をつくる」への5件のフィードバック

  1. すみません。 virtual Boxでmac 64bitが出ません。初めて使うので、自分なりには調べたつもりなのですがやはりうまくできません。もし、宜しければ導入について詳しく記事を書いていただけないでしょうか?

  2. 先日書かせて頂いたものです。どうにかインストール画面まで行きましたがいつも二分で止まってしまいます。bootが関係ありそうなことが書いてありましたが英語をうまく翻訳できず行き詰ってます。お知恵をお貸しください

  3. わたしも一発ではうまくいきませんでした。何度か繰り返すとうまくいくこともあります。正規品ではないですので運次第なのかもしれません。
    この記事を書いたときに使っていたPCは今使えなくなってしまったので記憶で書くと
    >・boot:

    >と表示されたら

    >-f -x -v

    >と呪文を唱えてからエンターキーを押します
    ここらへんでうまくいきませんか?確か起動時にbootって表示されていたと記憶してます。

  4. ありがとうございます。
    この記事のおかけで、実機にOS X Yosemiteが入りました。
    安定して動作しています。
    ちなみにdynabookです。

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