言葉とイメージ

ある言葉から与えられるイメージは人によって質も量も異なる。例えば空、という言葉を見た・聞いたときに喚起されるイメージは千差万別だ。
イメージは絵、音、匂い、温度、言葉などで表現される。そしてそのイメージからまた言葉が生まれ、文章や会話が連鎖的に成立していく。イメージが貧弱なら、言葉はしぼんでいって尽きて終了する。
言葉からどれだけのイメージを引き出せるかは、言葉を発する・聞く人間の言葉の蓄積、イメージの蓄積に依存する。人間そのものが問われている。
会話は化学反応みたいなものかもしれない。ポテンシャルの高い人間同士がぶつかれば、爆発的に言葉が生まれるだろう。相手にとってふさわしくない言葉を選べば、有毒なガスが発生するだろう。


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