書籍レビュー: 反則!現場の重み『みんな大好きな食品添加物』 著: 安倍司

★★★★★

元添加物商社マンの懺悔の書

著者の安部司さんは、国立大の化学科を卒業し添加物を売る敏腕商社マンとしてバリバリ働いていました。添加物で数々の食品加工会社に大きな利益をもたらし「添加物の神様」と呼ばれていました。

ある日、こどもが食べようとしたミートボールが彼の運命を変えました。そのミートボールは、捨てられるはずのクズ肉に組織上大豆たんぱくを加えて増量し調味料や乳化剤などを投入して味と舌触りを調え氷酢酸+カラメル+化調で作ったソースもどきを加えてできた、彼の自信作でした。ゴミと大量生産される化学物質が原料なので原価が安く利益率の高い優良品でした。しかしそれを自分のこどもが「おいしい」と言って食べるのを見て、、彼は「食べたらいかん!」と言いました。

こうして彼は会社を退職し、添加物についての知識を広める活動を始めました。これが序章です。

具体例なしでも説得力大

本書には食品添加物の実際の仕様事例が数多く例示されていますが、どの添加物がこれこれこのように毒性がある、などとという具体例は一切出てきません。おそらくターゲット層を化学的知識のない層に絞っていると思われ、意図的に具体例を出していないようです。上手いマーケティングです。というのも、彼が「添加物の神様」だったという事実1点だけで本書に説得力が出るから必要ないのです。

私は昔から添加物は好きではありません。数々のコスト削減の工夫の賜物である添加物使用の実例をこれだけ大量に並べられると辟易します。

食の破壊

著者は毒性の危険性にも言及していますが、それ以上に添加物による味覚の破壊、ひいては食生活の破壊を最も憂慮しています。この視点は私と同じです。商品を遠方から運んで保管し陳列する以上、酸化防止剤や保存料の添加は避けられません(自炊すりゃいいんですが)。しかし嗜好性の強化となれば話は別です。

グルタミン酸ナトリウム。人間によって発見された最も偉大なタンパク質加水分解物からなる旨み調味料。いわゆる「味の素」です。これを単独で使用することにより我々の舌はウヒャッホーイと唸り脳が喜びます。以前に上司は「焼き鳥に味の素をかけるとすごくおいしいんだよ」という鳥を完全に無視した発言をしていました。味の素の破壊力を端的にあらわした発言です。「アジシオ」というこれまた味覚を大きく刺激する塩に味の素を加えた黄金的製品も存在します。

外食をするといつも感じます。味が濃すぎる。外食産業は売れなければ商売になりませんから、我々が求める、タンパク質加水分解物がいっぱいの脳が喜ぶ食事を提供します。必然的に味は濃くなります。

 

外食で最も中毒性のある食べ物と言えばラーメン二郎です。私も一時期食べていました。

http://image1-4.tabelog.k-img.com/restaurant/images/Rvw/20845/640x640_rect_20845914.jpg

ラーメン二郎 立川店 (らーめんじろう) – 立川南/ラーメン [食べログ]

このラーメンの旨みの正体はグルタミン酸です。

http://portal.nifty.com/2014/10/21/c/img/pc/014.jpg

自宅でできる二郎風ラーメンの作り方 – デイリーポータルZ:@nifty

店に行くと袋から「白い粉」を大量投入する光景が見られるそうです。

ラーメン二郎醤油のカネシ醤油

カネシ醤油!とオーションをラーメン二郎で使っているのですが・・

醤油にも「アミノ酸液」なる怪しい物質がふんだんに含まれているようです。大量の脂、塩、化調と中毒成分の総合栄養食品と言えます。このうち塩、油については格好の参考書籍を見つけたので今度読んでみようと思っています。

フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

 

 

話が脱線しました。本書では以上のような「うまみ」の製造方法も事細かに語られています。インスタントラーメンのスープはベースはみな同じ塩+化調+アミノ酸であり、あとは配合量をちょいと変えるだけでできあがります。白い粉しか使っていません。それっぽいラーメンの色はすべて着色料です。

大量の砂糖や果糖ブドウ糖液糖を入れて甘々でとてものめない飲料にちょいと酸味料とレモン香料を加えてやるだけですっきりとした清涼飲料水の出来上がりである、という記述も刺激的です。

http://www.asahiinryo.co.jp/products/carbonated/mitsuya_green_lemon/

例えばこれ。500mlで炭水化物47.5gです。角砂糖15個分くらいですね。

添加物をなるべく摂取しないようにするには

自炊しかありません。ただし本書では自炊だとしても十分危険であることも指摘されています。

大量生産・安価な商品に添加物が含まれないことなんてありえません。輸入食品に含まれる遺伝子組み換え作物が避けられないように、市販品を買うことによる添加物の摂取も避けられません。添加物の毒性うんぬんについては私は疑問がありますが、本書で警告されている味覚の破壊については全面的に同意します。自分の食は自分で守るしかありません。

 

途中でも述べましたが、現場の人間が書いたというのは重過ぎます。ちょっと反則的ですね。

 


CDレビュー: Yes – Union(1991)

★★★☆☆

流行サウンドの枠内にとどまる曲が多い

Yesの13枚目のアルバムです。前作から今作の間に解散したり合流したりいろいろあったそうですがそういった事情は全く無視して音の感想を述べます。

全体的に流行りものサウンドといった趣の曲ばかりです。ロックバンドのくせにスッカスカの打ち込みドラムを使うのは許せません。私が小~中学校のときに使っていたSC-88系の音が目立ちます。当時は最先端だったのでしょうが今聞くとちゃちいですねぇ。大部分の曲はメロディーがありがちすぎたりサウンドがだっさかったりで心を捉えません。

時々耳を引く曲も

7曲目Miracle Of Life、9曲目The More We Liveと10曲目Angkor Watが浮いてます。この3曲だけ悪くありません。特に7曲目は音が軟派ながらもちょっとドキドキするし、10曲目は全然ロックではありませんがパッドの使い方が上手で適度に幻想的になっていてよいですね。Amazonのレビューによると、分裂時にヴォーカルのジョン・アンダーソンらで結成されたABWHというバンドが作っていない曲が4,6,7,9曲目だそうです。そういえば7曲目はヴォーカルも違いました。じゃあABWHの曲はだめなのかもしれないですね、、昔からのメンバーばかりのはずなのですが。

ABWHのアルバムは1枚だけ、Anderson Bruford Wakeman Howe というそのまんまなタイトルのものがあるそうなので、機会があったらこちらも聞いてみます。

 

 

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フジコーが昼に通期決算発表、増収増益も営業減益のため大幅下げ。

http://www.fujikoh-net.co.jp/wp-content/themes/fujiko/images/logo.png

2405フジコーが本日昼11:30に通期決算を発表しました。フジコーは建設材・食品のリサイクル会社で、平成28年から稼働する森林発電事業(バイオマス発電)が目玉です。人気ブロガー弐億貯男さんの主力銘柄でもあります。私も一時期便乗して持っていましたが、今は手放しています。

http://www.fujikoh-net.co.jp/wp-content/uploads/2015/08/ef70a807bc52e3fa6525653c14e836f4.pdf 決算短信

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なんと営業減益です。これは痛い。短信を読むと食品系リサイクル事業が不調で、赤字転落してしまったことが原因でした。前期の決算短信を読むと、営業利益予定360百万円、当期純利益予定180百万円ですから11.7%の未達ですね。

(株)フジコー - 株価チャート

この結果を受けて後場で前日比-5.72%と株価を大幅に下げました。どこの会社も決算で大幅下げばかりです。決算には魔物が住んでいます。

来期予定は建設・食品リサイクルが減収予定ですが、期末から稼働する森林発電事業が後押しし、大幅な増収増益となる予定です。森林発電事業の売上予想が256百万円ですので、来来期は10億円相当の売上を見込めるということになります。来年が楽しみです。


CDレビュー: The Rough Guide to Salsa Dance (First Edition) (1999)

★★★★☆

サルサって何?

唐辛子入りのソースではありません。サルサはキューバ発祥のラテン系ダンス音楽です。キューバですので歌は全部スペイン語。だからなのか情熱的な曲ばかりです。キューバにはアフリカ系の住民も多いですので、打楽器が大量に使われて複雑だが繰り返しの多いリズムを作り出しています。特にクラベス(拍子木みたいなやつ)がほとんどの曲で使われています。

こいつです。、、カンカン、、カン、カン、カン(1文字につき16分音符1つ)というリズムが特徴的ですよね。

他にもギロ・コンガ・ボンゴ・カウベルやらが常時鳴り響いています。いわゆるアフロ・キューバンな音というとこのアルバムのような曲になるんでしょうね。

そういえばこの手の曲は昔、音ゲーでもありました。

 
サナ.モレッテ.ネ.エンテ (Sana Morette Ne Ente – Full version) – YouTube

今聞いてみると泣き成分が全然足りないしヴォーカルの質が曲に合ってなくてヌルすぎですね。日本人は薄味がお好みのようで。

 

スペイン系の演歌調泣き曲多数

これなんかもそうでしたが、演歌調のだっさい曲が多いのです。管楽器も昔のビッグバンドジャズのようなパラパラパッパーですし、ヴォーカルは垢抜けて無くてとても泥臭い。暑苦しい汗の臭いがスピーカーの向こうからやってくるようです。

1曲1曲は悪くありませんが15曲もベタベタした曲を聴かされるとちょっと辛いです。。

 

1曲目。つかみは珍しく哀愁成分の控えめな、明るーいサルサです。


Jose alberto el canario – Me dejo picao – YouTube

 

14曲目。ベタベタなブラスにうっとおしい泣きサウンドが特徴のうざいサルサです。左側からクラベスが聞こえます。演歌の匂いがします。


Son de la Loma – Mariana – YouTube

 

 

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書籍レビュー: 歴史は紀元前から繰り返している 『ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上)』 著: 塩野七生

★★★★★

歴史を学びたい

私は世界史が苦手でした。高校時代の私は想像力なんてものがからっきしでしたので、人物と出来事を羅列されるだけの授業は退屈極まるものでした。進学校でしたので定期テストの全教科に順位がついて返ってくるわけですが世界史はいつもビリかビリ2でした。

しかし最近のギリシャショック・中国ショックに関連して国際情勢などを調べるにつけ歴史を知らないと国際関係の問題が全く理解できないことを痛感しました。これらの国々が一体どのような経緯で今の状況に至ったのか、歴史的な立場からこの国はどのような動きをすることができるのか、さっぱりわからないのです。

また直近で読んだ「経済学大図鑑」から、すべての経済論理は歴史と密接に関係していることもわかりました。また「ソロスは警告する」でジョージ・ソロスも「金を儲けたければ哲学と歴史は必須」と言っていました。歴史と哲学の必要性は高まるばかりでした。

そこでまず近場の図書館にずらっと並べてあった本書を手に取ってみた次第です。

意外にも極めて簡潔な文体

本シリーズは塩野七生氏のライフワークといえる大著で、単行本版全15巻、文庫版全43巻+別冊と非常に壮大です。私は著者の創作力をもって物語を詳述していったら膨大に膨れ上がってこの量になったのだと想像していました。しかし事実は違いました。一つ一つの出来事は極めて簡潔に書かれており、歴史自身が膨大であったことがすぐに判明しました。この調子で43巻のボリュームになるのかと思うと胸が高まります。

既に現代の歴史が繰り返されている

第1巻ではローマの建国から王政を経て共和制に移行するまでと、隣国であるギリシャのあけぼのが描かれます。およそ紀元前5世紀までの物語です。

一番衝撃を受けたのはローマではなくギリシャのトップランナー、アテネの話でした。何故アテネでポリスという民主制度が興ったのか。紀元前6世紀のアテネは、貴族政が敷かれていました。小作人付きの土地所有によって基盤づけられている貴族たちが権力を持っていたのです。ところがアテネでは商業が大きく発達し、富を得た商人たちは新興勢力となっていきます。しかし商人には国政への参加権がない。また小規模な自作農たちも貴族が幅を利かせていて土地をたくさん持てませんから、富が少なく借金地獄に陥りやすい。この2つの階級が、貴族に反発して民主制度を打ち立てていくのです。

どこかで聞いた話です。ああこれはフランス革命と同じだと思いました。経済学大図鑑でも読みましたが、フランス革命も貴族に対する商人たちの反抗でした。金の力を付けた商人たちの権利要求が、民主政治を作ったのです(だから民主政治は本質的に金を持ってる奴が強いに決まっていると考えてます)。そしてそれが紀元前7世紀(!)に既に起こった出来事なのです。

人間が今の形に進化してきた時間の長さを考えれば頭の中身が数千年スパンくらいで変わるもんじゃないでしょう。歴史は繰り返すことを義務付けられていると大きく実感しました。断言できます。歴史は力になると。

 

2巻以降も楽しみです。こればっかり読むわけではないので今のペースだと1年以上かかりそうですが。。

 

 


1717明豊ファシリティワークスは計画通り爆下げ

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計画通り

 

予想通りDVxの下げ率を凌ぐ-10.16%と本日9番目の値下がり率となりました。値下がりまで計画通りならすばらしいので少量買ってみました。報われるのは今期決算発表時の9か月後でしょう。


ユニリタ1Q決算。見た目は良好も中身に不安含み

UNIRITA

今日は引け後に準主力3800ユニリタの1Q決算が発表されました。

http://www.unirita.co.jp/wp-content/uploads/2015/08/150806_001.pdf 決算短信

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正直、いまいちです。

1Qの数字だけ見るとすごく良い成績に見えますが、売り上げが全然伸びていません。これは、新規子会社に加えたデータ活用事業がめっきり不調であるためです。

データ活用事業
当第1四半期のデータ活用事業の業績は、売上4億72百万円(前年同期比8.4%減)、営業損失89百万円(前年同期は84百万円の損失)となりました。製品売上は45百万円(前年同期比22.5%減)、技術支援サービス売上は2億22百万円(同17.3%増)、保守サービス売上は2億4百万円(同23.5%減)となりました。

売上及び営業損失が増えているのがとても痛いです。データ活用事業は魅力的だと思ったんだけど。。

メインフレーム事業は予定通り減収減益。これは時代の趨勢で仕方ないことです。システム運用事業が爆発的に好調で、売上・営業利益を1億円押し上げたことで何とかカバーし、1Qの数字に何とか形を持たせたように見えます。

2Q売上・営業利益は果たして達成できるのか?それは売上高の1/4を占めるに至ったデータ活用事業にかかっています。ここが黒字化すればかなりの利益増が見込まれます。

やや自身をなくした決算発表でした。明日は数字だけ見た短期筋が上げてくるでしょうけど。


jQuery: イベントバブルをストップ

恥ずかしながらイベントバブルについて知らなかったので次の記事で学習しました。

 

イベントバブルとは

あるイベント(クリックしたとか)が発生すると、そのイベントはすべての親要素に通知されます。これがイベントバブルです。

<body onclick="alert('BODYがクリックされました')">
<div onclick="alert('DIVがクリックされました')">
<p onclick="alert('Pがクリックされました')">例:
<span onclick="alert('SPANがクリックされました')">
<button id="btn1" onclick="alert('BUTTONがクリックされました')">
ここをクリックしてください
</button></span></p></div>

上のコードを実行すると、ボタンを押したときBUTTON→SPAN→P→DIV→BODYの順ですべてのメッセージボックスが出ます。

バブルを止める

イベントバブルがうっとおしいので、jQueryを使って

event.stopPropagation();

を入れることで、バブルを止めることができます。

$( "#btn1" ).on( "click", function( event ) {
 // Prevent event from bubbling up DOM tree, prohibiting delegation
event.stopPropagation();
});

これだけです。楽勝ですね。

 

なお、超簡便な記法として、

$( "#btn1" ).on( "click", function( event ) {

return false;

});

でもよいです。でもこれだとわけが分かりにくいので、推奨されていません。おまけに、event.preventDefault() も一緒に実行した場合と同じ動作になります。preventDefaultというのは、既定のイベント、例えばボタンにsubmit属性が付いてたらページ遷移しちゃうとか、チェックボックスのチェックが変わるとか、そのようなオブジェクトの既定の動作のことです。

ですのでfalseを返すのはあまり好ましくありません。


1717明豊ファシリティワークス1Q決算 見た目は最悪、でも計画通り?

個人的に注目している1717明豊ファシリティワークスという企業の1Q決算が引け後に発表されました。

主要業務のCM(コンストラクション・マネジメント)事業とは、簡単に言うと工事発注者の代行者・補助者となりプロジェクト全体をマネジメントして、発注者にも施行者にも利益を与える業務です。不透明な建設業界を透明にする面白い企業ですので、今後の伸びに期待しています。自信がないので投資はしていません。

見た目すっごく悪い決算

http://www.meiho.co.jp/ir/document/201508051.pdf 決算短信

 

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ぱっと見、売上-25.8%・純利益-63.8%ととてつもなく悪い決算に見えます。この数字だけ見れば明日のはDVxなんて目じゃないくらい爆下げになりそうです。

http://www.meiho.co.jp/ir/document/201508052.pdf 説明会資料

しかしこの銘柄は、売上高の数字は当てになりません。なぜかというと、

・ピュアCM(工事原価を含まない純粋なコンサル活動)

・アットリスクCM(工事原価を含む請負契約)

の2種類の契約が用意されており、前者の割合が増えると見た目の売上がかなり下がります。資料によるとやはりピュアCMの割合が伸びたそうです。

 

計画通り?

見た目の数字の異常な悪さが気になるところですが

当社サービスが「発注者支援業務=明豊のCM(コンストラクション・マネジメント)」として認知され、拡大した結果、社内で管理する粗利益ベースでの当第1四半期累計期間における受注高は、瞬間的に過去最高を大幅に超過した前第1四半期と比べ6%程度低い、期初計画通りの水準となりました。

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などと資料には「計画通り」が繰り返し述べられています。営業利益の大幅減益については過去最高利益見込みだから従業員のボーナスを増やしちゃったぜ!という余裕ぶちかまし過ぎの理由が書かれています。そして減益も「計画通り」。

 

資料を読むほど不安が募るので十中八九明日は爆下げすると思われます。7月頭の水準まで落ちるようなことがあれば買い時かもしれませんね。

チャート画像

 

ここの決算を見て分かったことは、

・建設業は単価が高く、業績の予想を独自に立てるのは困難

・よって、会社の予想を信じるしかない。信仰の問題になる。IR教。

ということでやっぱり投資する自信は全くありません。。


CDレビュー: Enrico Pieranunzi – Seaward (1995)

★★★★★(TωT)

ピエラヌンツィさんのComplete Remasteredシリーズで聴き忘れがあったので、聴きました。次のボックスの5枚目です。

胸を切り裂くピアノ

切ない!切なすぎます!これを聴き忘れてたなんてもったいない!心に傷が無くても傷を負い、傷があればカサブタを開いてくるくらい胸に痛いピアノです。1曲目Seawardの出だしの1音からもう苦しくて苦しくてたまらない。

5曲目The Memory Of This Nightが一番破壊力が高いです。序盤は普通のスローバラードのようですが後半になるとピアノが突然釣り針とか猛禽類の鉤爪のようになって襲ってくるのです。鋭い。引っかかる。いたたたた。ピエちゃんもう勘弁してください。

気持ちが張りつめて張力で張り裂けそうになったところを刺す。一発ノックアウトです。意味の分からない観念論になってしまいましたが6枚の中で一番印象的なアルバムでした。

ベース、ドラムも完璧。歌声もあり

8曲目This?ではHein Van de Geynさんのベースが長時間にわたって歌う見せ場があります。彼のベースはとても暖かく優しいのでひと時の休息を味わうことができます。Andre Ceccarelliさんのドラムも目立たないものの完璧な安定感で気持ちの増幅に一役買っています。

本CDでは歌声が多く聞こえます。誰が歌っているのかわかりませんが演奏に興が引かれている証拠です。

ジャズセッションというのはそれぞれの持ち場で上手いこと役割を果たしつつ時にはアドリブを混ぜて相手のミュージシャンと作り出す音の会話であると理解しています。ジャズの音楽理論は難しいのでしょうが一通りマスターしてしまえば彼らはその文法を自在に操って詩を生み出すように音を生み出していくことができます。それはとてもとても気持ちのいいことなのだと思います。

音楽はその組み合わせと線形性をもって何故だか分かりませんが我々に快などを始めとする数多くの感情を生み出します。これらに身を任せてつい歌声が出ちゃうほど音楽的な空間の中に手を任せて音を職人的に組み立てて面白い作品をいくらでも作れちゃうなんて羨ましいなぁ、素敵だなあといつも思いながらジャズのCDを聴いています。

 

 

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