TypeScript + Visual Studio Community 2013への移行

自作グラフ描画アプリケーションを作るにあたって、オブジェクトの細分化、ソース管理の煩雑さが予想される。
EclipseのJavaScript周りの機能では、正直言って不安だ。JavaScriptには型の概念がないので、メソッド名などのチェック機能は皆無、ごくプリミティブな機能しか実装されてない。FireBugを駆使しないとデバッグがおぼつかない。変数チェックも弱く、デバッグ中は変数名間違いに時間をとられた。それでも、テキストエディタを使っていたときよりは随分ましだったけど。
いろいろ調べていると、なんとVisual Studio 2013 はGit+GitHubをサポートしているらしい。さらに、静的型付けをサポートしたJavaScriptのスーパーセット言語であるTypeScriptも正式サポートしている。TypeScriptは日常C#を使っている自分にとって学習コストは非常に低く、すごく助かる。最近、個人開発者向けにProfessional版と同等の機能を持ったVisual Studio Community 2013がリリースされたので、早速インストール中だ。もうこれで決まりかもしれんね。


チャートグラフは自作

envision.jsに限ったことではないけど、グラフ描画ライブラリが作成できるグラフは、ある一定の表現に限られてしまう。カスタマイズが困難で、人の書いたソースコードを読むのに大きな時間を食われた挙句、改造不可能ということがわかったりしてしまう。
easeljsでの開発経験から考えて実装は十分可能で、面倒ではあるが難しくないだろう。すべてのオブジェクトにイベントを割り当てられるので、インタラクティブな動作も簡単に実装できる。画像だろうがテキストだろうが配置し放題だし、描画も早い。というわけで、時間がかかるけどグラフ描画システムは自作する方針に変更!


株価表示

六帖webアプリ
kickzone/StockHoloscope · GitHub
初版。株価表示にのみ対応した。また、株式分割による調整も、2002年8月以降はすべて対応できた。株価表示機能は、現時点、コードを入れるとチャートを表示するだけの機能。envision.jsの仕様がなかなかわからず、苦労した。1時間くらいかけてデバッグして、結局cssのパラメータが足りなかっただけとか。。
不具合はまだたくさんある。株価が急上昇・急下降すると画面にグラフが収まらない、取引量が消えてしまうことがある、などなど。。

昔バイトしていた会社のチャート。2005年をピークに一度低迷し、近年また盛り上げてきたことが分かる。分割情報は、次のサイトから持ってきてちょいちょいと加工した。
株式分割銘柄(取引注意銘柄) |取引注意銘柄|投資情報・セミナー|株のことならネット証券会社【カブドットコム】
2002年7月以前の分割情報が無いのが欠点。yahooファイナンスに「分割情報」として表示されてるので、今度一括取得用のコードを書こう。

ToDo:
ローソク足対応
移動平均などのグラフを上書き表示できるようにする
解析機能追加
バックテスト・フォワードテスト機能追加

先は長そうだ。


Allan Holdsworth – Metal Fatigue(1983)


★★★★☆
アラン・ホールズワースの最も人気のあるアルバムだと思われる。やはりジャンル分けを拒む音楽だ。ジャンル:アランでいいだろう。コードワークとギターの変わったメロディーラインは馴染みのあるようなないような領域を行ったり来たりしている。5曲目The Un-Merry Go-Roundは14分と大曲だが、いくつかのパートに分かれているため、実質数曲を1トラックに収めたような感じだ。この曲の前半がこのアルバムで一番良い。しかし、彼自身のオリジナリティはあるものの前2作とあまり違いがなく、新しい試みがあまり見られないように感じた。アラン節が好きな人にはたまらないと思うけれど、自分は好きでも嫌いでもない、という領域をなかなか出ない。やはり瞑想ロックなので、どちらかというと高揚する曲(EDMのような上げ過ぎなものは嫌)が好きな自分にとっては、グッとくる成分がもう少し欲しい。


The Rough Guide to the Music of North Africa(1997)


★★★★★
北アフリカ音楽は熱い!収録されている曲の発祥国は主にアルジェリア、エジプト、スーダン、モロッコ。これらの国は歴史的にイスラム教で、かつ、地中海に面しているためヨーロッパ、特にフランス・スペインとの結びつきが強い。びっくりすることに、曲にこれらの特性がそのまんま反映されていた。つまり、中途半端に近代化された、ゆるいイスラム音楽だった。略して近代ゆるスラ。いきなり1曲目M'Hainek Ya Galbiから、90年代のCDなのに80年代の香りがする古い音にコーラン風味のヴォーカル、時々おかしいコード。このパチモンっぽさが、とてもよい。2曲目Douni El Bladiもイスラムお得意のコーラン風ヴォーカル+繰り返し満載なのになぜかバックトラックが近代風ギター+ドラムマシン。インド音楽をも思わせるユルさだ。コーランって毎日放送で流れるから親しみも沸いてみんなこんなヴォーカルになっちゃうんだろうな。他にも面白い曲はいっぱいあるけれど、とりあえずここまで。とにかく無駄に近代化したイスラム風の曲が聴きたければ、このアルバムがベスト!


Django à la Créole & Evan Christopher – Live! (2014)


★★★★★
2014年特集ファイナル。ギターとベースを混ぜたスウィング・ジャズが主のアルバムで、古き良きアメリカな曲が目白押し。
エバン・クリストファーはアメリカのクラリネット奏者。クラリネットは好きだ。以前、よく会社の帰りにパチンコ屋の宣伝でチンドン屋がクラリネットを吹いていて、これがなかなかに上手く、しばらく聞いていたことがあった。初めの方はそんなチンドン屋を思わせるような音なんだけど、だんだんノッてきて、息遣いが良く聞こえる、酔っ払いみたいなラリった演奏になってくる。7曲目 The Moocheあたりからもうノリノリ、クラリネット割れまくり、9曲目Feerieなんて爆速で最高!3曲目Dear Old Southlandも南部の飲んだくれがミシシッピの朝焼けを見てああ帰らなきゃなぁと考える光景が目に浮かぶようでいいですね。酔いどれクラリネットという新しい分野を知ることができてうれしい。2014年も面白いアルバムがいくつかあって希望が持てた。


DB作成終了

2000年〜2014年までの株価データのインポートが終わった。MySQLに限らずDBMSはみんなそうだと思うが、レコードを追加するに従って速度が遅くなる。はじめと最後では2倍ほど速度に違いがあった。結局、4日がかりで作成したDBは、総データ量1GB・レコード数1400万という膨大な量になった。1年で約100万レコードの株データが存在することになる。これ、私と自宅PCの力で検証できるんだろうかね?やっぱりexcelやaccessじゃ厳しすぎる、という推定は正しかった。
さて、実装を始めるにあたって問題がある。例えば移動平均を算出したいとする。すると、1日1銘柄あたり1つの数字が必要になる。ということは、1400万件の計算をしないといけないことになる。これは果たして可能なのか!?レンタルサーバーに置いたスクリプトにこの機能を付けて都度計算すると、明らかにオーバーワークになる。アカウント停止は必須だ。では計算結果をDBに蓄えてそれを使う、となるとまた厳しい。毎回1400万件の計算結果をDBに保存する必要がある。これも容量不足は明らか。ローカルPCでやるしかないだろう。
レンタルサーバーには、計算結果を簡易な方法で閲覧するためのシステムを組むのが妥当か。まあ1銘柄だけ計算するんだったら、14年でもせいぜい250日*15年=3750レコードだし、大したことないから1銘柄だけ計算する機能は付けてもいいね。


Norma Winstone – Dance Without Answer(2014)


★★☆☆☆
2014年特集11。歌モノジャズも聞いてみよう、ということで2014年の注目盤を買ってみたが、はずれだった。歌にわたし上手いでしょ感が随所にみられて、私にはだめでした。バックの演奏も沁みてこないし、どうしてかなー。ちなみにNorma Winstoneさんは御年73歳。若いねーすごい。でも歌は私に合わないのよー。


Gustav Mahler, Seiji Ozawa(cond.), Boston Symphony Orchestra – Symphony No.9,10(CD13,14)


★★★★☆(9-4は★★★★★)
マーラー集もこれで終わり。9,10番は純粋器楽曲で、やっぱり、歌入りのものと比べると迫力に欠ける。テクニックに走り過ぎて気持ちが置き去りにされてる感じだ。9番の4楽章の弦楽無双、ラストの静寂はとても良かったけど、他はいまいち印象に残らなかった。悪くはないけれど。
マーラーさんはカッコつけさんだと思います。最高と思った8番もすごいカッコつけ曲。人によって評価が分かれそうだ。どの曲も異様に長く、30分を超えるのはざら、ひどいと一時間近くもある。俺の曲を聴けーって匂いがよく感じられる、ワーグナーと双璧をなす中二病作家。なので外れるとひどいけど、人によっては当たって熱狂的なファンになる、というタイプなんだろう。
時々聞いているのが苦しかったけれど、8番というお気に入りの曲もできたし、それなりに楽しい14枚でした。