フィスコレポートを読む セレクト 6788日本トリム、3622ネットイヤーグループ、4662フォーカスシステムズ、6085アーキテクツ・スタジオ・ジャパン

6788 日本トリム

http://www.nihon-trim.co.jp/global/img/logo.gif

日本トリム 整水器 電解水素水

電解水素水整水器の日本トップ企業、いわゆるアルカリイオン水を売る会社です。ただの怪しい健康水会社ではなく、整水器の製造、販売、卸売・OEM、アフターサービスまでこなし、医療分野にも進出・海外展開までしています。

整水器は1年に1回カートリッジを取り換える必要があるため、ストックビジネスに分類できます。電解水素水は本来医療用で、人工透析の希釈、臍帯血の保存にも用いられています。また価格競争が起きにくい分野のため、同社の営業利益率は非常に高く、20%程度で推移しています。

財務は超が付くくらい健全、ほぼ無借金経営で、1年分の売上に相当する潤沢なキャッシュ、さらにその1.3倍程度存在する利益余剰金には驚かされます。今期はこれを使って中国市場への進出、農業分野への拡販、M&Aによる事業拡大を狙います。余剰資金の範囲内でこれができるのは強いですね。

ただし前期、減収減益の決算で着地しています。レポートには

コンプライアンス強化の目的で営業トークの変更を実施したが、 それが過度の規制となり、 販売効率を下げる結果となった

と書いてあります。医療機器なので規制があるそうですが、「営業トークを変更」の詳細が書かれていないのがとても気になります。今年の4Qは売上最高額を達成したので大丈夫!と書いてありますが本当に大丈夫でしょうか!?

PERは14.97と中程度です。来期の成長率の割には株価はあまり高くないですね。明後日7/28が1Q決算発表日です。チェックしてみようと思っています。

3622 ネットイヤーグループ

https://www.netyear.net/assets/shared/img/logo.png

ネットイヤーグループ株式会社|ビジネスの未来をデジタルで創る

デジタルマーケティング支援事業を行う会社です。企業に対してマーケティング立案、コンサルティング、自社開発アプリケーションの提供、ソーシャルメディアの分析など総合的な支援をする面白い企業です。クライアントには日本ハム、無印良品、KDDI、NHKなど大手の顔が並んでいます。

同社の課題は人材確保と利益率の増加です。今期は人材が足りず売り上げが伸び悩みました。原価率が80%とかなり高く、その結果ネット関連銘柄としては営業利益率が3~6%と低い方です。利益が少ないせいかPERは52.92倍とえらいことになってます。決算資料を見ると去年は100倍以上だったようです。

コンサルティング会社は今後も増加が見込まれます。独自の販売手法を身に着けた成りあがったアフィリエイター達が法人化し、勢力を増していくと思われるからです。競争の激化は避けられないでしょう。

4662 フォーカスシステムズ

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株式会社フォーカスシステムズ

中堅SI。コンサルティング・システム開発・運用・保守まですべて行う会社です。主要顧客はNTTやIBMで、官公庁等などから大手企業が受託したプロジェクトに参画するサブコンストラクター、建設業で言うと下請けに当たります。

同社はデジタルフォレンジック(情報セキュリティ)にも力を入れていますが、まだ売上の1/15を占めるにすぎず、今後の伸びが期待されます。

来期予想は純利益+1.2%ときわめて保守的ですが、主要な顧客が官公庁であることから、来年1月くらいまではマイナンバー制度導入を見込んだ株価の上昇が見込まれます。

6085 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン

http://www.asj-net.com/common/images/logo.jpg

建築家ネットワーク-ASJ-アーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社

建築家ネットワークの運営会社です。同社の登録建築家に対して、注文住宅を建てたい個人がコンタクトし、全日本の建築家から好みの人にプランを無料で立ててもらえる、注文が成約すれば建築家に報酬が、アーキテクツ社には手数料が、注文者は安い値段で住宅を建てられるという三者がいずれも得をするというユニークなビジネスです。自動積算システムの開発により、2-3週間かかる見積もりを1-2分に短縮するというすんばらしい効率化を行っています。

主な収入は建築会社(スタジオと呼ばれています)のネットワークへの新規加盟料と月額ロイヤルティです。これで半分を占めます。新規フィー+従量ストックを組み合わせる常套手段ですね。スタジオ数は一貫して右肩上がりです。

前期は円安による建材費高騰と消費増税による需要の落ち込みでボロボロの業績でしたが、来期は売上+37.7%、営業利益5.6倍で利益率4割を見込むという超アグレッシブな予想をぶっています。

同社は販管費率が異様に高いです。前々期は65.3%、前期は77.0%です。異常な数値ですね。このため少々の営業利益減により純利益が激減します。どうにかして見直すべきです。

それだけ販管費を掛けているというのに、ユーザーと建築家とのマッチングもうまくいっていないようです。

プランニングコースにおける勝敗は、 大まかにいうと400勝、 500敗に終わった。 また、 受注が極めて難しいと思われる案件が500件あった。 失注と受注が困難な案件は、 都合1,100件にもなった。

同社の強みは比較的安い2,500万円程度の「ボリュームゾーン」の住宅の充実ですので、この分野でもっと競争力を付けないと生き残るのは難しいでしょう。

今週の注目

今週は見込みがあるのは日本トリムだけですが、前期の減収減益がやはり気になるので有報を読んでみました。某掲示板で話題になっている自己株式取得しすぎ、というのは有報を読めばせいぜい1.7%に過ぎないことが分かりますので気にしなくてよいと思います。

http://www.kabupro.jp/edp/20150624/S10054XL.pdf

f:id:happyholiday:20150726185353p:plain

2013年にとてつもない上げを経験していますね。テンバガー達成してます。おそらく前々期の利益が前年比倍近くになったことが原因でしょう。時間はかかってますがこりゃイナゴですね。その後過熱は沈静化し、株価は以前の2倍以上の値で落ち着いています。ということは、前期の減収減益は、前々期の調子が良すぎたことによるものですね。あまり気にすることもなさそうです。1Q決算の結果が良ければ注目株になるかもしれません。


CDレビュー: the HIATUS – Keeper Of The Flame (2014)

★★★★★

the HIATUSは日本のオルタナティブ・ロックバンドです。細美武士という人が中心のバンドで、日本ではそこそこ売れているようです。

センスの良さに裏打ちされた丁寧な音作り

最も耳を引き付けるのがブレイクビーツの使い方の上手さです。私はリズム大好き人間なので、センスよくビートを重ねてくれるアーティストは大好きです。

シンセの使い方も上手です。オルタナというとカッチョ悪い電子音が入ると全てをぶち壊しにしてしまうおそれがあるので怖かったのですが、例えば3曲目Unhurtや7曲目Roller Coaster Ride Memoriesでは下側からうまいことシンセを潜らせて効果を上げています。実に丁寧な音作りをしていると思います。5曲目Sunset Off The Coastlineの序盤、水族館の洞窟型プールから光が漏れているような空間作りも上手ですね。

ラスト2曲が特に優れています。10曲目Don’t Follow The Crowdはリズム萌えと心を煽るカタルシスを融合させた良曲、ラストBurn To Shineは空気感と音圧で押しまくる盛り上げ昇華系燃焼ソングです。

ヴォーカルの湿り気をサウンドで覆い尽くす

正直なところヴォーカルの声は醤油的な上に線が細くてちょっと苦手です。裏声も苦手。ただし本作は良質なサウンドがカバーしてそれほど目立ちません。次はヴォーカル抜きのアルバムを作ってもらいたいですね。

期待よりも良かったので過去の1~3枚目も聞いてみようと思います。

 

 

ロック等の他のCDレビューはこちらです。


書籍レビュー: 経済学を壮大に総まとめ 『経済学大図鑑』 著:ナイアル・キシテイニー 訳:小須田 健

★★★★☆

経済学の主要なトピックを簡潔に網羅した良書

本書は経済学の主要な論点を時系列順に並べ、おおむね2~4ページで簡潔に紹介するスタイルを取ります。ただし、主要な論点だけで100を超えます。それほど経済学は奥が深いということです。

まずこの本の装丁!否が応でも目を引きます。手に取るにはやや憚られる大きなサイズですが、中身をぱらっと開くと「これは読んでおかないといけない!」という気にさせられる本です。「大図鑑」というタイトルはやや扇情的ですが、原題は「The Economics Book」ですので「経済の本」じゃー地味ですから仕方ないですね。

私はトレンドを過ぎましたがピケティさんの「21世紀の資本論」を読んでみたいと思い、しかし経済学について全然知らないから読んでも無駄になりそうだな、と考え、まず入門的と思われる本書を手に取りました。

移ろいゆく経済学

この本では経済学のあけぼのを紀元前4世紀、財産の国家による所有を唱えるプラトンと私有財産を擁護するアリストテレスをめぐる議論から出発させ、原著出版時に最も話題であった2008年のグローバル金融崩壊に至るまでの経済学の歴史が記述されています。一つ一つのトピックに割く文量は少ないものの、すべてを繋げると膨大な量になります。

個々の論点については私はほとんど知識がなかったので得るものが大きかったのですが、最も驚いたことは、経済学は他の学問と同じく、普遍的な理論が一つも存在しないということです。すべての理論は当時の経済状況をいわば「蓋然的に」説明するにすぎず、後世に批判され換骨奪胎し次々と新しい理論が生まれていくのを本書の中で何度も目のあたりにしました。

例えば中学校でも習う(?)アダム・スミスが提示した市場は放っておいても「見えざる手」によって均衡に至るものだ、という理論を打ち立てます。しかし20世紀前半の大恐慌を目のあたりにしたジョン・メイナード・ケインズが、失業は市場の力ではどうにもできない、政府は市場を放っておかずに介入するべきだ、と理論を丸ごとひっくり返します。こうして我々が大学でマクロ経済学を学ぶと必ず目にするISLMモデルが出来上がりました。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/6/6b/IS-LM%E5%88%86%E6%9E%90.png

ところがケインズの失業の取り扱いを不満として、新古典派と呼ばれる理論が発展します。ケインズは

「需要が少なければ賃金が下がる。労働者はみんな賃金を下げたくないものだ。賃金には下方硬直性(下がりにくいこと)がある。だから需要を上げなければいけない」

と主張しますが、新古典派は

「いやそんなことないよ。時間がたてば安い賃金に労働者は渋々従うよ。だから政府がわざわざ出費することないよ」

と言います。更にこれをよりラディカルにした

「福祉や年金も必要ない。すべてを市場に任せ規制緩和しまくってジャンジャン金を回そうぜ!」

という新自由主義が発生し、いま世界を席巻しようとしています。このように理論は絶対的な物では決してありえず、その時々の価値観、状況などにより現在進行形で変化を続けていくことがよく分かります。

経済学≒政治学?

経済学は「価値」を取り扱う学問ですので、「かくあるべき」という議論からは逃れられません。アリストテレスとプラトンがほぼ政治論・道徳論の範疇で語っていた頃から状況は変わっていません。本書では様々な人物が「かくあるべき」論を展開しまくります。経済学で成功を収めた人はバーナンキやイエレンのように政府の中枢に出ていく人も少なくありません。ケインズもアメリカの大蔵省やイングランド銀行頭取を務めています。本書が取り扱っている経済史は、そのまま世界政治の歴史でもありました。

買いか

訳者の小須田健さんの専門は哲学です。そのためか、訳が堅く時々文意がわからないことがあります。本書を読み通すのにはかなり体力が必要でした。amazonレビューでも訳の悪さに触れられています。経済学者の監訳がついているものの、翻訳の質は今一つと言わざるを得ません。この本で唯一残念なところです。

しかしそれを差し引いても、本書を読む価値は十二分にあると言えます。これだけのボリュームをもって経済学を概観できる本は他にないでしょう。できるなら、原著を手に入れて読んでみるともっと良いのかもしれません。

なお、本シリーズには「経営学大図鑑」「哲学大図鑑」「政治学大図鑑」「宗教学大図鑑」があります。いずれ読んでみたいと思います。

 

 

関連本

本書で取り上げられていた、いずれは読んでみたい本一覧です。メモとして貼っておきます。

雇用、利子および貨幣の一般理論〈上〉 (岩波文庫)

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国富論 1 (岩波文庫 白105-1)

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自由と経済開発

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隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】

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インフレ、雇用、そして金融政策―現代経済学の中心的課題

インフレ、雇用、そして金融政策―現代経済学の中心的課題

  • 作者: ロバート・M.ソロー,ジョン・B テイラー,ベンジャミン・M.フリードマン,Robert M. Solow,Benjamin M. Friedman,John B. Taylor,秋葉弘哉,大野裕之
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本
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金融不安定性の経済学―歴史・理論・政策

金融不安定性の経済学―歴史・理論・政策

 

 


Windows8.1(64bit)+PHP環境でLZHファイルを解凍したい

あるwebサービスを作ろうとして、LZHファイルの自動展開が必要になったので方法を調べて試行錯誤していましたが、難しかったのでメモします。

PHPからはexecコマンドを使って、コマンドプロンプトと同じ仕様でwindowsプログラムを走らせることができます。

まず、本家本元lha.exeを使用しようと思って、こちらのlha255.exeをダウンロードしました。

ところがスクリプトを走らせてもうんともすんとも言いません。

エクスプローラー上からlha255.exeをダブルクリックしてみました。

f:id:happyholiday:20150726100303p:plain

がっくし。64ビットマシンでは使えなくなったようです。

次に、既にPCにインストールして毎日使っているwinrarが使えるか試してみました。あまり知られていませんがwinrarはコマンドラインからも実行が可能です。右クリックメニューだけではないのです。

W150724.lzhというファイルを解凍したいです。getcwdなる関数がカレントディレクトリをゲットするスペルであることが分かりましたので、次の呪文を唱えてみました。

$cd = getcwd();
$cmd = “C:\\Program Files\\WinRAR\\winrar.exe x {$cd}\\W150724.lzh {$cd}”; 

 

exec($cmd);

何もおこりません。コマンドプロンプトから実行するとうまくいくのに、PHPからは効果がありません。マホトーンでもかかってるのかしら。

しょうがないので次は単独のexeでかつコマンドライン上で使えるソフトを探しました。すると次のサイトで「lhact」というプログラムを発見しました。

Allergy Design Office プログラミング、無線LANからイタリアンまで

これを使い、スクリプトと同一フォルダにlhact.exeを置いて、呪文を唱えてみました。

$cmd = “lhact x W150724.lzh”;
exec($cmd);

今度は上手くいきました。ファイルが解凍されていることを確認できました。解凍してファイルが出来上がるなんてスーパーマリオ3のワールド6でファイアボールを使ってコインをゲットしてるみたいですよね。

というわけで、Windows8.1(64bit)環境でPHPを使いLZHファイルを解凍したいというとてもマイナーな人には、lhactを使うことをお勧めします。


CDレビュー: Metallica – …And Justice For All (1988)

★★★★☆

メタリカ4枚目です。

メタルとしての構成力は4作中最もよい

本作はほとんどの曲が6分を超えており9分超えも2曲と大作揃いで、かといって単調ではなく展開が上手で飽きさせません。特に表題曲…And Justice For All は見事です。幹線道路のような太い芯を通しながらも次々と曲調を変化させ気が付くと9分46秒経っています。言うなれば環八ロックですね。

8曲目To Live To Dieも純インストの長編曲ですがこれも構成がよくできていて、やはり多摩ニュータウン通りのような巨大な背骨の先頭や最後にトンネルを付けたり車窓からマンションだらけの無機質な街を映してみたりする曲です。イメージが道路ばっかりですね。それも夜に限ります。自然破壊を伴っているところが特徴です。

本作は2, 3枚目で見られた若干軟派気味な曲はほとんど存在せず、4曲目Oneの前半だけにしか見られません。といってもこの曲、後半は6連符連発の超硬派に変わります。じゃあ全編硬派ですね。いわば超合金Zメタルです。メタルだけに言葉が重なってしまいました。

爆音のミキシングが仇に

本作で誰もが印象的に感じるのは変わったミキシングでしょう。ベースが聞こえません。そのことを批判する人は少なからずAmazonのレビューにもいらっしゃいます。私はベースについては気になりませんでした。これはこれでアリだと思います。ただし、ドラムを思いっきり強調していますがこれは失敗です!ドラムがヘタクソなのがこの上なく強調されてしまい、そればかり気になって数多くの曲が台無しになっています。特にバスドラムがひどく、…And Justice For All は見事と書きましたが実はバスドラが高速で入るたびにグチャっとなり、演奏へののめりこみ度が一歩引いてしまいます。よく出来た曲なのに本当に残念です!

 

ロック等の他のCDレビューはこちらです。


2015年、Windowsで青空文庫を読むならTxtMiru2一択か

青空文庫のリーダーにはPageOneやsmoopyがあります。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~shunbook/omocha/pageone-cat2.jpg

PageOne

http://keep-out.net/screen/textview/smoopy_1.png

青空文庫リーダー(テキストリーダー)「smoopy」:お得WEB

これらはそこそこ読みやすいのですが、文章の選択ができないためコピペで単語を調べられないという欠点があります。

そこで新たなるリーダーを物色していた所、TxtMiruというソフトウェアに行き当たりました。

https://sites.google.com/site/gearsns/_/rsrc/1282887155055/TxtMiru/TxtMiruImage.png?height=382&width=400

TxtMiru2.0 – Gears

テキストが選択できるのが個人的には一番の利点ですが、かなり徹底したカスタマイズが可能であることも魅力です。キーカスタマイズはもちろん、レイアウトを細かく設定でき、フォント・背景画像は自由に選べますし、独自のアンチエイリアス機能もあります。URL指定読み込みであらゆる日本語文章を縦書き表示できます。susieプラグインであらゆる画像の読み込みにも対応しています。しかも現時点、絶賛開発継続中です。すばらしい。

実用例

私は白地に黒文字という体裁が苦手です。デスクトップPC用のディスプレイは画面が極めて美麗になりましたが、青色発光ダイオードの発明によるバックライトのLED化により、光量が多く目にとってきつくなりました。真っ白の画面を長時間眺めるのは辛いです。したがって背景はなるべく青色の含まれない暖色が望まれます。私はデフォルトの背景色をクリーム色にしています。

せっかくカスタマイズ機能が豊富なので、できるだけ利用したいと思いました。まず、文庫本に近いと言われているIPA明朝フォントをダウンロードしてインストールします。

IPAexフォント/IPAフォント

次に目に優しそうな壁紙を探します。暖色系でできるだけ解像度の高いものが良いです。ここにいい感じの古紙の壁紙がありました。

ここの下から2番目の画像をダウンロードしました。

http://www.retro-fan.com/images/paper13/s/9.jpg

このままではちと暗いので、GIMPのトーンカーブ機能を使ってできるだけ自然に明るくします。GIMPはフリーの多機能画像編集ソフトです。1月ほど前に使い始めました。

GIMP – The GNU Image Manipulation Program

f:id:happyholiday:20150725102143j:plain

さらに解像度を1052*744に落とし、C:\Program Files (x86)\TxtMiru2\Image に置いてあるデフォルトの画像と重ね合わせます。レイヤーやら透過度やら面倒なことをする必要はありませんでした。ドラッグ&ドロップするだけです。

f:id:happyholiday:20150725111619j:plain

先ほどダウンロードしたIPA明朝にフォントを変更し、アンチエイリアスを「LCD(液晶用)」に変更します。文字色が真っ黒だと若干読みずらいので、薄めます。赤緑青20くらいにしました。

以上、次のようになりました。

f:id:happyholiday:20150725112028j:plain

そこいらの古本屋に置いてあるカバーのない古い岩波文庫のような質感になりました。更なるカスタマイズを経れば、もっと洗練できると思います。実力を感じさせるソフトウェアです。気長にお付き合いさせていただきます。

 

なお、横文字のテキストを読むならCalibre一択です。書庫機能とテキスト変換機能が超強力で、なんでもepubに変換して管理できます。読みやすい上にテキスト選択も楽勝ですので、外国語学習に最適です。日本語も読めますが縦書きにならないことが欠点です。次に挙げる例の画像は背景が白いですが、もちろん色を変えることもできます。

http://image.gihyo.co.jp/assets/images/lifestyle/serial/01/calibre/0001/thumb/TH400_002.jpg


日本中国と微減、良質株で明豊、ラクーンが上昇中。ケイブまた復活、ピクセラは終了しました。

今週のまとめ

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日経139円安の20544円、上海-1.29%の4070.91。今週は微減でした。

今週は東芝で持ちきりの一週間でした。「チャレンジ」はあちこちでネタにされまくりで、流行語大賞になりそうな勢いです。

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上場廃止回避により火曜に上昇した株価も、下落傾向にあります。このままゆるゆると下がり続けるのでしょうか。

個人的に衝撃だったニュースはこちらです。

FTは全有料記事なので私のような貧乏人は読めません。日経も無料登録会員は月10記事までというケチなプランなのでたまにつまみ読みをするくらいにしか使えません。しかし日経の買収によりFTが月10記事まで読めるようになったら嬉しいです。私の英語力ではそのくらいが限度です。

 

私のポートフォリオは保有率の高い北の達人・BS11・ユニリタの下落が痛いものの、DVxが特別利益の効果で年初来高値を達成し週間損益はほぼプラマイゼロ、年初来+18.3%となりました。北の達人はナンピン地獄に突入しそうです。600円を切るまでは放置します。

 

注目株だが買っていない銘柄のうち、3031ラクーンと1717明豊ファシリティ―ワークスがかなり爆上げしています。

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特に明豊は昨今の高騰にもかかわらずいまだにPER12倍であり、暴騰し過ぎなのでこの後調整が入ると思われるので、押し目買いのチャンスかもしれません。私は、企業としては素晴らしいと思いますが、かなりのレベルの高さが要求されるプロフェッショナル人員の確保が難しそうなので成長のストーリーに今一つ自信が持てず、躊躇しています。躊躇しているうちに上がってしまいました。

ケイブ復活?

先週に大赤字をコロプラ効果で相殺したケイブが、借金できなさそうな企業の最後の手段、ドイツ銀行を割当先とする第三者割当増資を行い、生き残りを図りました。

http://contents.xj-storage.jp/xcontents/37600/2849a245/fae3/4b56/b5d3/1eda1e428cfe/140120150723457201.pdf

これを受けて株価は爆上げです。

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ところが増資の使い道は8割以上が

スマートフォンネイティブゲーム『ゴシックは魔法乙女』のプロモーションに係る広告宣伝費

です。なんと13億円も投入するらしいです。今年のクソ株立役者のガーラと全く同じやり方でしかも同じような財務体質なので、全く同じ結末しか見えないです。。

全く同じパターンを想像するなら、CMが始まったころにイケイケの株価になりしばらくすると突然崩壊する、という軌跡を描くことになります。経緯を見守りたいと思います。

6731ピクセラは終わったみたいですね。

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決算ラッシュ

しばらくの間決算ラッシュが続きます。忘れないために、買っていない銘柄も含めて注目銘柄のチェック用リストを作りました。特にペパボ、オークファンは大勝負で社運がかかっているので目が離せません。どちらも買ってないですが。FPGも更なる上昇のきっかけになる可能性があります。ただし近年は毎回決算発表後に爆下げしてます。

  • 7/29 3633GMOペパボ 2Q決算
  • 7/30 8771イーギャランティ 1Q決算、3275ハウスコム 1Q決算、7148FPG 3Q決算
  • 7/31 3079DVx 1Q決算
  • 8/5 1717明豊ファシリティワークス 1Q決算
  • 8/6 3800ユニリタ 1Q決算
  • 8/7 2405フジコー 本決算
  • 8/13 3674オークファン 3Q決算

PHP: パフォーマンス改善のためにすべきこと

• Avoid  printf() when  echo is all you need.

• Avoid recomputing values inside a loop, as PHP’s parser does not remove loop invariants. For example, don’t do this if the size of  $array doesn’t change:
for ($i = 0; $i < count($array); $i++) { /* do something */ }

Instead, do this:
$num = count($array);
for ($i = 0; $i < $num; $i++) { /* do something */ }

• Include only files that you need. Split included files to include only functions that you are sure will be used together. Although the code may be a bit more difficult to maintain, parsing code you don’t use is expensive.

• If you are using a database, use persistent database connections—setting up and tearing down database connections can be slow.

• Don’t use a regular expression when a simple string-manipulation function will do the job. For example, to turn one character into another in a string, use str_replace() , not  preg_replace() . 

 

———Programming PHP 3rd edition 325P

 まとめると

・printfよりもechoを使え

・for文の条件に関数を入れるな

・includeするファイルは分割して最小限にしろ

・データベースを開いたらコネクションを使いまわせ

・簡単な文字列操作に正規表現を使うな

となります。ふつうですね。普通すぎます。いつも仕事でやってることと変わりません。パフォーマンスの低下の原因って、どのプログラミング言語でも似たようなもんなんですね。安心しました。


CDレビュー: 75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD12) Olivier Messiaen, Elliott Carter, Wolfgang Rihm, Johannes Kalitzke

★★★★★

1,2曲目に注目

1曲目はオリヴィエ・メシアンという作曲家で、たまたま次の現代音楽の試聴ターゲットにしようと思っていた人です。

この人は絶対音感と共感覚の持ち主で、あらゆる現象を音に還元できるすっごく変な人です。さらに無類の鳥マニアで、鳥に関連する曲を大量に作ります。鳥の声を全て12音階に落とし込むのです。1曲目Réveil des oiseaux, for piano & orchestraは、最初から最後まで鳥が鳴きまくるというとてつもないカオスに包まれた曲となっています。

参考映像:この映像は10分ですが当CD版だと21分あります。

www.youtube.com

 

2曲目エリオット・カーターによるオーボエ協奏曲も好みの曲です。オーボエという存在感があるような無いような楽器を主役に添え、周りの弦も安定しているような全然していないような不安定なまんま延々突き進みます。一般的なクラシックに存在するクライマックス、最終的な解決もカタルシスも調性もありません。最後は静寂で終わります。

www.youtube.com

4曲目Nachtschleifeもかなりキテます。全編声だけで構成されてますがプシャーとかブシーとかデデデデとか擬音語たっぷりです。ふなっしーもびっくり。残念ながら参考映像はありませんでした。

12枚聴き終えた。。なぜ私たちは音楽を快いと感じるのか

初演の現代音楽しか演奏しないドナウエッシンゲン音楽祭のボックスということで、常に時代の最先端、Leading Innovationな音楽が上演されていたチャレンジ精神あふれる曲ばかりでした。現代音楽は既存の価値観と再構成、パラダイムシフトを追及する音楽ですので、聞き手の意識変革も必要となります。いかなる意味不明な音が流れてきてもそこには作曲家の思想が込められています。訳わかんないよ、と異質なものをシャットアウトするのではなく、俺様が意味を理解してやる、くらいのエンタープライズ心がないととても最後まで聴きとおせません。何回聴くのをやめて投げ出したくなったか分かりません。なんとか最後まで聴きとおせたことで、もうどんな曲がやってきても聴き続けられる自身が付きました。

私達が音楽を快いと感じるのは何故でしょうか。音は物理的な波、空気の疎密の揺らぎに過ぎません。我々が音に意味を付け、その意味を発展させることで音楽が生まれます。つまり我々は音楽を聴くことを通して音楽を作っているのです。音楽は言語と同じような位置づけにあると言えます。口語も音ですから、主体が私達であることに変わりはありませんね。

言葉から快が生じるように、音楽からも快が生じえます。最も典型的なのは反復だと思います。以前に聴いた音の組み合わせをもう一度聞くと、「同じ音」という記憶の塊のような部分に電気信号が走り、それによって快感が得られる、という仮説です。現代ポップスの「サビ」「リフレイン」などはインスタントな反復装置を提供する仕組みです。中毒させることを意図したカタカナ語が他にあった記憶がありますが思い出せません。王道のコード進行パターンなんかもこれにあたると思います。

現代音楽は真っ向からこの反復に対抗します。新しい音楽は過去の反復であってはなりません。創造的な音楽は過去の反復遺産からの決別、離脱によって成り立ちます。そして創造は未来永劫やむことはなく、しかも我々に即効性のある「快」をもたらすことはほとんどない、という運命にありそうです。何故なら私たちがその音楽から反復による「快」を享受するとき、その音楽はもはや新しくないのですから。。

しかし新しい音楽からも突然「快」を得られることもあります。例えば3枚目の四分音を使った弦楽四重奏には衝撃を受けました。

私にとっては大きな「快」をもたらす音楽でしたが、これはどうして「快」と感じたのか未だにわかりません。今後も考え続けていこうと思います。そして、このような曲に巡り合うため、もっと多くの音楽を聴きたくなりました。

 

Track List:

   1     
Réveil des oiseaux, for piano & orchestra, I/40
Olivier Messiaen
                
    2     
Oboe Concerto
Elliott Carter
                
    3     
Frau / Stimme, for soprano & orchestra with second soprano
Wolfgang Rihm
                
    4     
Nachtschleife
Johannes Kalitzke

 

 

クラシックの他のCDレビューはこちらです。


ラクーンの相場がやっと落ち着く。カルナバイオ終了、ピクセラも-8.91%。セーラー万年筆が高騰。

本日は日経平均が90円高、上海総合も+2.43%の4123.92に達し、株式市場は平和でした。

 

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注目株の一つであった3031ラクーンの超過熱相場がようやく落ち着きました。今日の最高値でPERは40倍を突破、直近の株価から1.5倍近くまで上昇しました。私はリスクを取れず買えませんでしたが、今日利確して大儲けした人が多数いるのではないでしょうか。

ラクーンは卸売業(商社)に分類されていますが、実質上の金融業です。詳しくはこちら。

銀行以外の金融業は利益率が概して高く、ラクーンも営業利益率16.3%と例外ではありません。一時のFPGや今のイーギャランティ(25倍)のようにPERは概して高い傾向にありますが40倍はやりすぎですね。

今日のイナゴ

さて本日、4572カルナバイオの相場が突然終了しました。

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とても綺麗な大陰線ですね。出来高の大きさはほぼ完全終了のしるしと見て良いと思います。


href=”http://rokujo.hatenadiary.com/entry/2015/06/18/164409″
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gt;エニグモ続伸!今週19%高。カルナバイオは大丈夫? – 六帖のかたすみ</a>rokujo.hatenadiary.com

私は6/18にここは危ないという趣旨の記事を書きましたが、その後相場は1か月以上継続し、結果的に2倍以上、安値から見たら4倍になりました。ジョンソン&ジョンソンとの提携がきっかけとはいえ、「俺は儲ける。他のアホとは違って危険になる前に絶対逃げられる」という自信が創出する、ファンダメンタルズの裏付けの存在しない額面だけが膨張する投機はわからないことだらけです。私はこのような人間心理にとても興味があります。

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昨日話題に出した6731ピクセラは相場が終了したかどうか微妙なところです。某掲示板では意見が割れています。

わかってる人も多いが今日は「出来高を伴わない陰線」

よって明日からまた寄らないよ

 

GU陰線からの昨日の安値更新は短期トレンド終了である可能性大
明日大幅GUしなければ投げる人多いだろう

 

一方、こちらも昨日話題に出した7992セーラー万年筆は短期的にみるとすごいことになっています。

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掲示板もユーフォリアの真っ只中です。

 

  • 兎に角今日は70円で終われば・・・
    明日は100円。。
    次は150円のシナリオ^^@。。。
    共にがんばロウ^^\\\\\\\\\\\\\\\\   ←金の成る木^^@

  • >>561

    はい!!頑張ります(*^_^*)ありがとうございます!

 

【本日もありがとうございました🐤】
投稿🐱増えましたね🎵もう書き込み必要無いく らいです✨当初の予定の決算前に株価70円は、大幅上方修正が必要な勢いです✨感謝!あとは、どのタイミングで材料出して来るかですね🎵早ければ明日の 大引け後⁉それとも29日?30日?慎重な大口さんや機関が多数参加されてるみたいなんで😃もはや下方修正は無いでしょう🎵期末の本決算予定どおりで も完全な黒転ですので疑義解消は濃厚ですよね🎵多少にかかわらず上方修正か0.5円でもまさかの復配なんてあれば🎵株価の想像がつきません❗まあ復配 は大袈裟ですが😃発表前にまさかの3桁もあり得るかも🎵皆様それぞれの投資スタイルで、サマージャンボをセーラーで🍀

 

 

しかし長期的にみるといつものことなのでたぶんまた沈むと思われます。なんで株価から業績を割り出すんだろう??私には理解できない発想です。

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すでにPERは107倍に達しています。1Qは黒字であったものの、営業利益率は1.8%と吹けば飛ぶような金額です。7/30の2Q決算は一体、株主にとって天国or地獄のどちらになるのでしょうか。