学生さんや卒業生さんの書き込みをお待ちしております。
日記
慶應通信1年目 初試験、初スクーリング
7月の試験と8月のスクーリングが終わりました。
慶應通信は、レポートを期限までに提出したら試験が受けられる仕組みです。試験とレポートが合格して初めて単位が認定されます。3か月に1回試験が受けられるため、頑張れば非常にハイペースで学習することができます。まずは比較的楽そうな英語を潰しにかかりました。やってみると全然楽ではありませんでした。
レポートは審査が厳しく、英語はすべての科目で「もっと詳しく書け」と不合格になりました。空き時間で書かざるを得ない人間にとってはやや厳しいものがあります。現時点で1科目まだ不合格のレポートが残っています。
初回でなるべくたくさん受験しようと、英語3科目に加えて2科目レポートを出し、試験は5科目受験しました。比較的頑張って勉強したので全教科通ったと思います。試験は全体的に勉強していれば必ず解ける、良心的な問題と感じました。単位取得を阻む意地悪な問題はありませんでした。私の住んでいる地方は年1回しか試験を開催してくれないので、不便です。車で2時間くらい移動しないと受験ができませんでした。
8月のスクーリングは、お試しということで2期に1科目(医事法)のみとって、新幹線で日吉まで片道3時間を6往復しました。予想していましたが途中で疲れ切って車内では仕事もあまりできず寝てしまいました。家族にも負担をかけました。来年は、むしろ2科目取ったほうがいいのでは、という話になっています。
医事法はとてもいい授業でした。先生は香川県からはるばるやって来た方で、「基礎的な考え方を身につけてほしい」という提言通り、幅広く学ぶことができました。学生さんはみんな熱心で、六法どころか医事法判例百選(!)まで持っているツワモノもいました。
twitter内では1期から毎日オフ会情報が発信されとても盛り上がっていたので、私も参加したかったのですが毎日すぐ帰らざるを得ず、最終日だけある方とお会いすることができとても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
9-10月にも週末スクーリングを予定していますが、そこでは毎週宿泊する予定です。週末スクーリングが終わると次の週がすぐ試験です。10月は非常に重い科目(社会学)を受ける予定です。
慶応通信、履修計画メモ
サイドバーにもありますが現時点での履修予定をメモとして残しておきます。
1年目
2019/7(済)
英語Ⅰ2法学4英語Ⅶ2論理学4英語Ⅲ2
2019/10
社会学4債権総論3(夏スク)医事法2(週末スク)国際法2
行政書士受験の勉強を始める
2020/1
哲学4新民法総論3数学微分積分2(+再試験になった科目)
34単位
2年目(予定)
2020/4
憲法4(+再試験になった科目) 行政書士の勉強 刑法と日本法制史の予習?
2020/7
刑法総論3刑法各論4(Eスク)政治学2統計学2
2020/10
日本法制史Ⅰ2日本法制史Ⅱ4(夏スク)英語リーディング1+ライティング1(週末スク)専門科目2
(11月)行政書士受験、司法書士の勉強を始める
2021/1
物権法3債権各論3
29単位
3年目(予定)
2021/4
商法総則2新会社法4刑事政策学2
(時期未定)親族法1相続法1民事訴訟法4手形法2刑事訴訟法4政治哲学2(スクーリング)専門科目4(Eスク)法哲学2専門科目2(卒業論文)指導のみ
30単位
4年目以降
行政法4(Eスク)専門科目2(卒業論文)完成8
13+3(over)単位
司法書士受験?
慶応通信、英語Ⅰ履修者とOpenOffice Writerでレポートを作る人のために
慶応義塾大学通信教育課程の法学部甲類(法律学科)に入学しました。第73期です。法学に興味があったこと、哲学と迷ったけど最近哲学に絶望することが多かったことから法律学科にしました。卒業は非常に難しいらしいので、頑張ります。今日は入学式の日だったのですが、私は出席できませんでした。
1600字程度の書類審査ののち合格通知が送られてきてしばらくすると、必要ないものも含めて全部山盛りのテキストと分厚いガイド本が送られてきます。選択の自由は保障したから後は全部自分で何とかしろ、という大学の意図が伝わってきました。
外国語は英語を選択しました。テキストと課題を見た感じだと英語Ⅰがおそらく最難関で、テキストとあまり関係ない難しい長文を読ませ和訳させ、文法事項を答えさせ、難しい日本文の英訳もさせる試験になると予想しています。435もある例文を暗記しろという指令があるため、これが一番大変です。
そこでquizletで暗記用例文一覧を作成しました。自分でもこれで覚えるつもりです。英語Iの試験を受ける予定の方は活用してください。
レポートは「レポート用紙(ワープロ用)」という謎の仕様の紙に印刷しなければいけないという決まりがあります。したがってプリンターが必須となります。A4用紙で出していいのならコンビニ印刷できるのに。
Wordをお持ちの方は非常に便利な記事があります。これを見て印刷しましょう。
私はWordを使っておらず、OpenOffice Writerを使っています。無料のWordのようなものです。Wordほど便利ではないですが、工夫すれば何とか印刷できました。その手順を記しておきます。
まず、レポートを10ポイントで書きましょう。12ポイントで書いてしまったあなたは文章を全部選択して、右上のプロパティから10ポイントに直してください。
次に、書式→ページからページ設定のダイアログを開き、「ページ」タブの余白を設定します。
左:3.0cm
右:3.0cm
上:4.0cm
下:2.0cm
にするとちょうどよかったです。
次に「行数と文字数」タブを選択します。ここが曲者で、調整が面倒でした。
「行数と文字数を指定」のラジオボタンを選択したら、
「ページ単位の行数」は20
「行単位の文字数」は40
「ルビ文字の最大サイズ」を20.00pt
に変更します。
「1文字の最大サイズ」は10.60ptのままでいいです。
「罫線を表示」「罫線を印刷」はどちらもオフにしましょう。
これで完成です。
印刷例です。うまく収まっていると思います。プリンタによって違いがあるでしょうから、念のため、コピー用紙に印刷してレポート用紙に重ねてみましょう。
公衆トイレ論文は信用ならない(2) マッチドペア分析は妥当か
前回の記事に引き続き、公衆トイレ論文のマッチドペア分析が妥当かどうかを検証しました。結果、差別禁止法が施行された自治体と他に選択された自治体がマッチドペアとして妥当ではないどころか、検証中、この論文は全く体をなしていないことがわかりました。
読むのが面倒な人、時間がない人は、一番下までスクロールしてください。
こちらの記事にも問題点が述べられています。
マッチドペア分析とは
データ分析の妥当性を高めるため、調査対象のサンプルのほかに、調査対象外のサンプルについても同様の分析を行い、比較する手法です。今回の調査なら、GIPANDOs(トイレ等を含む差別禁止法)が施行されている自治体のほかに、施行されていない自治体についても同様の分析を行うということです。対照実験と同じ考え方ですね。
妥当性を高めるためには、傾向が似ている自治体を選択しなければなりません。東京都足立区と沖縄県石垣市を比較しても違い過ぎて何の意味もないですよね?せめて足立区と江戸川区を比較してほしいです。この記事では、比較した都市群が本当に似ているのか、を検証します。
公衆トイレ論文で考慮された要素
論文には「人口・ヒスパニックでない白人比率・所得が20万ドル以上の人口割合・所得の中央値・貧困線以下の人口割合・Born Again(キリスト教福音主義か?)を自認する人の割合・2012年大統領選でオバマに投票した人の割合・犯罪率」(P5)を考慮したと書かれています。これらを変数化し最も傾向の似ている自治体が、比較対象として選ばれたそうです。考慮する要素の統計情報および、変数化されたデータについては、論文では明らかにされていません。
考慮されていない要素として重要と思われるのは、まず人口密度です。アメリカのトイレが商業施設に固まっていることは前回の記事で書きました。人口密度が少なければ自治体内の商業施設数が少なくなり、したがってトイレの数も少なくなるからです。商業施設売上もトイレ数に比例すると思われるので、これも考慮するべきです。自治体内にイオンモールが多ければその分トイレの数も多いですよね。
また、年代別人口比率も重要です。性犯罪は20~40代男性の犯行が圧倒的に多いので、高齢化が進んでいる自治体では性犯罪自体が少ないと考えられるからです。
使用したデータ
公衆トイレ論文によればGIPANDOsが施行された自治体は7つです。論文では7つの自治体に対して、マッチする自治体を2つずつ選択しています。この記事ではGIPANDOsあり・GIPANDOsなし(1)・GIPANDOsなし(2)を1グループとして、7グループに分けて検証します。
Demographic Statistics for Massachusettsや Botson.com、その他(世帯所得中央値)で利用できる数値を使って、7自治体と比較自治体群が本当に似通っているのか、 検証しました。年代別人口比率は残念ながら18~65歳の数値しか得られなかったので、高齢化率を表すと思われる年齢の中央値を採用しました。
検証
まずは最も人口の多いボストン市を含むグループ1です。グループ1でGIPANDOsありの自治体の人口の2/3を占めるので、このグループが似通っていれば、マッチドペアはほぼ信頼できるといってよいでしょう。
太字にしたのは、著者が差異があると判断した数値です。
グループ1 | GIPANDOsあり | GIPANDOsなし(1) | GIPANDOsなし(2) | |
ボストン | ケンブリッジ | チェルシー | (参考)マサチューセッツ州 | |
人口 | 625087 | 106038 | 35649 | 6349097 |
面積(平方マイル) | 48.43 | 6.43 | 2.19 | 7800 |
人口密度(人/平方マイル) | 12907 | 16491 | 16278 | 814 |
白人率 | 54.5 | 68.1 | 57.9 | 84.5 |
年齢の中央値(歳) | 30.8 | 31.2 | 32.2 | 39.4 |
世帯所得中央値(ドル) | 53601 | 72529 | 47291 | 66866 |
貧困率 | 19.5 | 12.9 | 23.3 | 9.3 |
一人当たり小売店売上(ドル) | 7656 | 11905 | 8781 | 9579 |
暴力事件発生率(10万人当たり件数) | 835 | 403 | 1852 | 404 |
このグループはマサチューセッツ州の中で最も都市化の進んだ地域です。マサチューセッツ州全体と比べて人口密度が高いこと、年齢の中央値が非常に若いことから読み取れます。人口が全然異なるのでこの時点で比較対象としては怪しいのですが、人口密度のほうが重要と思われるので、検討からは外します。
私がこの検証をしていて、差異が存在する項目が最も多かったのはこのグループです。ボストンとケンブリッジを比較すると、ケンブリッジの白人率が非常に高く、所得はかなり高く、小売店売上も高く、人口密度が高く、暴力事件発生数は半分以下であることがわかります。チェルシーはボストンの2倍以上の暴力事件発生数があり、所得は低く、貧困率も高いです。他にボストンくらいの都市化が進んでいる自治体がなかったんでしょうかね。
残念ながら、比較対象としては不適格と判断せざるを得ません。この時点で検証を打ち切ってもいいくらいです。
グループ2 | GIPANDOsあり | GIPANDOsなし(1) | GIPANDOsなし(2) | |
メドフォード | ビバリー | ウォータータウン | (参考)マサチューセッツ州 | |
人口 | 56738 | 39796 | 32248 | 6349097 |
面積(平方マイル) | 8.14 | 16.6 | 4.11 | 7800 |
人口密度(人/平方マイル) | 6970 | 2397 | 7846 | 814 |
白人率 | 86.5 | 96 | 91.4 | 84.5 |
年齢の中央値(歳) | 36.7 | 40.3 | 38.8 | 39.4 |
世帯所得中央値(ドル) | 133931 | 70563 | 87401 | 66866 |
貧困率 | 6.4 | 5.7 | 6.3 | 9.3 |
一人当たり小売店売上(ドル) | 9787 | 9027 | 14401 | 9579 |
暴力事件発生率(10万人当たり件数) | N/A | 207 | 172 | 404 |
グループ2は高齢化率を見るとグループ1より都市化が進んでいる自治体群ではありません。メドフォードは極端に所得が高く、ビバリーの2倍近くです。人口密度も約3倍です。年齢の中央値も3.6歳違います。ウォータータウンはメドフォードと似ていますが、一人当たり小売店売り上げが1.5倍以上とかなり高いです。大規模商業施設が存在すると考えられます、
グループ3 | GIPANDOsあり | GIPANDOsなし(1) | GIPANDOsなし(2) | |
メルローズ | ビバリー | ビバリー | (参考)マサチューセッツ州 | |
人口 | 27263 | 39796 | 39796 | 6349097 |
面積(平方マイル) | 4.69 | 16.6 | 16.6 | 7800 |
人口密度(人/平方マイル) | 5813 | 2397 | 2397 | 814 |
白人率 | 95.2 | 96 | 96 | 84.5 |
年齢の中央値(歳) | 41 | 40.3 | 40.3 | 39.4 |
世帯所得中央値(ドル) | 85704 | 70563 | 70563 | 66866 |
貧困率 | 3.3 | 5.7 | 5.7 | 9.3 |
一人当たり小売店売上(ドル) | 4756 | 9027 | 9027 | 9579 |
暴力事件発生率(10万人当たり件数) | 138 | 207 | 207 | 404 |
グループ3はなぜかビバリーが(1)と(2)を兼ねています。他に適当な自治体がなかったのでしょう。これもメルローズとビバリーでは人口密度が2倍違うし、小売店売り上げは約半分だし、暴力事件発生率も2/3程度です。
グループ4 | GIPANDOsあり | GIPANDOsなし(1) | GIPANDOsなし(2) | |
ニュートン | ブルックリン | アーリントン | (参考)マサチューセッツ州 | |
人口 | 85945 | 59132 | 43290 | 6349097 |
面積(平方マイル) | 18.05 | 6.79 | 5.18 | 7800 |
人口密度(人/平方マイル) | 4761 | 8709 | 8357 | 814 |
白人率 | 88.1 | N/A | N/A | 84.5 |
年齢の中央値(歳) | 39.4 | 35.7 | 41.7 | 39.4 |
世帯所得中央値(ドル) | 119148 | 96488 | 89841 | 66866 |
貧困率 | 4.3 | N/A | N/A | 9.3 |
一人当たり小売店売上(ドル) | 12193 | N/A | N/A | 9579 |
暴力事件発生率(10万人当たり件数) | 88 | 137 | 117 | 404 |
グループ4はデータが不足していて比べにくいですが、人口密度、年齢の中央値、暴力事件発生数がかなり異なることがわかります。
グループ5 | GIPANDOsあり | GIPANDOsなし(1) | GIPANDOsなし(2) | |
セイラム | リビア | ウォルサム | (参考)マサチューセッツ州 | |
人口 | 41654 | 52459 | 61181 | 6349097 |
面積(平方マイル) | 8.1 | 5.91 | 12.7 | 7800 |
人口密度(人/平方マイル) | 5142 | 8876 | 4817 | 814 |
白人率 | 85.4 | 84.4 | 83 | 84.5 |
年齢の中央値(歳) | 37 | 38.2 | 34 | 39.4 |
世帯所得中央値(ドル) | 55780 | 51863 | 74198 | 66866 |
貧困率 | 9.7 | 14.6 | 7 | 9.3 |
一人当たり小売店売上(ドル) | 7668 | 7273 | 10200 | 9579 |
暴力事件発生率(10万人当たり件数) | 378 | 508 | 237 | 404 |
グループ5は人口密度、貧困率、暴力事件発生数が異なってます。
グループ6 | GIPANDOsあり | GIPANDOsなし(1) | GIPANDOsなし(2) | |
サマーヴィル | ケンブリッジ | ウォルサム | (参考)マサチューセッツ州 | |
人口 | 76519 | 106038 | 61181 | 6349097 |
面積(平方マイル) | 4.11 | 6.43 | 12.7 | 7800 |
人口密度(人/平方マイル) | 18618 | 16491 | 4817 | 814 |
白人率 | 77 | 68.1 | 83 | 84.5 |
年齢の中央値(歳) | 30.7 | 31.2 | 34 | 39.4 |
世帯所得中央値(ドル) | 67118 | 72529 | 74198 | 66866 |
貧困率 | 12.5 | 12.9 | 7 | 9.3 |
一人当たり小売店売上(ドル) | 7512 | 11905 | 10200 | 9579 |
暴力事件発生率(10万人当たり件数) | 348 | 403 | 237 | 404 |
グループ6はウォルサム人口密度が極端に低いです。小売店売り上げもサマーヴィルがかなり少ないです。
グループ7 | GIPANDOsあり | GIPANDOsなし(1) | GIPANDOsなし(2) | |
スワンプスコット | マーブルヘッド | ミルトン | (参考)マサチューセッツ州 | |
人口 | 13896 | 19964 | 27182 | 6349097 |
面積(平方マイル) | 3.05 | 4.53 | 13.04 | 7800 |
人口密度(人/平方マイル) | 4556 | 4407 | 2085 | 814 |
白人率 | N/A | N/A | N/A | 84.5 |
年齢の中央値(歳) | 44.4 | 44.4 | 38.8 | 39.4 |
世帯所得中央値(ドル) | 92258 | 98399 | 111071 | 66866 |
貧困率 | N/A | N/A | N/A | 9.3 |
一人当たり小売店売上(ドル) | N/A | N/A | N/A | 9579 |
暴力事件発生率(10万人当たり件数) | N/A | 134 | 102 | 404 |
グループ7は人口が少ないせいか全然データが得られませんでしたが、それでも人口密度に差があります。
総括
最も信頼がなければならないグループ1において相当の差異がでていることが、マッチドペア分析の信頼性を失わせています。他のグループでもすべて差異があります。全グループで人口密度にかなりの差があったことは特筆すべきでしょう。
そもそもマサチューセッツ州内でマッチドペアを作ろうとすること自体に無理があったと言わざるを得ません。
例え話
第1グループのボストン(62万人)、ケンブリッジ(10.6万人)、チェルシー(3.6万人)は街の規模が全然違います。人口だけ考えると、東京都で例えれば足立区(68万人)と昭島市(11万人)と瑞穂町(3.3万人)に相当します。ですがこの3自治体の人口密度は全然違います(12775・6455・1950人/平方キロ)。
また、ボストンの人口密度(12907人/平方マイル=4983人/平方キロ)と近い東京都の自治体を3つ選ぶなら、千代田区(5417人/平方キロ)、稲城市(5051人/平方キロ)、武蔵村山市(4686人/平方キロ)となりますが、どう考えても、この3つの自治体が同じ傾向になるとは思えません。例えば平均年収は順に944万、399万、312万とかなりの差があります。
マッチする自治体は選択可能なのか
すると、そもそもマッチドペア分析で完璧にマッチする自治体を選択できるのか?という疑問が生じます。おそらくそれは不可能です。公衆トイレ論文において「マサチューセッツ州内で最も傾向の似ている自治体を選択した」という手続きは完全に正しいでしょう。可能な限り、マサチューセッツ州内で選択できる範囲内で、傾向の似ている自治体が選択されたことに疑いはありません。ただし、「選択できる範囲内で最も傾向が似ている」にすぎません。「傾向が強い」ということは以上の検証よりありえません。
結論
公衆トイレ論文におけるマッチドペア分析では、適切な比較対象を選択することが不可能だった。したがって論文の分析結果には、意味がない。
さらに重要な事実
検証中、論文内に、データの不足について書いてあることに気づきました。まず、スワンプスコットについてはデータが得られなかったとあります。したがってグループ7については公衆トイレ論文の調査対象外です。
また、ケンブリッジ、リビア、チェルシーについてもデータが得られなかったため、調査から外した、これに関連して、得られなかったデータが必要なセイラム、サマーヴィル、ボストンについても調査対象外としたという衝撃的な事実が小さな字でさらっと書いてありました。つまりグループ1、5,6についても調査対象外です。この調査はグループ2、3,4についてのみ行われたということです!
ボストンを外してこの論文に何の意味があるのでしょう?東京都(927万人)を対象にした調査だっつってるのに、足立区(68万人)を調査から外して羽村市(5.7万人)、稲城市(8.4万人)、日の出町(1.7万人)だけで統計を取りました、といっていることと同じです。マジでこの統計何の意味があるの?私のまじめに調査した時間返せよ!
(1/16追記)GIPANDOs自治体の人口合計は約15万人ですから、法制度施行前の10万人当たり犯罪率が0だったのも頷けます。本当に0人なんです。サンプル数が極端に少なすぎるんですね。法制度施行後の10万人当たり犯罪率も0.5ですので、これは1件ということですね。つまり、GIPANDOs自治体のサンプル数は1です。
結論2
公衆トイレ論文は調査の体をなしていない。読むだけ時間の無駄。
公衆トイレ論文は信用ならない
トランス活動家が証拠として示す公衆トイレ論文を読んでみたところ、信頼できないことがわかりました。
あちこちで使われる「ソース」
トランス活動家に、性自認に沿ったトイレや更衣室を使える法制度ができても、性犯罪の発生率が変わらないというデータを示されたことがあります。
遠藤まめたさんの記事にも言及があります。
しかし、アメリカの大学UCLAの研究所によって2018年に行われた初の大規模研究によれば、性自認に沿ったトイレや更衣室を使える法制度を持つ都市とそうでない都市での性犯罪の発生率は変わらなかったとのことです。
「性自認に沿ったトイレや更衣室を使える法制度を持つ都市とそうでない都市での性犯罪の発生率が変わらなかった」という調査ではありません。実際、犯罪率は異なると論文には書いてあります。この論文は「法制度を持つ都市の法制度制定前後での犯罪率の比較」なので、ソースを紹介した遠藤さんがソースを読んでいないことは明らかです。リンク先も論文ではなくて論文の紹介記事ですね。紹介記事にも「性犯罪の発生率が変わらない」なんて書いてないですね。
元論文
「公共施設における性同一性差別禁止法:公衆トイレ、更衣室における安全性とプライバシーに関するレビュー」https://t.co/kt0x62s1F7— 六帖@慶應通信法甲73期🌸 (@_rokujo) December 29, 2018
元論文はこちらです。以下「公衆トイレ論文」と呼びます。
公衆トイレ論文は、様々な人がソースとして利用しますが、誰も詳しい内容について話しません。誰も読んでないのだと思います。なので読んでみました。
以下、筆者によるセクションごとの要約です。プロの翻訳家ではないので非常に読み苦しいこと、また著作権の都合上図表が貼り付けられないことをご容赦ください。
要約
この論文は、マサチューセッツ州での調査を基に、差別禁止法施行前後で、公共スペースでの性犯罪の刑事事件数に変化がないことを示す。
前書き
ノースカロライナ州でトイレを出生時の性別で使用しなければならないHB2という法律が制定された。同州シャーロット市で性自認通りのトイレに入ることを認めると差別禁止条例が制定されたことを受けてのものだ。HB2は2017年に一部廃止されたが、論争は続いている。今までにこの件に関しての経験的なエビデンスはなかったので、我々はトイレ・更衣室での刑事事件数を調査した。
法的背景
差別禁止法・条例は20州200自治体で制定されている。内容はまちまちである。就職・公共施設利用の差別を禁止する連邦法はない。2015-2016年には性自認に基づくトイレ使用を禁止する法案が増加した。学校で性自認に合ったトイレ使用を求める訴訟など、係争中の案件は多数ある。
文献の見直し
LGBT排除の政策は、存在しない問題を想定していないか。これらはLGBTを異常者として見ており、反論も多い。トランスジェンダーに関する政策は、正の面と負の面を評価することが必要だ。我々は「トランスジェンダーがトイレを利用する政策に負の面があるのか」を問う。この調査は、性自認に基づくトイレ利用が犯罪率を「変えない」「減少させる」「増加させる」のいずれかを検証する。
手法
性自認による公共施設利用の差別禁止法(以下GIPANDOsと呼ぶ)のある自治体、ない自治体におけるトイレ、更衣室での犯罪報告数を比較する。マサチューセッツ州の自治体を分析対象として選択した。マサチューセッツ州は性自認による差別は禁止されているが、公共施設利用に関しては対象外であったことが理由だ。
犯罪数は時間と場所によりゆらぎがある。マッチドペア分析と差分の差分法を使い、比較を可能にする。
マサチューセッツ州にはGIPANDOsが施行されたいる自治体が7つある(ボストン2002年、メッドフォード2014年など)。これらと条件の似ている自治体を比較対象とし、マッチドペア分析を行った。
なおマサチューセッツ州では2016年に公共施設利用差別禁止の州法が成立したが、本調査はこの時期の前後が調査対象となっていない。
データ
マサチューセッツ州のGIPANDOsが施行されている全自治体、対照群の自治体に、2回に渡り公的記録を請求した。請求範囲は、差別禁止法施行前後の1-2年である。1回目は「公衆トイレ、更衣室でのすべての犯罪の告訴の記録」として請求した。犯罪の大半は破壊行為と薬物使用であった。そこで2回目はさらに「犯罪のうち殺人、暴行、レイプ、痴漢、のぞき、公然猥褻」に絞って請求した。十分なデータが得られない自治体もあった。データはすべて人口十万人あたりの件数に正規化した。
解析と結果
GIPANDOsが制定される前後の年平均犯罪率を対照群と比較したところ、統計学的に有意ではなかった。有意でないのはサンプル数が少なすぎるからとも言えるが、仮にマッチドペアを50に増やしたとしても、優位な差はないだろう。
制定前後2年分の、GIPANDOs群と対照群の犯罪率の差のグラフを見ると、施行後10〜20ヶ月後に数字の増加が見られるが、この間GIPANDOs群の犯罪率増加は一定である。
議論
差別禁止法に反対する人々はトイレでの安全確保を理由にするが、GIPANDOsの施行前後の犯罪統計を取った調査はこれまでになかった。我々はGIPANDOsが犯罪率を「変えない」ことを支持する。
制限
この調査にはデータ源による制限がある。一つは、データとして警察の犯罪記録を使っていることだ。この記録は信頼できるものの、報告されていない事件は含まれていない。性的暴行については30-35%しか報告がないという調査もある。しかし我々は調査手法により、報告されていない事件についてもコントロールするようにした。
シスジェンダーかトランスジェンダーのどちらが起こした犯罪なのかも区別できないが、問題にはならないだろう。
もう一つ重要なのは、公共スペースでの犯罪率は極めて低かったことだ。数が少ないため、統計解析には制限がある。しかし、マッチドペア分析を行ったことで欠点が補われたはずだ。
また、自治体によって犯罪記録の詳細に差があった。GIPANDOs群よりも対照群の自治外のほうが詳細なデータが得られた。しかし、差分の差分法によってバイアスを払拭した。
このような制限はあるものの、調査により犯罪は公共スペースでは滅多に起こらず、差別禁止法と関連のないことが示された。
結論
差別禁止法施行前後で公共スペースでの刑事事件の増加は見られない。
論文の雰囲気だけでも伝えられたでしょうか。マサチューセッツ州を対象とした、犯罪記録ベースのそれなりに長い期間をかけた調査です。データから推測できる結論としては正しいと考えます。データに信頼性があれば。
狭い調査範囲
論文自体でも認めているように、この論文にはいくつも欠点があります。
まず、この調査はマサチューセッツ州の7自治体+比較群だけの調査結果であるということです。マサチューセッツ州は人口654万、人口がアメリカの3分の1程度の日本で考えると、世田谷区と練馬区と大田区を合わせたくらい(228万人)に匹敵します。その中で、GIPANDOsの制定されている都市はボストン(68万人)、メドフォード(5.8万人)、メルローズ(2.8万人)、ニュートン(8.9万人)、セイラム(4.3万人)、サマーヴィル(8.1万人)、スワンプスコット(1.5万人)で合計99.4万人です。そもそも7自治体の人口の差がありすぎて、ボストン以外のデータは信頼できません。
論文には明記されていませんが、単純に全都市の犯罪率を足し合わせて10万人当たりの数を求めたのなら、これはマサチューセッツ州ですらなく、ボストンの調査にすぎません。ボストンと人口規模・人口密度がほぼ同じなのは典型的な首都圏郊外型都市の埼玉県上尾市(22万人)です。上尾市の調査は世界に通用するでしょうか(上尾市にお住みの方ごめんなさい)。
せめて2016年にマサチューセッツ州全体で差別禁止法が制定された前後で比較できたらもっとまともな調査になったろうと思います。
少ないサンプル数
犯罪記録のサンプル数が非常に少ないことも論文内で認められています。事実、GIPANDOsに制定されいる都市では、人口10万人当たり0件だった、というデータすらあります。トイレでの犯罪自体がないんだから、反対派は心配しなくていいという解釈もできますが、統計としては不十分と言わざるを得ません。
日本とアメリカのトイレ事情の違い
日本とアメリカではトイレ事情が違います。アメリカでは昔トイレで犯罪が多発したため、扉の下側に大きい隙間があり、犯罪を行いにくくなっています。
トイレは主に商業施設内にあり、お金を払って入る場所であるという認識があるようです。
お金を払うか、隙間の大きい扉を選ぶかしかないのなら、犯罪数が少なくて当然ですね。そもそもトイレでの犯罪調査には実効性があったのかが疑われます。アメリカでは犯罪が少なくてよかったね、という話になるかもしれません。
刑事事件数がカウントされている
最大の問題は、これも論文で指摘されている通り、刑事事件数をカウントしていることです。性犯罪を刑事事件にするのは非常にハードルが高いです。論文に記載のある数値を使ったとしても実際は3倍程度の犯罪が発生していたということになります。本文では調査方法でカバーしたという苦しい言い訳が使われています。余談ですが日本での性犯罪申告率は18.5%です。この後、さらに半数以上が不起訴となります。
結論
以上より、公衆トイレ論文で行われた調査は極めて狭い範囲であり、サンプルの数も少なく質も信用できず、到底信頼できる調査ではありません。また犯罪が行いやすい日本のトイレとは事情が違うので、手放しで日本に適用するのは間違いです。黄門様の印籠のごとくこのデータを使って人を黙らせる人間を私は信頼しません。
補足
当たり前といえば当たり前なのですが、この論文の作者Amira Hasenbushはトランスアライ弁護士、Andrew R. Flores、Jody L. HermanはいずれもLGBT研究家、トランス活動家であることを付け加えておきます。
また、この論文の被引用数は1件です。
氏の変更
今日、家庭裁判所から氏の変更許可が下りた。
今の氏は前妻の氏だ。離婚前、両親と前妻は関係が悪く、前妻はぼくと両親との関係性を断つため、戸籍法77条の2の届を出すことを命じた。そんな経緯があるので、家族と和解し、伴侶と子をもうけた今、氏は変更しなければならなかった。
調べてみると氏の変更は難しそうだった。
やむを得ない事情によって,戸籍の氏を変更するには,家庭裁判所の許可が必要です。
やむを得ない事情とは,氏の変更をしないとその人の社会生活において著しい支障を来す場合をいうとされています。
「やむを得ない事情」「社会生活において著しい支障をきたす場合」という言葉が、手続きに踏み出す気持ちを遠ざけた。
氏を変更しようと考えてから2年ほど経ち、やはり変更しなければいけないと考え、ダメもとで手続きに踏み出した。はじめに「認められない場合もありますよ」と脅されたが、「婚姻前の氏を称する」場合はたいてい認められるとわかり、安堵した。
生年から現在までの戸籍を取得する必要があった、戸籍が散らばっていたので苦労した。戸籍を提出したら、次は事情を説明する書類に記入し、1か月後に裁判所に出頭するように言われた。
今日家庭裁判所に出頭して、裁判所職員さんに上記の事情を説明した。前妻との関係性を訊かれるので疲れた。職員さんには苦労しましたねと言われた。裁判官には会っていないが、数十分後に裁判官から氏の変更許可が下りた。ただし完全に許可されたわけではなく、2週間後に正式に確定するそうだ。おそらく、官報あたりに公告され、2週間以内に異議を申し立てることができるのだろう。
許可の審判書謄本と確定証明書を役所に提出すれば氏の変更が戸籍に登録される。戸籍謄本があれば、本籍地ではなく住民登録地での手続きも可能だそうだ。本籍地は離れたところにあるので助かった。
ぼくの氏は旧姓→前妻の氏→旧姓の順で変わって元に戻ったことになる。職場に伝えないといけないが、今の職場は旧姓の時からいるので、何らか事情を聴かれるだろうな。
と一部同じ内容ですが、書き直しました。
10/31
10/13
コメント欄に変なのが沸いたので返信を考えていた。
萌え絵は昭和のエロが平成のエロにシフトしたものなんだな。実写のエロから絵のエロへ。絵を描けばいいだけなんだからよりお手軽で消費しやすく、かつ性的表現を限度なく入れられる結晶として生み出されたものだった。ギャルゲーが例外なく女を並べたカタログになっているのを見よ。うわっ書いててひどいなあと思った。で、エロを方便で塗り固めた萌えで育った今のおっさんたちは、数十年にわたる射精という現実を必死で隠すために、萌えを擁護するわけだ。
いま萌えが氾濫しているのは、ギャルゲもアニメもラノベもハーレム漫画も、萌えで育って働いて金が溜まった30代~40代がターゲットだから。「若い人は萌えに抵抗ない」という意見をよく見るが、若い子に接している実感としては萌え系に興味ある人はぼくらが中高生のときより明らかに少ない。オタクの数は減った。2018年ギャルゲーおすすめを見てみたが葉鍵の昔の作品ばっかやん。つまりプレイヤーはいい年したおっさんばっかやん。老害はおっさんたちの方だ。
参考
っていうか単なるアニメ絵だったら文句言いませんよ。表現はのっぺりしていてつまらないがただの可愛い絵じゃん。問題になったキズナアイは足の付け根も臀部も強調されてるし明らかに性的要因入ってるじゃんか。「キズナアイ エロい」で検索してみよ。
10/11
http://koshian.hateblo.jp/entry/2018/10/09/184510
を読んだ。オタクをおっさんになってもこじらせているって怖いと思った。
歴史は個人的なものだ。客観的に正しい歴史などない。なので主観的な歴史を書く。タイトル絵になっているkanonは、ぼくが高校生の時に流行っていた葉鍵系と言われるギャルゲーの金字塔だった。周りはみんなやってた。ぼくは友人にBGMのリミックスを依頼されゲームをプレイしないまま音楽だけ聴いてCDを作り、名古屋の同人誌即売会で売った。完売して1万円の利益が出た。それくらい流行っていた。
葉鍵系はLeafとKeyというメーカーが作ったいわゆる「泣きゲー」と言われるジャンルで、2000年前後に大ヒットして「萌え」の普及に一役買った。秋葉原がオタク街になったのもこいつらのせいだ。泣きゲーでは、主人公がヒロインとセックスした後ヒロインが死んだり死にかけたり逆に主人公が世界から忘れ去られたりする。つまりプレイヤーに幸福感に続けて消失感を味わせることで泣かせトラウマを植え付けるという恐ろしいゲームだ。なおかつすべて学園モノであり、学校生活でうだつの上がらないプレイヤーはゲームに理想郷を見出し、耽溺していった。男子高校生のネット上の口癖で多いのは「うぐぅ」「あははー」「了承」etcであった。当時の男子高校生はビジュアルノベルこそが文学だと信じていた。
彼らは得られないセックスの補償として、泣きゲーを求めた。泣きゲーの主人公はもれなくやる気がなく、わけのわからん冗談を言ってヒロインを困らせる。でも嫌われない。意味なくモテる。常に女が何人もいる。適当に話しかけていれば仲良くなってセックスできる。ああそんな日常を俺も送りたい!萌えとは得られないセックスの結晶だった。直接的な欲求に基づいていた。「ああ○○ちゃん!」と言ってオナニーしている人間は多かった。当時発行された大量の18禁同人誌が欲望の大きさを物語っている。
(現代のライトノベルも主人公がやれやれ系でやる気ないし女はいっぱい寄ってくるし、ほぼ同じ論理で成り立っているだろう。20年間何も変わっていない。変わったのは表紙の女の子の性的アピールが露骨になったことくらいだ。実に直接的だ。)
高校生時代ぼくはゲームと同じ男子高校生がプレイしている様子を見ていたので、萌えは今まさに送っているつまらない高校生活の補償として機能していた。ところが、最近の萌え論争を見ていると、どうもいい年した30~50代の大人が全く同じ論理で萌えを語っているようだ。つまり彼らは灰色の青春時代を悔い、何十年もやり直しているということだ。
何十年も経てば過去は結晶化され、理想化される。彼らの萌えを語る論調は変質し、「萌え」は「エロ」と切り離される、という主張が生まれた。ここ数週間の論争を見る限り、「萌え」は「エロ」みたいな汚らわしいものとは違うもっと神聖なものだ、と信じている人は、多数いるらしい。馬鹿じゃないの。
高校生時代を思い出してほしい。お前は何回○○でオナニーした?
以上を踏まえて、
なにやら近年、「萌え絵」をポルノだと認識してるおかしな弁護士だの社会学者だの大学教授だのが跳梁跋扈している。
ポルノだよばーか
そもそもオタクというのはある種のクィアであった。
家父長制ど真ん中だよバーカ
誰もが経験したことはあるのではないか。猫の異様にかわいい仕草をみてしまったとき、犬のつぶらな瞳に見つめられたとき、子供の無邪気な姿を目の当たりにしたとき、壁に頭を打ち付けたくなるような激しい情動を覚えたことはあるのではないか。
そう、それが「萌え」である。
月宮あゆと犬子供が同列!?バカも休み休み言えよ
いのまたむつみ、出渕裕、結城信輝を経ておそらくはこうしたアールヌーヴォーのスタイルの影響を竹井正樹らにも与えたであろう。同様にミュシャの影響が色濃く見えるCLAMPの漫画作品らの大ブームもあって、「萌え絵」はアールヌーヴォーの影響を強く受けて成立してることは想像に難くない。
それはあなたがCLAMP好きなだけでは!!????
知らない人にはただの絵にしか見えないそれには、膨大な物語を想起させる情報が織り込まれている。そこにはラノベなりアニメなりエロゲなり、物語を知ってる人でなくては読み取れない情報がある。だからこそただの絵にオタクたちは興奮するのである。
知らねーよ!!!そんな物語知らねーよ!!!!私らに見せないでいいよ!!!!内輪でやってくれよ!!!!!!
「スレイヤーズ」で多くの人に知られる白蛇のナーガも、中身を知らなければただの露出狂である。
だろ!!!!だろ!!!!!露出狂見せるのほんとやめてくれよ!!!!!
以上です。