3633 GMOペパボ続伸、フィスコレポート続き

3633 GMOペパボ(株) – diary 六帖
ここで注目していたGMOペパボ、見事に躍進しました。
GMOペパボ(株)【3633】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
今日の終値は8800円、低迷していた4000円台と比較して2倍以上、一旦落ち込んだ安値6000円と比較して1.5倍になりました。すごいですね。気になっていた株が上がると嬉しいです(買ってないのに)。最近出た株主通信が可愛い。
さて 企業調査レポート|サービス紹介|FISCO を企業のサイトと合わせて少しずつ読んでいます。3/23のタマホームくらいまでは全部読みました。いくつか気になった銘柄を。
2191 テラ
4583 カイオム・バイオサイエンス
まだ少ししか読んでないのにバイオベンチャーが2社も。テラは樹状細胞ワクチンというがん治療薬、カイオムはADLibシステムという高速な抗体作成法を開発している会社です。両社とも大赤字で、しかも単一の製品しか作っていません。バイオベンチャーというのは大抵赤字らしいです。もちろん株価もパッとしません。テラの樹状細胞ワクチンはまだ未承認薬扱いで、保険が効くようになれば業績は大幅改善だが承認が取れなかったらどうすんの。経営大幅悪化は必至です。カイオムも研究開発費に異様な金額をかけ、1年後には売上が5倍になる計画(23P)を立ててますが本当かよ!?バイオベンチャーというのは、スマホゲーム業界以上にギャンブル性が高いようです。破滅型の人御用達って感じです。
他、4732ユー・エス・エスは財務がとてつもなく健全・市場支配性も断トツの1位とディフェンシブな銘柄ですが、社長が「見通しは明るくない」と明言する変わった企業です。主力の中古車オークション業以外の業務は全くぱっとせず、成長をあきらめてるくせに株価は爆上げ中、もう怖くて買えません。
1419 タマホームは、建築業のくせに薄利多売方式なもんだから、売上経常利益率は驚きの2.7%。業界平均は4.14%だそうです。「消費増税が先送りされたから駆け込み需要がなくなって減益」「競合他社が増えたので減益」と決算資料に書いてあります。そんなことでどうすんの!!販売拠点は全国に広がり切ってしまったので成長余地も残されておらず、低価格な他社も増えてきて衰退しか見えない状況です。おかげで割安だけれど、買う気には全くなれなさそう。
現時点一番まともそうなのが3392 デリカフーズです。改めて書きます。


フィスコ企業調査レポート、3689 イグニス

企業調査レポート|サービス紹介|FISCO
フィスコは投資支援サービスを業とする会社。Yahooファイナンスを始め多くのサイトに各種指標、記事などを提供しており、個人向けにも有料で情報を提供している。上記URLには無料の企業調査レポートが大量に掲載されている。顔揃えを見ると中小株をターゲットとし、直近決算が発表された企業の分析を行っているようだ。
私は日本に企業が大量にあることは知っていたけれど、企業がどのようにお金を使っているか、儲けているか、何を考えているか、について殆ど関心を払ったことがなかった。上記の企業調査、企業のウェブサイトを読むと面白いことだらけで、止まらなくなってしまいそうだ。まずは今日の時点で上から3つの企業調査レポートと、企業のサイト・有価証券報告書・決算説明会資料などを読んでみた。初めて読んだイグニスという企業だけ、感想をまとめておく。
3689 イグニス
新興スマホゲーム企業。無料アプリ、ネイティブアプリ、時間制限型無料漫画リーダーを柱とし、このうち無料アプリの広告収入に収益の7割を依存している。無料アプリは動作速度改善、ダイエット用体重記録ツール、放置アプリ?とかいうたまごっち型のゲームなど、毎日使わせて毎日広告を表示させる安定型モデルだ。実は私はスマホをネットワーク環境で使ったことがないので、アプリがどれだけ面白いのか全く分からない。時間制限型の漫画コンテンツは基本的に全部無料だが1日30分以上使用すると金がかかる仕組みで、発想としては面白いが、私なら30分以上読まないでやめるからあまり魅力はない。ネイティブアプリはよくあるタイプのアイテム課金系MMOで、開発が大変そうだ。広告に「大量レアガチャ券をゲット!」と書いてあるので、この業界はガチャの仕組みがまだ主流なのかと驚く。よくあるパターンのゲームは競争が激しいのでコンテンツに相当の魅力がないと収益確保は難しいだろう。
レポートを見ると「リリースタイトルが少なかったことが無料ネイティブアプリのMAUの一時的な減少を招き、広告収入の縮小につながった」とある。前四半期は2000万円ほどの収益を上げているのに、今期はマイナス900万円。つまりアプリの賞味期限は3か月もない、ということだ。いちプログラマーとしては、時間をかけて開発したアプリが3か月も経たないうちにどんどん捨てられていくなんて堪えられない。
無料アプリで地力を蓄えたので今後は中規模・大規模アプリの開発に力を注ぐらしいが、上記のように無料アプリも高サイクルで回転させないとすぐさま減収となるので、地雷があちこちに転がっているようなものだ。エンジニアにとってもきつい職場だろう。
株価は上場以来ほぼ一貫して下降トレンドで、冴えない。
スマホゲームは本質的に時間潰しだから、市場が発展するほど日本がダメになる。もし投資して儲かったとしても複雑な気持ちだ。


9963 江守グループホールディングス株式会社

中国偏重ビジネスモデル転換の事態 江守グループホールディングス 経済 福井のニュース |福井新聞ONLINE:福井県の総合ニュースサイト
江守グループホールディングス(株)【9963】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
右端すごいですね。中国ビジネスで失敗して462億円の損失だそうです。当局の金融引き締めのせいで大量の貸し倒れ。高成長率を前提とした掛商売はギャンブルなんですね、怖い怖い。前期の自己資本比率は22%、今期は-31.3%に。


TOPIX30年

面白い。
東証:株価指数ヒストリカルグラフ
誰でも知ってそうな暴落は次の2つ。
1990年〜92年 バブル崩壊 2884→1600 -44.5%
2008年 リーマンショック 1750→800 -54.2%
他にも
1994年 米国FRB利上げによるメルトダウン? 1650→1200 -27.2%
1997〜1998年 アジア通貨危機 1650→1050 -36.3%
2000〜2003年 ITバブル崩壊 1700→800 -52.9%
実にさまざまな暴落がある。一体どのように起きたのか、どれも知りたい。そして、財産の半分が吹っ飛んだ人間が多数いる、人によっては7割減、信用をやってるギャンブラーはマイナス。こんな状況で人間は何を考えるのか知りたい。そしてグラフの右端を見ると、近いうちに暴落が待っているに違いないことが分かる。もうすぐ体験できるぞ。パニックの中の人間心理。
そういえば日本国民の皆さんはGPIFが年金を勝手に運用してること知ってますか?皆さんが馬鹿正直に支払った年金のおかげで、GPIFは137兆円もの金額を動かす世界最大の機関投資家になりました。血税ごちそうさま。リーマンショックで15兆損して、アベノミクスで34兆円儲けました。どうだすごいだろう。
すごく腹立つ。


ファミコンスーファミ世代として

昨日の新聞で知った。
任天堂とDeNAの業務資本提携がまるで没落貴族と新興成金のケッコン式 : 市況かぶ全力2階建
ファミコン、スーファミ、任天堂64、ゲームキューブ、DS、Wii、意地でもコンシューマー機戦略を堅持する古武士のような立場を続けることはできなかった。ゲームキューブまでは現役で遊んでいたので何とも複雑な気持ち。これも時代か。任天堂の株価は2007年11月の73,200円をピークに、最近では1万円を割る日もあった。しかしDeNAとの提携により両社ともストップ高に。任天堂は本日の寄付で、一昨日の2倍の値を付けた。
任天堂(株)【7974】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
最終日の↑のフラグが、中指立ててるみたいに見えるね。
任天堂がDeNAの手を借りてスマホゲーに参戦。業界には激震が走るだろう。乱立しているゲームメーカーはポケモン、マリオ、どうぶつの森などの任天堂コンテンツに押され、数年後にかなりの数が死滅するのでは?


3665 株式会社エニグモ(2)


予想通り大量に売られて850円程度まで全銘柄中トップの下げを見せるも、午後にじりじり上昇し925円まで回復した。明日どうなるのか!?
本日午前まで、Yahooの掲示板は社長やホルダーへの悪口のオンパレード。自分の金を掛けてるんだから当然だが、感情に任せてあることないことめちゃめちゃで、いろいろ学ぶことができた。ああ人間って醜い。1000円台には遅かれ早かれ、復帰するだろう。2年後くらいかもしれないが。


3665 株式会社エニグモ

昨日のペパボと業種が類似している会社、エニグモ。こちらは海外ブランド服飾の個人バイヤーとの売買を主としたEコマースサイト「BUYMA」を運営する会社で、本日決算発表があった。
売上、営業、純利益が20%〜40%増という大増収にもかかわらず、決算短信によると来期純利益予測は4割減。これを見てか、PTS(Proprietary Trading System、15時を過ぎても取引を行っている市場)では決算発表直後に1000→800円まで暴落した。しかし、左端を見ると売上見込は50%増(!)。ということは、ペパボと同じように先行投資を拡大すると想像できる。
決算説明会資料によると、先行投資枠は12億円。ペパボの約3倍の投資だ。しかし予想利益は7億と、0ではない。投資枠を除けば、1年で12億→19億と60%も利益が増加する見込みということだ。しかも2年後には30億、4年後には50億の利益を目指すという。なんという強気予想。本当にそんなにうまくいくのか?しかし資料の6P、12〜15Pを見ると、売上高、会員数、取扱高、あまりにも順調に推移している。会員数は現在50万人、潜在ターゲット層1000万人(P23〜24)というところから、成長余地は大幅に残されている。4年はともかく、次の2年間成長が大幅減速することは考えにくい。
12億円の投資は「広告宣伝関連施策に積極投資をおこなう(P44)」とあるので、おそらく金額の多くはTVCM、ウェブ広告に使われるのではないか。
3665 – (株)エニグモ 〜2015/04/15 – 株式掲示板 – textreamYahooの掲示板は、決算(15:00)直後に嘆きと恨みの言葉で埋め尽くされた。明日は800円まで行かないにしても、安値になる可能性が高い。市場は短期投資を行う人が大多数であるようだ。明日大幅に下がれば、その実感は数字で裏打ちされる。しかし短期的な暴騰暴落よりも、2年後の決算がどうなっているかに興味がある。ペパボとともに見守っていきたい銘柄だ。
両社とも、本当に業績予想を達成できるのだろうか。実物の店舗型の商売は新規出店に費用がかさむので事業の拡大速度はゆるやかだが、EC事業は広告さえ打てば出店の必要が無いため、拡大の加速度がものすごく大きい。その分、顧客増加数が頭打ちになるのも早いだろう。4年も安定して客が増えるんだろうか?大いに疑問だ。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント(株)【3765】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
ラグナロクオンライン、パズドラで有名なガンホーが良い例だ。2013年上半期にお茶の間で有名になったころに十倍以上に膨れて1600円になった株価はいまや400円程度、しかも下落傾向にある。株価の上昇は1年でストップした。全国のユーザーを獲得してしまった後は、伸びるのが難しいという例の見本だ。

3665 株式会社エニグモ 概要

  • 時価総額 220億円(2015/03/17現在)
  • 発行済み株式数 2130万株
  • 2015年1月期売上 22.85億円 (+25.4%) → 2016年1月期売上予想 34.36億円(+50.3%)
  • 2015年1月期営業利益 11.96億円 (+40.4%) → 2016年1月期営業利益予想 7.02億円(-41.3%)
  • 2015年1月期経常利益 12.00億円 (+40.3%) → 2016年1月期経常利益予想 7.02億円(-41.5%)
  • 2015年1月期純利益 7.08億円 (+35.3%) → 2016年1月期純利益予想 4.32億円(-39.0%)
  • 総資産 41.42億円 純資産 26.49億円 自己資本比率 64.0%

3633 GMOペパボ(株)

ここの所注目している銘柄。レンタルサーバーではお馴染みのロリポップを運営している会社だ。ロリポップはPHP・MySQL・Pythonと一通り揃っているしECサイト構築も楽そうだし安いし安定しているので成功していると言えるが、この会社は、競争激化によるレンタルサーバー界に見切りをつけ、2015年はハンドメイド市場のECサイトminneに集中投資するという。全力投資するので12月利益予想はなんと営業利益・経常利益・純利益0円。
GMOペパボ(株)【3633】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
2月にminneのTVCMが始まると株価は4000→最大9170と2倍以上に急騰した。その後、6000円付近で安定しつつある。試算したところ実績値のPER15倍だと4527円なので、まだ割安ではない。4000円台まで下がる可能性もあるだろう。minneに賭ける、というこの戦略が吉と出るのか凶と出るのか、今後の推移を見守っていきたい銘柄だ。2年後の利益はいったいどうなっているのか。決算短信に気合が入っていて33Pもある。決算説明会の資料は65Pもある。この資料のP45によれば、minneは最後発手にもかかわらず同業他社を抜いて規模が最大となった。ライバルはおそらくCreema。こちらも規模を伸ばしている。
minneはアクセサリー類が多く敷居が低い。幅広くユーザーを獲得できユーザー数の伸びは早いが、単価が安くなるため利益を伸ばすにはユーザーを大量に呼び込む必要があるだろう。対するCreemaはトップページに土瓶、木のカッティング、伝統工芸などが表示されており、職人気質な市場だ。こちらは単価の高さ、品質の高さで勝負しているように見える。一体どちらが大きくなっていくのか。楽しみだ。
今後も企業分析もどきを続けていこうと思います。日本には上場企業だけで3000を超す会社があり、年次報告書や決算書を読むだけでも面白いですが、IRコーナー、企業のサイト、関連ニュース等もとても面白い。知らないこと、楽しいことがたくさん転がっています。
3633 GMOペパボ 概要

  • 時価総額 82億円(2015/03/16現在)
  • 発行済み株式数 135.8万株
  • 2014年12月期売上 45.33億円 (+8.8%)
  • 2014年12月期営業利益 7.24億円 (-0.2%)
  • 2014年12月期経常利益 7.42億円 (-0.1%)
  • 2014年12月期純利益 4.1億円 (+0.5%)
  • 総資産 44.1億円 純資産 21億円 自己資本比率 47.8%

一度に計算できるシステムも作りたい。。


(株)SOL Holdings

とてつもなく赤字決算
https://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=1386&brand=240&data=170738&filename=pdf_file.pdf
なのに激しく上がる株価。スーパーソルガムペレットとやらへの期待で上がったと考えられる。そしてまた元の値段に戻りつつある。。
(株)SOL Holdings【6636】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
IR情報には、大量に売り抜けた大株主たちが数名記載されている。アミーズキッチン、斎藤総合企画など。「主要株主の異動に関するお知らせ」を参照。3/4にはブルネイの謎の投資家が山のほぼ頂上で売り抜けている。
株主・投資家情報 | SOL Holdings
残されたのは大幅な含み損を抱えた個人投資家たち。実績の伴わない上昇は怖いですね。私はこの手の銘柄は怖すぎて絶対に投資できません。