ギリシャはSHOCK補足: 記事紹介「ギリシャ危機、金融メディアが語らない10のこと」 WSJ

WSJ日本版のトップ記事が面白いので紹介しておきます。

結局のところ、彼らは1年に10カ月間しか働かず、14カ月分の支払いを受け取っている。25 歳で引退し、カフェにたむろしてウーゾ(アニスの香りがするギリシャの蒸留酒)をあおっている。

(中略)

 それは正しいか?

 全く正しくない。

とか、

TVやインターネット上では大勢の賢人たちがあれこれ非難したり警告したりしている。問題はどこにあるか。彼らがおおむね金融部門で働いている点だ。

とか

国内総生産(GDP)は8年間で25%減少した。輸入は40%減少した。公式の失業率は25%だ。災厄だって?それは既に発生している。

とか、私と同じ意見で嬉しいです。


ギリシャはSHOCK 第一幕終了: 日本株は全面安、中国も背水の陣へ。仕手株全滅。エイジアがS高。

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ギリシャ国民投票の結果を受けて日本株はやはり全面安、日経平均が-2.04%となりました。

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お隣中国は先週末に政府が2.4兆円の株価下支えを行う政策を発表したため、なんとか続落を避けることができました。しかし午後に前日を一度割り込んでますから、冷や冷やモノです。午後の値動きはほぼ日本と比例してますね。明日はどっちだ。

 

個別株ではここ最近の人気仕手株が全滅です。

9423FRS-11.52%、3639ボルテージ-9.88%、4777ガーラ-8.30%、8260井筒屋-7.69%、4572カルナバイオサイエンス-7.20%と最近紹介したクソ仕手株オールスターの様相です(ボルテージはクソではないです)。

 

昨日優良企業であると紹介した2352エイジアがストップ高を付けています。結果的には寄り買いすれば15%以上の利益だったわけですが、乱高下気味ですから様子を見た方が良いですね。

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またこれも昨日素晴らしい企業であると評価した1717明豊ファシリティワークスも年初来高値更新です!買っていませんが頑張ってほしいです。

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私は先週にポートフォリオを大幅縮小していますので、今日は-0.5%の損害で済みました。なお先週は-5%でした。BS11が奇跡のプラス引け+0.62%です。今後も期待が持てます。

ギリシャ国民投票・反対多数についての感想

ギリシャ国民は債権団(主に米国と、米国に従わざるを得ないユーロ中央部)からの金を使った脅しに屈しませんでした。経済の混乱は避けられません。しかしよくよく考えると、経済が混乱して一番困るのは貧乏人ではなく、金持ちです。株価暴落や債券のデフォルトでこれまで一生懸命(のつもりで)貯めた資産が半分以下に減るからです。特に慢性的に失業者が多い国であれば、貧乏人にとって経済がどうなろうと同じことです。株や債券なんて持っちゃいませんから。今や、ギリシャは金持ちの敵です。

これほどの圧倒的な反対票を土壇場で掻き集められるチプラスさんは尊敬に値します。彼に関する書物を読んでみたいものです。

そして、革命家チプラスが資本家から嫌われる論理もよーーく分かりました。金持ちが自分の資産を減らしたくないから叩くのです。混乱は価値の目減りを生みます。俺の財産を奪うやつは邪魔!消えてしまえばいい!と資本家は思うわけです。今日は日本でもチプラス死ね!と思っている投資家が一杯いることでしょう。愚かなり。先週は毎日のように人身事故があったり新幹線が燃えたり(彼は投資家ではないです)しましたが今週も危なそうです。

ギリシャ国民は公務員多すぎとか年金貰い過ぎとか叩かれることが多いですが、これも資本家サイドが巧妙に作っているイメージという気がしてきました。ナショナリズムも入ってますが、少なくともギリシャは自国の運命を自分たちで選ぶという選択をしました。米国にへつらいTPPやら集団的自衛権やらホイホイ従う安倍とは大違いです。そうですねチプラスさんが魅力的に見えるのは羨ましいんですね自分のことを自分で決められるということに対する憧れなんですね!書いていてよく分かりました。

今後スペイン、ポルトガルなどからも同様の動きが発生するでしょう。米欧資本 vs ユーロ貧乏国連合の政治闘争&経済戦争というフェーズに移行するかもしれません。

私は金を払っていないのでwsjの記事は読めませんが、著名な経済学者のスティグリッツ氏がギリシャの自主性を重んじていたとは意外ですので、機会があれば読んでみたいです。調べるとイラク戦争についても大反対の立場ですので、著書を探してみようと思います。

ギリシャ関連の記事はいくら時間があっても書き足りない・調べ足りないので、一旦ストップします。


ギリシャはSHOCK速報: 予想に反して反対派多数!今日の市場は大混乱か

チプラス首相すごいじゃん。日本市場は明らかに賛成が勝つと思ってましたから大打撃ですね。今日は用事があってリアルタイムでマーケットを見られないのが残念です。

昨日出所の怪しいアメリカ側のネガキャンがありましたから、これは賛成派が劣勢であることを表してたんですね。うかつでした。私は反対派へのダメ押しの一撃くらいに考えてました。


フィスコレポートを読む 5998アドバネクス、3275ハウスコム、6409キトー、8889アパマンショップホールディングス、3762テクマトリックス、8119三栄コーポレーション、9928ミロク情報サービス、6736サン電子、7521ムサシ、2352エイジア、1717明豊ファシリティワークス

5998 アドバネクス

1930年設立の老舗精密ばねメーカー。今期はプラスチック事業を売却し、ばね事業に集中します。2020年までの中期目標は超強気の売上350億・営業利益40億(現在それぞれ200億・8.8憶)です。

ばねというと地味でニッチで必需品のようですが、

1980年代以降、 世界的なヒットを飛ばし、 トップシェア製品を輩出した。 音楽テープ用テープパッド(国内シェア70%)、ビデオテープ用リーフスプリング(世界シェア50%)、3.5インチフロッピーディスク用シャッター (世界シェア80%)、 携帯電話用ヒンジ (世界シェア50%)、 光ディスク用センターハブ (国内シェア90%) などである。 現在は、医療用の留置針用ばねで国内シェア60%を獲得している。

このうち最後の2つ以外はすでに需要が激減しています。例えば携帯用ヒンジに至ってはスマホ台頭により独立させた子会社が債務超過になるという大コケをやらかしています。世の中の潮流により売り上げが大きく変動するリスクの大きい会社かもしれません。リーマンショックでも全事業が赤字となっています。最後の医療用留置針用ばねは安定してニーズがありそうなので、このような製品に力を入れるのは良いことですね。

今後は海外向け自動車用精密ばねに力を入れるそうです。日本市場が縮小の運命にあり大企業が続々海外事業を広げていますが、零細企業は海外展開などできません。ばね業界はアドバネクスのような比較的大きな企業だけが生き残るのかもしれませんね。

3275 ハウスコム

私も持っていましたハウスコム。レポートを見て驚いたのは、手数料収入は全体の売上の半分しかなく、売上の3割が仲介関連サービス(広告代理、リフォーム、鍵交換、損保、CATV)だということです。一度ハウスコムで賃貸住宅の契約直前まで進んだことがあるのですが、確かに関連サービスの勧誘が激しかったです。。当時はシロアリ退治を薦められました。おそらく関連サービスに大きな従業員インセンティブが付いているのでしょう。今日レビューしたマーケティングの本に書いてある「5つの力」の「買い手の交渉力」は極めて弱いです。どうしてもそこに住みたいとなれば関連サービスを契約せざるを得ない場合が多いからです。しかし一般的に考えればお客様の利益にもなることなので、ハウスコムの強みの一つですね(私は絶対契約しませんが!)。

またWeb露出の多さも強みです。SUUMOやアットホームは確かにハウスコムの物件ばかりです。いま賃貸業界はネットの普及によりどの会社でもあらゆる物件を仲介できるようになっています。同業他社の物件も奪えます。しかしユーザーはそんなこと知りませんから、ハウスコムがSUUMOやアットホームを押さえておけばユーザーはまずハウスコムに連絡します。賃貸仲介業は近隣の物件が多いほど紹介しやすく有利です。店舗が多くしかも拡大中のハウスコムは近隣の物件が増え、web露出がさらに増えます。大きな利点があります。

首都圏はまだまだ流入が止まりませんのでハウスコムが出店を今のペースで増やせるうちはまだまだ安泰でしょう。先ほど有価証券報告書をちらっと見たら、リーマンショック時も売り上げが伸びています。分譲は不況時に売上が減りますが賃貸は減らないんですね。なんと不況耐性もあることが分かりました。ハウスコムの強さをいっそう確信しました。お勧め銘柄です。ギリシャ情勢が明日朝に決着するので、場合によっては買い戻そうと思います。

6409 キトー

KITO CORPORATION

トップページがバグっています。ちらつきます。決算説明会資料がFireFoxで開けません。大丈夫?

建設現場や工場などで物を持ち上げる巻上機の国内トップメーカーです。変な社名の由来は創業者の鬼頭さんです。既にグローバル展開が著しく、売上の77%は海外向けです。

この会社の特徴は鎖を自社で作っていることです。このため多様な製品を作製することができ、安全性も高まる利点があります。

グローバル展開が激しいためアジア等の経済状況に依存します。今期は中国、タイの低迷のため2ケタ減益です。来期はリバウンドで48%増益を見込んでいます。

長期借入金が非常に大きいのが気になります。といってもネットD/Eレシオは83%なので、飛びぬけて高いわけではありませんが。。

8889 アパマンショップホールディングス

ハウスコムのライバルです。フランチャイズ制で、店舗数は1140店と目茶目茶多いです(ハウスコムは143店)。こちらは伸び悩んでおり、特に1店舗当たりの収益が減少傾向にあるようです。減益の理由は

Web掲載物件情報の品質向上・厳格化を実施した影響で、 直営1店舗当たりの斡旋件数が落ち込んだことや、 FC店舗も含めて関連サービス業務収入が伸び悩んだ

ということだそうです。情報の品質については、借り手としては正直あまり効果のある施策とは思えません。web上の情報は家賃や条件・間取りの参考にしかならず、実際に内見して初めて借りたいかどうか決まるからです。コストだけがかかるまずい策と感じました。また、関連サービス業務の減速については、光回線の自由化の影響で売り上げが落ちたことが原因だそうです。手を広げすぎると思わぬところで痛い目に合うのですね。

また、人口減の日本において店舗を作り過ぎです。1物件あたりの収益も減っていますが当たり前です。その点首都圏に集中しているハウスコムは賢いですね(20年ぐらい経ったら同じ目に合うわけですが)。

3762 テクマトリックス

情報インフラ・アプリケーションサービスを手広く手掛けるIT企業です。主力は医療用画像システムで、クラウドへの移行により今期は利益率が低下しています。これは従来のパッケージ製品は売上時に全価格が計上されるのに対し、クラウドサービスでは月額制などの従量で料金が発生し売上が薄く引き伸ばされるからです。

医療分野ではマイナンバーと医療情報を連動させる政策が発表されており、クラウド化と相乗して一度に爆発する可能性があります。

と思いましたが株価が既に爆発していました

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残念です。しかし現在でもPER13.96倍と決して高くはありません。クラウド化はストックビジネスへの転換を表しますから、今後も安定成長が見込まれます。まだまだ買っておいて損はない銘柄です。

8119 三栄コーポレーション

輸入品卸会社です。なんとビルケンシュトック(足に優しい靴)はここが代理店です。驚き。私も持っています。他にもキプリング(バッグ)、モッズヘア(ヘアスタイリング)、ビタントニオ(キッチン用品)などこだわりの感じられる商品が主力です。

輸入企業のため、円安で大きく利益を落としています。商社ですので、利益率低、景気・為替の影響をもろに受けるのは仕方ありませんね。投資対象にはなりませんが、このような地味な会社が良い製品を仕入れてくれていることに感謝しないといけないです。

9928 ミロク情報サービス

会計事務所・中小企業向け財務システム開発・販売を行う企業です。営業利益率は高め(11.4%)、5年連続増収増益と好調に見えますが、企業サイトとレポートを読んでもこの会社の強みがいまいち見えてきません。ビジネスモデルとしては財務を中心とした社内の事務全般にわたるパッケージを買わせて、そのあとはサポート料で稼ぐ典型的なフロー+ストックモデルです。悪いモデルではありません。スマホからもアクセスできるクラウド化がこの手の事務処理パッケージには大きな武器になると思いますが、対応が遅れているようです。

2000年以来15年ぶりの売上高過去最高達成、というのが引っかかります。15年間この会社はなぜ苦しんできたのか?なぜそこから脱却できたのか?その理由と疑念が晴れると投資対象として最適な銘柄になると思います。時間があったら調べてみます。チャートは2010年以降綺麗な右肩上がり、PERも13.72倍と悪くありません。

好調なサイト「bizocean」は面白いですね。ビジネス文章テンプレートが18000点もあります。広告収入が億単位になるのも分かります。見習いたいですね。

6736 サン電子

サン電子といえばサンソフトです。ファミコンの「いっき」「レミングス」「アフターバーナー」は私もプレイしたことがあります。まだ会社が残っているなんてすごいですね。「上海」もここが作りました。

実はパチンコ用システムをファミコンより前から開発しており、最近では携帯電話用データ管理機器、さらには携帯電話のデータ解析による犯罪捜査(!)までを手掛ける企業になっていました。パチンコ業界縮小に伴い、業務を携帯電話関連にシフトしつつあります。

ゲーム市場にはまだ残っており、ソシャゲも作ってるらしいです→俺プリ!

BLです。。

「そこまで言われて、我慢…できるわけないだろ?」

フォレンジック(犯罪捜査)事業はすでにサン電子の看板事業になっており、利益率も20%と非常に高いです。これをパチンコのホールシステム事業の利益率-24.2%が足を引っ張る構造となっています。

フォレンジック事業はその性質上グローバル展開がされており、ブラジル・フランス・カナダ・イスラエルなどですでに実績があり、今後も中国などマーケットの拡大が見込まれます。何しろきわめて特殊な製品ですから、同業他社が存在しませんい。

Cellebrite UFEDは、各国の警察、軍、法執行機関、諜報機関等で携帯電話、スマートフォン、PDA等のデータ抽出の際に使用されているリーディングプロダクトです。

Cellebrite UFED/TOUCH :: サン電子株式会社

歴史的ゲームソフトハウスはいまや犯罪捜査機器の最先端企業である、、感慨深いですね。投資に私情を持ち込んじゃいけませんが、応援したくなりますね。

7521 ムサシ

選挙関連機器、文章デジタル化が主力の企業です。選挙の有無で利益が大きく変動します。期初は減益予想、突然の衆院選実施により上方修正、決算でさらに上乗せと選挙に大幅依存しています。

レポートでプッシュされているメディアコンバート事業(文章デジタル化)の成長可能性については私は懐疑的です。確かにマイナンバーにより法定調書などの一時的な増加は見込めますが、全世界的にお金の流れは電子化される傾向にありますので、調書自体が紙で発行されなくなることも考えられます。するとコンバートする必要はありません。また個人的に、恣意的な政策に事業の成否を握られている企業は嫌です。FPGで凝りました。

2352 エイジア

個人投資家に人気の企業ですね。企業向けメール配信システムを核とする企業です。既にクラウド化しており、安価かつ利益率の高いストック型ビジネスモデルです。メール配信は数が多ければサーバー負荷が非常に高いので、クラウドを採用して集中管理するというのは理にかなったシステムの使い方ですね。

顧客の企業ははエイジアのメール配信システムを使用し、ユーザーの属性や購買履歴などの行動に沿ったメールを安価かつ大量に配信することができ、効率的なマーケティングが可能となります。これを自前でやるのは大変ですね。

前期決算は人件費増、消費増税でIT投資が鈍ったことにより-16.7%と大幅減益となりました。しかし営業利益率はまだ17.3%をキープしており、収益性は高いままです。

投資対象としては優秀の部類に入りますが、比較的規模の小さい企業(時価総額30億円)であるためか、6月後半に仕手株化し乱高下しています。投資には注意が必要です。

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1717 明豊ファシリティワークス

面白いです!

CM(コンストラクションマネジメント)事業を展開する企業です。CMとは、工事発注者(建物を作るために金を出す側)の代行者または補助者となりプロジェクト全体をマネジメントして、基本計画や設計を検討したり、工期短縮・コスト削減などを行う手法です。発注者はプロの助言とコスト削減などのメリットがあり、明豊は浮いた金額の一部としてマネジメント料金を得るというwin-winの仕組みですね。

同社は「情報の可視化」なるものを売りにしています。プロジェクトのすべてのプロセスを公開して中立性を担保し、かつ発注者と施工業者の間の情報格差を無くし、発注者の立場を強めることができます。

エキスパート揃いの明豊のサービスは満足度が高く、なんと2/3の顧客がリピーターです。驚いたことにコストカッターであるはずの明豊は施工業者からも評判が高いそうです。難しい検討事項についても明豊が間に立つことで発注者との交渉がスムーズに進むからだそうです。

船井総研のように口しか出しませんから経費は人件費だけのはずですが、営業利益率は8.8%とそれほど高くありません。これは口だけを出す「ピュアCM契約」に加えて、施工会社との契約も明豊が行う「アットリスクCM契約」という契約方式が存在するためです。営業利益率はあまり当てにしない方がよさそうです。

発注者が建設業であるため景気の影響を受けますが、現在オンリーワンの企業であり、非常に魅力的に見えます。また、利権がらみの怪しい入札の多い建設業界と正反対の思想に基づく企業です。成長するほど日本の建設業のウミがなくなっていく素晴らしい企業ですので、私情を挟むならとても応援したい企業なのですが、敵が増えていくリスクがありますね。


ギリシャはSHOCK6: チプラス首相劣勢、月曜は株価高騰の予感。ただし問題は投票後

6/28 賛成30% 反対57%(この日銀行閉鎖)

7/1 賛成37% 反対46%

7/2 賛成42.5% 反対43%

7/3 賛成44.1% 反対43.7% (NEW)

銀行閉鎖の影響が大きくあまりに賛成票の伸びが大きいので、どうも賛成で決着しそうな見込みです。先週の日本株4日続伸劇は、このシナリオを予想していたかのようです。

この投票はもはやユーロ脱退の有無に結びつかないことはハッキリしているので、純粋に政治的な投票になるでしょう。

またこの投票に際して「ユーロ脱退か残留か」などと言ってギリシャを脅している国々は米国寄りか、米国に弱みを握られている国とみなしてよいでしょう。例えば次のような方々です。

「ユーロか(ギリシャ旧通貨)ドラクマかの選択」(レンツィ伊首相)、「ギリシャ国民がユーロ圏残留を望んでいるかを知るための投票」(オランド仏大統領)

http://mainichi.jp/select/news/20150702k0000m030156000c.html

ギリシャが金を借りているのは大半がIMFかECBです。IMFはご存知米国の息のかかった機関ですが、ユーロ代表のECBは米の外圧に負けて金融緩和を今年1月に始めた機関であり傀儡色が強いです。IMF、ECBから借りた金はギリシャへの外圧(金が欲しければ言うこと聞け)の道具であるのだから返す必要はない、というのがチプラス首相の論理です。

実は今日まで知りませんでしたが、チプラス首相はゲバラLOVEの左派革命家です。こりゃ嫌われるのも当たり前です。全マスコミの言うことにはフィルターがかかっているとみて間違いないです。日曜日は生活か革命か、の争いになりそうです。

アレクシス・ツィプラス – Wikipedia ←イケメン!

仮に賛成多数となったら月曜は必要以上に株価が高騰することは間違いありませんが、チプラス首相は政権を追われるので、政権が混乱し当面は借金どころではなくなります。新政権がどのような態度を取るかも全く分かりません。

反対多数なら月曜はそれなりの下げが予想されます。債務団への強硬姿勢はスペイン・ポルトガルに飛び火し不安定が拡大するでしょう。なんだかどっちに転んでも情勢が悪いことに変わりなさそうです。

個人的にはチプラス首相が好きになったので反対多数を応援したいところですが、投資家心理的には賛成に転じてほしいですよね。

 

今週はギリシャ問題による爆下げのせいで慣れない国際問題の記事を初めて書かざるを得なくなりました。おかげで多くの記事を読む機会に恵まれました。


ギリシャはSHOCK5: 強まるギリシャへの圧力と市場の不自然な楽観、そんなことより中国がやばそう。日本の仕手株は撤退の方向

ユーロの財務大臣集会の議長からお叱りが出ました。でも離脱規定がないことですしギリシャは残留するしかないでしょうから、国民投票前のギリシャに対する牽制に過ぎません。


f:id:happyholiday:20150703162734j:plain「ユーロに留まる理由なし!!(素直になれば支援してあげるんだから!!)」

jp.reuters.com

なんかツンデレっぽくなりました。

 IMFからも支援受け入れへの圧力声明が出ています。

 肝心のギリシャ国民は賛成と反対に割れています。この記事に出てくるゴレミさんのようにIMF・ECB連合による緊縮財政で実際に被害を受けている人もいますので、投票結果がどうなるかは全く予想が付きません。

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ところで最近中国株が暴落しているとの報道があります。どのくらい暴落しているのかチャートを見てみました。

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上海総合指数、SSEC・週足チャート分析<サーチナ・ファイナンス>

高値から約25%の強烈な下げです。騒がれるのも分かります。しかしそれ以前に1年で2.5倍になったことが異常ですね。典型的なバブル崩壊に見えます。短期的に上がり過ぎ・下がり過ぎなので、金融機関がここ1年で融資を急拡大して怪しい債権まるけになっていることが予想されます。

日本のときもそうでしたが、バブル崩壊は崩壊後数年経ってからでないと危機が表面化しません。2-3年すると本当にやばいかもしれません。幸い中国は専制政治ですので、キプロスのように国民の預金に突然税金をかけるなどして公的資金を調達したり、怪しい帳簿を官主導で作成するなどして銀行を救う道があります。真っ黒な国の利点ですね。

参考までに日本のバブルの様子です。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6d/Nikkei_225%281970-%29.svg/700px-Nikkei_225%281970-%29.svg.png

(バブル景気 – Wikipedia より転載)

88-90年の間に2年かけて倍になり、その後10か月で半額に戻りました。今の中国はそれ以上の速度で2.5倍になってますから、半値になるのももっと早いのではないでしょうか。

(追記:今日もかなり下げたそうです。上の図だと2本目の3896の線を割り込んでます。

3日の中国本土市場概況:上海総合は3日続落で5.8%安、政府系ファンド買い支えも(フィスコ) – ニュース・コラム – Yahoo!ファイナンス

さて週間成績は-3.9%、年初来+14.1%となりました。今日は売却したエニグモ、イーギャランティ、エスクリが爆上げし、手元に残したBS11、DVx、ユニリタ、ダイキアクシス、フジコーはすべて下がりました。泣けてきますね。

ギャンブラー希望の星4777ガーラも瀕死です。今日の寄りで売った人だけに3日で+35%の最後のボーナスがつきましたね。

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9423FRS祭りも終了したようです。PER244倍になってますね。

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ギリシャはSHOCK4: 改革案受け入れます→やっぱり受け入れてやんない!!日本市場は好調。アサイーはなかった


 

どっちなんだよ!!

 

チプラス首相の立場の二転三転からは、中間管理職的な板ばさみが見えてきます。彼は反緊縮を掲げて首相になったので、下からは改革案なんぞ断固反対!アメリカ・ドイツに屈するな!チキンな首相は許さない!といった突き上げがあり、上からはアメリカ・ユーロ(主にドイツ・フランス)からの脅しがある。見た目は強面だけど立場は苦しい利根川幸雄先生のようですね。

 

プエルトリコ危機はアメリカ内ではマッチポンプ扱いのようです。一昨日払えないって言っていたのに払ってます。まだ状況は好転してないけどとりあえず大丈夫そうよって感じの書かれ方をしています。米国株は昨日も伸びました。

一方日本は、日経平均が+0.92%とギリシャ無視でプラス引けしました。

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個別株では月曜日に紹介した今を時めくクソ株9423FRSが+29.41%で首位を獲得し、依然バブリーな雰囲気です。

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俺たちの4777ガーラも好調ですが、14時に強烈な滝(ナイアガーラと呼ばれています)が存在し明日が危ぶまれます。

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昨日のストップ高の材料は

前日に日本での一部ゲームのサービス提供を終了したと発表。

<JQ>ガーラがストップ高 PC向けゲームのサービス終了で :日本経済新聞

だそうです。肝心のスマホゲームは大コケのようですが、もう材料っぽければ何でもありですね。

 

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月曜に大相場が終わった感じのある2586フルッタフルッタです。出来高がほとんどなくなりました。今日セブンイレブンに行く用があったので、せっかくだからフルッタフルッタのアサイーを味見しようと思って店中探しましたがアサイー自体ありませんでした。やはり高齢化が進んでいる土地ではアサイーはマーケティング外ですよね。と思いましたが公式サイトに取扱店舗一覧がありました。

【アサイーのフルッタフルッタ オフィシャルサイト】

ここによるとOdakyuOX、成城石井、紀ノ国屋、ナチュラルローソンとそこそこ高級な店にしか置かれていないようです。庶民的なのはNEWDAYSとファミマくらいですね。ファミマは周りにないので、次JR駅に出かける用事があれば探してみます。


ギリシャはSHOCK3: 事実上のデフォルト=デフォルトではない!日本市場に影響なし。そして不死鳥ガーラS高

ギリシャがIMFから借りた借金の返還日30日を超え、日本では事実上のデフォルトと報道されています。さらに、ギリシャ側は土壇場で「ちょっと待ってくれよ」と言い、ECBは「反省の余地なし。だめ。」と言っています。
news.tbs.co.jp

 

しかし、ギリシャに金を貸しているIMF、ECBといった親玉たちは「デフォルトではない」と言っています。

f:id:happyholiday:20150701182307j:plain「これは返済の遅延でデフォルトではない(パニックは嫌)。そんなことより国民投票をYESにして緊縮財政しろ。」

jp.reuters.com

貸している側がデフォルトではないと言っているんだからデフォルトではありません。家賃の滞納のような扱いです。貸し手が甘ければ1年家賃を滞納していても大丈夫です。

つまりギリシャ問題は、経済問題と言うよりは政治的問題の色彩が強いことが分かりました。

また、主に金を貸しているのはIMF≒アメリカおよびECB=ユーロであることがわかります。投資家ではありません。ということは株式市場に影響もありません。

さらに、ギリシャはユーロを離脱しません。チプラス首相が自分でそう言っていました。

更にもう一点、ユーロには離脱する規定がないそうです。つまりギリシャを仮に追い出したいとしても、法整備から始めなければいけないので何年もかかります。ユーロ離脱はさらになさそうです。なのにマスコミでしきりに騒がれているのは不自然ですね。

昨日の朝日新聞朝刊には、「月曜の株安はユーロ安円高による輸出企業株の落ち込みが大きい」と書いてありました。結局、月曜の日経平均の下げは円高プラス前日の中国株の落ち込みによるものだったようです。その後中国株がプラスに転じ、昨日も今日も日本株は好調でした。

f:id:happyholiday:20150701183317p:plain「ギリシャ?関係ないね」

どうもプエルトリコの「事実上のデフォルト」も同じ扱いだったようです。同日米国株はプラスで引けました。

今日は新興市場がおおむね好調で、特にFPGが売った翌日に+7.84%と復活ののろしを上げました。

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さらに何度でも蘇る今年の最右翼仕手株、ガーラがストップ高です。

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私は昨日持ち株の大半を売ってしまいましたが、早まったことをしました。もっと情報を仕入れて臨むべきでしたね。BS11、ダイキアクシス、フジコーを売らなかったのでポートフォリオは年初来+18%→月曜に+13%→昨日13.8%→今日14.6%まで回復しましたが、機会損失のため結果的に大損です。今後、若干買い戻すつもりです。

とはいえ日曜の国民投票で緊縮案にノーと言われれば、短期的には今週月曜くらいの下げは見込まれます。また今回のように銀行閉鎖や取り付け騒ぎがあれば、弱い銀行がつぶれます。今後も断続的に発生するでしょう。すると国際的な銀行の連鎖破綻が起きる可能性はあります。銀行側は取り付け騒ぎが怖いから絶対に土壇場まで情報を出しません。危機は突然起きます。

割高になりつつある日本株はリスクが高いことは変わらないので、今後は絶対に現金保有率が5割を超えないようにしようと思います。以前は9割を株にしていました。

今後「安い」「不況耐性がある」株以外は見送ります。この基準だとイーギャランティ(不況耐性あるが高い)、FPG(不況が来たら終わり)、エニグモ(高い)、北の達人(高い)、GMOペパボ(高い)、毎日コムネット(リーマンショック後利益ほぼ0)は魅力的ですがもう買えません。涙をのんで見送ります。残りはユニリタ(リーマン時は純利益減だが経常利益は増額、安い)、DVx(不況耐性あり、しかも安い)くらいですかね。

 

今日のエントリで一番参考にした記事を載せておきます。


ギリシャはSHOCK2: 破産するなら今しかない!プエルトリコもSHOCK。ついでに箱根小噴火

http://www.yomiuri.co.jp/photo/20150630/20150630-OYT1I50018-L.jpg「どうやって支払えと言うのか」

www.yomiuri.co.jp

このおっさん役者ですよね。

 

さてこのタイミングで「ギリシャ劇場で動揺中の世界。。今なら言える!!」とプエルトリコが破産しました。

http://cdn2.usahispanicpress.com/wp-content/uploads/2014/10/6714907w-750x619.jpg「700億ドル踏み倒します」

http://usahispanicpress.com/

ギリシャが今回払えねえよと言っているのは15億ユーロ(2100億円)です。プエルトリコ債はなんとその40倍ですね。ギリシャ危機が突然アメリカに飛び火しました。プエルトリコ債はすでにジャンク(投資不適格)の扱いを受けていたのですが、税金がかからないこと、利率が高いこと(ジャンクだからだけど)から米国で売れていました。しかしこれで元本は毀損するし額面も暴落するでしょう。地方債市場がめちゃめちゃになる可能性があります。

なお、700億ドルというのはキューバのGDP相当に匹敵します。ギリシャのGDPは2400億ドルです。数字だけ見るとそこまで大きくないように見えますが、アメリカの地方債市場の規模は3兆ドルもあります。ここから仮に3割の投資家が金を引き上げたとするとえらいことになりますね。

 

f:id:happyholiday:20150630161554p:plain「ギリシャが返せないということは知っていた」

日経平均はリバウンドしました。まるでギリシャ危機もプエルトリコ危機も織り込み済みであったかのようです。プラ転した中国株のおかげかもしれません。嫌中派は反省してほしいものです。

 

我らが財務大臣・麻生太郎ちんはダイジョーブと言ってます。

f:id:happyholiday:20150630162330j:plain「わしらが支えるから暴落はしないよ」

jp.reuters.com

政府による株の買い支えを根拠としているのでしょうが、今まで政権がダイジョーブと言ってダイジョーブだった試しはありません。

この時もそうでした。みんな地価は下がらないからダイジョーブと思っていました。

リーマンショックのときも、リーマンブラザーズ倒産が未曾有の経済危機になるとはだれも思っていませんでした。

ギリシャショック+プエルトリコ債権界ショックだけで終わるとは思えません。「実は俺も俺も」と水面下の問題が今後いくつも浮上するのではないでしょうか。

とりあえず1週間様子見するため、保有株の大半を一旦売りました。BS11、ダイキアクシスだけ少量残してあります。ギリシャ問題がただの茶番劇で終われば機会損失は著しいでしょうが、プエルトリコ問題がプラスでやってきたので、連鎖リスクを取らないように戦略を変えました。結果的に損だったとしても仕方ないでしょう。

 

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本日神奈川県西部で地震が多発し、箱根山の噴火警戒レベルが2→3に上がりました。小規模な噴火があったとのことです。これを受けて9007小田急がリバウンドを果せず、急落しました。

個人的には小田急の売上はロマンスカーよりも通勤客、更に言えば電車よりも小田急百貨店が占める割合の方が大きいので、売ってもしょうがないと思います。。


ギリシャSHOCK1:全銘柄大幅値下がり。gunosy、フルッタフルッタの相場が終了するも、今日もイナゴタワー発生

ギリシャデフォルトの危機が本格的になってきました。危機は今月末30日がリミットでしたがギリシャが国民投票をやると言い出したので、ロスタイムの期限は7/5日曜日となりました。国民投票でECBの提案が否決されればユーロ離脱、ひいては高確率でのデフォルトが予想されます。

分かりやすい解説。

 

識者は2万円くらいで下げ止まるだろうと言っていますが楽観的に過ぎるように思います。

お隣中国でもバブル崩壊の前兆が観測され、こちらも危険です。

 

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朝9時ごろテレビを付けると日経マイナス500円の速報ニュースが。今日一日で日経平均は3%近い下げ。私のポートフォリオも4%近く下げました。特にブロードリーフが-6.78%、北の達人が-4.99%と壊滅的です。値上がり243社、値下がり3472社とほとんどの投資家が損害を受けているようです。

 

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この騒ぎで上場以来謎の高値を続けていた6047gunosyの化けの皮がはがれ暴落しました。14時半の下げに注目ください。誰が投げたんでしょうね。

 

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先週叩いた2586フルッタフルッタの相場も終了しました。グノシーと暴落した時刻が等しいのが気味悪いですね。

 

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こんな日でもクソ株イナゴタワーが建設されています。9423FRSはオフィス移転のコンサルタント会社。公式サイトのIR資料が2013年から更新されていない胡散臭い会社です。

http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr/tdnetg3/20150514/99onbb/140120150506462087.pdf

ガーラ同様、資産額を超えるマイナスの利益余剰金が存在する、増資しか生きる道のない危ない企業です。前期の営業利益は0円、前々期はマイナス。かなり黒いですね。