PHPイミフ仕様3 __get(), __set()

PHPはクラスに存在しないプロパティをセットすることができる。これだけでもかなりフリーダムすぎる仕様だと思う。
その上、クラスに存在しないプロパティが呼び出されたとき専用のメソッドを定義することができる。それが、__get()と__set()である。

<?php
class Thing
{
public $a = 0;
}
$buttai = new Thing;
$buttai->b = 1; //問題なし
?>

__get()と__set()は、例えばDBからでっかいデータをゲットする処理なんかは重いから、アクセスされたときはじめてDBアクセスするような場合、なんかに使うのだそうだ。

<?php
class Person
{
public function __get($property)
{
if ($property === 'biography') {
$biography = "なんだか長い説明文123456789"; // DBからデータをゲットするなど
return $biography;
}
}
public function __set($property, $value)
{
if ($property === 'biography') {
// DBにデータをしまい込むなど
}
}
}
?>

jQuery, getterとsetterのヘンテコ動作

Programming PHPと並行してjQueryのオンラインマニュアルを読んでいる。

今日とても変わっている実装だと思ったのはこちら。getterとsetterについての解説だ。

$( "h1" ).html( "hello world" );

これはH1タグ全部を”hello world”に書き換える。

ところが、getterはセレクタで指定される先頭の要素の値だけしか返ってこない。

$( "h1" ).html();

これは先頭のH1タグの中身だけが返ってくる。setterのことを考えると全要素の中身が返ってきそうだが、全部ではない。1つだけ。

さらに、setterはjQueryオブジェクトを必ず返すが、getterはjQueryオブジェクトを返すとは限らない

上の例なら、setterはメソッドチェーンを使ってさらにH1タグ全体に対して何か処理を加えることができるが、getterでは”hello world”などの文字列が返ってくるので追加の処理は行えない。

C言語からプログラミングを始めた身としては、まずgetterとsetterの書き方がまるでオーバーロード関数のようである、というのは直感的ではない。さらに、返ってくるオブジェクトが異なるというのも直感的ではない。

jQueryを使いこなしている人から見れば当たり前のことだろうが、見た目がほとんど同じなのに動作が全然違うというのは躓きやすそうなのでメモしておく。

これはなんでもありのJavaScriptだから許される仕様だ。ライブラリは何を返そうがどこでどんな変数の置き換えをしても許される。グローバル空間の汚染すら許される。そのため、ユーザーはライブラリについて一々マニュアルを読みまくる必要性が必ず生じる。仕様を知らなければ何もできない。しかも仕様は変わる。技術はすぐに移り変わる。1つ覚えたからといって未来永劫その知識を活用できる保証が全くない。大変な世の中になったものだ。

 

なお、メソッドチェーンならこんなこともできる。

$( "#content" )
    .find( "h3" )
    .eq( 2 )
        .html( "new text for the third h3!" )
        .end() // Restores the selection to all h3s in #content
    .eq( 0 )
        .html( "new text for the first h3!" );

ちょっと気持ち悪い。私ならend()は使わないで2行に分割して書くだろうな。


CDレビュー: Read Gainsford & Richard Spece – Music for Clarinet and Piano (2014)

★★★★☆

クラリネットはどことなく間抜けのようで、実は度量が広くて暖かい音を出す不思議な楽器だ。作曲者はいずれも20世紀の現代音楽家で、不安定なメロディーラインを特徴とする。現実と虚構、秩序と錯乱のあいだを行ったり来たり。これをクラリネットが演奏すると、ふざけているのか優しいのか狂ってるのか大真面目なのか全く判然としないのに、聞き手の気持ちはモヤモヤしない。何故かすっきりする。何度聞いても不思議な音色だ。

個人的には3番目のHamiltonさんの4番勝負が動きが大きく構成もアゲアゲだったり諧謔効かせまくりだったりで、一番好き。

 

 

クラシックの他のCDレビューはこちらです。


全保有株値上がり!予備校株が軒並み大幅値上がり、カルナバイオは予想通り暴落

日経平均が昨日の大幅下げから一転、一昨日とほぼ同じ水準に落ち着いたのと比例して、今日は手持ちの全銘柄が値上がりした。値動きはイーギャランティの+4.1%が最も大きく、あとはほぼ微増。

 

4678秀英予備校がS高+16.33%、4645市進ホールディングスが+12.88%ととても怪しい値動きをしている。昨今の塾業界の業務提携続出が関連していると言われているが、特にこれといった材料はないので、一体何の金が流れ込んでいるのか。

 

4572カルナバイオは予想通り激しい値下がり。-12.98%と本日一番の下げとなった。財務が胡散臭い会社は必ずこのような日が来る、という確信がより高まった。

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もちろんガーラ、リーバイスも今週は下がってばかり。

 

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エニグモは5日連続で上げましたね。今週だけで30%くらい上がっている。期待萎まず。すごいですね。

 


ギリシャがかなりまずいことになってるけれど、6/30にギリシャが金返せなくなったらユーロ圏の金融はしばらくズタボロになるのかな。日本にも波及すると思われるけれど、その時どのくらいの金がマーケットから逃げるのかな。

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ユーロ円は2か月で128円→139円になってるのでギリシャ危機より日本の金刷り過ぎの効果の方がよっぽど大きいようだけれど。。


PHPイミフ仕様2 連想配列に順序がある

<?php
$kencho = array(
'神奈川県' => "横浜市",
'埼玉県' => "さいたま市",
'千葉県' => "千葉市",
'茨城県' => "水戸市",
'静岡県' => "静岡市"
'山梨県' => "甲府市"
);
$removed = array_splice($kencho, 2, 2); // 千葉、茨城が消える
$tokyo = array('東京都' => "新宿区");
array_splice($kencho, 1, 0, $tokyo); // 神奈川と埼玉の間に東京が入る
?>

連想配列の順序が保障されている。こんなことはPHPだけで許される。例えばpythonの連想配列に順序はない。printで配列の中身を見ると、参照するたびに順番が変わる。javascirptでもそう。for-in構文を使うと順番が環境や状況によって変わる。

PHPは通常の配列も数値インデックスを持つ連想配列と同様に扱われる。例えば数値と連想配列の混合が可能なことからもわかる。

<?php
$kencho = array(
'神奈川県' => "横浜市",
'埼玉県' => "さいたま市",
'千葉県' => "千葉市",
);
var_dump($kencho);
$suuji = array(14, 11, 12);
var_dump($suuji);
$merge = array_merge($kencho, $suuji);
var_dump($merge);
?>

実行結果

array (size=6)
‘神奈川県’ => string ‘横浜市’ (length=9)
‘埼玉県’ => string ‘さいたま市’ (length=15)
‘千葉県’ => string ‘千葉市’ (length=9)

array (size=3)
0 => int 14
1 => int 11
2 => int 12

array (size=9)
‘神奈川県’ => string ‘横浜市’ (length=9)
‘埼玉県’ => string ‘さいたま市’ (length=15)
‘千葉県’ => string ‘千葉市’ (length=9)
0 => int 14
1 => int 11
2 => int 12

PHP: 配列 – Manual
マニュアルによると、「PHP の配列は、実際には順番付けられたマップです。」と書いてある。順番があるということは、PHPの配列は内部では次のように処理されているということらしい。

インデックス:0 キー:神奈川県 値:横浜市
インデックス:1 キー:埼玉県 値:さいたま市
インデックス:2 キー:千葉県 値:千葉市
インデックス:3 キー:0 値:14
インデックス:4 キー:1 値:11
インデックス:5 キー:2 値:12

順序があることでやりやすくなる処理もあるかもしれない。が、基本的に連想配列は順序が無いものとして扱った方が無難だろう。大多数の言語ではそうではないのだから。


エニグモ続伸!今週19%高。カルナバイオは大丈夫?

エニグモがまた高値を更新+6.14%。ハウスコムは-7.32%ときつい下げに。全般的に下落し、ポートフォリオ全体では-1.5%となった。

ところで次に暴落すると思われる候補はこちら4572カルナバイオサイエンス。ジョンソン・エンド・ジョンソンというメリケンの大会社がバックについたことで大吹きしている。すでに先週比2倍以上だ。

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バイオ系にありがちな、前期決算の売上6.11億、純損失-8.46億という超赤字企業だ。見た目の自己資本比率は67.8%だが、資産12.1億に対し利益余剰金-33.3億というやばそうな数字が見える。これを資本金40億でカバーする、ガーラのような財務体質の企業。継続疑義はついてないが増資で首を繋ぐ会社はまともとは思えない。直近の1Q決算は黒字のようだが。。リーバイスみたいになるんじゃないかなあ。一緒に爆上げしている4565そーせいグループ(今年に資本金の額を超える大借金をしているものの、財務はまだまし)とはちょっと事情が違うんじゃないか。

 

追記:日経さんは2万円割れしてたのね。


嶋村和恵, 電通 – 新しい広告

広告についての大学用教科書という感じでややお堅く、表現にパンチが無いが内容は極めて面白い。広告というのは経済活動の最も末端に位置する生産者と消費者を結ぶ橋渡しの役目だけではない。情報発信こそが広告の役目であり、それは企業からだけではなく、政府から、個人からも行われる。目的も様々で、すぐに商品を買ってもらうものから、ブランドイメージのぼんやりとした構築、意見広告や専門家を対象にした広告まである。

マズローの欲求五段階説と広告訴求を対応させた記事が面白い。

マズローの欲求5段階説 |モチベーション向上の法則

・生理的欲求:商品の使用シーンに関係のあるシズル感

・安全の欲求:製品の安全性、保険商品の危険訴求、企業への信頼感

・所属と愛の欲求:スポーツチームの関連商品、ユーザークラブの設立

・自尊欲求:トップアスリート、成功者、一流と言ったユーザーイメージ

・自己実現の欲求:仕事、スポーツ、教育、文化などを通じた達成感

 これは学者らしく、表現が控えめで甘いと思う。私ならこう思う。

・生理的欲求:肉汁など食欲をそそる表現、性的欲求をそそる雑誌のタイトル

・安全の欲求:中国の脅威を煽ったり、日本の行く末を極端に悲観して売らせる本や票を入れさせる政策

・所属と愛の欲求:出会い系サイトの広告、企業LOVEを前面に押し出すトップページ

・自尊欲求:身長が伸びる!など身体的コンプレックスを狙った商品、成功者はここが違う!など自分を成功者と同一視させる目的の商品

・自己実現の欲求:自己啓発セミナー、宗教の勧誘ポスター・冊子、芸術系大学・専門学校のパンフレット

 

ブランドイメージについて。マクドナルドの例が大きく取り上げられている。I’m lovin’ it をフレーズにしてにグローバル展開し、成功を収めていった過程が記録されている。しかし、フレーズと言うのは難しい。今マクドナルドは不振のズンドコに居る。消費者の健康志向が高まるにつけ、油まみれのハンバーガーやポテトにI’m lovin’ it と言われてもお前馬鹿じゃねえの?としか思えず、空疎である。ブランドイメージは高いうちはプラスがプラスを生む金の樹であるが、一度不祥事が起きればマイナスイメージを増大させるブースターに変わってしまう。

例えば週刊新潮にしてやられたライザップ。

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株価もこの通り。

健康コーポレーションはライザップの広告のおかげで大成長した。あちこちでネタにされ、反響も高い。私は次のAAが好きだ。

.                  彡 ⌒ ミ
    彡ハヽヽミ          ( ´・ω・`) ブゥーチッブゥーチッ♪
   ( ´・ω・`)        ./ >‐ 、-ヽ   ペーペケッペッペペーペーペペ♪
   /     ヽ      /丶ノ、_。.ノ ._。) ブゥーチッブゥーチッ♪
   / /    ヽ|  →  〈 、〈Y ,ーiー〈ト   ペーペケッペッペペーペーペペ♪
  (_二つ    )      .\_ξ ~~~~~~Y
   |      イ         |__/__|
   |  l⌒ヽ  ヽ         |、,ノ | 、_ノ

しかし一度「ライザップは危ない」と思われたらブランドはアウトなのである。回復には時間がかかる。その間に企業がつぶれてしまうこともある。ネガティブな表現もその情報伝達能力から広告の一種と言える。企業が好きで出してるものじゃないから狭義の広告ではないが。

買いか

買い。私は200円で買えたがこんな値段で置いてあることが信じられない。フルプライスは2000円でも十分のボリューム。広告について広く学びたければスタートの1冊として面白い。インターネット広告の隆盛と既存メディアの減速が既に予告されており、まだ古臭さはない。


エニグモ続伸、FPG死亡、ひっそりとガーラ続落、おめでとう犬次郎さん

エニグモが大幅下げのあと続伸。強い。売値を下回ったらまた買ってみたい。

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FPGは死亡。昨日の上げは上方修正の効果だったのですね。そして1日で元に戻った、と。上方修正をきっかけに他の人に上げてもらったら、以前から逃げたかった人が一気に落とすのですな。上方修正によりPERは14.92倍まで落ちた。もはや不人気株の仲間入りも近い。

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ところがこんな下げでも、いままでの波に比べたらほんのひとしずくでしかないんだね。

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放っておきましょう。

Yahoo掲示板の修羅っぷりがすさまじいです。

 

http://textream.yahoo.co.jp/message/1007148/7148/15/478

>この調子だと信用整理工事はひと月程度かかりそうだねー
>そして株価は700円を割るんだろうか??

http://textream.yahoo.co.jp/message/1007148/7148/15/591

>リストラで辞めていく社員さんが出てくるかもしれませんね。
>再就職は派遣だったりして。
>もしそうなったら、かわいそ。

http://textream.yahoo.co.jp/message/1007148/7148/15/595

>株価の下落とともに会社の信用も地に落ちるでしょう。社の雰囲気も悪くなり次第に転職者が増え業績も悪化
後は坂道を転げ落ちるように駄目になるでしょう。かつての不動産流動化と同じように

 

ガーラは1200円付近でいつものようなジリジリ下げ。でもこれでもPBR86.95倍。アホか。1/4になるかもしれないし、今までの仕手株化から判断して、また突然噴き出す可能性もある。見守るだけ。

 

ところで私の大好きな犬次郎さんのLOVE株コムチュアが大幅高を達成した。

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おめでとうございます。なんかうれしいです。


エニグモは続伸、ハビックスは死亡、FPGが急騰後減速。ハウスコムはすごい。

エニグモは昨日1150円で処分し、ハビックスは持ち越したので、いずれも利益を大幅に逸失する大ポカ。

一方、実は半分売らないでいたFPGが怪しい値動きを始めた。

f:id:happyholiday:20150616175352p:plain

徐々に上げてきている。しばらく様子見。

 

ところで、以前お世話になったことがある3275ハウスコムが絶好調だ。

f:id:happyholiday:20150616175633p:plain

すげーな。売上が引っ越しシーズンの最終期に集中するその特殊性から業績が読めないので懸念していたけど、こんなことなら買っておいた方が良かったかもしれない。せっかくなので少し分析してみる。

株主・投資家の皆様へ 業績ハイライト | ハウスコム株式会社

なんという4Q偏重の成績。。

首都圏中心の典型的な店舗拡大型モデル。仲介会社は駅前に店舗さえ持ってしまえばあとは原価が要らない。固定資産が少ないので、店舗はほとんど賃貸のようだ。費用の大半は従業員給与とオフィス費用である。首都圏は今後10年は人口流入が進むため、しばらくの間は続伸が期待される。PERは13倍と割安に見えるが、不動産業界全体のPERは10倍台が大多数で、取り立てて安い数字ではない。中期経営計画でも年間成長率は5~6%と低い。

ただ同社は収益性が年々高まりつつある。2013年にぐっと利益を落としたのち、利益率が年々高まっている。株主説明会資料から推測すると、2013年から広告を増やしたものと思われる。

しかし昔から思ってるんだけど、不動産仲介業って手数料取り過ぎだよね!家賃1か月分+怪しいクリーニング料や保険料なんてぼったくりだよ!ユーザーからすると金をむしり取られるだけのうっとおしい存在だが、それでも都心部には人が集まるので、彼ら無しに社会が回らない。そしてハウスコムは儲かる。JTと同じ構造を見た。

投資して利益から金を返してもらわないとね!


CDレビュー: ai kuwabara trio propject – Love Theme(2015)

★★★★★

桑原あいさんは1991年生まれ、ヤマハエレクトーンのコースから中学校時にピアノに転向、洗足のジャズピアノ専攻からデビュー。顔が地味。このアルバムは4枚目だそうだ。

 

 

ジャズの他のCDレビューはこちらです。