King Crimson – Discipline(1981)


★★★☆☆
7年ぶり8回目のアルバム。いったい何があった、と言いたくなるくらい音が変わりました。「あの有名女優・・・が激ヤセ!?」ってタイトルを付けたくなるぐらい。7年の間の録音技術の進歩もあったのでしょうがなんか根本的にサウンドが変わってます。良くも悪くもクリアー、泥が抜けてキレイです。
小畑健さんという漫画家がいますね。ヒカルの碁はジャンプで現役で読んでました。彼の絵は初期は拙いのですが、作品がヒカルの成長、そして佐為の消失、と佳境に向かうにつれてグングン上達し、圧倒的な美しさを誇っていました。その後デスノート、バクマン、と時代が進むにつれ彼の絵も変化します。デフォルメが過ぎるようになっていき、自分としてはだんだんと受け付けなくなっていきました。これと同じようなものを感じます。
綺麗なんです。特に1〜3曲目。いや、悪くはないんです。4曲目Indisciplineは昔のわけわからなさが戻ってきたようで心地よく、5曲目Thela Hun Ginjeetはドラム萌えもできる楽しい曲ですが、タイトル曲Disciplineがいただけない。この四つ打ち、変拍子のようで実は規則的で、繰り返し、徐々に変化する・・ってこれはまんまミニマルテクノじゃん!ミニマル自体はもっと歴史が古いし、ライヒちゃんのフェーズシフトのようにドキッとするわけでもなく、高揚する盛り上がりがあるわけでもなく、自分としては大ハズレでした。緩急に乏しいのが自分としては大きなマイナスポイントです。もっとドラムが頑張ればいいと思う。惜しい1枚。もうワンクッション欲しかったなぁ。


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