サイオステクノロジー株式会社
ギャンブル銘柄。Linuxを中心としたオープンソースソフトウェアを得意とする堅い企業で、財務こそ健全なものの、経常利益率が最も好調な時期で4%、最悪な時期で-5%と極端に悪く、しかも来期は赤字見込み。これはSIOS iQという新製品の研究開発のために大幅出費を行うためである。機械学習を応用してシステム監視・資源最適化を行う、というIT技術者の重労働を大幅に軽減してくれる面白いソフトウェアだ。当たれば長期間にわたりかなりの利益になりそうではあるが、外れると赤字体質の改善が全く進まずボロボロになってしまいそうだ。
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As always, the hotter they are, the harder they fall.
To show that Graham’s observations are perennially true, we can substitute Microsoft for IBM and Cisco for Texas Instruments. Thirty years apart, the results are uncannily similar: Microsoft’s stock dropped 55.7% from 2000 through 2002, while Cisco’s stock―which had risen roughly 50-fold over the previous six years―lost 76% of its value from 2000 through 2002. As with Texas Instruments, the drop in Cisco’s stock price was sharper than the fall in its earnings, which dropped just 39.2% (comparing the three-year average for 1997–1999 against 2000–2002). As always, the hotter they are, the harder they fall.
The Intelligent Investor – Chapter 5, footnotes
先週と今週で6%ほどドローダウンした私のポートフォリオ。これらの言葉をよく噛みしめないといけません。こんなに露骨な成長株は持ってないけれど。。
PERが高かろうと低かろうと、その銘柄の価格が一気に伸びればそれは成長株なのでしょう。伸びる速度が早ければ下落も早いことが分かります。したがって直近急伸したBS11、エスクリ、毎日コムネットの下げはきつくなって当然。一度売っておくくらいが賢かったかもしれません。
Great Pianists of the 20th Century Vol.4 – Claudio Arrau I (CD1)
★★★★★
クラウディオ・アラウ(Claudio Arrau León 1903年2月6日 – 1991年6月9日)はチリ出身のピアニスト。最晩年まで活動をつづけた巨匠らしい。この人の演奏だけで2枚組が3セット組まれている。
1セット目1枚目は新旧織り交ぜたピアノソロで、リストの作品が多い。前半は若いころの演奏のためか、録音が悪いためか、私にはあまり合わなかった。しかし後半のリストの曲集はもう素晴らしいの一言に尽きる。この人は絶対に汚い音を出さない。リストの曲なんて爆音推奨、作曲した当人もドンチャン鳴らしていたと思われるのに、綺麗に演奏する。難しいはずなのに。ラスト2曲が特に光っている。プッシュしない、押し付けない演奏のため、キラキラした輝きだけが目立つ稀有な演奏。
Track List 1.Mily Balakirev: Islamey 7:37 2 Franz Liszt: Spanish Rhapsody 9:24 3 Johann Sebastian Bach: Chromatic Fantasy and Fugue 11:01 4 Isaac Albéniz: Iberia (Book I) - Evocatión 5:44 5 Isaac Albéniz: Iberia (Book I) - El Puerto 4:07 6 Isaac Albéniz: Iberia (Book I) - Fête-Dieu à Seville 7:04 7 Franz Liszt: Bénédiction de Dieu dans la Solitude 19:08 8 Franz Liszt: Les jeux d'eaux à la Villa d'Este 8:44 9 Franz Liszt: Chasse-neige (Ètude d'execution Transcendante No. 12) 6:04
Python3とUNICODE
Python3はインタプリタ内部はUNICODEベースであるが入出力がUNICODEとは限らない。コンソール出力はデフォルトでは環境依存で、私の環境(XAMPP付属のApacheの上で動作)ではShift-JISエンコードで表示される。なので、次のようなコードを書くとエラーになる。
print('cafe')
↓
'cp932' codec can't encode character '\xe9' in position 3: illegal multibyte sequence
おフランス語の文字が解釈できませんと言われた。これを防ぐには、次の呪文を唱えるといいらしい。
import io,sys sys.stdout = io.TextIOWrapper(sys.stdout.buffer, encoding='utf-8') sys.stderr = io.TextIOWrapper(sys.stderr.buffer, encoding='utf-8')
入出力をutf-8で行いますよ、という意味だ。うまくいかずしばらくハマっていた。なお、これだけではファイル出力をutf-8にできないので、ファイルオープン時にエンコーディングをutf-8を明示指定する必要がある。
参考リンク:
[python3]デフォルト文字コードの指定(CGI実行時) | 「きまぐれほげほげひろば」のTOPICS
Python3スクリプトをCGIとして動かすときの文字エンコード指定 | Cross Points
2つ目は環境変数をutf-8に変えてしまう根本修正だが、例えばレンタルサーバーでこの手は使えるのだろうか?
PHPでもUNICODE周りで面倒な思いをした記憶がある。UNICODEは便利で思想も素晴らしいが、実装する人間にとっては悩みの種だ。
6067 メディアフラッグ
ミステリーショッパー 覆面調査 ラウンダー 店舗巡回|メディアフラッグ
最近のフィスコレポートに掲載された面白い会社。本業はマーケティング事業で、顧客の店舗に覆面調査員を送り込んだり、支援システムの提供や販促イベントの企画・運営まで顧客の経営改善のためなら何でもする、という企業だ。その何でもする、というのが度を越していて、なんと本業の売り上げの1/4に相当する十勝たちばなという年7000万円の大赤字の会社をM&Aして連結子会社にしてしまい、まるごと事業再編をする壮大なプロジェクトの真っ最中なのである。この事業は純利益を1/3(!)も下落させる要因になっているため、もし黒字化を達成すれば大幅な増益要因になる。十勝たちばなからは19億円の借金を引き継いでおり、利息4000万円も経営を圧迫している。そこまでやるか。過去にはドラッグストアやスーパーによくある小型販促TVを提供するimpactv、マネキン派遣のcabicを黒字化させているものの、これは社の事業と直結する会社なので、本格的な企業再建としては初の試みなのだろう。なお本業は爆速増益中で売上が前期比28%の増加を達成している。
足元の予想PERは21.3倍とやや高いが、下落トレンドの途中にあるため20倍を切ったら買い時かもしれない。懸念は十勝たちばなのどら焼きがあまりおいしくないらしいことである。。
Slayer – God Hates Us All(2001)
★★★★★┗=͟͟͞͞( ・∀・)=͟͟͞͞┛
大幅に進化した。デビューから20年もたっているというのに、信じられない。もはや3rdすら軟弱に思えてくる、鋼のヘヴィネスサウンドと化したスレイヤー。激しく爆音寄りのマスタリングがされており、まさに近代兵器。発売日は何の因果か9/11アメリカ同時多発テロと同日である。。またこの作品は歌詞から悪魔的なものが消えており、より人間の内面に潜む破壊性、暴力性を抉るものとなっている。歌詞は何となくしか聞き取れないので全体的な雰囲気からそう感じていたが、後で裏付けられてびっくり。人間寄りになったためか、初めてFワードが歌詞に乗るようになった。トム・アラヤのヴォーカルはこれまでにないくらい爆発しており、特に4曲目New Faithは強いインパクトを与える。またドラムのポール・ボスタフの気が狂ったようなリフ回しがこのアルバムの火力を大幅に底上げしている。いままでのどのアルバムよりも激しい。ちなみに彼はこの作品の後肘の故障で脱退した。遅いドローン系ダウナーからリズム変速曲、スピード違反の超スラッシュまですべて取り揃えたオールラウンドかつ迫力マシマシの一作。スレイヤーでまずどれを聞くかと言ったらまずこのアルバムを薦める。
感覚的なものだがこの作品はいままでのただ破壊するだけと言った世界観から、抗い闘うものへと昇華されつつあるような気がする。いや歌詞は今まで通り中二的で暴れまわってるんだけど、何故か、聞いていて元気が出た。
SLK-9888.sys – Mt.FUJI EP
75 Jahre Donaueschinger Musiktage 1921-1996 (CD6) Brian Ferneyhough, Mathias Spahlinger, Hans Zender, Hanspeter Kyburz, Pierre Boulez
★★★★★
1曲目がすごい!!16人の声で時間と運動?を表現しているらしい。練習させられる方はたまったものではない。みんなプロの声楽さんだろう、時々人間を超えた音を出さなければいけなかったり、どう聞いてもやけくそ気味な声を出していたりする。
Time and Motion Study III (1974) for 16 voices, percussion and electronics, – Ferneyhough, Brian – free listen online, download mp3
ここで視聴できる。なんと楽譜がある。耳で聞くとただのカオスにしか思えないのに、精緻に作りこまれた曲ということが分かる。一体どういう頭の中になっているんだ。
3曲目はタイトルから察するに日本通の人が作曲したと思われる。調べてみると「無字の経」というらしい。仏教が分かっていないとだめだな。こういう人は日本人より日本に詳しいんだよなぁ。ピアノと弦の難解な演奏に合わせて西洋人が謎の日本語を連発するという内容。お経なのかもしれない。
Track List
1
Time and Motion Study III
Brian Ferneyhough2
und als wir für 54 Streicher
Mathias Spahlinger3
Muji no Kyo, for voice, flute, cello & keyboard
Hans Zender4
Cells, for saxophone & ensemble
Hanspeter Kyburz5
Tombeau (5th part of “Pli selon pli”), for soprano & orchestra
Pierre Boulez
すさまじい下げ
配当利回り、債権、PER
昨日フィスコにレポートが上がった3902メディカル・データ・ビジョンはなかなか良さげなので、手を出してみたいが予想PER50倍。来期の会社予想成長率は7.8%なので大幅な割高に思える。ところでPER50倍というのはなぜ割高なのか。私には納得できる根拠をまだ持たないことに気が付いた。
グレアムさんの本を読んでいた時、「いまは米国債の利率が6%(1972年現在)、株価は期待リターン+インフレ率+期待値上がり率(過去10年平均)が6%なのでポートフォリオは50:50がよい」というようなことが書いてあった。金持ちがもっとお金を増やしたい。ならば利率がより高い商品を選ぶだろう。株価と債権、債権の方が儲かるなら債券を買うだろう。不動産の調子がよければそれを買うだろう。他の国の債権や株の方が儲かるならそちらを買うだろう。株の需給は、他の金融商品との比較において決まるはずだ。
すると、株の需要の決定要因は先に上げた期待リターン(配当利回り)+インフレ率+期待値上がり率、ということになる。配当利回りがそれなりのウエイトを占める。財務諸表入門(第五版) – diary 六帖の記事で書いた、日本オラクルの配当性向100%は神のように見えるが、実績PER35.1倍ということを考えると配当利回りは2.8%と高い水準だが異様に高いわけではない(当時の配当利回り平均は1.9%)。もし普通の企業のように配当性向30%なら、利回りは0.85%と非常に低くなる。配当性向100%というのは割高株がその株価を維持するためのの苦渋の選択なのかもしれない。
すると、日本の低インフレ率から考えて、無配の会社の株価は値上がり期待、キャピタルゲイン目当てだけの数字であることがわかる。比較対象となる他の商品がない場合、PERも株価も吊り上がっていくだろう。例えば3680ホットリンクなんか低迷気味なのにPER100倍だ。何らかの代替商品が出現したり会社のステージが変わっていけば、異様な高値は必ず収束していく。例えば成長率が10%まで落ちて市場が失望し、PER50→30倍まで下がったとすると1.1*30/50=66%まで下がる。1/3が吹っ飛ぶ。怖すぎる。逆に、新興企業のにも関わらず低PERかつ好業績なら、高い確率で値上がりが見込めるとも考えられる。