Schumann, Beethoven, Fritz Reiner(Cond), Van Cliburn(pf), Chicago Symphony Orchestra (Orch) – Schumann: Piano Concerto in A Minor / Beethoven: Emperor Concerto (RCA Living Stereo Collection CD60)

★★★★☆

このシリーズもとうとう最後です。
前半はシューマンのピアノ協奏曲。シューマンはピアノソロでは意味不明な曲を多数輩出していますが、この協奏曲はオードソックスなドイツカッコつけ系で、とても聞きやすく爽快な曲、演奏です。ところどころゾクっとするダイナミクスの変化があり、名演といえるのではないでしょうか。クライバーンさんの演奏もいい感じにキラキラしてます。
後半はベートーヴェンのピアノ協奏曲5番皇帝。何度聞いてもベートーヴェンは天才だと思う。重苦しいようで迫力のある、チラッと聞いただけですぐベートーヴェンと分かる音の響きってありますよね。ただの和音なんだけど、何故か人が分かる。不思議。序盤、ピアノが半音の上昇で入ってくるところは、普通の人なら川の流れとか天井からわずかに差し込む木漏れ日とでもいうのでしょうが、私には何故か各停を急行停車駅で降りたあとに間髪入れず颯爽とやってくる急行電車のように感じました。「やあ僕急行!速いよ!長いよ!キラッ☆彡」昨日時刻表プログラムばっかり作ってたからかもしれない。
美しくていいんだけど、第一楽章でクライバーンさんが一番いいところで豪快にぶっ飛ばして外した!さらに、第三楽章のラストが決まらない!実にがっかり、がっかり。これがなければ文句なしだったのに!惜しかった。
RCAにはアメリカの本気レコードを沢山いただきました。どうもありがとうございました。


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