★★★☆☆
骨子は前著と同じ、状況は何も変わっていない
前著から9年後の続編です。相変わらず食品添加物は使われ続け、数は増えました。表紙のグラフが種類数の増加を表しています。
骨子は「市販の加工食品は添加物だらけ、安全性はもとより食生活の破壊が深刻」というもので、前著と変わりません。新しい知見も特にありません。その意味では、前著を読めば十分です。
添加物は市販されているのか?
食品添加物の実態はこの本の中身に譲るとして、私は
- 添加物がそんなに安くて安全なのなら、私でも購入することができるだろう。
- 添加物を実際に使って業者と同じことをしてみたい。
と強く思うのでした。そこで少し探してみました。
まず、ジュースの原料「果糖ブドウ糖液糖」は全く見つかりません。一体どこから手に入れればよいのでしょうか。というか素人が買えない添加物ってそもそも安全なんですかね。
砂糖の200倍の甘さだという「ネオテーム」は見つけました。
1kg8,800円ですが、実質的には砂糖200kg分ですから、砂糖換算ならキロあたり44円。激安ですね。100gで売ってくれたらいいのに。
アスパルテームは有名ですから、昔から売ってますね。
砂糖を500mlペットボトル1本あたり60g入れても後味をすっきりさせる酸味料はこちら。
無水クエン酸 1kg 食品添加物規格(食品) 純度99.5%以上 無水クエン酸 チャック式アルミ袋
- 出版社/メーカー: 日本ガーリック
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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着色料はスーパーのお菓子売り場にも置いてあるほどのメジャーな存在です。
あとは香料ですがあんまりないですね。
これだけあれば無果汁合成ジュースを作ることができます。
ジュース以外の食品なら、まず鉄板のこれ。
あとは下のタンパク質加水分解物さえ手に入れられれば、本書で言及されている塩・化学調味料と構成する「3点セット」が完成しあらゆる塩味系の食品を作り出すことができるのですが、あいにく通信販売がされてないですね。どうにかして手に入れたいものです。
あとは保存料。メジャーなのは安息香酸ナトリウムですが、覚せい剤的効果のある(用途は強心剤・鎮静剤)安息香酸ナトリウムカフェインしか売られていません。残念。
グリシンはありました!!これで保存料の効果を試せる!
同じ店にソルビン酸もあった!ぐっじょぶ!
味の素でない化調もあった。あとはタンパク質加水分解物さえあれば。
だれか加水分解物の入手ルートを教えてください。そうすれば、ほぼすべての実験が可能になりそうです。