★☆☆☆☆
ファリャ、アルベニス、グラナドスの3人のスペインの作曲家たちの特集。このうちファリャの「三角帽子」は自分にとって懐かしい曲だった。中学校時代、住んでいた場所はど田舎でCDショップなんぞ近くになかった。吹奏楽部の準備室にはCDが数十枚置いてあり、これまたCDショップにもあまり数のないクラシック曲が収録されたものばかりで、そこそこ値の張りそうなミニコンポも置いてあったので、時々友人とそこでCDを聞いたり、自分たちの演奏や他の学校の演奏の入ったデモテープを聞いたりしていた。「三角帽子」は入部2年前くらいに吹奏楽アレンジをして自由曲として演奏したものらしく、これもCDが置いてあった。たぶん、東京佼成ウインドオーケストラのこれじゃないかな?でも1996年発売って書いてあるから、当時はまだ発売されてないよな。するとクラシック版だったのかもしれない。で、そのCDを借りて家に持って帰って聞いて、衝撃を受けたので今でも覚えている。それまでクラシック音楽なんて眠くなる曲としか考えてなかったので、熱気と狂気に包まれているこの曲には本当に驚いた。あれから20年近く経っているので、細部が削ぎ落とされて理想化されたクオリア?だけが残っていたはずだ。
なので三角帽子の最終曲終幕の踊りのイントロがかかっただけで寒気がした。のに、その後聞いていったら、、展開がだめ!なんちゅうか、これは狂気っていうか、、トムとジェリーじゃねえか!!!!いくらアメリカの楽団だからって、これはないよ。テンポが速くて流れるようにあっちへこっちへ駆け抜けて行って情緒もへったくれもない。中盤の盛り上げ部分もボヘボヘーンって感じで拍子抜けするし、これじゃあ感動できんです。
他の曲についても、前半戦のファリャの「恋は魔術師」も全然ダメ。ソプラノははずすし、全体的にもわっと決まらないし、ストリングスが時々がっくりするくらいずれる。最終曲アルベニスの「Iberia Book4」も楽曲のポテンシャルの高さは感じられるものの金管もストリングスもずれまくり、ラストはトライアングルがあり得ないタイミングで入ってもうがっかりイリュージョンだ。800円分のがっかりだ。
特に三角帽子が許せないのでレビューを書き始めて以来はじめて最低評価の★1つとしました。リンク先のamazon.comは”VIVA! BRAVO! AND OLE, FRITZ REINER” “A magnificent disc. ” などなど絶賛レビューで埋め尽くされているがわたしゃ信じないよ!
作者別: rokujo
HSK
2014-09-03の記事で、読んだ文章から単語を覚えていきたいと書いたけれど、早くも一部撤回しなきゃいけなさそうだ。やっぱり、どの言語も5000語レベルまでは覚えるしかなさそうだ。だって何も読めないんだもの。ただし、単語+訳の1対1ではやはりつまらないので、例文が必須。例文がついてる教材は、ネットにはなかなかないので、お金をかけないなら自作するしかない。辞書サイトで一々単語を検索し、例文と関連付ける。で、LanguageTrainerに登録する。
中国語用 字典「造句」で検索すれば例文が出てくる
韓国語用 Naver辞書 検索後、「예문」で例文が出る
フランス語、ドイツ語は捜索中
中国語はHSKのオフィシャル単語集が中国政府?から出てるので、大いに参考になる。これを使う。全部覚えればちょうど5000語レベルだ。少しずつゆっくり覚えていこう。
Julian Bream – Popular Classics for Spanish Guitar (RCA Living Stereo Collection CD 54)
わからない教材、単語記憶の手段
レベルの高い教材は使用するべきでない。毎文毎文に知らない単語が出てくるようでは時間がかかりすぎる上に、文章の意図が読み取れず読んでいる意味がなくなってしまう。
というわけで中国語の教材を人民网からNHK World Chineseに変更した。まだまだネイティブの文章は無理。
単語の記憶のためにSVLのような単語集を使う人が多いようだけれど、あまりやりたくない。理由は単純で、面白くなさそうだからだ。そりゃ漏れがあるかどうか調べたりするのにはいいかもしれないけど、目標はテストで点を取ることではなく、海外の文章を読めるようになること、聞けるようになること、なので。学習序盤に基本単語を覚えるのはしょうがない。何も読めないから。でもそれを超えたらあとはゆっくりであろうとひたすら文章を読んでいきたい。で、文章に出ていた単語を一つずつ確実に覚えていく。そうすれば読んだ文章のイメージごと単語が記憶できるし、何より、楽しい。序盤は、子供用の絵本をたくさん読むのが理想か。問題は、外国語の絵本なんぞ日本にないことだ。
受験時代もターゲット1900は全然やる気が出ないけど速読英単語は大いに効果があった。今となっては速読英単語も文章がつまらないので、何か他の物を探すんだろうな。
Dalhous – Will to Be Well(2014)
★★★★☆
イギリスの電子音楽アーティストDALHOUS(だろうす?)の2ndアルバムらしい。これも適当にジャケットを見て選んだので、事前知識なし。アンビエント・ノイズ・テクノ・ビッグビートなどを全部混合させた、特定のジャンルに囚われない独創的な音が全アルバムに渡って展開する。diskunionの紹介ページによると、スコットランドの精神科医のロナルド・D・レインから影響を受けたらしい。そのせいか時々精神的にきつい曲がある。序盤は大人しいが5曲目Lovers of the Highlandsは曲全体の雰囲気が、その次の6曲目Four Daughters By Four Womenは時々混じるヒステリーな音色がお腹をムズムズさせる。ここら辺が一番きつく、その後は10曲目Someone Secure、12曲目Abyssal Planeのような落ち着いた曲が続き、一番のキモが14曲目DSM-III、という直球なタイトルの曲。メインで流れている音は静かだが後ろでずーっと削り出すようなビートが鳴っていて、これは精神科医対患者ってことなんでしょうか。でもそうだとすると患者のビートはずいぶんと規則的なので、精神病というよりは自閉症なんじゃないか。
オウテカやエイフェックスツインなんかは電気の主張が強すぎるのと展開の乏しさからどうしても馴染めなかったけれど、この人の音は流転し展開し自己完結しないので好みだ。
タイムゾーン
午前中にLanguageTrainerを実行したらなぜか復習の問題が1問も出題されない謎の現象が起きた。いろいろ調べてみるとなぜかSQL文の日付の条件が1日前になっている。現在日付をゲットするdateオブジェクトの値を出力すると、なんと日本時間から13時間も遅れていることが分かった。これはGMT-4だから、ニューヨークのタイムゾーンに相当する。miraiserverはニューヨークにあるのかな。
date_default_timezone_set(‘Asia/Tokyo’);
と記述することで正常に動作するようになった。現在時刻を使用するアプリケーションでは、タイムゾーンの考慮も必須になるんだな。当たり前のことなんだろうけれど知らなかった。一行で済んでしまうPHPの利便性はすばらしい。便利な組み込み関数が豊富だ。
Kraftwerk – Autobahn (1974)
★★★★☆
元祖テクノポップ。当時のシンセサイザーはまだそれほど多重発声ができないせいか、音数が非常に少ない。音質も、スーファミに毛が生えた程度。ドラムマシンに至ってはファミコン並み、時々ずれるので手動でたたいてるのかもしれない。しかしこの音を1974年に出していたということは刮目すべきだ。ファミコンは1983年発売、スーファミなんて1990年発売なんだから、いかに当時前衛的であったろうか。使われたシンセはミニモーグだったそうで、こいつは今でもさまざまなアーティストが現役バリバリで使っている。。ちなみに当時は、フォルクスワーゲンと同じ値段だったらしい。
表題曲AutobahnはYMOを思わせる、いやYMOがパクったと思われる8ビートで22分40秒も延々走り続ける曲。ボコーダーもまんまYMOが模倣してるやないけ。おいおい。もちろんクラフトワークが4年も先行してます。所々に工場勤務のお兄さんが呟いてるようなヴォーカル(?)が入りずっこけかけるが、これも愛嬌か。中盤の車の音はよく大昔のシンセで出せたなぁとおもう完成度。
他の曲ではラストのMorgenspaziegangが良い。うにうにしたシンセの中に気が抜けたリコーダーが入り、非常にシュールな雰囲気を出している。MOTHER2(1994年発売)でこんな感じの曲があったな。20年も先をいっていたということか。
語彙力
語彙力レベル測定テストによると、私の語彙力は7001-8000語程度、ということらしい。適当に検索して引っかかったサイトだと大体ネイティブの8歳くらいに相当するらしい。
ここによれば7000語ではせいぜい6歳程度。普通の中高生で20000語だから、ここまでこれば困ることはほぼなくなるだろう。ただ先が長すぎる。中学校で英語の学習を始めてもう20年近くになるのだから、同じペースで学習してあと40年かかる計算になる。
実感としては、大学入試が終わった時点で4000語、洋書の意味が何となく分かるレベル。5000語くらいで辞書を引きながらなら大抵の本が読めるレベルらしいので、どの言語もこれを目標にしたい。すると4言語で20000語。なんという数だ、と途方に暮れるが、1日に5*4単語覚えれば1000日、3年だ。そんな大した年月じゃない。
しかし5000語ではまだ不安だ。最近、4年前には全く歯が立たなかった新聞記事の筋が分かるようになってきた。ゆるりと勉強を再開した時期が4年前なので、この時点でまだ4000語レベルだったはず。これではまだまだ不足で、やはり7-8000語というのが一つの目安になるのだろう。
正直な話、語彙さえあればほぼ何でも読めると思う。というのも、外国語を読むにあたって、知らないことが一番の障壁になるからだ。文章の筋は日本語とそれほど大きくかけ離れているわけではない。リスニングも同様だ。速さに慣れれば、後はそれぞれの単語からどれだけイメージを喚起できるかどうかにかかっている。これも筋は日本語と変わらない。特異な表現も結局知ってるかどうかでしかない。文章を書くとなると正確な文法知識は不可欠だが、これも大量に読んでいればあとは慣れでカバーできるだろう。もちろん、日本語で読めないものは外国語でも読めない。
夏の終わり
昨日色々と用事を済ますため街に出かけた。生徒にとっては夏休み最終日なので、明日からは高校生が電車に大勢集結することになるのだろう。ちょっとうんざり。自分たちもあんなのだったのだし、、と思ってやり過ごそう。
3日前にサーキュレーターのボタンが戻らなくなりショートしたと思われる異臭がして壊れたので、購入先のスーパーに電話すると修理してくれるという。レシートをなくしたと伝えるとこっちで適当に日付を書くから持ってきてください、と言われた。アバウトだ。
で、それをスーパーに持って行ったあと、電車で街へ行って、これまた壊れた携帯電話の修理が済んだので取りに行った。携帯は購入日から3年まで無料で修理してくれるという。代替機を入れてもらったポーチがかわいいので気に入っていたがこれは返さなければいけず、残念。ドコモショップで受付の発券機のボタンを店員さんが押したところ、画面がフリーズして、1分後に「発番に失敗しました。アプリケーションを終了します」と表示され、ウインドウが閉じた。するとそこにはXAMPPのアイコンが。。ということは、ドコモショップ内のどこかにサーバーがあり、サーバーと言ってもそんな大がかりなアプリケーションじゃないので適当なPCだろうけど、発券機はサーバーにメッセージを送って客待ち情報をキューに入れ、一人店員が空き次第キューに入っている客を呼び出すんだろうな。面白い仕組みだ。あ、XAMPPが入っているマシンがサーバーだろうから、発券機付属のPCか。なるほど。で、店員が使ってるPCがサーバーのhtml/phpファイルを操作すりゃあいいよね。店内には待ち人員の数や待ち時間の目安(割と正確)、番号の呼び出し用のディスプレイがあり、1人店員が空くと客が1人呼び出されるようになっている。これはどういう仕組みにすればいいのかな。発券機のアプリケーションがフリーズしても呼び出し用のディスプレイはフリーズしなかったから、また別の端末なんだな。じゃあやっぱりサーバーは別のマシンなのか。1分毎くらいにサーバーに現在の状況を問い合わせて、返ってきたテキストファイルかなんかを基にして画面表示すればいいよね。でも客の呼び出しは1分毎というわけにはいかないし、これはまた別件で割り込み待ちをしているのかな?ということを考えつつ待つと無事、携帯が戻ってきた。
ドコモショップの周りはもともと古い街なんだけれど、日本の郊外で起こっているロードサイド化の例にもれずここも駅周辺は衰退しつつあり、潰れた店の跡地に全国どこにでもあるダイソー、ドン・キホーテ、日高屋、などのつまんないチェーン店が入ってどこにでもある地方都市化しつつある。かといって老舗の店には客が少なく跡継ぎも少ない。大資本の一人勝ちになっていくんだろうなぁ。笑っちゃうようなオリジナル精神溢れる店でもやっていけるのはもう東京しかないのかな。
CDレビュー: Testament – First Strike Still Deadly(2001)
ベテランのスラッシュメタルバンド、テスタメント。このアルバムは1stアルバムと2ndアルバムからチョイスしたリメイク版で、デビューから20年近く経って脂の乗り切った彼らの演奏が凝縮されて詰まっている。ただのスラッシュメタルではない。所々メロディアスなギターを織り交ぜヘビメタバンドとしても十分通用する演奏をする。
特に1,6,7,11曲目がすごい。1曲目表題曲First Strike is Deadlyはいきなり音速ドリフトイニシャルDという感じで、ラストのメロギター→ツーバス地帯への流れが見事です。6曲目Burnt Offeringsはメタル要素を全部注ぎ込んだ会心作で、退廃的なイントロから爆裂リフ炸裂ドラム、重い重い6/8拍子を経て超速の後半戦へ、、この曲が一番好きです。7曲目Over The Wallもリフギターが超かっちょいい。10曲目Alone In The Darkはおそらくこの曲だけヴォーカルが違うと思われる、この曲のおかげで何故スラッシュメタルが以前から好きだったのか、がわかった。ゴアトランスと共通していることが多いのだ。和音や調整を拒んでヴォーカルは単音と半音か全音の上下くらいしかせず、音階を無視した爆速フレーズとリズムで押して押して高揚させる一種の形式美、が好きなんだな。そういえば何カ所かで中東風のギターの旋律も聞こえてきた。ラスト11曲目Reign Of Terrorも6曲目に引き続き神がかり的なドラムがすごい。イントロも力入りすぎ。
歌詞を何曲か読んだところよくある「破壊!殺戮!死ね死ね!」のようなものではなく、いや大体そうなんだけど、The New Orderなんか核戦争後のヒャッハーな世紀末世界観だし、でもBurnt Offeringsで”Won’t die!”と何度も叫んでいたり、Over The Wallでは”Restart my life or self destruction” “Holding the quest for freedom that beckons me” のようにそんな破滅的世界の中でもあがいて抵抗して闘え!というメッセージを感じた。歌詞読んでみてよかった。
ここのところヒット作が多く豊作です。
そもそもスラッシュメタルを聞き始めたのは都心に通勤していた時期にコンビニで必ず立ち読みしていたこの漫画の影響のせい。ゴートゥーDMC。で、いったいどんな音楽なんだろうね、と思って評判の高いSlayer – Reign in Bloodを聞いておらびっくらたまげただ。今度スラッシュ四天王のアルバムも集めてみようかな。
ロック等の他のCDレビューはこちらです。rokujo.hatenadiary.com