Anthony Braxton – Four Compositions (Quartet 1983) (1983)


★★★☆☆
超フリーダムジャズ。好き勝手に演奏しているようにしか聞こえない。わけわかりません。まともにメロディーがついてるのは4曲目だけ。2曲目のようにドラムが入らないと形にすらならない。演奏は上手いし、エネルギーは十二分に伝わってくるのだけれど、どう解釈していいのかわからない。こんなに適当なのによく40分以上も演奏が持つよな。1曲目のイントロは斬新すぎる。
The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note のこの人のボックスは8枚組で、似たようなタイトルのアルバムが他にあと5つある。しばらくは苦行か。。?


Wynton Kelly – Kelly Blue (1959)


★★★★★ლ(ಠ_ಠ ლ)
これはかっちょいいー!特にイントロ!どの曲も始まった瞬間にビビッとくるクールな始まり方をするので、彼らの世界に飲み込まれること間違いなし!フルートがいるとアイスクリームにミントを混ぜたような感じがして、涼しい。Keep It Moving がとってもクール。


Great Pianists of the 20th Century Vol.03 – Martha Argerich II(CD2)


★★★★☆
アルゲリッチも最終章となった。ピアノソナタ3本、ショパン・シューマン・リスト。予想通りうるせぇー。硬いーー。汚いーーー。
ラストのリストのピアノソナタはピアノを壊しに来たのではないかと思うくらいベチンベチン叩いていて、ここまでくると痛快だ。この人は打鍵力があるわけではないが、指の硬さでそれをカバーしているから、棍棒で殴ったような音が出る。素手で殴るのではなく、凶器で殴るような感じ。ロックなんだね。業界が違えばジャニス・ジョプリンのような活躍ができたんじゃないのかな。
世界一?と言ってもよい評価をされているピアニストだけれど、万人に薦められる演奏ではないと思う。激賞している人には「ネタですか?」と聞きたいくらい。
トラックリスト

Frédéric Chopin:
Piano Sonata No. 3 in B minor, Op. 58
Robert Schumann:
Piano Sonata No. 2 in G minor, Op. 22
Franz Liszt:
Piano Sonata in B minor, S. 178
Hungarian Rhapsody No. 6 in D flat major, S. 244

Great Pianists of the 20th Century Vol.03 – Martha Argerich II(CD1)


★★☆☆☆
アルゲリッチ3枚目はショパン特集で、プレリュード全部、マズルカ・ポロネーズ・スケルツォ。この人のショパンの演奏はとても苦手だ。硬いし、盛り上がるところはうるさいし、ピアノ・ピアニッシモの歌わなければいけない所で全然抒情が感じられない。そのくせ、かっちょよくキメてほしい所だけ何故か淡泊に弾く。ラストの英雄ポロネーズなんかがっかりの連続だ。絶対に期待に応えてやらないという気持ちなのか?意地悪?

(Tracklist)
Frédéric Chopin :
Prelude in C sharp minor, Op. 45
Polonaise in A flat, Op. 61 'Polonaise Fantasie'
3 Mazurkas, Op. 59
Scherzo No. 3 in C sharp minor, Op. 39
24 Preludes, Op. 28
Scherzo No. 2 in B flat minor, Op. 31
Polonaise in A flat, Op. 53 'Heroic'

Slayer – Divine Intervention (1994)


★★★★★(‥ºั⌔ºั‥ )
6枚目。現時点、一番良い。ヴォーカルの声に凄味が現れ、以前のような力押しではなくおどろおどろしさが増した。ドラムは質が変わり、ほれぼれするような超速テクニシャンの様相(後で調べたら、メンバーが変わったらしいです)。どこをどう聞いても完璧なドラミング。音質が以前より悪くなり、そのせいでさらに怖い。悪魔からゾンビに変化した作品。1,2,4,5,7,10は必聴。


75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD4) Luciano Berio, Rolf Liebermann, Cristobal Halffter, Igor Stravinsky


★★★★★
開始2曲が素晴らしい。1曲目ベリオさんはこんな感じです。
Berio – Sinfonia 3rd movement – YouTube
どうやって真面目に演奏してるんだろう。歌?囁き?シャウト?オケパートは意味不明なようで、ちゃんと曲になってるところがすごい。
2曲目リーバーマンさん、これはcool!現代音楽とジャズの親和性が高すぎる!
Rolf Liebermann: Concerto for Jazz Band and Symphony Orchestra (1954) – YouTube

Track List
1
Sinfonia, for 8 amplified voices & orchestra
Luciano Berio

2
Sinfonia, for 8 amplified voices & orchestra
Luciano Berio

3
Sinfonia, for 8 amplified voices & orchestra
Luciano Berio

4
Sinfonia, for 8 amplified voices & orchestra
Luciano Berio

5
Concerto for Jazz Band & Symphony orchestra
Rolf Liebermann

6
Planto por las víctimas de la violencia, for electronics
Cristobal Halffter

7
Epitaphium für das Grabmal des Prinzen Max Egon zu Fürstenberg, for flute, clarinet & harp
Igor Stravinsky


CDレビュー: Yes – Fragile(1971)


★★★★★٩( ‘ω’ )و
4枚目、一皮剥けた作品。明らかに前作と比べてスケールが大きくなっている。1曲目Roundaboutはジョジョアニメでも使われた有名な曲、明るいロックの中にドキドキ要素をできるだけ詰め込んだ名作。4曲目South Side Of The Skyは、AメロのF#EF#E→G#と移動するこのG#がすっごく好き。中盤からのラーラーゾーンも最高だ。8曲目Mood For A Dayはギターの人のソロで、あなたスパニッシュギター弾きとしても食っていけれるんじゃないか?というくらい上手い。9曲目Heart Of Sunriseはクリムゾン1stアルバムを1曲に凝縮してかつ彼らのオリジナル要素を注入したような大作。ラスト、Americaもとてもいい気分になれる。S&Gのカバー+大幅アレンジだ。全編にわたってドラムが超カッコ良い!歌いまくりの叩きまくり。

プログレッシブロックの他のCDレビューはこちらです。rokujo.hatenadiary.com


The Rough Guide To African Blues (1998)


★★★★★
このCDで、私は未知の言語萌えであることが分かった。全く解読できない言語の歌を聞くと、とてもいい気持ちになる。おまけにアフリカ系の言語ってみんな可愛い響きがする。これがアフリカ系特有のループ構造や、カリンバというこれまた萌え萌えな楽器に載せて歌われるとググッとお腹に来る。4曲目Mansa – Super Rail Band や5曲目Paulette – Balla Et Ses Balladins、ラストSaa Magni – Oumou Sangare がおすすめ。


Max Roach & Anthony Braxton – Birth And Rebirth (1978)


★★★★★└(‘ω’)┘ニャアアアアアアアアアア!!!!
The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note の、サックス奏者 Anthony Braxton さんのボックスから1枚目。この人は即興でゴリゴリ吹く人らしいので、きっと苦手なタイプだろうなぁ、と思って聴き始めたら、、いきなり1曲目 Birth が自分にとっては今年最大のヒットになった。ドラムとサックス(たまにクラリネット)の2人のみ、というとても変わった編成。リマスターのせいかジャズとしては珍しい爆音ドラムが開始2分くらいから最後まで信じられないような演奏を叩き続ける、そこにサックスが激しい即興を、ていうか2人とも延々と即興でずっと爆発しっぱなしの演奏を続ける。一体何が生まれたというのか!?誕生というより大爆発だろこれ!!とんでもないものを聞いてしまった。YouTubeに演奏があります。2曲目以降も前衛的な演奏が続くが、ベースもピアノもいないのに音が足りないように聞こえない。そしてラスト7曲目Rebirthでもまた大爆発する。頭がどうかしているような、エネルギーだけをぶつけられる演奏だ。


Miles Davis – Cookin'(1957)


★★★★★
マイルスさんは、媚びない音、カッコつけない音を出す。息をどれだけ使っているのか不思議なくらい、凝縮された音を出す。1曲目My Funny Valentineに想いを全部集めきってしまったようなアルバムで、2曲目なんかトランペットが全然出てこない。3曲目、4曲目の前半のアップテンポ部分は逆に随分リラックスした音に聞こえる。これほどまでに俺SUGEEEな音を出さないトランぺッターは他にいないだろう。