日本株は復活しました 3409北日本紡績のタワーはどこまで高くなる?3138富士山マガジンは逆富士。任天堂に市場はお悔やみを言わない

f:id:happyholiday:20150713160632p:plain

日本株は復活しました。日経平均は見事に2万円台を回復しました。

f:id:happyholiday:20150713162605p:plain

中国も生きています。株を簡単に操作できてよいですね。

 

ギリシャ情勢は相変わらずユーロ勢がギリシャを脅す構図のままです。

ギリシャが税制や年金制度の改革などの措置を15日夜までに法制化する必要があるとしている。 

なんと明後日までです。無茶ですね。

http://www.gaitame.com/seminar/1305/img/09_books.jpg

ギリシャよりも気になるのは中国です。「日経平均4万円!」と常にアゲアゲで有名の武者陵司氏が、何と悲観的なコラムを出しています。

氏は中国の長期的な収縮は免れないだろうが、「中国市場は世界の金融市場から隔絶されている」ので日本に影響はないと言います。私は同意しかねます。百貨店などのインバウンド関連銘柄や、伊藤忠のような中国関連銘柄も存在しますし、日本の大型企業は日本の市場縮小をうけてどこも海外展開してますから、中国の購買力が下がることは確実に悪影響です。投資家心理にも影響します。

 

さて個別株では3409北日本紡績が先週に引き続き高いタワーを作成中です。

f:id:happyholiday:20150713161932p:plain

すでに約3倍に達してますね。ここは以前分析した通り正真正銘のクソ株ですので、絶対に滅びる運命にあります。みんなそれを分かって乗っかっているはずです。

また、先週にIPOで上場したばかりの3138富士山マガジンサービスのチャートが綺麗な富士山の形を描いています。ただし逆向きです

f:id:happyholiday:20150713162050p:plain

PER57.89倍と超高騰しています。毎週PCデポから届くタブレットの雑誌定期購読の広告を見るにつけ、現物の雑誌を配るサービスの将来は明るくないと思うのですが。。まあ投機ですよね。私には参加できません。

 

本日朝9時に任天堂の岩田社長が亡くなったニュースがありましたが、直後に任天堂株が暴落しました

f:id:happyholiday:20150713163101p:plain

9時の出来高に注目してください。市場は非情です。

お悔やみ申し上げます。

 

今日は全ての持ち株が値上がりし、特に3800ユニリタが+6.93%と素晴らしく伸びました。これでもまだPER12.09倍です。まだまだ上がると思います。

昨日注目した3031ラクーンは+7.94%と激しく高騰しています。絶好調ですが悲しいです。不謹慎なことをいえば、一度超絶特別損失を出して暴落してほしいです。。

 


フィスコレポートを読む セレクト 2146UTグループ、6089ウィルグループ、4650SDエンターテイメント、2483翻訳センター、3031ラクーン

2146 UTグループ

半導体製造派遣が主力の派遣会社です。正社員を派遣する、工程全体を一括受託するというユニークな業態と、低離職率・質の高さが同社の強みです。近年は、設計開発・建設エンジニアの増強によりニッチトップからの脱却を狙っています。5期連続増収増益、ROE35.3%と力強いものの、リーマンショックで売上半減と一度窮地に立たされています。やはり人材派遣は景気敏感株なのようですね。短期的には業績良好となりそうですが、長期的には製造業・半導体業界への依存が懸念されます。

6089 ウィルグループ

上場1年と少しの派遣会社です。主力はテレマーケティング(電話営業)とコールセンター、工場の軽作業の派遣です。

同社の特徴は「ハイブリッド派遣」という、「フィールドサポーター」というウィルの社員も実際に派遣先で働くという一見奇抜で、しかし効率的なシステムが特徴です。クライアントはフィールドサポーターに要望を出すことができ、フィールドサポーターは職場の状況を正確に把握しウィルに報告することができます。これによりクライアントの信頼を受け、利益率の高い業務一括請負に繋げていくという攻めの派遣会社です。

ただその割には、営業利益率3%と非常に低い数字なのと、介護分野やM&Aなど手を広げすぎなのが痛いですね。

4650 SDエンターテイメント

2014年に健康コーポレーション傘下に入った同社は、ライザップの手下となって「SDフィットネス」というライザップ連携プログラムを実施するそうです。

ターゲットはライザップとは異なり、シニア世代です。中期計画では横這いの業績を5年で4倍にする目標を掲げました。同社は果たして結果にコミットするのでしょうか?(公式資料にも「コミット」って書いてありました)

2483 翻訳センター

日本の翻訳最大手で、その規模はアジア1位、世界12位、70言語対応と華々しい企業です。利益にはブレがありますがグローバル化の進行とともに5期連続増収を達成しています。特許、工業、製薬、金融に特化することで専門性、顧客満足度を高めています。

決算短信に記載されているリスクに「機械翻訳」はありません。専門的な文章はまだまだ機械の入る余地はなく全く脅威ではないようです。

3031 ラクーン

今週の注目企業、かなりアグレッシブです。

主力は雑貨・アパレル小売店向けのEC業ですが、普通のEC業というよりは、金融業に近いです。ラクーンはメーカーに商品をサイト上に出展してもらいます。小売店はそこから商品を購入し、メーカーから商品を送ってもらいます。ラクーンは小売店から代金を回収し、出展メーカーに支払います。

メーカーは販売先を開拓する費用を削減でき、小売店は今まで取引できなかった商品を仕入れられ、ラクーンは小売店、メーカーの双方から手数料を受け取れる、win-win-winの関係です。しかしloserも存在します。既存の卸売業です。つまりラクーンは既存の卸売企業に対してネット上で喧嘩を売る企業です。手数料を徴収するビジネスモデルはエニグモと似ていますが、エニグモは消費者向けです。

第二の柱は売掛債権保証事業です。一定の保証料を企業から受け取り、貸し倒れが発生したら保証金額を企業に支払う仕組みで、イーギャランティと丸かぶりです。なお、営業利益率はイーギャランティが37.8%、同社が12.8%と実に3倍もの差があり、まだまだノウハウに改善の余地がありそうです。

そして第三の柱にしようとしているのが、Paid事業です。これは、ネットを介した掛売り決済を保証付で行うというものです。利用者は保証額の3%程度を支払うことで、売掛金が回収不能となった場合でも100%金額が保証されるという仕組みです。画期的なアイデアですが、この事業はまだ若干の赤字です。直線的に事業が拡大していますので、来期は黒字を達成する見込みです。

絶好成長期待株ですが既にPER27.73倍とチャイナショックにもかかわらず高騰し過ぎです。残念です。


書籍レビュー: 定番かつ優れた人生論・自己啓発書!『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』 著: スティーブン・R・コヴィー

★★★★★(・ω<)☆

大ベストセラーの評判通りの良書

本書は世界で3,000万冊、日本でも180万冊売れている書だそうです。私は人生哲学・自己併発系の書籍を読むのは初めてです。win-winという言葉は代ゼミの講師が良く利用していたので聞いたことがありましたが、この本が発祥だそうです。

560ページとかなり長いですが、ごく一般的な言葉で書かれていますのでスラスラ読めます。というより、引き込まれてしまって止まりません。

手段より原則が大事である

この本で繰り返し述べられるのは「原則の優位性」です。「公正さ」や「誠実」「正直」などの原則は世代や地域を超えて存在します。原則を鋭くえぐった古典が生き残り、世界中で読まれる理由はそこにあります。これらの原則に従って行動し、思考し、生きることの合理性・優位性について何度も言及され、小手先の手段で物事を取り繕う「個性主義」の無意味さを説きます。原則に従うことは、短期的な即効性はないが長期的に必ず利益を得る、という特徴があります。そしてこの「原則」に従うための具体的なパラダイムを、「7つの習慣」というトピックに分けて説明していきます。

第一、第五の習慣に感銘を受けた

詳しい内容を説明するのはおこがましいので、詳細は自分の目で読んでいただきたいです。以下は、私の感想です。

私が特に感銘を受けたのは第一、第五の習慣についてです。まず第一の習慣「主体的である」のポイントは、「自分が自分の責任を引き受ける」ということです。

私は数年前、発達障害であると医師に診断されました。いわゆるアスペルガー症候群です。最近基準が変わり、自閉症スペクトラムの一種であるということになりました。診断がついた時、自分はそれらの基準に良くあてはまることは納得しつつも、だから何なんだよ、私は私だよ、他人が私のことを規定するんじゃないよ、という大きな反発が自分の中に生まれました。

決定論が大嫌いになりました。決定論の中でも特に「○○だからしょうがない」「××だからできるわけがない」という論理が嫌です。アスペルガーを含む自閉症スペクトラムは他人の感情を想像することができないと言われています。例えばwikipediaを見てみましょう。

アスペルガー症候群 – Wikipedia

空気を読むことが出来ない、会話が一方通行になりがち、あいまいな指示が理解できない、白黒はっきりつけたがる、一般人の持つ常識が備わっていない

心の理論の欠如

彼らにとって「行間を読む」ことは、困難ないし不可能である。

なんだか絶望的ですね。アスペルガー症候群は国の後押しもあり有名になったので、決定論的に次のような考えをする人間が増えました。

アスペルガーは死ね!2(1ページ) – 2ログ

しかしながら、発達障害というのは「発達が遅れている」ということであって、「発達できない」というわけではありません。努力すれば克服できないわけではありません(確率は低いけれど)。

前置きが長くなりましたが、「主体的である」という章では、ざっくり言えば「環境、他人などに原因を押し付けるのは間違っている。あなたの人生を決めるのはあなたである。責任はあなたにある」ということを説きます。

極端な例を出せば、家族が亡くなって悲しいとします。しかしその悲しむという選択をしているのはあなたです。究極の自己責任論です。そしてすべての責任を引き受けることができれば、自ら変わるという選択をすることができます

これは胸にすとんと落ち、なおかつほっとする考え方でした。自閉症スペクトラムはほぼ遺伝的要因で決まるので、診断当初は自分の境遇を恨むこともありました。どうせ自分にはできないから、と投げやりな気持ちになることが多くなりました。しかし決定論に屈すれば、成長はありません。「私は私だ」という押さえつけられた気持ちを止めることはできません。私は規定された存在ではなく、努力で如何様にもなれるはずだ、という反発を根底とした気持ちは、この章を読むことにより根拠づけられました。とても嬉しいことです。

第五章は「まず理解に徹し、そして理解される」というテーマです。この章も第一章と大きくリンクしています。ポイントはタイトルそのままで、相手を理解しなければ、他人に理解されるわけがない、ということです。特に、家族間の問題に対しての効果が大きな章です。

「自叙伝」の有効性のなさについて再三警告がなされます。他人は自分と境遇・考え方・発達段階が異なることが前提です。他人に「自叙伝」を押し付け服従させようとする試みは、たとえそれが正しいことだとしても、失敗します。なぜなら、第一章で言及がある通り、人間は自分が選択することによってしか変われないからです。これは実感と極めてよく一致します。したがって、相手を理解することなしに自分を理解してもらうことは不可能です。

実践している人がいる

さらにこの本を読んで驚いたことは、日ごろ読んでいるサイトや最近読んだ本に実例があった、ということでした。

まずこの人です。

少し前から感銘を受けて読んでいる投資ブログです。必ず長期的に利益を得る「原則」に従って、30年先を見据えて鉄壁の心で順守し行動する、ブログにより他人とのコミュニケーションを図りどんな意見でも聞いて自分に取り入れシナジー効果を図る、という手法は、完全にこの本と一致します。たぶん、読んでいるのでしょう(読んでいなかったらもっとすごいです)。

さらに、この本の内容とも一致しました。

セブンイレブンでは優れた電子端末の力を利用し、アルバイト人員自らが在庫を管理し工夫を重ね、自分たちの力で売上を増やしていく仕組みを作りました。鈴木氏を頂点としたトップダウンの仕組みも大きいですが、基本は現場の人間が自ら考えて行動する、細かい積み重ねがベースとなっています。

この2つに共通するのは、共に大きな利益を上げていることです。ゆうゆーさんはすでに資産が2.77倍になっていますし、セブンイレブンは業界ダントツ1位の収益率です。

今後も長期にわたって効果が続けば、「7つの習慣」の有効性はさらに揺ぎ無いものとなるでしょう。

 

(2015/07/26追記)日を追うごとにこの本の有効性が実体験的に証明されていくので、評価を上げました。

 


CDレビューインデックス: ワールドミュージック(随時更新)

世界の面白音楽隊。今のところラフガイドのアルバムしか聞いていません。

 

おすすめ(上にあるほど評価高)

日付 タイトル 評価
2015/07/20 The Rough Guide To Music Of Gypsies (1999) ★★★★★+
2015/07/04 The Rough Guide to Tango (1999) ★★★★★+
2015/04/11 Unwired: Acoustic Music From Around the World(1999) ★★★★★+

The Rough Goude

イギリスのワールドミュージック専門のレーベルです。地域を絞り込んで、新旧ごたまぜに配置する良くも悪くも総花的なアルバム作りが特徴です。その地域の文化的伝統とその変遷が聴き取れて面白いです。

日付 タイトル 評価
2014/11/02 The Rough Guide to West African Music(1995) ★★★★☆
2014/11/14 The Rough Guide To Irish Music (1996) ★★★★★
2014/11/28 The Rough Guide to the Music of Kenya and Tanzania(1996) ★★★★★
2014/12/11 The Rough Guide to the Music of the Andes(1996) ★★★★☆
2014/12/24 The Rough Guide to the Music of Zimbabwe(1996) ★★★☆☆
2015/01/30 The Rough Guide to the Music of North Africa(1997) ★★★★★
2015/02/10 The Rough Guide to Flamenco (1997) ★★★★☆
2015/02/23 The Rough Guide to Reggae (1997) ★★★★☆
2015/03/08 The Rough Guide to English Roots Music (1998) ★★☆☆☆
2015/03/19 The Rough Guide To African Blues (1998) ★★★★★
2015/03/30 The Rough Guide to the Music of South Africa (1998) ★★★★☆
2015/04/11 Unwired: Acoustic Music From Around the World(1999) ★★★★★+
2015/04/25 The Rough Guide to The Music of Portugal (1998) ★★★★★
2015/05/09 The Rough Guide to Australian Aboriginal Music (1999) ★★★★★
2015/05/24 The Rough Guide to Cajun & Zydeco (1998) ★★★☆☆
2015/06/07 The Rough Guide To Native American Music (1998) ★★★★☆
2015/07/04 The Rough Guide to Tango (1999) ★★★★★+
2015/07/20 The Rough Guide To Music Of Gypsies (1999) ★★★★★+
2015/08/07 The Rough Guide to Salsa Dance (First Edition) (1999) ★★★★☆
2015/08/24 The Rough Guide To Tex-Mex (1999) ★★☆☆☆
2015/09/09 The Rough Guide To Scottish Folk (2000) ★★★★★
2015/09/25 The Rough Guide to Merengue & Bachata(2001) ★★★☆☆
2015/10/14 The Rough Guide to Calipso & Soca (1999) ★★★★★

DakhaBrakha

http://www.riotartists.com/wp-content/uploads/2014/06/IMG_2609.jpg

http://www.riotartists.com/artist-roster/dakhabrakha/

ウクライナの自称「エスノカオス」バンドです。いろんな民族音楽をミックスし現代的な味付けを加える変わった作風です。

日付 タイトル 評価
2015/10/30 Light (2010) ★★★★★

次のようなCDも聴いています。






CDレビューインデックス: 電子音楽(随時更新)

主にエレクトロニカや、ビートがキツ目のテクノ系を聴きます。以前は音ゲーの曲も聴いていました。

 

おすすめ(上にあるほど評価高)

日付 タイトル 評価
2014/12/26 Amon Tobin – ISAM(2011) ★★★★★+
2014/11/05 Amon Tobin – Supermodified (2000) ★★★★★+
2015/01/21 Flying Lotus – You’re Dead! (2014) ★★★★★+

Ametsub

日本の電子音楽家、繰り返しと寂しさが特徴です。

日付 タイトル 評価
2015/10/02 Linear Cryptics (2006) ★★★★★
2015/10/19 Jimanica×Ametsub – Surge (2007) ★★★★☆

Amon Tobin

ブラジル出身の電子音楽家です。誰にも真似できない複雑なブレイクビーツを特徴としていましたが、最新作で異世界に飛び立ってしまいました。

日付 タイトル 評価
2014/10/07 Bricolage (1997) ★★★★☆
2014/10/22 Permutation (1998) ★★★★★
2014/11/05 Supermodified (2000) ★★★★★+
2014/11/17 Out From Out Where (2002) ★★★★★
2014/12/01 Chaos Theory: Splinter Cell 3 Soundtrack(2005) ★★★★★
2014/12/16 Foley Room(2007) ★★★★☆
2014/12/26 ISAM(2011) ★★★★★+

その他

日付 タイトル 評価
2014/05/02 Fracus & Darwin – Filth And Dumb Hatred (2014) ★★★★☆
2014/08/06 Clark – Feast/Beast(2013) ★★★★★
2014/09/02 Kraftwerk – Autobahn (1974) ★★★★☆
2014/09/03 Dalhous – Will to Be Well(2014) ★★★★☆
2014/10/03 Ministry Of Sound – Ibiza Annual 2014(2014) ★★☆☆☆
2015/01/06 Clark – Clark(2014) ★★★☆☆
2015/01/08 Aphex Twin – Syro(2014) ★★☆☆☆
2015/01/17 Andy Stott – Faith In Strangers (2014) ★★★★☆
2015/01/21 Flying Lotus – You’re Dead! (2014) ★★★★★+
2015/02/02 Brothomstates – Claro(2001) ★★★★☆
2015/04/16 SLK-9888.sys – Mt.FUJI EP ★★★★★
2015/06/13 Hecq – Conversions (2014) ★★★★☆
2015/06/21 Hecq – Mare Nostrum(2015) ★★★☆☆
2015/08/13 The Chemical Brothers – Born in the Echoes (2015) ★★★☆☆

音ゲー関連

昔ハマっていた音ゲー関連のアルバムが時々気になって手を出すのですが、なかなか良い曲に出会えません。

日付 タイトル 評価
2014/05/02 dj TAKA – True Blue (2013) ★★☆☆☆
2014/07/09 beatmania IIDX 20 tricoro ORIGINAL SOUNDTRACK vol.1 (2013) ★★★☆☆
2014/07/17 猫叉Master+ – Backdrops(2009) ★★★☆☆
2014/07/30 beatmaniaIIDX 21 SPADA Original SOUNDTRACK Vol.1 (2014) ★★☆☆☆
2014/08/02 L.E.D. – 電人K (2008) ★★★★☆
2015/01/05 beatmania IIDX 21 SPADA ORIGINAL SOUNDTRACK Vol.2 (2014) ★★☆☆☆

次のようなCDも聴いています。






CDレビューインデックス: ロック等(随時更新)

プログレ以外のロック、主にスラッシュメタルを聴きます。その他、日本のロック・歌謡曲などもここに分類します。

 

おすすめ(上にあるほど評価高)

日付 タイトル 評価
2015/04/17 Slayer – God Hates Us All(2001) ★★★★★+
2015/04/03 Slayer – Diabolus in Musica(1998) ★★★★★+
2015/02/14 Slayer – Reign in Blood(1986) ★★★★★+
2015/10/17 Metallica – Death Magnetic (2008) ★★★★★
2014/08/31 Testament – First Strike Still Deadly(2001) ★★★★★

Metallica

メタル界の重鎮です。Load, Reloadで大きく音楽性を変化させたのち、最新2作でそれらを上手に消化して次のステージに進みました。最新作のDeath Magneticが一番おすすめです。

日付 タイトル 評価
2015/05/29 Kill ‘em All (1983) ★★★★☆
2015/06/12 Ride The Lightning (1984) ★★★★★
2015/07/09 Master Of Puppets (1986) ★★★★☆
2015/07/25 …And Justice For All (1988) ★★★★☆
2015/08/10 Metallica (1990) ★★★★★
2015/08/26 Load (1996) ★★★☆☆
2015/09/12 Reload (1997) ★★★☆☆
2015/09/30 St. Anger(2003) ★★★★★
2015/10/17 Death Magnetic (2008) ★★★★★

Slayer

https://tse3.mm.bing.net/th?id=OIP.Meca43d8cc6a5b892a98dccde1748258bo0&pid=15.1

スラッシュメタルの大御所です。メタリカ、メガデス、アンスラックスと共にいわゆる「BIG 4」の一角とされます。速い、重い、ブレないと三拍子揃った優れたバンドです。歌詞の過激性(極めて中二的)、メロディーライン皆無など聴き手を選びますが私は好きです。

日付 タイトル 評価
2014/12/27 Show No Mercy(1983) ★★★★★
2015/02/04 Hell Awaits(1985) ★★★★★+
2015/02/14 Reign in Blood(1986) ★★★★★+
2015/02/26 South of Heaven(1988) ★★★★★
2015/03/12 Season In The Abyss(1990) ★★★★★+
2015/03/23 Divine Intervention(1994) ★★★★★+
2015/04/03 Diabolus in Musica(1998) ★★★★★+
2015/04/17 God Hates Us All(2001) ★★★★★+
2015/04/30 Christ Illusion(2006) ★★★☆☆
2015/05/13 World Painted Blood (2009) ★★★★★

the HIATUS

日本のそこそこ売れてるオルタナティブ・ロックバンドです。ヴォーカルの細さがあまり耳に優しくないですが、爆音サウンドでそれをカバーしています。ゴリ押しロックと名付けました。ロックに日本的醤油とプログレッシブ的山椒をかけたような感じです。

日付 タイトル 評価
2015/08/11 Trash We’d Love (2009) ★★★☆☆
2015/08/28 ANOMALY (2010) ★★★★☆
2015/09/16 A World Of Pandemonium (2011) ★★★★☆
2015/07/26 Keeper Of The Flame (2014) ★★★★★

日本のアーティスト

日付 タイトル 評価
2015/07/10 MAN WITH A MISSION – Tales of Purefly(2014) ★★★☆☆

その他

日付 タイトル 評価
2014/08/21 Bad Religion – The Gray Race (1996) ★★★☆☆
2014/08/31 Testament – First Strike Still Deadly(2001) ★★★★★
2014/10/19 Marco Minnemann – Eeps(2014) ★★☆☆☆

次のようなCDも聴いています。






CDレビューインデックス: プログレッシブロック(随時更新)

プログレッシブロックとは、「とんがったロック」のことです。既存のロックから抜け出て新しい表現を生み出すエネルギーをもつことが特徴で、実験的・前衛的な要素が強いです。ジャズと並び音楽的価値観の創造に挑む人達が多いので私は好きです。主にアーティスト単位でまとめて聴いていくつもりです。

 

おすすめ(上にあるほど評価高)

日付 タイトル 評価
2015/03/31 Yes – Close To The Edge(1972) ★★★★★+
2014/07/05 King Crimson – Islands (1971) ★★★★★+
2014/10/04 Faust – Faust(1971) ★★★★★+
2014/04/29 King Crimson – In The Wake Of Poseidon (1970) ★★★★★+
2015/03/20 Yes – Fragile(1971) ★★★★★+
2014/11/19 Faust – Faust IV(1973) ★★★★★+
2015/01/07 Opeth – Pale Communion(2014) ★★★★★+

Yes

ひたすら明るいプログレバンドです。初期はジャズ色とクラシック色が強く非常に好みでしたが、年月を経るにつれて音が軟派に変化してしまいました。

日付 タイトル 評価
2015/02/12 Yes(1969) ★★★★★
2015/02/24 Time And A Word(1970) ★★★☆☆
2015/03/09 The Yes Album (1971) ★★★★★
2015/03/20 Fragile(1971) ★★★★★+
2015/03/31 Close To The Edge(1972) ★★★★★+
2015/04/14 Tales From Topographic Oceans(1973) ★★★★★
2015/04/27 Relayer(1974) ★★★★★
2015/05/11 Going For One(1977) ★★★★★+
2015/05/26 Tormato(1978) ★★★☆☆
2015/06/08 Drama (1980) ★★☆☆☆
2015/07/06 90125 (1983) ★★☆☆☆
2015/07/22 Big Generator (1987) ★★★★☆
2015/08/08 Union (1991) ★★★☆☆
2015/08/25 Talk (1994) ★★★★★
2015/09/11 Open Your Eyes (1997) ★☆☆☆☆
2015/09/28 Ladder (1999) ★★★★★
2015/10/16 Maginification (2001) ★★★★★
2015/10/30 Fly From Here (2011) ★★★★☆

King Crimson

おそらく最も有名なプログレバンドではないでしょうか。音楽性は大きく変遷を得ており、初期は抒情性と即興性が強く後期は音をへヴィー寄りに変更しリズム性が強くなります。

日付 タイトル 評価
2014/04/06 In The Court of The Crimson King (1969) ★★★★★
2014/04/29 In The Wake Of Poseidon (1970) ★★★★★+
2014/04/06 Lizard (1970) ★★★★★
2014/07/05 Islands (1971) ★★★★★+
2014/07/06 Earthbound (1972) ★★★★☆
2014/07/13 Larks’ Tongues in Aspic (1973) ★★★★★
2014/08/19 Starless And Bible Black(1974) ★★★★★
2014/08/18 Red(1974) ★★★☆☆
2014/09/13 Discipline(1981) ★★★☆☆
2014/09/14 Beat(1982) ★★★★★
2014/10/20 Three of a Perfect Pair(1984) ★★★☆☆
2014/11/03 Thrak(1995) ★★★★★
2014/11/16 The ConstruKction of Light(2000) ★★★☆☆
2014/11/29 Happy With What You Have to Be(2002) ★★★★★
2014/11/30 The Power To Believe(2003) ★★★★☆

Allan Holdsworth

複雑で不思議なコード進行を特徴とするギタリスト、アラン・ホールズワースさん。誰の真似でもない、誰も真似できない唯一のギターです。

日付 タイトル 評価
2014/12/12 I.O.U.(1982) ★★★★☆
2014/12/25 Road Games(1983) ★★★★★
2015/01/30 Metal Fatigue(1983) ★★★★☆

Faust

ドイツ発のクラウトロックというゴミをまき散らしたようなサウンドが特徴のバンドです。言葉で適切に説明不可能なバンドなので一聴をお勧めします。

日付 タイトル 評価
2014/10/04 Faust(1971) ★★★★★+
2014/10/23 So Far(1972) ★★★★★
2014/11/06 The Faust Tapes(1973) ★★★★★+
2014/11/19 Faust IV(1973) ★★★★★+
2014/12/02 Rien(1994) ★★★★☆
2014/12/14 71 Minutes Of Faust(1995) ★★★★★

その他

日付 タイトル 評価
2014/09/16 Steven Wilson – The Raven That Refused To Sing (2013) ★★★★★
2015/01/07 Opeth – Pale Communion(2014) ★★★★★+
2015/01/16 Logos – L’Enigma Della Vita (2014) ★☆☆☆☆
2015/01/19 IQ – The Road of Bones (2014) ★★★★☆

次のようなCDも聴いています。






CDレビューインデックス: ジャズ(随時更新)

モダンジャズを中心に、古いのも新しいのもフュージョンもインプロもみんな聴きます。ジャズの100枚。シリーズは廉価で助かります。

 

おすすめ(上にあるほど評価高)

日付 タイトル 評価
2014/10/31 Sun Ra and his arkestra – Live At Montreux(1978) ★★★★★+
2015/03/17 Max Roach & Anthony Braxton – Birth And Rebirth (1978) ★★★★★+
2015/08/04 Enrico Pieranunzi – Seaward (1995) ★★★★★+
2014/12/21 Art Pepper – Art Pepper Meets the Rhythm Section(1957) ★★★★★+
2014/09/10 Verve Jazz Masters 56 : Herbie Mann ★★★★★+
2015/06/05 Anthony Braxton – Composition No.173 (1994) ★★★★★+
2014/12/22 Enrico Pieranunzi – Deep Down(1987) ★★★★★+
2015/07/02 Dave Weckl Acoustic Band – Of the Same Mind (2015) ★★★★★+
2015/04/08 Modern Jazz Quartet – Django (1956) ★★★★★+

ジャズの100枚。

ユニバーサルミュージックジャパンが企画したジャズの名盤をすべて1000円で復刻するというジャズの100枚。というシリーズです。いわゆる名盤、は玄人向けの印象がありなかなか取っつきにくいので、このような企画があるとすんなり聴いてみようという気になり、とても助かります。なお、すでに第二弾や第三弾も発表されています。合計300枚です。名盤を聴くだけで一生を使い果たしそうですね。

日付 タイトル 評価
2014/11/12 Bill Evans – Waltz for Debby(1961) ★★★★☆
2014/11/25 Sonny Rollins – Saxophone Colossus(1956) ★★★★★
2014/12/08 Bill Evans Trio – Potrait In Jazz(1959) ★★★★★
2014/12/21 Art Pepper – Art Pepper Meets the Rhythm Section(1957) ★★★★★+
2015/01/02 Red Garland – Groovy(1957) ★★★★★
2015/02/07 Miles Davis – Bag’s Groove(1957) ★★★★★
2015/02/19 Wes Montgomery – Full House(1962) ★★★★☆
2015/03/04 Thelonious Monk – Thelonious Himself(1957) ★★★★☆
2015/03/16 Miles Davis – Cookin'(1957) ★★★★★
2015/03/27 Wynton Kelly – Kelly Blue (1959) ★★★★★+
2015/04/08 Modern Jazz Quartet – Django (1956) ★★★★★+
2015/04/22 Kenny Dorham – Quiet Kenny(1959) ★★★★★
2015/05/05 Dizzy Gillespie, Charlie Parker and other – Concert in Toronto (2010) ★★★★☆
2015/05/19 Shelly Manne & His Friends – My Fair Lady (1956) ★★★★★+
2015/06/04 Joe Pass – Virtuoso (1973) ★★★★★
2015/06/30 Miles Davis – Relaxin'(1956) ★★★★★
2015/07/17 Hampton Hawes – Trio Vol.1 (1955) ★★☆☆☆
2015/08/02 Wes Montgomery – The Incredible Jazz Guiter of Wes Montgomery (1960) ★★★★☆
2015/08/20 Thelonious Monk – Brilliant Corners (1957) ★★★★★
2015/09/06 Ray Bryant – Ray Bryant Trio (1957) ★★★☆☆
2015/09/22 John Coltrane – Soultrane (1956) ★★★★☆
2015/10/09 The Bill Evans Trio – Moon Beams (1962) ★★★★☆
2015/10/26 Eric Dolphy – Eric Dolphy Live at the Five Spot 1(1961) ★★★★★

Jaga Jazzist

Jaga Jazzist

エクスペリメンタル・ジャズバンドと銘打つバンドです。日本での知名度もそこそこ。毎回耳に残るバンドですので気になって聞いてみました。

日付 タイトル 評価
2015/10/26 Jævla Jazzist Grete Stitz(1996) ★★★★☆

Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note – Paul Motian

Complete Remasteredシリーズ第3弾はPaul Motian(1931-2011)というジャズドラマーです。ビル・エヴァンスやセロニアス・モンク、ポール・ブレイ、キース・ジャレットなどと共演し、50-60年代に活躍しました。70年代以降はリーダー作を作るようになり、このボックスにはモチアンがリーダーの作品が収録されています。

日付 タイトル 評価
2015/07/19 Paul Motian – The Story Of Maryam (1984) ★★★★★
2015/08/21 Paul Motian – Jack Of Clubs(1985) ★★★★★
2015/09/07 Paul Motian Quintet – Misterioso (1987) ★★★★★
2015/09/24 Paul Bley with Paul Motian – Notes (1987) ★★★★☆
2015/10/12 Paul Motian Trio – One Time Out (1989) ★★★☆☆
2015/02/09 Enrico Pieranunzi & Paul Motian – Flux And Change (1992) ★★★★★

Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note – Anthony Braxton

Complete Remasteredシリーズ第2弾はAnthony Braxtonさんです。サックスとクラリネットを操り、極めて創造的で意味不明なインプロを吹きまくります。一聴すると出鱈目ですので心をかすりもせず通り過ぎることもあれば、スマッシュヒットすることもあります。まるでハイリスクハイリターン銘柄のようです。

日付 タイトル 評価
2015/03/17 Max Roach & Anthony Braxton – Birth And Rebirth (1978) ★★★★★+
2015/03/28 Anthony Braxton – Four Compositions (Quartet 1983) (1983) ★★★☆☆
2015/04/09 Anthony Braxton – Six Compositions (1984) ★★★★★
2015/04/24 Anthony Braxton – Six Monk’s Compositions (1987) ★★★★★
2015/05/07 Anthony Braxton– 4 (Ensemble) Compositions (1993) ★★☆☆☆
2015/05/22 Anthony Braxton With The Northwest Creative Orchestra – Eugene (1989) ★★★★★
2015/06/05 Anthony Braxton – Composition No.173 (1994) ★★★★★+

Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note – Enrico Pieranunzi

Black Saint & Soul Note というレーベルの過去の名盤をリマスターして廉価でボックスにしたシリーズ。10くらいのシリーズがあります。6枚セットで3000円台という驚異の安さです。まずはイタリアのピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィさんのセットを聴きました。日本ではあまり有名ではないですが、抒情的でかつ力強い表現力多彩なピアニストです。

日付 タイトル 評価
2014/12/12 Enrico Pieranunzi – Isis(1981) ★★★★☆
2014/12/22 Enrico Pieranunzi – Deep Down(1987) ★★★★★+
2015/01/03 Enrico Pieranunzi – No Man’s Land(1989) ★★★★★+
2015/02/09 Enrico Pieranunzi & Paul Motian – Flux And Change (1992) ★★★★★
2015/08/04 Enrico Pieranunzi – Seaward (1995) ★★★★★+
2015/02/20 Enrico Pieranunzi Trio & Ada Montellanico – Ma L’amore No (1997) ★★★★☆

Verve Jazz Masters

アメリカの大手ジャズレーベルが出した、アーティスト単位のベスト盤です。数年前までジャズを全く知らなかったのでまずこのシリーズを聴いていました。ジャズは性質上アーティストの個性が非常に強いので、合うか合わないか好みがはっきり分かれるジャンルであると感じました。このシリーズはいずれもよくまとまっており、気に入るアーティストを発掘する最良の選択肢の一つといえます。

日付 タイトル 評価
2014/07/26 Verve Jazz Masters 50 : Sonny Stitt ★★★★☆
2014/08/13 Verve Jazz Masters 51 : Blossom Dearie ★★★★★
2014/08/14 Verve Jazz Masters 52 : Maynard Ferguson ★★★★☆
2014/08/26 Verve Jazz Masters 53 : Stan Getz – Bossa Nova – ★★★★★
2014/08/27 Verve Jazz Masters 54 : Woody Herman ★★★★★
2014/09/08 Verve Jazz Masters 55 : Harry James ★★★★★
2014/09/10 Verve Jazz Masters 56 : Herbie Mann ★★★★★+
2014/09/27 Verve Jazz Masters 57 : George Shearing ★★★★☆
2014/09/28 Verve Jazz Masters 58 : Nina Simone Sings Nina ★★★★★
2014/09/30 Verve Jazz Masters 59 : Toots Thielemans ★★★★★

その他

日付 タイトル 評価
2014/07/17 上原ひろみ – Alive(2014) ★★★☆☆
2014/08/17 Enrico Pieranunzi – Stories(2014) ★★★★★
2014/08/30 Stéphane Kerecki Quartet – Nouvelle Vague (2014) ★★★★★
2014/09/12 Paul Bley – The Nearness Of You(1989) ★★★★★
2014/10/15 Antonio Sanchez – New Life (2013) ★★★☆☆
2014/10/17 Billy Hart – All Our Reasons (2012) ★★★★☆
2014/10/29 神保彰 – Smile Smile(2012) ★★★★★
2014/10/31 Sun Ra and his arkestra – Live At Montreux(1978) ★★★★★+
2014/11/13 Michel Petrucciani – Solo Live(1998) ★★☆☆☆
2014/11/26 Ahmad Jamal – It’s Magic(2008) ★★★☆☆
2015/01/15 David Virelles – Mboko (2014) ★★★★★
2015/01/27 Norma Winstone – Dance Without Answer(2014) ★★☆☆☆
2015/01/29 Django à la Créole & Evan Christopher – Live! (2014) ★★★★★
2015/03/06 PRISM – 1977 Live at Sugino Kodo (2004) ★★★★☆
2015/06/15 ai kuwabara trio propject – Love Theme(2015) ★★★★★
2015/06/22 Gary Peacock – Now This(2015) ★★★★☆
2015/07/02 Dave Weckl Acoustic Band – Of the Same Mind (2015) ★★★★★+

次のようなCDも聴いています。






CDレビューインデックス: クラシック(随時更新)

クラシック音楽をボックスセットを中心に聴いています。クラシックのボックスセットは10枚以上は当たり前、100枚超えのものも珍しくありません。特に海外発の歴史的レコード音源を収録したものは1枚当たり数十円~数百円のコストで購入でき、しかもデジタルリマスタリングがされていることが多いです。デジタル技術が普及した現代ならではの超バーゲンセール時代と言えましょう。

 

おすすめ(上にあるほど評価高)

日付 タイトル 評価
2015/10/07 Messiaen Complete Edition – Vingt Regards sur l’Enfant-Jesus (CD3, 4) ★★★★★+
2015/01/24 Gustav Mahler, Seiji Ozawa(cond.), Boston Symphony Orchestra – Symphony No.8(CD11,12) ★★★★★+
2015/09/18 111 Years Of Deutsche Grammophon – Claudio Monteverdi, John Eliot Gardiner(cond.) – Vespro della Beata Vergine (CD18, 19) ★★★★★+
2015/08/31 Great Pianists of the 20th Century Vol.08 – Wilhelm Backhaus (CD1) ★★★★★+
2015/07/28 Great Pianists of the 20th Century Vol.07 – Vladimir Ashkenazy (CD1) ★★★★★+
2014/11/24 Friedrich Gulda spielt Beethoven: Piano Sonata No.30-32(CD12) ★★★★★+
2014/12/06 Friedrich Gulda spielt Beethoven: Klavierkonzert 2, 3(CD2) ★★★★★+
2015/06/24 Joseph Achron(comp), Michael Ludwig(vn), Alison d’Amato(pf) – Music for Violin and Piano ★★★★★+
2015/03/13 111 Years Of Deutsche Grammophon – Morris Ravel, Daniel Barenboim(Cond), Orchestre de Paris(Orch) – Boléro, La Valse, Pavane pour une Infante défunte, Daphnis et Chloé, Suite No. 2 (CD4) ★★★★★+
2015/07/16 111 Years Of Deutsche Grammophon – J.S.Bach, Pierre Fournier(Vc) – Cello Suites (CD14, 15) ★★★★★+
2015/03/11 75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD3) John Cage, Alois Hába, Dieter Schnebel, Paul-Heinz Dittrich, Friedrich Cerha ★★★★★+
2014/07/06 Charles Koechlin – Quintettes ★★★★★

Great Pianists of the 20th Century

その名の通り20世紀の偉大なピアニストをこれでもかというくらい集めたボックスセットです。アルファベット順に総勢72名・合計200枚と巨大なサイズです。日本人は内田光子さん一人のみが収録されています。聴き終わるまで何年もかかりそうです。

日付 タイトル 評価
2015/02/05 Vol.01 – Geza Anda (CD1) ★★★★★+
2015/02/06 Vol.01 – Geza Anda (CD2) ★★★★★
2015/02/28 Vol.02 – Martha Argerich I(CD1) ★★★★★
2015/03/02 Vol.02 – Martha Argerich I(CD2) ★★★☆☆
2015/03/24 Vol.03 – Martha Argerich II(CD1) ★★☆☆☆
2015/03/26 Vol.03 – Martha Argerich II(CD2) ★★★★☆
2015/04/20 Vol.04 – Claudio Arrau I (CD1) ★★★★★
2015/04/21 Vol.04 – Claudio Arrau I (CD2) ★★★★★+
2015/05/16 Vol.05 – Claudio Arrau II (CD1) ★★★★★+
2015/05/18 Vol.05 – Claudio Arrau II (CD2) ★★★★☆
2015/06/26 Vol.06 – Claudio Arrau III (CD1) ★★★★☆
2015/06/28 Vol.06 – Claudio Arrau III (CD2) ★★★☆☆
2015/07/28 Vol.07 – Vladimir Ashkenazy (CD1) ★★★★★+
2015/07/31 Vol.07 – Vladimir Ashkenazy (CD2) ★★★★☆
2015/08/31 Vol.08 – Wilhelm Backhaus (CD1) ★★★★★+
2015/09/04 Vol.08 – Wilhelm Backhaus (CD2) ★★★★★
2015/10/05 Vol.09 – Daniel Barenboim (CD1) ★★★★☆
2015/10/06 Vol.09 – Daniel Barenboim (CD2) ★★★★★

111 Years Of Deutsche Grammophon

クラシックレーベルの老舗グラモフォンの創立111年企画で2009年に発売されたベスト・ボックスです。第一弾が55枚、第二弾が56枚で合計111枚、しかもすべてが名盤というとんでもないボックスです。ただ名盤揃いなだけにピアノ曲のいくつかがGreat Pianistシリーズとかぶるのが欠点です。。

日付 タイトル 評価
2015/02/16 Johannes Brahms, Claudio Abbado(cond,), Vienna Philharmonic Orchestra(orch.) – 21 Ungarische Tanze (Hungarian Dances) (CD1) ★★★★☆
2015/02/17 Ludwig Van Beethoven, Amadeus Quartet – String Quartets Op. 59 No. 1, Op. 131 (CD2) ★★★★★
2015/03/13 Morris Ravel, Daniel Barenboim(Cond), Orchestre de Paris(Orch) – Boléro, La Valse, Pavane pour une Infante défunte, Daphnis et Chloé, Suite No. 2 (CD4) ★★★★★+
2015/03/15 Leonard Bernstein(Comp + Cond), Jose Carreras, etc – West Side Story: Highlights (1985 Studio Recording) (CD6) ★★★★★
2015/04/05 Mozart, Karl Böhm (Cond), Vienna Philharmonic Orchestra : Requiem (CD7) ★★★★★
2015/04/07 Igor Stravinsky, Pierre Boulez (Cond), The Cleveland Orchestra : Petrouchka; Le Sacre du Printemps (CD8) ★★★★★
2015/05/02 Antonio Vivaldi, Giuliano Carmignola (Vn), Venice Baroque orchestra : Concertos For Violin, String and Continuo (CD9) ★★★★★
2015/05/03 Placido Domingo(Tenor), Carlo Maria Giulini(Cond), Los Angeles Philharmonic(Orch) – Opera Gala (CD10) ★★★★☆
2015/05/31 Gustav Mahler, Gustavo Dudamel (Cond.), Simón Bolívar Youth Orch. of Venezuela(Orch.) – Symphony No.5 (CD11) ★★★☆☆
2015/06/02 Johann Sebastian Bach , Emerson String Quartet – Art of Fugue for String Quartet (CD12) ★★★★☆
2015/07/14 Franz Schubert, Dietrich Fischer-Dieskau(Bar), Gerald Moore(pf) – Winterreise (CD13) ★★★★★
2015/07/16 J.S.Bach, Pierre Fournier(Vc) – Cello Suites (CD14, 15) ★★★★★+
2015/08/15 Giuseppe Verdi, RIAS-Symphonie-Orchester Berlin(orch), Ferenc Friscay(cond) – Messa de Requiem (CD16) ★★★★★
2015/08/17 Robert Schumann, Joseph Haydn, Berliner Philharmonikier(orch), Wilhelm Furtwangler(cond) – Symphony no.4, Symphony no.88 (CD17) ★★★★☆
2015/09/18 Claudio Monteverdi, John Eliot Gardiner(cond.) – Vespro della Beata Vergine (CD18, 19) ★★★★★+
2015/09/19 Ludwig van Beethoven, Emil Gilels(pf) – Piano Sonatas, No.21, 26, 23 (CD20) ★★★★★
2015/10/20 Pachlbel, Bach, Handel, Vivaldi – Musica Antiqua Koln, Goebel – Baroque Favoiltes (CD21) ★★★★☆
2015/10/21 Arvo Part, Beethoven, Corigliano, Helene Grimaud(pf) – Credo (CD22) ★★★★☆

Oliver Messiaen Complete Edition

現代音楽家オリヴィエ・メシアン(1908-1992)の全作品を収録したボックスです。全32枚組。鳥が大好きで鳥の声を採譜した曲を多数作成しています。聴き終わるまで1年半かかる予定です。3-4枚目の「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」のぶっ飛び具合が素晴らしく現時点トップ評価です。

日付 タイトル 評価
2015/09/05 Preludes, La Fauvette des jardins(CD1) ★★★★★
2015/09/21 Petites Esquisses d’oiseaux, Etudes de rythme, etc(CD2) ★★★★☆
2015/10/07 Vingt Regards sur l’Enfant-Jesus (CD3, 4) ★★★★★+
2015/10/24 Catalogue d’oiseaux, Livre 1-3 (CD5) ★★★★☆

75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996

1921年から今に至るまで開催されている、ドナウエッシンゲン音楽祭という現代音楽専門・初演作品のみという音楽祭で演奏された曲を収録した12枚組のBOXボックスです。後のCDになるほど前衛的すぎて頭が付いていきません。Youtubeにほとんど音源がないレア曲ばかりです。

日付 タイトル 評価
2015/02/13 (CD1) Paul Hindemith, Igor Stravinsky, Ernst Krenek, Kurt Weill, Hans Haass ★★★★★+
2015/02/25 (CD2) Arnold Schoenberg, Alban Berg, Roman Haubenstock-Ramati ★★★☆☆
2015/03/11 (CD3) John Cage, Alois Hába, Dieter Schnebel, Paul-Heinz Dittrich, Friedrich Cerha ★★★★★+
2015/03/22 (CD4) Luciano Berio, Rolf Liebermann, Cristobal Halffter, Igor Stravinsky ★★★★★+
2015/04/02 (CD5) Henri Pousseur, Mauricio Kagel, Rolf Riehm ★★★★★
2015/04/16 (CD6) Brian Ferneyhough, Mathias Spahlinger, Hans Zender, Hanspeter Kyburz, Pierre Boulez ★★★★★
2015/04/29 (CD7) Iannis Xenakis, Jörg Herchet, Vinko Globokar, György Ligeti ★★★★☆
2015/05/12 (CD8) Pierre Schaeffer, Luigi Nono, Michaël Levinas, Younghi Pagh-Paan, Anton Webern ★★★☆☆
2015/05/28 (CD9) Karl Amadeus Hartmann, Pierre Boulez, Luigi Nono, Iannis Xenakis, Krzysztof Penderecki, György Ligeti ★★★★☆
2015/06/10 (CD10) Pierre Boulez, Karlheinz Stockhausen ★★★☆☆
2015/07/07 (CD11) Igor Stravinsky, Bernd Alois Zimmermann, Heinz Holliger, Helmut Lachenmann, Andreas Raseghi ★★★☆☆
2015/07/23 (CD12) Olivier Messiaen, Elliott Carter, Wolfgang Rihm, Johannes Kalitzke ★★★★★

小澤征爾: マーラー交響曲全集

マーラーは交響曲を10も残しています。彼の交響曲の特徴は、超大・誇大です。多くの交響曲はCD1枚で収まらないほど長く、100分を超えるものもあります。そのため10曲を収録するのにCD14枚組ととんでもないサイズになっています。また不必要なくらい勇ましい曲が多いです。マーラーは非常にカッコつけなのだと感じます。しかし交響曲8番のようにすべてを肯定する曲では、その誇大癖が大きなメリットとなり圧倒されました。個人的には当たり外れが大きいボックスでした。指揮者は小澤征爾さんです。

日付 タイトル 評価
2014/12/18 Symphony No.1, Kindertotenlieder(CD1, CD10の一部) ★★★★☆
2014/12/20 Symphony No.2(CD2,3) ★★★☆☆
2014/12/29 Symphony No.3(CD5の一部、CD6) ★★★☆☆
2014/12/31 Symphony No.4(CD7) ★★★☆☆
2015/01/02 Symphony No.5(CD8) ★★★★☆
2015/01/10 Symphony No.6(CD4,5の一部) ★★★★☆
2015/01/12 Symphony No.7(CD9,10の一部) ★★★★★
2015/01/24 Symphony No.8(CD11,12) ★★★★★+
2015/01/26 Symphony No.9,10(CD13,14) ★★★★☆

Friedrich Gulda spielt Beethoven: Piano Sonata No. 1-32, Piano Concertos No. 1-5

フリードリヒ・グルダ(1930-2000)による、ベートーベンのピアノソナタ+ピアノ協奏曲全集です。大味で比較的理解しやすい演奏をするため、はじめてクラシックを聴く人にも勧めやすいセットです。

日付 タイトル 評価
2014/10/24 Piano Sonata No.1-3 (CD4) ★★★★★
2014/10/26 Piano Sonata No.4-6 (CD5) ★★★★☆
2014/10/27 Piano Sonata No.7-10(CD6) ★★★★★
2014/11/07 Piano Sonata No.11-14(CD7) ★★★★☆
2014/11/09 Piano Sonata No.15-17(CD8) ★★★★★
2014/11/11 Piano Sonata No.18-22(CD9) ★★★★☆
2014/11/21 Piano Sonata No.23-27(CD10) ★★★★★
2014/11/22 Piano Sonata No.28-29(CD11) ★★★★★+
2014/11/24 Piano Sonata No.30-32(CD12) ★★★★★+
2014/12/04 Klavierkonzert 1, Klaviersonaten 23, 24(2)(CD1) ★★★★☆
2014/12/06 Klavierkonzert 2, 3(CD2) ★★★★★+
2014/12/07 Klavierkonzerten 4, 5(CD3) ★★★★★+

RCA Living Stereo Collection

アメリカのレーベル、RCAより2012年に発売されたボックスです。主に1950年代の名盤が中心に収録されています。50年代と言えどもレコーディングレベルは高く、現代のものと比べても全く遜色はありません。

日付 タイトル 評価
2014/04/09 Virgil Fox – Encores (CD42) ★★★★☆
2014/08/10 Giuseppe Verdi, Rome Opera Orchestra And Chorus, 1960 – La Traviata(CD47, 48) ★★★★☆
2014/07/13 Giacomo Puccini, Rome Opera Orchestra, 1959 – Turandot (CD49, 50) ★★★☆☆
2014/08/10 Franz Schubert, Boston Symphony Orchestra, Charles Munch(Cond), 1955 and 1958 – Symphony No.8 in B Minor “Unfinished”, Symphony No.9 in C “The Great” (CD51) ★★★★★
2014/08/22 Richard Strauss, Chicago Symphony Orchestra , Fritz Reiner(Cond) – Don Quixote / Don Juan (CD52) ★★★★☆
2014/08/24 Bach-Mozart-Brahms, Heifetz(vn.) – Double Concertos (CD53) ★★★★☆
2014/09/04 Julian Bream – Popular Classics for Spanish Guitar (CD54) ★★★★☆
2014/09/06 Spain (CD55) ★☆☆☆☆
2014/09/18 Artur Rubinstein(piano), Symphony of the Air(orch), Alfred Wallenstein(cond) – Saint-Saëns: Concerto No. 2 / Franck: Symphonic Variations / Liszt: Concerto No. 1(CD56) ★★★☆☆
2014/09/26 Hector Berlioz, Charles Munch(cond), Boston Symphony Orchestra – Harold in Italy: The Roman Carnival Overture (CD57) ★★★★☆
2014/10/08 Gustav Mahler, Fritz Reiner(Cond), Chicago Symphony Orchestra(Orch) – Das Lied Von Der Erde(CD58) ★★★★★
2014/10/10 Richard strauss, Fritz Reiner(Cond), Chicago Symphony Orchestra(Orch) – Sinfonia Domestica / Suite From Le Bourgeois (CD59) ★★★★★
2014/10/13 Schumann, Beethoven, Fritz Reiner(Cond), Van Cliburn(pf), Chicago Symphony Orchestra (Orch) – Schumann: Piano Concerto in A Minor / Beethoven: Emperor Concerto (CD60) ★★★★☆

その他

日付 タイトル 評価
2014/07/06 Charles Koechlin – Quintettes ★★★★★
2014/09/24 Tchaikovsky, Boston Symphony Orchestra(Orch), Seiji Ozawa(cond) – Swan Lake ★★★★☆
2015/06/19 Read Gainsford & Richard Spece – Music for Clarinet and Piano (2014) ★★★★☆
2015/06/24 Joseph Achron(comp), Michael Ludwig(vn), Alison d’Amato(pf) – Music for Violin and Piano ★★★★★+
2015/08/01 Ola Gjello – Northern Lights(2012) ★★★★★
2015/08/18 Ola Gjeilo – Stone Rose(2007) ★★★☆☆

 次のようなCDも聴いています。






ロマンスカーの車窓から田園が消える日

http://www.romancecar.jp/img/wallpaper/download/08_summer_1024-768.png

http://www.romancecar.jp/wallpaper/

都内から箱根に観光に行く方は、ロマンスカーから見える足柄平野(新松田~小田原間)の田園風景が印象的なことと思います。私は近年この風景が失われるおそれがあるとみています。

田んぼが埋立てられ、住宅が建てられる

私は足柄平野のとある六帖一間のアパートに住んでいます。アパートの近くでは毎年のように田んぼが失われていきます。5年前、最寄り駅からの帰り道には多くの田んぼがあり、カエルやトンボをたくさん見かけることができました。しかし近年、これらの田んぼの多くが次々と分譲地に姿を変え何の変哲もない住宅地となりました。

数週間前、駅までのルートに唯一存在した田んぼの前に「建築計画のお知らせ:2015年10月1日~」という看板が立ちました。全滅です。

DMは不動産の広告ばかり

ボロアパートと言えども下手な鉄砲も数撃てば当たるとばかりにポスティング広告が毎日のように郵便受けに入ります。「新規開発分譲地~坪~万円!」「新築10戸建売~万円!」という、土地・新築住宅の広告ばかり常時100件は下らない物件が載っています。毎日のように田んぼが消え、どんどん家が建てられていっているようです。

足柄5駅の人口は増加基調

  2010 2011 2012 2013
開成 10,004 9,975 10,203 10,424
栢山 9,316 9,328 9,379 9,650
富水 6,711 6,671 6,895 6,966
螢田 5,862 5,879 6,082 6,293
足柄 2,966 2,976 3,070 3,303

小田急線のいわゆる「足柄5駅」の人口が着実に増加しています。分譲地となった土地は1か月以内にほとんど家が建ちますので、実感と一致します。この5駅は小田急線全体でみると閑散駅の部類に入りますが、全国的にみると少ないわけではありません。例えば開成駅の10,424人は県庁所在地の青森駅(約11,000人)とほぼ同レベルです。

開成駅周辺は2000年代初頭に小田急不動産による開発が進められ、一大ニュータウンが形成されました。田園地帯の中に突然マンション群が林立する異様な光景です。

西口(2005年10月13日)

開成駅 – Wikipedia

開成町では他にも大量の田んぼをぶっ潰して大きな道路、小学校(開成南小学校)、でかいマンション、多くの分譲地を立てるプロジェクトが現在進行中です。

東京ドーム5.7個分の開成町南部地区土地区画計画整理事業地に、誕生。

開成町南側は元々田んぼしかない土地ですので、この計画では26.8ヘクタール、田んぼ270枚分が消失することになります。

モータリゼーションの進行により大型ショッピングモールや職場まですぐに行けること、工場が多い本厚木や小田原などのターミナル駅が近い、90分頑張れば座って新宿まで行ける、等の利便性からこの地域の人気は高いようです。今後も大規模計画が予想されます。

農業は衰退しました

コメ農家は儲かりません。

田んぼ1枚(1反)は約991平方メートルですので、この人は3.5枚の田んぼを耕し、年間たったの130,000円しか稼げないそうです。20倍作ればなんとか生活できるレベルになりそうですが、まず無理です。実際に田んぼを見てみると分かりますが、2反の田んぼでも1人で作業している人はあまりいません。投稿者の管理しているくらいのスケールでいっぱいいっぱいだと感じます。

f:id:happyholiday:20150711140832p:plain

米価|年次統計

コメの値段は戦後1/4まで下がりました。高度成長期に入るまでは食糧難で米価はめちゃめちゃ高かったので、このグラフから受ける第一印象は当てになりません。

高度成長期以後の数字を見ることにします。1962年に5kg3634円だった米価ですが、このグラフに書かれていない最新の2014年米価は5kg1083円です。2014年に暴落があったそうです。

飼料米への転作でコメ農家は生き延びられるのか? 米価の暴落で大規模コメ農家が窮地に | JBpress(日本ビジネスプレス) 一俵(60kg)13,000円→5kgで1083円

以前と比べて1/3以下しか儲からないコメ農家から撤退する人は増えて当然です。

年130,000円というのは時給1000円の仕事130時間で稼げる金額です。小田原市には近年Amazonの大きな倉庫が建ったので、Amazonでバイトしている方がましという状況です。

高齢化・なり手不足、とどめに相続税

足柄5駅付近は周囲に大学がほとんどありません。すると、東京の大学に進んだ若者はほとんどが帰ってきません。農家は後継者もおらず、全国的なトレンドでもある高齢化が進み体がきつくなれば耕作放棄せざるを得ません。

ところが耕作放棄すると農地と認定されなくなり、固定資産税が跳ね上がります。

年金生活者にそんな税金払えません。大きな売り圧力です。

そして高齢化と言えば、相続税です。土地を残したまま死ねば莫大な相続税がかかります。遺族に農業を継ぐ人はほとんどいませんから、土地を売って税金を払わざるを得ません。これも大きな売り圧力となります。私は以前、相続税が払えないので畑を売って駐車場にせざるを得なかった農家の話を聞いたことがあります。

また、足柄平野は神奈川県+小田急線効果で地価は安くありません。

http://www.tochidai.info/kanagawa/kaisei/

例えば開成町吉田島4303番の地価は坪45.5万円です。田んぼを住宅地に変更してから売れば、3枚で4140万円となります。8枚持ってりゃ1億越えです。都道府県ランキングで見ても6・7位の埼玉・兵庫の平均価格と等しくかなり高い水準です。4000万円あればなんとか老後暮らせるくらいの資金になります。さらなる売り圧力がかかります。

※実際に土地を売ったことがないので、彼らは地目が田のまま売るのか住宅地に変更してから売るのかは分かりません。。

究極の売り圧力TPP

小麦の大量輸入で日本人の食生活がパン中心に変わりコメ業界は大打撃を受けているというのに、ダメ押しでTPPによるコメ輸入の増大を迫られています。これらは米価を押し下げ、田んぼの放棄をさらに促すでしょう。

人口減で家が建たなくなっても・・・

日本の人口は減る一方であり、大都市圏ではない足柄5駅付近の人口は今は増加中ですが数十年スパンで見れば減少し、土地は今のように売れなくなることでしょう。すると田んぼが住宅に変わる速度も減るかもしれません。

しかしそのころは農業の担い手も激減し、家は建ちませんが耕作放棄地が増え、どっちにしても田んぼの数は減るでしょう。。

もはや打つ手がないように思います。日本人がもっとコメを食べ米価を上げる、若い人が田んぼを受け継ぐ機会を増やす、などと提言されることもありますが、安いパン・儲からない農業の前には現実的ではないでしょう。

近年は小田急線沿線にごく近い地域の田んぼも少しずつ虫食い状に家が建つようになってきました。急速な高齢化の進行により、今後虫食いの速度は増加するでしょう。悲しいけれどどうしようもありません。