The Rough Guide to the Music of the Andes(1996)


★★★★☆
アンデス地方の音楽、主にボリビアの曲たち。よく「ボリビア〜」と言ってるのでやはり地元を讃える歌が多いのだろう。アンデスといえばケーナだ。1,7曲目などがいい例で、空気を切るような、湿り気のない、しかし哀愁帯びまくりの音がする。アンデス地方はほとんど過去にスペインに侵略されたので、言語はみんなスペイン語だし、音楽にもスペインの影響が強い。このアルバムには情熱的なギター曲が多い。5,9曲目なんてスペイン風味が濃く嗅ぎ取れるし、6,13曲目のようにほとんどボサノヴァのような曲もある。ここは山脈なのか地中海なのか。
14,15曲目は一定のフレーズを繰り返してトランスに至るワールドミュージックではお決まり?のパターンで、燃える。


The Rough Guide to the Music of Kenya and Tanzania(1996)


★★★★★
前半がケニア音楽と思われる。4小節程度の繰り返しをベースに、暑い国特有の雰囲気ののんびりした曲調が中心。どの曲もベースが上手い。標準的なロックミュージシャンやジャズミュージシャンより遥かに上手い。これはケニアという土地のせいなのか?マラソン速いのと関係あるのか?低音は体全体に響くので、非常に心地よい。後半がタンザニアと思われる、8曲目Tanzania Yetuでやられた!木のポコポコで萌え!激萌え!そこでさらにタンザニアヘイヘヘーーーイーーホワワワワーーーキリマンジャローーンゴロンゴローーウォォセレンゲーティーーーーヨロレイヒーーーと言われたら燃えるに決まってるではないですか!9曲目Wagogo Initiation Danceも曲名通り激アツの儀式音楽!最高!


The Rough Guide To Irish Music (1996)


★★★★★
アイルランド音楽。これはいいよ!これこそ牧歌的、と言えるサウンドが多いものの、ポップなものも、ダンス的なものも、地元賛歌のカントリー曲も、あらゆる要素が詰まっている。ダンス的なものはやはり繰り返しが多く、楽器も、ギターとフィドルがベースだけれどインド風打楽器もあるしバンドネオンもあるしケーナ?のような笛もあるしもう何でもありだ。一番燃えたのが4曲目のOn Horseback。ギターとベースで現代的な要素を混ぜつつノリノリ超人フィドル+右側の萌え打楽器というどストライクな編成に、新幹線もビックリな新快速超快速な楽曲。こんな爽快な曲があるなんて!youtubeに楽曲があった。'On Horseback' ~ Eileen Ivers – YouTube
14曲目のHand Me Down The Tackleも単純ながら高揚する。足音も掛け声もイカしてる。


The Rough Guide to West African Music(1995)


★★★★☆
ワールドミュージックを聞いてみたい。Rough GuideというアルバムはイギリスのWorld Music Networkによる息の長いシリーズで、すでに300枚以上がリリースされ、現在でも新譜がリリースされ続けている、このシリーズを少しずつ聞いていきます。
まずは古いものから。西アフリカのマリ、ニジェール、ガーナ、モーリタニア、セネガルの曲たち。中でもマリの曲が多い。アフリカという土地柄なのか、比較的単純だけれど、一風変わったパターンを繰り返す曲が多いです。2曲目Djelikaではマリンバなのか木琴の超かわいい音が入って胸がときめきます。6曲目Djama Kaissoumouが非常によく、ヴォーカルはいけてるし後ろから聞こえてくるギロ?のような音、儀式的なフレーズの繰り返しによって、何故か草原でテント生活をしている集落の真っただ中にいるような気になれます。他にも8-9曲目にジャズあり11曲目にイスラム的な曲もあり非常にバリエーションに富んでいます。調べてみたらモーリタニアはやっぱりイスラム圏だった。