compromise

PHPの本を読んでいて、unlinkを利用したファイルの削除のところで、どうもわからない単語に出会った。

Whenever you access files on your hard disk directly, you must also always ensure that it is impossible for your filesystem to be compromised.
For example, if you are deleting a file based on user input, you must make absolutely certain that it is a file that can be safely deleted and that the user is allowed to delete it.
(Learning PHP, MySQL, JavaScript, and CSS, 2nd Edition P144)

このcompromiseというのは通常「妥協する」という意味なのだが、妥協では文脈と会わないし、受動態なので「妥協される」となりさらに意味不明だ。ファイルシステムを安全に保てよ、壊されないように気を付けろよ、と言っているように見えるのだが、辞書に載ってない。
web検索してみると次のようなページが見つかった。

辞書に見る”compromise”はリスクの概念に留まると思われるのですが、昨今のセキュリティ関連のニュースで用いられる”compromise”にはもっと具体的な意味、つまり不正利用、暴露、犯罪目的の利用、などが含意されているように思われます。

Merriam Websterでは、
to reveal or expose to an unauthorized person and especially to an enemy
という定義(と<>内は例文)が見られます。このような定義はAmerican Heritage Dictionaryや英和辞典に見られず、昨今のセキュリティ関連のコンテクストでの用法を他に先駆けて取り入れたものではないかと思われます。

なるほど!じゃあやはり、「ファイルシステムが危なくならないように気を付けろ(壊れないように気を付けろ?)」と言ってるので間違いなさそうだ。こんな風な単語の術後的な使い方は、専門的になるほど増えてくるのかなぁ。日本語ですら面倒なのに憂鬱だなぁ。


HSK1-3級

HSK Word Listsをエクセルに取り込み、順にチェックして知らない単語の辞書を引き例文付きで網羅的に覚えていく実験中。1〜3級までようやくチェックが終わり、たった600語のうちなんと42語も知らない・理解の怪しい単語があった。まずすぎる。5,6級はもう全然知らないんじゃないか。6級5000語への道は遠い。


HTML5でグラフ

canvasを使ってグラフを描きたい。用途は、LanguageTrainerの統計機能。ペース配分に使いたい。
flotr2というライブラリを使うとラクラクグラフが書けるらしい。サンプルコードはこちら
PHPとJavaScriptを連携させるしかないが、グラフの数なども動的に変える必要があるので、次のように実装する予定。
・PHPでMySQLを使ってDB読み込みし、必要な情報をjson形式で変数に保存しておく。さらに、グラフ表示用のHTMLタグもPHPで生成する。
・JavaScript側ではグラフの描画だけを担当する。PHPで作った情報を使ってグラフ表示する。
今日は構想だけで時間が来てしまったので、ここまで。


King Crimson – Beat(1982)


★★★★★
2年連続9回目の作品。前作に引き続きキレイなキングクリムゾンが展開されていますが、ミニマルテイストを増加させ、かつ気怠い歌声と混ぜることで完全なオリジナルに昇華させた1曲目Neil and Jack and Meにまず度肝を抜かれました。さらに4曲目Waiting Manではそれにら加えて切なさとわけわかめギターも混じってまいっちりんぐです。3曲目Satori In Tangierは世に現れるのが10年早かったと思われる強烈なロックとチルアウトの融合、5曲目Neuroticaはジャズやらポップやらロックのクラシックなのもハードなのもドラム萌えやら何もかもが混ざっていてこのアルバム中での一つの山となっています。
で、7曲目からヴォーカルとギターに謎のエフェクトがかかって、キレイなことをやめます。俺は人間をやめるぞー!ラストRequiemは久々の意味不明インプロで、レクイエムっていうかこれは水木しげるの世界ですね。全楽器が爆裂していて、魑魅魍魎が跋扈して後には何も残らない、という感じです。演奏していて楽しいだろうなぁ。
前作が単なる前哨戦に思えた。各曲の個性が高くて好きです。


King Crimson – Discipline(1981)


★★★☆☆
7年ぶり8回目のアルバム。いったい何があった、と言いたくなるくらい音が変わりました。「あの有名女優・・・が激ヤセ!?」ってタイトルを付けたくなるぐらい。7年の間の録音技術の進歩もあったのでしょうがなんか根本的にサウンドが変わってます。良くも悪くもクリアー、泥が抜けてキレイです。
小畑健さんという漫画家がいますね。ヒカルの碁はジャンプで現役で読んでました。彼の絵は初期は拙いのですが、作品がヒカルの成長、そして佐為の消失、と佳境に向かうにつれてグングン上達し、圧倒的な美しさを誇っていました。その後デスノート、バクマン、と時代が進むにつれ彼の絵も変化します。デフォルメが過ぎるようになっていき、自分としてはだんだんと受け付けなくなっていきました。これと同じようなものを感じます。
綺麗なんです。特に1〜3曲目。いや、悪くはないんです。4曲目Indisciplineは昔のわけわからなさが戻ってきたようで心地よく、5曲目Thela Hun Ginjeetはドラム萌えもできる楽しい曲ですが、タイトル曲Disciplineがいただけない。この四つ打ち、変拍子のようで実は規則的で、繰り返し、徐々に変化する・・ってこれはまんまミニマルテクノじゃん!ミニマル自体はもっと歴史が古いし、ライヒちゃんのフェーズシフトのようにドキッとするわけでもなく、高揚する盛り上がりがあるわけでもなく、自分としては大ハズレでした。緩急に乏しいのが自分としては大きなマイナスポイントです。もっとドラムが頑張ればいいと思う。惜しい1枚。もうワンクッション欲しかったなぁ。


Paul Bley – The Nearness Of You(1989)


★★★★☆
ジャズピアニスト、ポール・ブレイの標準的なピアノトリオのアルバム。スタンダードナンバー中心の楽曲でありながら、時々かなりぶっ飛んだ表現がチラチラ覗く。全体を通してブレイさんはずっと歌ってます。ノリノリだ。まず1曲目This Can’t Be Loveはふつーーに始まるもののピアノが時々とんでもないフレーズを自然に混ぜてくる、後半の4小節ごとのドラムソロパートでは弾けまくりでかっちょいい。このドラムの人はBilly Hartというらしい。不思議なドラムだ。静かに目立たないながら実はとんでもない技巧と切なさをミックスしてるように聞こえる。ラストはなんじゃこりゃーという終わり方。2曲目表題曲The Nearness Of Youも静かなんだか激しいんだかわからない。6曲目Lullaby Of Birdlandは超有名曲なんだけれどメインテーマからの脱線振りがすごく、またやっぱり静かなのに激しい不思議なドラムに心奪われる。ラストTake the A-Trainもやはり有名曲だけどなんだこの冒頭は!!!爆笑してしまった。やりすぎ!40秒目くらいから何事もなかったかのように路線に乗っかってまた激しく脱線していくのが面白い。あくまでスタンダードの枠の中に留まりつつも実は全員が好き勝手に暴れまわっているという不思議な調和のアルバムだった。ドラム燃え燃え。


労基法

5:00-20:30まで食事以外ほぼノンストップ仕事。完全に労基法違反だけど、自分は名目上自営業なので、労基法が適用されない。会社にとっては税金があまりかからないし、社会保険も交通費も負担0円だ。今後はこのような雇用形態が増えていくだろうな。


Verve Jazz Masters 56 : Herbie Mann


★★★★★(^^)
ジャズフルート奏者ハービー・マンを特集したアルバム。ジャケットはタモリみたいですが彼は生粋のアメリカン、ブルックリン生まれのユダヤ系です。ジャズにフルートなんて合わないんじゃないかと思ったらこれが合うんです。クラシックにおける音色とも異なり、インプロも高速フレーズもこなし、フルートという楽器の限界に挑戦しているかのようなサウンドです。
が、このアルバムで特筆するべきは打楽器類のバリエーションの多さ、そして萌え萌えのカリブ系アフロ系ビート。このアルバムで、私はパーカッション萌え、リズム萌えであることがよーーくわかりました。世の中にはミカサの腹筋萌え、廃墟萌え、工場の夜景萌え、100メガショックネオジオ萌え、0系ひかりの丸いボンネット萌えなどさまざまな萌えがありますが、私は打楽器萌えです。
1曲目St.Louis Blues がオードソックスなジャズだったので油断しましたが2曲目Baiaのボサノバビートに始まりほぼ最後まで変わった打楽器ばかり登場します。コンガボンゴが多いですね。3曲目Evolution of Mannや5曲目The peanut Vendorのチャカポコぶりにニヤニヤしたあと、8曲目Todos Locosで悶絶しました。萌え死ぬ。キューバンアフロにフルートとビブラフォンがこんなに合うとは知らなかった。これはお菓子ですね。コンペイトウみたいな曲。こちらで聞けます。9曲目Cuba Patato Chipもそのままアフロな曲でこちらもキューティーももも萌え。11曲目The Amazon Riverもたまりません。チャカポコチャカポコ。12曲目Caravanはスタンダードなナンバーですが彼にかかれば信じられないような民族色溢れたナンバーに変化します。これはすごい。
現時点今年最高の1枚。Herbie Mannの名前をよく覚えておこう。


役所の言うことはあてにならない

引っ越して直ぐ、役所に年金の納付猶予申請を出した。1月1日現在で住んでいた自治体の収入証明書が必要かと思われたが、必要ないというので、申請書のみ提出した。
すると2週間ほどたって、申請書が返送されてきた。「やっぱり収入証明書は必要だった!ごめんちょ!同封して返送してね!(意訳)」と書いてあった。
で、収入証明書を取ってきて同封して返送した・・・はずが、なぜか手元に返送したはずの収入証明書が残っていることに気が付いたので、あわてて役所に電話したら、「年金事務所に電話しろ」と言われ、年金事務所に電話したら「役所に電話しろ」と言われた。アホか。
年金事務所に、役所が年金事務所に電話しろって言ったんだ、と言ったら、「では役所に電話して確認を取ります」と言われた。数時間後年金事務所から電話がかかってきて、「数が多いので確認にしばらく日数がかかります」と言われた。
何週間か待たされるのかしゃーないなと思っていたらなぜか次の日年金事務所から電話があり「確認取れました。申請は係属していて、収入証明書は必要ありませんでした」と言われた。
役人はルールを把握していないとよくわかった。児童手当関連でも役所の言うことが二転三転してもうやんなっちゃったんだけれどこれはまた後日。


Verve Jazz Masters 55 : Harry James


★★★★☆
またまたトランぺッターにしてビッグバンド・ジャズのバンドリーダーのハリー・ジェームズ。このCDも曲が非常によく、2曲目Wakin’や6曲目End of Town Bluesはでっかーい音のトランペットが暴れまわり、7曲目Hommage Swee Peaがトロンボーンとの掛け合いが見事、10曲目Frensiはメロディーが素敵、12曲目The Jazz Conoissuerはハイテンポで最高潮、15曲目Rosebudがこのアルバムの肝か、後半の妖し〜〜いピアノのあたりから色めき立ってくる流れが大好き。