The Rough Guide to the Music of North Africa(1997)


★★★★★
北アフリカ音楽は熱い!収録されている曲の発祥国は主にアルジェリア、エジプト、スーダン、モロッコ。これらの国は歴史的にイスラム教で、かつ、地中海に面しているためヨーロッパ、特にフランス・スペインとの結びつきが強い。びっくりすることに、曲にこれらの特性がそのまんま反映されていた。つまり、中途半端に近代化された、ゆるいイスラム音楽だった。略して近代ゆるスラ。いきなり1曲目M'Hainek Ya Galbiから、90年代のCDなのに80年代の香りがする古い音にコーラン風味のヴォーカル、時々おかしいコード。このパチモンっぽさが、とてもよい。2曲目Douni El Bladiもイスラムお得意のコーラン風ヴォーカル+繰り返し満載なのになぜかバックトラックが近代風ギター+ドラムマシン。インド音楽をも思わせるユルさだ。コーランって毎日放送で流れるから親しみも沸いてみんなこんなヴォーカルになっちゃうんだろうな。他にも面白い曲はいっぱいあるけれど、とりあえずここまで。とにかく無駄に近代化したイスラム風の曲が聴きたければ、このアルバムがベスト!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。