2464 ビジネス・ブレイクスルー
一言で言うと大前研一大学の会社です。氏のことは名前しか知りませんでしたが、かなりエキセントリックなものが感じられますので、興味があります。何か本を読んでみたいです。
ビジネスブレイクスルー大学は通信教育でMBAや国際バカロレアが取れるという位置づけの大学です。入学金31.5万+授業料年85.5万と国立大より高く、私立大より安いくらいの学費です。ビジネスを学びたい人にとっては魅力がありそうです。
インターナショナルスクールや幼児教育企業を傘下に入れるなどして売上は着実に伸びており、収益性も一定はしないものの営業利益率が8~12%の間で推移し、それなりに高いです。通信教育の利点は、一度収録した授業を何度も再利用できる実質のストックサービスであることです。
なお、インターナショナルスクール(小中高一貫)は年108~222万もかかるそうです。高いですね。今後、同社の成長けん引役はインターナショナルスクール事業が担っていきます。
企業としてはまともな方だと思いますが、あからさまな仕手株の動きをしているので投資対象としてはお勧めできません。
3674 オークファン
オークションサイトのまとめサイトみたいなものかと思っていたら、オークションの取引情報300億件というビッグデータの活用・データマイニングやノウハウの提供などなど面白い事業をやっていたんですね。
一時期営業利益率40%という驚異の数字を誇っていましたが、今期は投資拡大のため10%まで落ちる見込みです。大量のM&A(2年で16社!)によるものと思われます。
ビジネスモデルはプレミアム会員の課金収入+オークファン経由で商品を買った場合の広告収入(アフィリエイトと同じ)+データ活用の利用料金の3つです。課金収入が5割を占め稼ぎ頭ですが、データ活用面については近年大幅に伸びており、こちらを大きな柱に育成させる予定のようです。M&Aも布石でしょう。今後は価格情報を提供するBtoBや、商品価格予想・レーティング機能の追加など面白い案件がてんこ盛りです。
レポートにはSEO対策が効かなくなることがリスクと書いてありますが、同社は有名すぎるのでSEO対策自体が必要ないと思われます。
成長有望株でしょう。大投資により一過性の大幅減益となっているでしょうから、今が買い場であろうと思いますが、株価はいかに。。?
予想通りどん底、それでもPER88倍と超高倍率です。純利益予想は前期比2/5ですので、実質のPERは35.2倍、売り上げの伸びを加味すると30倍程度と考えられます。暴落後の現時点でも若干過熱気味というわけです。決算と同時に爆上げする可能性もありますが、M&Aが報われなければさらにどん底です。超ハイリスク・ハイリターン株と言えます。
3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングス
積極的なM&Aで業態を拡大しまくるレストランチェーンです。同社は主にショッピングモール内のフードコート向けレストランが主業務ですが、成長性があると判断した業態に目を付け自社の「グループ連邦」にM&Aで囲い込み、ブランド力を強化していくという手段でバリバリ業績を拡大し、現在180業態・647店舗という数に達しました。
株価も好調です。
なんとここ3か月で2倍になっています。今後もまだ拡大余地があり、成長は続くかもしれません。グロース投資の見本になりそうな銘柄ですね。
気になるのはクリレス本体の売り上げが低迷していることです。つまり、同社の成長を牽引しているのはほぼM&Aによる業態拡大のみです。M&Aによる拡大にはいずれ終わりが来ます。M&Aで業績を急拡大した後、とてつもない粉飾決算とリーマンに次ぐ全米2位の規模の破綻をしたワールドコムの例もあります。いつ撤退するかが大きく問われる銘柄でしょう。5年後を見据えると厳しいのではないでしょうか。
4820 EMシステムズ
調剤環境向けの医療事務システム開発・販売会社です。近年では医科システムも開発しており、医科の売上増で成長を狙います。
利益率が11~15%の間で推移しており、比較的高めです。従量課金制のストックビジネス型モデルを採用したことから収益はそれなりに安定すると思われますが、医科システムは超複雑です。2年ごとに制度改正はあるし調剤のようにはいきません。まともな品質のものを作れなければ成長は難しいでしょう。
PERは11倍程度と比較的割安に見えますので、長期的には報われるかもしれません。株価はおおむね業績と連動しているようです。