PRISM – 1977 Live at Sugino Kodo (2004)


★★★★☆
日本のフュージョンバンド、PRISM。現在もコンスタントに活動している。これはデビューライブを収録した音源だという。2枚組。
序盤の2曲がソフト過ぎて聴くのをやめようと思っていたら、3曲目Fredからギターが本気を出してきて、はっとする。1枚目1-2曲目、2枚目1曲目を除いて、非常に楽曲の質が高い。特に、当時の新曲だという「風神」「Beneath The Sea」の2曲は図抜けているように感じた。フュージョンと言っているが、かなりロック寄りのサウンドに聞こえた。事実、最近のアルバムはプログレ色が強いらしい。演奏については、ドラムがうまい。終始安定しているし、要所要所で歌ってくれる。3連符ロールで歌えるドラムを聞いたのは久しぶりかもしれない。ベースにやや難がある。ギターは速弾きは上手いがスウィングが下手だ。2枚目3曲目の看板曲?「PRISM」は、前衛的で意欲的な作品なのだが、ここらへんから演奏が崩れだす。ギターとベースがかみ合わない。ハイペースな曲が多かったので疲労だろうか。崩れたままラストまで行ってしまう。残念だった。楽曲がよいので、最近のアルバムも1枚聞いてみようと思わせるバンドだった。


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