自炊を1か月続けて分かったこと

一人になってまもなく一か月が経ちます。旅行時を除いて一か月間一切外食せず、すべて自炊で乗り切ることができそうです。

はじめて自炊をして、この一か月で分かったことを書いていこうと思います。

くず米を鳥に食わせるのは勿体なすぎる

私の主食はくず米と大豆です。

品質には不安がありましたが食べてみるとほぼ玄米と変わりませんでした。単に粒が小さくてモミガラ・雑穀が混ざっているだけにすぎず、中身は普通のコメでした。

これをザルにかけて細かいゴミを振るい落とした後、フライパンで乾煎りしてから炊くとめっちゃ美味しいのです。

http://auctions.search.yahoo.co.jp/search?auccat=&tab_ex=commerce&ei=utf-8&aq=-1&oq=&sc_i=&fr=auc_top&p=%E3%81%8F%E3%81%9A%E7%B1%B3&x=0&y=0

供給が安定しているのかどうか怪しいのが欠点ですが現時点でも20kg1600円程度で何点か出品されています。「鳥のエサ用」「食味が劣ります」などとクレーム防止用の脅しがありますが嘘です。玄米を食べ慣れた人なら余裕でいけます。

 

豆は炊飯器が一番柔らかく炊ける

豆料理の本を買ったりいろんな料理に豆を投入してみましたが、水に一晩浸してから調理してもあまり柔らかくなりません。相当長時間煮れば柔らかくなるのでしょうが、ガス代を考えると効率が悪くなります。

柔らかくないということは吸収に問題があり、せっかくの高タンパクに全く意味が無くなってしまうということです。結局、炊飯器でコメと一緒に炊くのが一番柔らかく、吸収率が最も高い(と思われる)という結論に落ち着きました。いまでは3食豆ごはんです。

 

味噌汁は万能

野菜は煮るのが一番楽です。煮物の代表と言えば味噌汁。引っ越す前から分かっていたことなのですが、味噌汁には基本的にどんな野菜でも投入できます。安い野菜をまとめ買いして使い道に困っても、味噌が全てを包み込んでくれるのです。最近では適当に野菜を切って3食分の味噌汁を作り、1日かけて食べるのが日課になっています。味噌汁はダシを多めにすれば醤油や塩が要らないので、煮ものと比べて塩分が控えめで済むという利点もあります。

 

パスタに重曹を投入するとラーメンになる

麺類で一番安いのはパスタです。近くの業務スーパーで500g税抜89円税込96円。1食あたり20円弱で済みます。しかしパスタは味噌汁や煮物の残りに投入できない、ソースが必要で高い、という欠点があります。そこで見つけたのがこの方法です。

食用の重曹は大抵のスーパーのお菓子コーナーにあります。業務スーパーにも50g60円くらいでありました。最近では腹の減った日に味噌汁を若干増量してガラスープの素を少々入れ味噌ラーメンもどきを作り、ラーメンライスとして食べることが多いです。

 

シャトルシェフなしでは暮らせない

料理にあまり手間をかけたくない人におすすめなのがこれです。

THERMOS 真空保温調理器 シャトルシェフ 1.6L アプリコット KBF-1600 APR

THERMOS 真空保温調理器 シャトルシェフ 1.6L アプリコット KBF-1600 APR

 

シャトルシェフは魔法瓶と鍋を一体化させたものです。中身を沸騰させた鍋を放り込むと90度以上の水温をしばらくの間保ってくれるという逸品です。優れている点は3点。

・沸騰後はガスが要らないのでガス代が節約できる

・保温中は決して沸騰しないので吹きこぼれる心配がない。放っておける

・長時間の煮込みに使える

これによって例えば上の方法でラーメンを作るなら、重曹を放り込んだ時点で火を止めてシャトルシェフに入れて10分遊んでいるとラーメンができています。うどんやそばなら汁に入れて沸騰させて放っておくだけでカップ麺のようにできあがり、ということだってできます。

味噌汁も煮物も楽勝です。

野菜を切る→鍋に入れる→沸騰→シャトルシェフに突っ込む→気が付くとできてる

というコンボを多用しています。麺類よりも煮物に使うことが多いです。もはやこれなしでは暮らせません。

 

イオン、ヨーカドーは高い

1か月の間大規模スーパー、小規模スーパー、八百屋など様々な店を見て回りました。店の数は多いのでいまでも開拓中です。スーパーはどこも広いので値段を全部見られたわけではありませんが、おおむね次のような傾向を見て取ることができました。

・大規模スーパーは総じてなんでも高い。特にイオン、ヨーカドー。試食はおいしい。

・スーパー密集地の小規模スーパーは野菜類が安い。ときどきキャベツ1玉47円大根1本48円など捨て値で売るときがあり、狙い目。

・八百屋も小規模スーパーに匹敵する安さの店がある。

・スーパー密集地のドラッグストアは卵や牛乳が安い。差別化を図っていると思われる。

・ロピアとオーケーは大規模だが例外。総じてなんでも安い。

・業務スーパーは牛乳、卵、野菜以外のものなら異常に安い。圧倒的に最安値。特に調味料、大豆製品、乾物、粉、麺、冷食が安い。買わないけどパンも安い。牛乳、卵、野菜は神戸物産から提供されていないので価格は店舗によって異なる。

・小田急OXや成城石井は問題外。たかすぎる。安い店の1.5~2倍はする。

・肉と魚は買わないので知らない。

以上のことから私は野菜を小規模スーパー、卵と牛乳をドラッグストア、それ以外は業務スーパーで仕入れています。

家から4.5kmほど離れた所に卸売市場があるとわかりました。野菜をここで仕入れると安くなるかもしれません。しかし自由に動ける日曜日は市場が休みであること、朝10時には市場が閉まってしまうことがネックです。一度は必ず行ってみようと思いますが、朝はなかなか時間が取れません。

 

サプリは要らない

低価格で毎食野菜を山ほど盛ることができるのでサプリは必要ありません。引越前に2か月分くらい買ってしまったのですがもう必要なさそうです。

 

自炊美味しすぎる栄養あり過ぎる

最も重要な点です。何を作ってもめちゃめちゃ美味しいです。原料が安くても味にそこまで影響を及ぼしません。もう弁当なんて買えません。もちろん栄養価も高いです。1か月間、混んでる電車やらスーパーやら人混みの中にしょっちゅう入りましたが風邪一つ引きませんでした。


書籍レビュー: 日本は資本主義じゃなかった『最新版 法人資本主義の構造』 著:奥村宏

★★★★★

 

新年1冊目です。

この本、昨年末から読んでいたのですが読み終わるのに1週間もかかりました。本文に独特の癖があって読解が大変でした。文体は私に似ています。私の文章はお世辞にも読みやすいとは言えません。読むのに気力が必要でした。内容はいいんですけどね。以下紹介していきます。

会社マニア

著者の奥村さんは肩書こそ元中央大教授・経済評論家ですが、実際のところは会社マニアと称するのが正確だと思います。特に日本の会社についての資料が膨大で詳しすぎます。本書はバージョンを変えながらどんどん加筆されていって2005年のこの岩波現代文庫版が最新版です。最新版に当たってアメリカや韓国などの会社の書籍も調べまくったそうですやはりマニアです。

何故マニアと即断するかというと普通は次のような執拗な書き方をしないからです。

持株会社指定時における三井財閥の持株関係を見ると、三井鉱山が三井化学、三井農林、三井軽金属の株式を所有し、三井生命が三井本社、三井物産、三井鉱山、三井信託、日本製粉、大正海上火災、東洋レーヨン、東洋高圧、三井軽金属の株式を、三井化学が東洋高圧の株式を、三井物産が三井造船、大正海上火災、三井本船の株式を、三井造船が三井木船の株式を、日本製粉が三井本社、三井物産、三井鉱山の株式を、大正海上火災が三井本社、三井物産、三井鉱山、東洋レーヨン、東洋高圧の株式を、東洋綿花が東洋レーヨンの株式をそれぞれ所有していた。(P29-30)

いや図にしろよこれ!!!三井三井うるさいよ!!でも奥村さんにしてみれば全部書きまくることが大切なのであり、彼の頭の中では把握できているのでしょう。すごいですね。私は無理です。ちなみにこのあと、三菱系列についてほぼ同じような文章がもう一度並びます。目が痛いです。本書ではこのような反復が頻発し、復習になって助かりますがくどいです。たぶん発達障害です。

株式持ち合い?

さてこの「株式持ち合い」が本書のキモとなります。「株式持ち合い」とは法人同士が示し合わせてお互いの会社の株を所有する、日本独特の流儀のことです。例えばA社がB社の株を10%買うから、B社もA社の株を10%買ってくれよ、というようにします。この奇妙な慣習が、実は日本の独特な形式の資本主義や、「会社人間」が生まれる風土を育んだのである、というのが著者の主張です。

なぜ株式持ち合いが日本で発生したのか、その歴史を前半まるまるかけて詳述します。戦前をカットして思いっきり圧縮すると、初めは会社の乗っ取りを防ぐためだったんだけど株価釣り上げとか相手の会社と談合しやすいから便利だね~とズブズブ続けていってしまった、という経緯でした。会社同士でお互いの株を買っていれば、残りの株を買い占めることは難しくなるので乗っ取りができなくなるし、A社がB社の株を買っていればA社がB社の経営に口を出せる、逆にB社もA社の経営に口を出せるので運命共同体のようになり、連帯感が生まれますしお互いの損になる取引もやりにくくなります。

会社がまるで人間のようだ

著者は根本的な疑問を投げかけます。

「そもそも法人が株買うのっておかしいんちゃう?」

事実、アメリカではこのような取引は禁止されています。会社は株主、つまり自然人が株券を買うことによって共同出資して成り立つものです。法人も株を買って他の会社の一部を所有することができるとすると、じゃあその会社は誰のものなのか?社長?取締役?それとも「トヨタ」とか「セブン&アイ」という人間がいるものとしてそいつが所有してるの?それっておかしくない?という話になります。著者はこの議論を次のようにしてばっさり切り捨てます。

A社がB社の株式を所有し、B社がA社の株式を所有するという相互持合いは自社株所有と同じであって資本充実の原則に反する。(P256)

株式の買占めによる乗っ取りを防止すること自体が株式会社の原理を否定するものである。なぜなら株式は売買自由であり、株式を買い占めて会社を乗っ取るのも自由であるというのが株式会社の原理だからである。(P261)

×資本主義  ○会社資本主義

端的に言うと日本は資本主義ではありません。会社資本主義です。会社がまるで人間であるかのように社会の中に存在しており、しかも会社が人間よりも有利な取り扱いを受けています。なぜなら会社は犯罪を犯しても自由刑(禁固とか懲役とか)を科すことができないので東電やチッソのように潰れずに残るし、スカイマークのようにたとえ潰れたとしても債権放棄してオシマイで、実際のところ誰も責任を取らないで済むからです。

日本人は会社に所属することでモチベーションの上がる人が多い奇妙な民族です。この特性のおかげで労働者の多くはサービス残業や低賃金によって会社に奉仕します。私は次の引用を読んで笑ってしまいました。「会社主義」は会社礼賛の立場、「会社資本主義」は著者の立場です。

「日本企業は運命共同体であるがゆえに競争力をもち、それゆえに経済的成功を収め得たのだというのが会社主義だとすれば、ゴーイング・コンサーンとしての企業が自己存続と自己拡大を図るために、経営者や従業員の忠誠を調達するというのが会社本位主義である(『現代日本社会Ⅰ 課題と資格』P207 東大出版)」。(P286)

これで結びとさせていただきます。

 

 

本書を紹介してくださったふかくささんありがとうございました。

 

参考書籍

なんとジュニア新書にも奥村さんの本が。気になる

会社とはなにか (岩波ジュニア新書)

会社とはなにか (岩波ジュニア新書)

 

 

 これもよさげ

粉飾資本主義

粉飾資本主義

 

 

 J.S.ミルの会社論の古典。いずれ読む

経済学原理〈第1〉 (1967年) (岩波文庫)

経済学原理〈第1〉 (1967年) (岩波文庫)

 

 

 これも古典。

企業の理論

企業の理論

 

 

企業が自己存続と自己拡大を図るために経営者や従業員の忠誠を調達。いい言葉です。このセリフは間宮陽介という人が書いたそうです。

課題と視角 (現代日本社会)

課題と視角 (現代日本社会)

 

 

 間宮氏の経済思想史。

市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか (中公新書)

市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか (中公新書)

 

今年の目標

あけましておめでとうございます。今年は1人ですので、正月だからといって何か変わるわけではなくいつも通り過ごしています。

今年やりたいことは沢山ありますが、頭の中で考えているだけだと後回しにしてしまいます。ここで宣言すれば自分が追い込まれますので書き連ねていきます。

食費を1月5000円に抑える

栄養価が不足することが無いようにする、という前提です。作ってみたいものがたくさんあるのでオーバーする可能性は高いです。先月は1.8万円の出費でしたので惨敗でした。外食、中食、お菓子を選択するとあっという間にオーバーするので厳禁です。すべて自作します。料理は化学実験の要領でやればやるほど面白く、かなり適当に作っても美味しいものができるのでハマります。

1年で100万円貯める

達成するには1年間の生活費を家賃込みで50万円に抑えつつ副業で税引後50万円以上稼ぐ必要があるのでまず無理だと思いますが目標として掲げます。光熱費も可能な限り徹底的に節約する必要があります。証券口座を申し込んだのでこれも欲張らない程度に活用します。

本を100冊読む

ここ1か月完全に停滞しています。去年は年度の途中から始めて94冊だったので、今年は忙しいとはいえ100冊以上読まないとなりません。読みたいジャンルは文学法律歴史哲学心理科学数学芸術、要するになんでもありです。1冊読むと10冊読みたくなります。

外国語学習

趣味の多言語学習は今まで通り少しずつ継続、今年はTOEICを受験してみようと思います。先週、小さな対策本をひょんなことで無料で手に入れました。10年前の時点では805点。今はどれくらいでしょうか。

10km走れるようになる

体力が極端に落ちてしまったので、自転車での遠出から初めて少しずつリハビリ中です。もう少し体力がついたらランニングに切り替えます。将来的にはマラソンにも出てみたいです。

大学に復帰

せっかく放送大学に入学しているので卒業してみたいです。来期から6コマ取ります。テキストも読書のうち。1年で12冊ですね。授業料は副業でなんとかします。

鬼トレを1年間継続する

twitterで知り合った方にプレゼントしてもらったので、必ず続けます。1年間で鬼計算7バック達成が目標です。音ゲーは暗記と熟達だけの競技、いわば結晶知的な世界で居心地が良かったのですが、ワーキングメモリーの世界は全くタイプが違います。非常に手ごわいです。あっという間に伸び悩んだので私は本当にワーキングメモリーが少ないようです。

他人のことも考える

置いてきた家族、実家の家族どちらも心配です。実家の心配をすることになるなんて夢にも思っていませんでしたが、関わってしまったことは仕方ない、レヴィナス言うところの「善きサマリア人」を見習って生きていきます。

たまたま通りかかった道端で苦しんでいる者を見捨てなかった「善きサマリア人」を人間の本質とし、否応なく他者と関わり責任を負うことが課されているのが人間だ

 

わたしゃ上の記事ではサマリア人にはなれないと書きましたが、否応ないですね人生ってホントに。マジで本質でした。聖書すごい。また読むの再開しなきゃ。

地元の友人やネット上で知り合った人も大切にしていきたいです。一人になってからいろんな人と関わるようになりました。日常では同調圧力が嫌いなので「自分だけで生きているんだ」という気持ちが強いことが多いのですが、節目節目で他人に生かされている自分のことも感じます。カネをいただけるのは他人様からだし、食料を買うことができるのも生産者さんがいるおかげです。本だけでなくtwitterやブログからは生きるための言葉をもらえます。言葉が無ければ今の自分はありませんでした生きてもいけませんでした。はじめに言葉があった。西洋人の昔の人はえらいなぁ。古代人からだって沢山言葉をもらえます。

 

ずいぶん沢山ありますね。全部できるんでしょうか心配です。できるだけのことはします。


2015年が終わりますが私は元気です

今年は激動の年でした。まずお金が足りなくなりそうな事態になったので無駄に猛勉強しました。

 

 

その後状況が変わり激減は避けられましたが、この騒動で私自身の考え方が変わってしまい、数々の状況も重なって家を出て一人になりました。そして自分の取り分は雀の涙ほどになりました。

 

家を出る前にここまでの人生を振り返りました。


 

家を出てから親に連絡したら、今まで10年間親に敵対していたのがウソのように考えがガラッと変わりました。 rokujo.hatenadiary.com

 

そしてお金を貯めなければいけなくなりました。

 

誰に話してもあなたはおかしいと言われますが私は今の状況にはある程度納得しています。環境(特に食)を自分で変えられるのはありがたいです。それが多額の金と引き換えであったとしても。

 

ひとりになって3週間経ちました。一番驚いたのは、家族で過ごしていた時も一人になった今でも生活リズムや精神状態にあまり変化がないということです。

家族で過ごしていた時は一日中PCの前に座っていました。自宅勤務になってから約6年間、ずっとそのような生活を続けていました。悲しいのはこどもにとって私の存在が「なんかPCの前にいる人」くらいの存在だったことですね。まあしょうがないです。私が元妻との衝突をおそれるあまりこども達への関わりを限りなく薄めていって、楽な方向にずるずると何にもしなかったのが悪かったのでしょう。今後年数が経っていくにつれて想像上の私は家族を捨てたひどい奴とか得体のしれない怖い奴とかどんどん悪魔的なものに変わっていくかもしれません。どう思おうとこども達の自由ですので私にはなす術はありません。いまのうちに最悪の想像をしておこうと思います。

 

ひとりになっていろんな食べ物を作りました。メインは味噌汁で、麺類も多数つくりました。外で買った菓子が不味くて腹も膨れないので自分で菓子も作ってみました。

今日は年越しそばを食べました。大根の煮物の残りを水増ししてダシを追加、ブラもも(ブラジル産鶏もも肉、業務スーパーの花形商品)と、賞味期限が切れていたことに気づいたもやしを投入しただけのものです。

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まだ自炊歴3週間ですが見た目はともかく味は完璧なものができました。このあと余った汁で2杯目を作って食べました。美味しくて美味しくて食べすぎて体重が順調に増えています。

 

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もうすこしで50kgです。正月三が日で餅を大量に食べるので難なく突破するでしょう。

 

何でも自分の責任でできるというのは快適です。家事を妻任せにする日本的亭主関白な人間は人生の損をしていると思います。家事すなわち生きることを自分でコントロールしないなんて苦しくて仕方ないじゃん。

 

副業として始めた簡単な翻訳に時間がとられて全然読書できないのが悲しいですが、記事を選ぶのも読むのも楽しくて半分趣味ですし、いずれお金になると思えば力が湧くものです。

 

取り留めなく2015年も終了です。明日からも毎日やることは同じですので、また今日と同じように過ぎていくのでしょう。来年は、お金が溜まるといいなぁ。。


鬼トレ:適度なハードモードは人生を豊かにする

10日ほど前に、ネットで知り合った方からニンテンドー3DSをいただきました。それは次のソフトを私にプレイしてほしい、という想いからでした。

東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング

東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング

 

 最近はダウンロード版もあるのですね

 

この通称「鬼トレ」はこのブログでも時々話題に出していた「ワーキングメモリー」を鍛えるというソフトです。

 

 

自分の限界ギリギリのレベルのトレーニングを1回5分間、最大8種類を毎日続けます。この「限界ギリギリ」「5分」というのが非常によくできていて、限界ギリギリを5分続けるとめちゃんこ疲れます。過ぎたるは及ばざるがごとしで、ハードなトレーニングは筋トレと同じでやり過ぎると疲弊します。今日の鬼トレニュースでも4時間続けると脳が委縮すると言っていました。筋トレでも5分以上強い負荷をかけることはまずありません。

脳や体に短時間強い負荷をかける、というコンセプトは他にも応用できると考えられます。たとえば2週間も経ち料理に慣れてきたので、料理中は外国語のシャドウイングをやりながら野菜を切ったり煮たりすることにしました。かなり負荷がかかりますしキッチンの隣にある玄関の前の外廊下を通った人はきっと何だこいつと感じるでしょう。しかしこの負荷にもいずれ慣れてくるでしょうから、そしたらもっと難しい言語とか初見の言語とかに切り替えてみようと思っています。

こんなことを毎日続けていたらいろんなことができるんじゃないかと考えています。思い返せば、収入がハードモードにならなければ食費や生活費を削るために工夫しようと思っていなかったでしょう。またこの工夫が楽しくて仕方ありません。どんなハードモードでも、再生産・回復可能な限りであれば、慣れます。慣れれば自動化が行われ、負荷が減りますので次のステージに進むことができます。人生が澱むのは、負荷が極端に少なくなってしまったその時に訪れるのかもしれません。生活のあちこちに「適度な」ハードモードの仕掛けを作っておくことが人生を面白くさせるのではないか、と感じました。

これが鬼トレから教わったことです。まだ初めて10日程度ですので、最低1年は続けたいと思います。その過程でまたいろいろなことを学べるでしょう。


部屋よりも自分をあっためなければ/副業おもしろい

昨日、地元の友人のところに遊びに行きました。一か月ほど前にわざわざ地元から出てきてくれたので、そのお返しに今度はこちらから高速バスに乗って日帰りで往復して彼のもとを尋ねました。
大きなドンキやイオンなど、今の家で日常生活していたら絶対に行かないような店を回ったので今後の生活の改善点が見えてきました。例えば透明な書類ケースが必要だとか、ガスレンジの周りに覆いが必要だとか(私は油をほとんど使わないのでいらないかもしれないけど)。
一番の収穫は、部屋を暖めるよりも自分を暖めた方が効率的と教えてもらったことです。ふかふかストールをもらったのですがこれがすばらしい!部屋の温度が4度ぐらい下がっても平気になりました。これで燃費が大幅に向上し、一冬の灯油代がせいぜい1000円ちょっとで済みそうな見込みになりました。着るだけなら何もいらないし自由に動けるしいいことだらけですね。

 

あとこういうのも優れものです。

部屋を暖めることばかり考えていては効率が悪いですね。自分のいる空間なんてごく限られているのですから、皮膚から数センチ離れた所の小さな体積だけを暖めればよかったのです。

 

副業は相変わらず1時間100円程度の効率のままですが、書けば書くほど慣れてくるしやっていて面白いし勉強になるし、自分の読みが甘いことを毎日突き付けられるので修行にもなります。しばらくの間は試用期間(30日)が終わったら楽になるんだと皮算用して残り3週間程度を過ごすことにします。

最近書いた記事の中で翻訳元の内容が一番面白かったのはこれです。どこまで本当なのかわかりませんが。

【ディストピア】中国で国家に忠誠を誓わされるソシャゲへの参加が義務化


書籍レビュー: 日本人って執着し過ぎじゃない!?『幽霊画談』 著:水木しげる

★★★★★

 

先月末に亡くなった水木しげる先生の追悼の想いを込めて読みました。私は水木サン大好きでした。連続テレビドラマ小説のゲゲゲの女房も見ました。ドラマはいまいちだったけど。

幽霊について大量のカラー絵と水木サンの解説が収録されています。水木サンはスクリーントーンやPCでの彩色などという軟弱なものは一切使いませんのでとにかく線と点の数がすごい!毎回見るたびに思いますが執念のようなものを感じます。水木サンの生霊がどの絵にもこもっていますね。

幽霊というものはほとんどが「志半ばで死んでしまったため、恨みを残したり土地に執着する」というパターンです。これは生きている者が「無念だったろうなぁ俺もそう思うぜ」という想像力を働かせていろんな物語を作ったのでしょうけれど、私はこれ、幽霊に取っちゃ迷惑な話だろうと思うんです。

死後の世界が存在するとしての仮定ですが、私がいちばん疑問なのは、なぜ幽霊たちが死後の世界をエンジョイしようと思わないのか!?ということです。だって死後の世界って何やったって生前の自分には未体験なんじゃん!!幽霊世界の一般的価値観というものはわかりませんが、幽霊として自分ができること、何をやったらよい幽霊生活を行えるか、なんて幽霊もみんな考えると思うんですよ。恨みを晴らすため現実世界の人間を取り殺してやるといったマイナス思考に陥らない幽霊だってたくさんいると思いませんか?私だったらどれだけ恨みがあったとしてもしないよ。死んじゃったもんはしょうがないじゃん。そんな暇なことするくらいだったら今日は昨日よりも1km遠くまで浮遊してみようとか、人魂15個作れたぜ!とか、念力トレーニングしたら消えているはずの足が見えるようになったぞwwwとか面白いこといっぱいできると思うんですよね。

といっても現実の人間でも幽霊でも後世に話が残るのは人助けをしたか犯罪者になるかどちらかのパターンが多いですから、私の心配なぞ的外れで、大多数の幽霊は話題にもならず地道な幽霊ライフをエンジョイしているのかもしれません。毎日死んでゆく人間の数を思えば残っている幽霊話の数はごく少ないことがそれを証明していると考えました。

内容に全然触れてなくてすいません。水木サン現世ではお疲れさまでした。100歳まで生きられなくて残念でしたが、今ごろ妖怪か幽霊になってるでしょうから面白おかしいライフを続けてください。

 


書籍レビュー: 下品過ぎて残念 『中国入門』 著:ジョージ秋山

★☆☆☆☆

 

副業で中国朝鮮の記事を書かなければいけなくなったので勉強のため借りましたが大失敗しました。

小林よしのり氏の漫画もそうなのですがギャグマンガ出身の人は人物をみんな劇画化して、ある一定方向の印象を関東うどんのだし汁のように濃く濃ーく書き連ねていく手法を取るので、丁寧さとか取材の徹底とかまったくありません。おまけに例外なく下品。無駄にセクシー女性キャラを出し過ぎ。描きたい気持ちはわからなくもないがページ数と地球環境の無駄なのでやめてほしいです。

中国については知識豊富な方とお見受けしますが表現方法が私には全然合いませんでした。内容についてはコメントする気になれないです。もっと面白おかしいアホな中国像を読みたかったな。歴史はおもしろそうなのでもっと勉強します。

 


時間が足りない

本業と副業と自炊と読書を全部並行して行うのは骨が折れます。自炊しないとご飯美味しくないし栄養足りないしお金かかるし、副業やり過ぎて本業をおろそかにもできないし毎日習慣にしていた読書の時間も削られてきました。

それに生活にも慣れていないので失敗ばかりです。今日は500円で買った無線LANルーターの調子が悪く調整に1時間半かかりました。昔買ったSIMなしスマホでgmailのチェックしたらPCを使わないでいいし楽なんじゃないか?という実験をするためでしたが裏目に出ました。あらゆることを試しましたが結局スマホを再起動したら治りました。あらゆる時間が無くなりました。おまけにgmailをスマホで開いたら遅くて使い物になりませんでした。

また、業務スーパーで買った冷凍ブラジル産鶏もも肉2kg800円の小分け方法が全然わからず30分食われました。ネットで「ちょっと自然解凍すれば割れる」というのを見たので放置しても堅くて全然割れないし冷たいし辛かったです。よくわからないので凍ったまま包丁で必要なグラム数を切り取ってなんとか切り抜けました。

今日は読書0分です。もう寝ないといけないので風呂にも入れなさそうです。。明日また頑張ります。

 

そういえば今日はクリスマスイブなんでしたっけ。飲食店は儲かってよいですね。

今年のクリスマスに考えたくだらないことを残しておきます。来年はもっと進歩しよう。


CDレビュー: Opeth – Orchid(1995)

★★★★☆

 

久しぶりのレビューです。

最新アルバムが気に入っているスウェーデンのメタルバンドOpethのファーストアルバムを聴いてみました。以前は曲を風呂で聴いていましたが、いまは朝に家事をしている時に聴いています。

重厚で長大、演奏も上手と三拍子そろった優れたバンドなのですが、デスボイスがヴォーーヴォーーすぎてちょっと苦しい。私には合わないので★-1です。

しかし2曲目Under The Weeping Moonの後半、いきなりクリーンボイスに切り替わると同時に空間まで切り替えるような演出には驚きました。他にも似たような演出が行われる箇所があります。もう全部ふつーの声で歌ったらええんちゃう?

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