お上とは

田中宇の国際ニュース解説 プーチンを強め、米国を弱めるウクライナ騒動

日本や西欧諸国の多くは単一民族性が高いので、容易に国民国家になれた。国民国家とは、単一の「国民」幻想で国内の人々を教育(洗脳)することに成功した国であり、圧政でなく教育(洗脳)によって国家の結束力ひいては経済力を高めることに成功した国だ。圧政は人々を疲弊させる(フランス革命以前からの)古くさいやり方だが、教育(洗脳)は人々を自らやる気にさせる(フランス革命を機に開発された)効率的で洗練された統治方法だ。うまく早く国民国家になれた国々が「先進諸国」である。

自分は記憶力が弱いので、覚えておきたい言葉を記録していくことにします。


人間ってアホ

株価は期待で動きます。人々の期待値をそのまま数字で表したのが株価です。長期的には企業の業績に一致する(傾向が強い)ですが、短期的には人々の欲望のみに左右されます。悲観的なニュースが出れば株価はぐっとと下がります。しかし大抵すぐ復活します。肯定的なニュースが出ればどっと上がります。そして大抵元に戻ります。みな、前者は恐怖に駆られて底値で売り、後者は欲が出て天井で買います。そして大損するのです。毎回同じようなパターンだというのに、どんな時でも山を捉えきれません。誰でも損をしたくない、儲けたい。誰でも俺は他の人間とは違う、儲かる、損しないと思いこんでいる。資本主義が機能し、人間に欲望と虚栄心がある限り未来永劫続くことでしょう。愚かなり。
しかし、金持ちになろうと思ったら、これらの動きを十二分に利用してやらないといけません。まだまだ、勉強が足りません。
ところで株式市場は市場です。株は物の売り買いと変わりません。安く買って高く売る。商売とどこが違うのでしょう。売り買いするのが無形の株式だというだけで、商品市場と違いがありません。商品市場は物を右から左に流して利益を得ます。安く買って高く売る。生産活動とも変わりません。原材料と人件費を安く買って高く売る。作家やクリエーターも、自分の時間を安く(自分の時間だから0円)買って高く売る。全く違いが見いだせなくなりました。そう考えると株式市場も、我々の親しんだ商品市場や生産物市場と全く変わらないわけです。
いままでわかったことのまとめ。


Great Pianists of the 20th Century Vol.02 – Martha Argerich I(CD2)


★★★☆☆
やはり危惧していた通りソロだときつかった。まずバッハ Partita No. 2 。いやいや、これは敬虔なキリスト者としてのバッハのイメージと全然違う!ヘイ、神様カモーン!むしろ私こそ、神!って感じの強烈打鍵の演奏だった。これはこれでありなのか?私こそ、神、とは彼女のドキュメンタリー映画が元ネタです。映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』オフィシャルサイトすげー邦訳。ちなみに原題はBloody Daughter。原題も怖い。
次にラヴェルが2曲。Sonatine, Gaspard de la nuit。前者はうるさく、後者はもとの曲がそうだから仕方ないんだけど、ぼやけて何がしたいのかよくわからないイメージ。
最後はプロコフィエフのピアノ協奏曲3番。このプロコフィエフって人は私は苦手で、時代のトレンドには逆らうけど方向性の見えない曲ばっかり作るような先入観がある。第一楽章はメインテーマと途中の展開がとても良かったけれど二、三楽章で失速、ピアノとオケの掛け合いも外れっぱなしで、個性的な単音連打のラストも取ってつけたようないまいちな印象となった。


経済読み物

ゆうゆー投資法
いくつか投資ブログを読んでいますが、今のところ最も優れていると感じたブログです。管理人さんの人柄が表れていますね。
本当はよくわかっていない人の2時間で読む教養入門 やりなおす経済史
代ゼミ政治経済の講師が書いているらしいです。ざっくりやり過ぎている感はありますが、引き込まれる文章ではあります。


XY軸

kickzone/SHChart · GitHub

まだ見栄えが良くないけれど一応XY軸を作成することができた。来週はマウスに対応した情報を表示する処理を作業する。作業中、日曜日なのに仕事の依頼が入ってきたので、時間が少なくしか取れなかった。
見返してみると月が1か月ずれている、、あ、そういえば、javascriptのDate.getMonth()って1か月ずれてるんだった!Date.prototype.getMonth() – JavaScript | MDN 1月は0、2月は1なのね。修正はまた来週。
一番面倒だったのは、XY軸の目盛の間隔の自動決定方法。Y軸に関するコードを参考に載せておきます。

    /**
    Y軸目盛の目安本数
    */
private YAXIS_BASE_NUM: number = 4;
/**
    目盛に使用する数値一覧を算出
    */
private DecideScale(min: number, max: number): Array<number> {
//数値の幅を目安本数で割って、大体の間隔を算出
var range: number = max - min;
var intervalBase: number = range / this.YAXIS_BASE_NUM;
//キリのいい数に揃える 22→20、158→200など
var keta: number = Math.floor(Math.log(intervalBase) / Math.log(10) + 1);
var interval: number = Math.round(intervalBase / Math.pow(10, keta - 1)) * Math.pow(10, keta - 1);
//intervalで割り切れる数を返す
var minBase = Math.ceil(min / interval);
var maxBase = Math.floor(max / interval);
var ret: Array<number> = [];
for (var i: number = minBase; i <= maxBase; i++) {
ret.push(i * interval);
}
return ret;
}

繰り返しになるけどTypeScriptでは原理的に実行時エラーが発生しない。これはすごい。少し型を意識してプログラミングするだけで、デバッグの手間が1/10程度まで減った。いやーー楽だ。


Great Pianists of the 20th Century Vol.02 – Martha Argerich I(CD1)


★★★★★
ピアニスト界きってのヒステリーピアニスト、アルゲリッチ。とても硬質な音を出すので、昔から苦手だった。昔と言ってもまともにクラシックを聴き始めて3年くらいしか経ってないけれど。暴走する感情をそのまんまピアノで出すような人なので、時々バチンバチンと頭の神経に触れるような音が出る。それが聴いていて苦しかった印象が強い。が、このCDはピアノ協奏曲ばかりなので、ピリピリ感がかなり薄まって、何とか聞くことができた。
1曲目はリストのピアノ協奏曲。まずイントロが信じられないくらいダサい!リストは天才だね!ちゃーーらちゃっちゃっちゃちゃちゃーーぱぱーん(このぱぱーんがダサい)。常人には絶対思いつかないイントロ!たまらん!褒め言葉です。リストは自分の演奏技術を見せびらかす曲を書くことに長けているので、アルゲリッチさんにとっては当たり曲と思った。第一楽章の終盤の鬼のような階段譜面をわざと速く弾いてるし。
2曲目はラヴェルのピアノ協奏曲。終始発散していてつかみどころがない。第三楽章にはゴジラ地帯があって、ここもふざけているような変わった曲。伊福部昭さんはラヴェルのファンらしいので、ここから拝借したと思われる。
3曲目がラフマニノフのピアノ協奏曲3番でライブ版、伝説の演奏となっていて、CD化されることが多い演奏です。うちにも実は以前からありました。オケが異様に上手く、抒情的な曲のはずが迫力で押す謎の熱気に包まれた曲になってしまっている。オケがドカーーンと鳴らしたと思ったらピアノが「おーっほっほっほ!私よ!」と前に出てくる、その繰り返しで成り立つ、かなり特殊な演奏と感じた。またラフマニノフさんが、うっとりするような演奏を突然終盤でバレエ曲にシフトさせラストまでどんちゃんして終わる、というこれも素人が絶対に思いつかない構成が大好きなトンデモ作家なので、そりゃあ熱くもなる。生で聞いてたらブラボーって言ってただろうなぁ。久しぶりに聴いて、評価が変わった。
このCDのおかげで、彼女の私の中での評価はホロヴィッツと並ぶドカ弾きネタピアニストとなった。クラシック愛好家に怒られるだろうなぁ。


久々に残業

5:00-20:30
いつまで労働者でいられるのかが問題だ。プログラマーの寿命はかつて30歳と言われていた。私は既に突破している。しかし何とか仕事を失わないですんでいる。一度失うともう復帰は難しいかもしれない。
自衛のためにいくつかプログラミング言語を独習した。次はPythonの習得が目標だが、時間がなくてスタート地点になかなか立てない。


Slayer – South of Heaven(1988)


★★★★★
4枚目。前作とはうって変わって、ヘビメタ的メロディアス要素も若干ながら取り入れ、新たな方向性を打ち立てたアルバムだろう。1曲目South of Heavenはスローテンポながら重さを見せつけた後、2曲目Silent Screamでバカみたいな速さのツーバスの嵐を投げてくる。Behind the Crooked Cross、Mandatory Suicideのように初のまともなメロディーのある曲も存在する。全曲にわたって前アルバムよりも遥かに磨かれたドラムリフが光る。ドラムかっこいいーー。


75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD2) Arnold Schoenberg, Alban Berg, Roman Haubenstock-Ramati


★★★☆☆
2枚目はシェーンベルク、ベルク、ハウベンシュトック=ラマティ(この人は知らない)。全曲意味不明すぎて私にはちょっと早かったかな。最初の2人は純弦楽、3人目は要約すると、ウハハハハホアーークァックァッチーーンビロロンビロロンtime will tell…ワハハハハwho’s liar? defect continues!フシューーフシューーthere!ハアーーーーthe skull!!ヘアッ!ヘアッ!という曲でした。youtubeに音源が無いのが残念。何かの劇なのだと思われます。ここで少し聞けます。一番上の曲。ベルグさんのカルテットの後半戦は辛うじて聴けたものの、あとは秩序世界よりも混沌世界に振れ過ぎていて、まだ私には理解できませんでした。

トラックリスト
Serenade for baritone & septet, Op. 24
1
Marsch
Arnold Schoenberg

2
Menuett
Arnold Schoenberg

3
Variationen
Arnold Schoenberg

4
Sonett No. 217 von Petrarca
Arnold Schoenberg

5
Tanzscene
Arnold Schoenberg

6
Lied (Ohne Worte)
Arnold Schoenberg

7
Finale
Arnold Schoenberg

Lyric Suite, for string quartet
8
No. 1, Allegro gioviale
Alban Berg

9
No. 2, Andante amoroso
Alban Berg

10
No. 3, Allegro mysterioso
Alban Berg

11
No. 4, Adagio appassionato
Alban Berg

12
No. 5, Presto delirando
Alban Berg

13
No. 6, Largo desolato
Alban Berg

14
Credential or Think, Think Lucy
Roman Haubenstock-Ramati


CDレビュー: Yes – Time And A Word(1970)


★★★☆☆
2枚目。正直いまいちだった。オーケストラを導入したり、大好きなオルガンを多用したり、サウンドコラージュ的な物を導入したり、色々工夫を凝らし始めた過渡期のサウンドと思われるが、あまりよくない意味で荒い。Everyday は前アルバムのボーナストラックのバージョンの方が好き。The Prophet、Astral Travellerはそこそこの小ヒットだが、Astral Travellerのヴォーカルのエフェクトはいただけない。タイトルチューンTime And A Word が一本調子なのと所々コードがおかしくてがっかりしたのが一番のマイナス要因。ドラムが前作ほど歌えておらず全然耳に残らない。次作に期待。

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