Modern Jazz Quartet – Django (1956)


★★★★★(๑˃̵ᴗ˂̵)و
ジャズの100枚、ようやく10枚目。MJQの代表作、有名すぎるアルバム。ビブラフォンが特徴的なこのバンドのサウンドはとにかく可愛い!可愛すぎる!ドラム、ベース、ピアノ、みんなお菓子みたいに音に聞こえる。ジャズ界きっての萌え萌えサウンドだ。ぎゅってしたくなるよね。全曲超おすすめ、胸が締め付けられます。10枚目(実はWynton Kellyが11枚目だったので正確には11枚目)にしてダントツ首位のお気に入り。


Anthony Braxton – Four Compositions (Quartet 1983) (1983)


★★★☆☆
超フリーダムジャズ。好き勝手に演奏しているようにしか聞こえない。わけわかりません。まともにメロディーがついてるのは4曲目だけ。2曲目のようにドラムが入らないと形にすらならない。演奏は上手いし、エネルギーは十二分に伝わってくるのだけれど、どう解釈していいのかわからない。こんなに適当なのによく40分以上も演奏が持つよな。1曲目のイントロは斬新すぎる。
The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note のこの人のボックスは8枚組で、似たようなタイトルのアルバムが他にあと5つある。しばらくは苦行か。。?


Wynton Kelly – Kelly Blue (1959)


★★★★★ლ(ಠ_ಠ ლ)
これはかっちょいいー!特にイントロ!どの曲も始まった瞬間にビビッとくるクールな始まり方をするので、彼らの世界に飲み込まれること間違いなし!フルートがいるとアイスクリームにミントを混ぜたような感じがして、涼しい。Keep It Moving がとってもクール。


Max Roach & Anthony Braxton – Birth And Rebirth (1978)


★★★★★└(‘ω’)┘ニャアアアアアアアアアア!!!!
The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note の、サックス奏者 Anthony Braxton さんのボックスから1枚目。この人は即興でゴリゴリ吹く人らしいので、きっと苦手なタイプだろうなぁ、と思って聴き始めたら、、いきなり1曲目 Birth が自分にとっては今年最大のヒットになった。ドラムとサックス(たまにクラリネット)の2人のみ、というとても変わった編成。リマスターのせいかジャズとしては珍しい爆音ドラムが開始2分くらいから最後まで信じられないような演奏を叩き続ける、そこにサックスが激しい即興を、ていうか2人とも延々と即興でずっと爆発しっぱなしの演奏を続ける。一体何が生まれたというのか!?誕生というより大爆発だろこれ!!とんでもないものを聞いてしまった。YouTubeに演奏があります。2曲目以降も前衛的な演奏が続くが、ベースもピアノもいないのに音が足りないように聞こえない。そしてラスト7曲目Rebirthでもまた大爆発する。頭がどうかしているような、エネルギーだけをぶつけられる演奏だ。


Miles Davis – Cookin'(1957)


★★★★★
マイルスさんは、媚びない音、カッコつけない音を出す。息をどれだけ使っているのか不思議なくらい、凝縮された音を出す。1曲目My Funny Valentineに想いを全部集めきってしまったようなアルバムで、2曲目なんかトランペットが全然出てこない。3曲目、4曲目の前半のアップテンポ部分は逆に随分リラックスした音に聞こえる。これほどまでに俺SUGEEEな音を出さないトランぺッターは他にいないだろう。


PRISM – 1977 Live at Sugino Kodo (2004)


★★★★☆
日本のフュージョンバンド、PRISM。現在もコンスタントに活動している。これはデビューライブを収録した音源だという。2枚組。
序盤の2曲がソフト過ぎて聴くのをやめようと思っていたら、3曲目Fredからギターが本気を出してきて、はっとする。1枚目1-2曲目、2枚目1曲目を除いて、非常に楽曲の質が高い。特に、当時の新曲だという「風神」「Beneath The Sea」の2曲は図抜けているように感じた。フュージョンと言っているが、かなりロック寄りのサウンドに聞こえた。事実、最近のアルバムはプログレ色が強いらしい。演奏については、ドラムがうまい。終始安定しているし、要所要所で歌ってくれる。3連符ロールで歌えるドラムを聞いたのは久しぶりかもしれない。ベースにやや難がある。ギターは速弾きは上手いがスウィングが下手だ。2枚目3曲目の看板曲?「PRISM」は、前衛的で意欲的な作品なのだが、ここらへんから演奏が崩れだす。ギターとベースがかみ合わない。ハイペースな曲が多かったので疲労だろうか。崩れたままラストまで行ってしまう。残念だった。楽曲がよいので、最近のアルバムも1枚聞いてみようと思わせるバンドだった。


Thelonious Monk – Thelonious Himself(1957)


★★★★☆
ジャズの100枚、8枚目。セロニアス・モンクのソロピアノを中心としたアルバム。彼のピアノの音は、硬いです。やや聴くのが苦しくなるくらい。しかし昨日まで聴いていたアルゲリッチの音とは違って、彼の場合は不器用さゆえの硬さである、と感じました。そのため、ラストMonks’ Moodでサックス(ジョン・コルトレーンらしいです)が入ってきたとき、この上なく落ち着いた曲に聞こえたのです。もわもわとサックスが包み込んでくれるために、至上の音になるように聞こえたのです。彼の良さは誰かと演奏したときに一番発揮されるのでは?
Round Midnight(in progress)では素人耳でも少しずつ曲に色が添えられていく様子がよくわかる、とても面白いテイク集です。必聴。


Enrico Pieranunzi Trio & Ada Montellanico – Ma L’amore No (1997)


★★★★☆
The Complete Remastered Recordings on Black Saint & Soul Note のピエラヌンツィさんのシリーズも最後の1枚になった。これはAda Montellanicoさんというヴォーカリストをフューチャーした歌ものアルバム。トリオの演奏は言うことなし。素晴らしいです。たまに現れるEnrico Ravaさんのフリューゲル・ホルンも全く隙が無くまーーっすぐな音を出す。すげぇ。しかし肝心のヴォーカルが私にはあまり届きませんでした。悪くはないけれど、ふつーで、訴えてくるものが少なかったです。


Wes Montgomery – Full House(1962)


★★★★☆
Wes Montgomeryは1950-60年代に活躍したジャズギター奏者。ライブ版で、緊張感があるというよりは、とてもリラックスした演奏を聴くことができた。今のジャズギター奏者のお手本となるスタイルを作り上げた偉いお人だそうです。4曲目04 Blue ‘n’ Boogie-West Coast Bluesが一番好き。10分前後のサックスソロかっちょいいい。全体的に少し軽くないか?


Enrico Pieranunzi & Paul Motian – Flux And Change (1992)


★★★★★
ピアノとドラム2人だけのライブ・アルバム。ベースがいないので真ん中に吹き抜けができたような不思議な空間が広がる。面白い。大きく3つのセッションに分かれており、1つ目は不気味で捉えどころのない即興が中心。たまに Someday My Prince Will Come のようなスタンダードナンバーを混ぜる。2つ目がもっとも聞きやすく、心地よい。ピエラヌンツィさん作曲のSweet Little Swan が最高だ。二人ともめちゃんこ上手。