Antonio Sanchez – New Life (2013)


★★★☆☆
ドラム分を補給したい。しばらくの間、気になったドラマーのアルバムをピックアップして、聞いていく。今回は、少し前に聞いた Enrico Pieranunzi – Stories(2014) – diary 六帖 のドラマー、Antonio Sanchezさんから1枚。
やはりこの人は、後ろに引きながら密かに超絶テクニックを叩きこむ職人だ。ソロだろうと絶対に目立たない。注意して聞かないとすごさが分かりにくい。腕が8本あるんじゃないか。
このアルバムは曲がいい。8曲とも名曲、特に3,7,8がよい。7曲目はヒップホップとの融合によるジャズ、という自分にとっては新世界な曲だった。時々大好きなローズピアノも混じってドキドキに拍車をかける。ピアノの人も素晴らしい演奏をしていた。
が、2本のサックス、これはどうしても受け入れられなかった。2人とも、ペラペラで鼻の先っちょの音しか聞こえてこない。サックスが入るごとにがっくりする。せっかくいい曲ばかりなのにぶち壊しだ。自分の感性の問題なのかもしれないが、ちょっと、これはないんじゃないの?曲がとっても良かっただけに、残念。ピアノトリオでよかったんじゃないか?


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