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ミステリーショッパー 覆面調査 ラウンダー 店舗巡回|メディアフラッグ
最近のフィスコレポートに掲載された面白い会社。本業はマーケティング事業で、顧客の店舗に覆面調査員を送り込んだり、支援システムの提供や販促イベントの企画・運営まで顧客の経営改善のためなら何でもする、という企業だ。その何でもする、というのが度を越していて、なんと本業の売り上げの1/4に相当する十勝たちばなという年7000万円の大赤字の会社をM&Aして連結子会社にしてしまい、まるごと事業再編をする壮大なプロジェクトの真っ最中なのである。この事業は純利益を1/3(!)も下落させる要因になっているため、もし黒字化を達成すれば大幅な増益要因になる。十勝たちばなからは19億円の借金を引き継いでおり、利息4000万円も経営を圧迫している。そこまでやるか。過去にはドラッグストアやスーパーによくある小型販促TVを提供するimpactv、マネキン派遣のcabicを黒字化させているものの、これは社の事業と直結する会社なので、本格的な企業再建としては初の試みなのだろう。なお本業は爆速増益中で売上が前期比28%の増加を達成している。
足元の予想PERは21.3倍とやや高いが、下落トレンドの途中にあるため20倍を切ったら買い時かもしれない。懸念は十勝たちばなのどら焼きがあまりおいしくないらしいことである。。


Slayer – God Hates Us All(2001)


★★★★★┗=͟͟͞͞( ・∀・)=͟͟͞͞┛
大幅に進化した。デビューから20年もたっているというのに、信じられない。もはや3rdすら軟弱に思えてくる、鋼のヘヴィネスサウンドと化したスレイヤー。激しく爆音寄りのマスタリングがされており、まさに近代兵器。発売日は何の因果か9/11アメリカ同時多発テロと同日である。。またこの作品は歌詞から悪魔的なものが消えており、より人間の内面に潜む破壊性、暴力性を抉るものとなっている。歌詞は何となくしか聞き取れないので全体的な雰囲気からそう感じていたが、後で裏付けられてびっくり。人間寄りになったためか、初めてFワードが歌詞に乗るようになった。トム・アラヤのヴォーカルはこれまでにないくらい爆発しており、特に4曲目New Faithは強いインパクトを与える。またドラムのポール・ボスタフの気が狂ったようなリフ回しがこのアルバムの火力を大幅に底上げしている。いままでのどのアルバムよりも激しい。ちなみに彼はこの作品の後肘の故障で脱退した。遅いドローン系ダウナーからリズム変速曲、スピード違反の超スラッシュまですべて取り揃えたオールラウンドかつ迫力マシマシの一作。スレイヤーでまずどれを聞くかと言ったらまずこのアルバムを薦める。
感覚的なものだがこの作品はいままでのただ破壊するだけと言った世界観から、抗い闘うものへと昇華されつつあるような気がする。いや歌詞は今まで通り中二的で暴れまわってるんだけど、何故か、聞いていて元気が出た。


SLK-9888.sys – Mt.FUJI EP


★★★★★
CDではなくニコニコ動画経由で聞いた。ZERO-ONEがなぜかニコニコ動画で流行っているらしいが、初出はおそらく10年以上前、私がまだ高校生だった頃のはずだ。彼のネタセンスは頭一つ抜けており、新作が出るたびに大爆笑していたのを覚えている。まだ活動していたということに驚き、感動したので久しぶりに聞いてみた。
ZERO-ONEが5分ほど追加されており、アラレちゃんの箇所はツボにはまってしまった。全く衰えていない。すごいな。NORTH+北の国から、の調和も素晴らしい。


75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD6) Brian Ferneyhough, Mathias Spahlinger, Hans Zender, Hanspeter Kyburz, Pierre Boulez


★★★★★
1曲目がすごい!!16人の声で時間と運動?を表現しているらしい。練習させられる方はたまったものではない。みんなプロの声楽さんだろう、時々人間を超えた音を出さなければいけなかったり、どう聞いてもやけくそ気味な声を出していたりする。
Time and Motion Study III (1974) for 16 voices, percussion and electronics, – Ferneyhough, Brian – free listen online, download mp3
ここで視聴できる。なんと楽譜がある。耳で聞くとただのカオスにしか思えないのに、精緻に作りこまれた曲ということが分かる。一体どういう頭の中になっているんだ。
3曲目はタイトルから察するに日本通の人が作曲したと思われる。調べてみると「無字の経」というらしい。仏教が分かっていないとだめだな。こういう人は日本人より日本に詳しいんだよなぁ。ピアノと弦の難解な演奏に合わせて西洋人が謎の日本語を連発するという内容。お経なのかもしれない。

Track List
1
Time and Motion Study III
Brian Ferneyhough

2
und als wir für 54 Streicher
Mathias Spahlinger

3
Muji no Kyo, for voice, flute, cello & keyboard
Hans Zender

4
Cells, for saxophone & ensemble
Hanspeter Kyburz

5
Tombeau (5th part of “Pli selon pli”), for soprano & orchestra
Pierre Boulez


配当利回り、債権、PER

昨日フィスコにレポートが上がった3902メディカル・データ・ビジョンはなかなか良さげなので、手を出してみたいが予想PER50倍。来期の会社予想成長率は7.8%なので大幅な割高に思える。ところでPER50倍というのはなぜ割高なのか。私には納得できる根拠をまだ持たないことに気が付いた。
グレアムさんの本を読んでいた時、「いまは米国債の利率が6%(1972年現在)、株価は期待リターン+インフレ率+期待値上がり率(過去10年平均)が6%なのでポートフォリオは50:50がよい」というようなことが書いてあった。金持ちがもっとお金を増やしたい。ならば利率がより高い商品を選ぶだろう。株価と債権、債権の方が儲かるなら債券を買うだろう。不動産の調子がよければそれを買うだろう。他の国の債権や株の方が儲かるならそちらを買うだろう。株の需給は、他の金融商品との比較において決まるはずだ。
すると、株の需要の決定要因は先に上げた期待リターン(配当利回り)+インフレ率+期待値上がり率、ということになる。配当利回りがそれなりのウエイトを占める。財務諸表入門(第五版) – diary 六帖の記事で書いた、日本オラクルの配当性向100%は神のように見えるが、実績PER35.1倍ということを考えると配当利回りは2.8%と高い水準だが異様に高いわけではない(当時の配当利回り平均は1.9%)。もし普通の企業のように配当性向30%なら、利回りは0.85%と非常に低くなる。配当性向100%というのは割高株がその株価を維持するためのの苦渋の選択なのかもしれない。
すると、日本の低インフレ率から考えて、無配の会社の株価は値上がり期待、キャピタルゲイン目当てだけの数字であることがわかる。比較対象となる他の商品がない場合、PERも株価も吊り上がっていくだろう。例えば3680ホットリンクなんか低迷気味なのにPER100倍だ。何らかの代替商品が出現したり会社のステージが変わっていけば、異様な高値は必ず収束していく。例えば成長率が10%まで落ちて市場が失望し、PER50→30倍まで下がったとすると1.1*30/50=66%まで下がる。1/3が吹っ飛ぶ。怖すぎる。逆に、新興企業のにも関わらず低PERかつ好業績なら、高い確率で値上がりが見込めるとも考えられる。


CDレビュー: Yes – Tales From Topographic Oceans(1973)


★★★★★
彼らのやりたいことをやれるだけやったアルバムだと思う。2枚組全6曲(うち2曲はメイキング的な制作途中版)で、どれも20分程度というある意味アホみたいなアルバム。内容もロックを超越して現代音楽の域に突入している。スローテンポが基調でノリの良い曲はすべて排除されており、徹底して空間的な広がりのみに賭けたアルバムと言える。2曲目のラスト、4曲目の途中の爆音地帯は特に必聴。やや冗長の感はあるがよくこれだけのものを作れたな。理解が難しいため長時間にもかかわらず数回聞くことを要求されるだろう。私は時間が無いので1回しか聞けません。。

プログレッシブロックの他のCDレビューはこちらです。rokujo.hatenadiary.com


ちょっとうれしい

トレダビで全銘柄が含み益になった。

ほとんどが他人のブログから拝借した銘柄というのが情けない。自分で選定して当たったのは毎日コムネットくらいか。お坊ちゃん大学生のための需要は今後当分はなくならないだろう、という見込みが当たった。あと自分で選んだのはアーバネット(不動産)、AOIプロ(広告)の2つだが景気の影響モロ被り株なので、逃げる時期を打算しないといけない。
現実もこのようにいけばいいのにねぇ。1月の終わりごろから初めて2月中は全く勝手がわからず微損、3月くらいから軌道に乗ってきてようやく+13.9%。TOPIXが年初来+13%くらいらしいので、ようやくほんの少しアウトパフォームできた。
ゲームと言えども付随していろんなことが分かるので本当に重宝してます。


But the answer is yes. It always has been. It always will be.

2000年ITバブル崩壊直前の無責任野郎たちの紹介。

In 1999 and early 2000, bull-market baloney was everywhere:
On December 7, 1999, Kevin Landis, portfolio manager of the Firsthand mutual funds, appeared on CNN’s Moneyline telecast. Asked if wireless telecommunication stocks were overvalued―with many trading at infinite multiples of their earnings―Landis had a ready answer. “It’s not a mania,” he shot back. “Look at the outright growth, the absolute value of the growth. It’s big.”
On January 18, 2000, Robert Froelich, chief investment strategist at the Kemper Funds, declared in the Wall Street Journal: “It’s a new world order. We see people discard all the right companies with all the right people with the right vision because their stock price is too high―that’s the worst mistake an investor can make.”
In the April 10, 2000, issue of BusinessWeek, Jeffrey M. Applegate, then the chief investment strategist at Lehman Brothers, asked rhetorically: “Is the stock market riskier today than two years ago simply because prices are higher? The answer is no.”
But the answer is yes. It always has been. It always will be.
―The Intelligent Investor, Commentary on Chapter 3

yes!
3人目リーマンブラザーズじゃん!!!おいおい。今呼んでいる版が発売されたのは2003年、リーマンショックの前なのだが。。なんという偶然か。