3744 サイオステクノロジー

サイオステクノロジー株式会社
ギャンブル銘柄。Linuxを中心としたオープンソースソフトウェアを得意とする堅い企業で、財務こそ健全なものの、経常利益率が最も好調な時期で4%、最悪な時期で-5%と極端に悪く、しかも来期は赤字見込み。これはSIOS iQという新製品の研究開発のために大幅出費を行うためである。機械学習を応用してシステム監視・資源最適化を行う、というIT技術者の重労働を大幅に軽減してくれる面白いソフトウェアだ。当たれば長期間にわたりかなりの利益になりそうではあるが、外れると赤字体質の改善が全く進まずボロボロになってしまいそうだ。


As always, the hotter they are, the harder they fall.

To show that Graham’s observations are perennially true, we can substitute Microsoft for IBM and Cisco for Texas Instruments. Thirty years apart, the results are uncannily similar: Microsoft’s stock dropped 55.7% from 2000 through 2002, while Cisco’s stock―which had risen roughly 50-fold over the previous six years―lost 76% of its value from 2000 through 2002. As with Texas Instruments, the drop in Cisco’s stock price was sharper than the fall in its earnings, which dropped just 39.2% (comparing the three-year average for 1997–1999 against 2000–2002). As always, the hotter they are, the harder they fall.
The Intelligent Investor – Chapter 5, footnotes

先週と今週で6%ほどドローダウンした私のポートフォリオ。これらの言葉をよく噛みしめないといけません。こんなに露骨な成長株は持ってないけれど。。
PERが高かろうと低かろうと、その銘柄の価格が一気に伸びればそれは成長株なのでしょう。伸びる速度が早ければ下落も早いことが分かります。したがって直近急伸したBS11、エスクリ、毎日コムネットの下げはきつくなって当然。一度売っておくくらいが賢かったかもしれません。


6067 メディアフラッグ

ミステリーショッパー 覆面調査 ラウンダー 店舗巡回|メディアフラッグ
最近のフィスコレポートに掲載された面白い会社。本業はマーケティング事業で、顧客の店舗に覆面調査員を送り込んだり、支援システムの提供や販促イベントの企画・運営まで顧客の経営改善のためなら何でもする、という企業だ。その何でもする、というのが度を越していて、なんと本業の売り上げの1/4に相当する十勝たちばなという年7000万円の大赤字の会社をM&Aして連結子会社にしてしまい、まるごと事業再編をする壮大なプロジェクトの真っ最中なのである。この事業は純利益を1/3(!)も下落させる要因になっているため、もし黒字化を達成すれば大幅な増益要因になる。十勝たちばなからは19億円の借金を引き継いでおり、利息4000万円も経営を圧迫している。そこまでやるか。過去にはドラッグストアやスーパーによくある小型販促TVを提供するimpactv、マネキン派遣のcabicを黒字化させているものの、これは社の事業と直結する会社なので、本格的な企業再建としては初の試みなのだろう。なお本業は爆速増益中で売上が前期比28%の増加を達成している。
足元の予想PERは21.3倍とやや高いが、下落トレンドの途中にあるため20倍を切ったら買い時かもしれない。懸念は十勝たちばなのどら焼きがあまりおいしくないらしいことである。。


配当利回り、債権、PER

昨日フィスコにレポートが上がった3902メディカル・データ・ビジョンはなかなか良さげなので、手を出してみたいが予想PER50倍。来期の会社予想成長率は7.8%なので大幅な割高に思える。ところでPER50倍というのはなぜ割高なのか。私には納得できる根拠をまだ持たないことに気が付いた。
グレアムさんの本を読んでいた時、「いまは米国債の利率が6%(1972年現在)、株価は期待リターン+インフレ率+期待値上がり率(過去10年平均)が6%なのでポートフォリオは50:50がよい」というようなことが書いてあった。金持ちがもっとお金を増やしたい。ならば利率がより高い商品を選ぶだろう。株価と債権、債権の方が儲かるなら債券を買うだろう。不動産の調子がよければそれを買うだろう。他の国の債権や株の方が儲かるならそちらを買うだろう。株の需給は、他の金融商品との比較において決まるはずだ。
すると、株の需要の決定要因は先に上げた期待リターン(配当利回り)+インフレ率+期待値上がり率、ということになる。配当利回りがそれなりのウエイトを占める。財務諸表入門(第五版) – diary 六帖の記事で書いた、日本オラクルの配当性向100%は神のように見えるが、実績PER35.1倍ということを考えると配当利回りは2.8%と高い水準だが異様に高いわけではない(当時の配当利回り平均は1.9%)。もし普通の企業のように配当性向30%なら、利回りは0.85%と非常に低くなる。配当性向100%というのは割高株がその株価を維持するためのの苦渋の選択なのかもしれない。
すると、日本の低インフレ率から考えて、無配の会社の株価は値上がり期待、キャピタルゲイン目当てだけの数字であることがわかる。比較対象となる他の商品がない場合、PERも株価も吊り上がっていくだろう。例えば3680ホットリンクなんか低迷気味なのにPER100倍だ。何らかの代替商品が出現したり会社のステージが変わっていけば、異様な高値は必ず収束していく。例えば成長率が10%まで落ちて市場が失望し、PER50→30倍まで下がったとすると1.1*30/50=66%まで下がる。1/3が吹っ飛ぶ。怖すぎる。逆に、新興企業のにも関わらず低PERかつ好業績なら、高い確率で値上がりが見込めるとも考えられる。


ちょっとうれしい

トレダビで全銘柄が含み益になった。

ほとんどが他人のブログから拝借した銘柄というのが情けない。自分で選定して当たったのは毎日コムネットくらいか。お坊ちゃん大学生のための需要は今後当分はなくならないだろう、という見込みが当たった。あと自分で選んだのはアーバネット(不動産)、AOIプロ(広告)の2つだが景気の影響モロ被り株なので、逃げる時期を打算しないといけない。
現実もこのようにいけばいいのにねぇ。1月の終わりごろから初めて2月中は全く勝手がわからず微損、3月くらいから軌道に乗ってきてようやく+13.9%。TOPIXが年初来+13%くらいらしいので、ようやくほんの少しアウトパフォームできた。
ゲームと言えども付随していろんなことが分かるので本当に重宝してます。


ペパボに過熱感

一時期13790円(実績PER45.6倍)まで買われたペパボ。いまは11340円(実績PER37.5倍)まで落ち着きましたが、やはり割高です。ここの本業はまだホスティング事業(営業利益の7割)であって、minneはまだ25%を占めるにすぎません。PER40倍が大体成長20%を見込むといわれているので、2年で44%増。来期の純利益が0の予定なのに、そこまで増えるかどうかは疑問です。私は割高と思っているうちに買うタイミングを失い、一獲千金のチャンスを逃しました。しょうがないですね。この記事を思い出すことにします。1Qの決算発表をうけて運良く(?)暴落したら買います。
チャート


S&P ヒストリカルデータ



引用元
歴史的なやばい下げは何度も起こっています。お馴染みリーマンショックは右端、最大で-56.8%の下げです。2000年〜のITバブル崩壊も-9.1%ときついです。1974年の-48.2%はなんでしょうね。アメリカ経済史を学ばないといけないですね。
我々はいかにしてこのような暴落から身を守らないといけないのか。もっと本を読まないといけないです。


2928 健康コーポレーション

健康コーポレーション
最新の説明会資料

当社グループの唯一の目的
いつまでも健康で輝きたいという
「自己実現の欲求」の満足(=「自己投資」)支援

怪しさ満点。別の意味で時々チェックしたい銘柄。売り上げが飛躍的に伸びているとはいえ、なんでこんな企業のレポート書いてるのかなぁ。。ぼろ儲けしている会社はコケるのも早いと思うのだけれど。

RIZAP (株) は2ヶ月間で入会金50,000円、会費
298,000円という一見すると高額に思える料金設定であるが、2ヶ月間でボディメイクをコミット
するという事業モデルが消費者に受け入れられて、もはや料金の高さは問題とはならない状
況になっている。

いや、高いよ!!!!


6075 フォトクリエイト

フィスコのレポート
契約カメラマンをイベントに派遣して写真をネット経由で販売することをシノギとする一風変わった会社。このレポートにはラボネットワークとの提携により学校写真の潜在顧客数が全教育機関の3.4%→39%と飛躍的伸びたことを評価しており、成長への期待が文章からあふれている。そのせいか、レポートが出た翌日の午後に突然株価がストップ高、21.7%の伸びとなった。ただし今期は赤字であり、流動性も極めて低いので超ギャンブル株と言えよう。面白いから推移は見たいけれど、投資はしないだろうなぁ。