the relatively unpopular large company

Even many corporate leaders fail to understand these odds (see sidebar on p. 184). The intelligent investor, however, gets interested in big growth stocks not when they are at their most popular―but when something goes wrong. In July 2002, Johnson & Johnson announced that Federal regulators were investigating accusations of false record keeping at one of its drug factories, and the stock lost 16% in a single day. That took J & J’s share price down from 24 times the previous 12 months’ earnings to just 20 times. At that lower level, Johnson & Johnson might once again have become a growth stock with room to grow―making it an example of what Graham calls “the relatively unpopular large company.”
―The Intelligent Investor, Commentary of Chapter 7

この論理に従えばシャープ・東芝は買いということになる。もちろん復活の余地があれば、という条件があるが。


雑感

セブン銀行が1週間で約12%の下げ、逃げておいて助かった。長期的には元に戻るかもしれないが、1桁成長&成長鈍化の株にPER33倍は荷が重かったのだろう。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=8410.T&ct=w
箱根が噴火しても下げない小田急 +0.26%、影響は限定的とみられたか、そもそも鉄道より百貨店の売り上げの方が多いから当然か?
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9007
99%減資のシャープ崩壊 -26.36% 年初来安値。減資と言っても資本金取り崩しのことなので即株主に損失が出るわけではないが、1/4以上の市場価値はすでに吹っ飛んだ。株価も99%崩壊するのか?
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6753.T
不正会計発覚の東芝崩壊 -16.55% S安値段付かず、明日も危険、どこまで下がるのか?不正会計の実態が全く明らかになってないのに連続大幅下落なのか!?株主は一体どこまで先を見ているのか?
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6502.t
AKB効果で株価倍増のガーラ、またもイナゴタワー発生。今年の初頭に馬鹿みたいに上がった後に1/4まで下がったのに大丈夫!?アホじゃないの?
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=4777.T&ct=z&t=1m&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=v
小田急の件以外は人間心理のアホさ加減や欲深さを大きく感じる。ここから発生する激しい揺らぎに耐えて堅実に利益を得るか、揺らぎを利用して大儲けを狙うか、どちらのタイプの投資家が賢明なのかまだ私にはわからない。


CDレビュー: Yes – Going For One(1977)

★★★★★=͟͟͞͞⊂( ’ω’ )=͟͟͞͞⊃
前作で天に昇ってしまった後、今作では前衛的な度合いがガクッと減り、地上に降りてきたという感じ。今作は曲構成が神がかっている。1曲目タイトルチューンGoing For Oneがいきなりスマッシュヒット。さらに3曲目ParallelsはYesで私が一番好きな曲かもしれない。和音構成のせいなのかヴォーカルのせいなのかパイプオルガンのせいなのか、ぱっと聴いた感じ普通の曲なのになぜか涙が出てきてしまう。そして目玉となる重厚の5曲目Awakenでまた昇天してしまう。悪い曲一切なしの傑作。

プログレッシブロックの他のCDレビューはこちらです。rokujo.hatenadiary.com


JR東日本のサイトから運行情報をゲットするスクリプト1

retDict = {}
lines = ['東海道線', '中央線快速電車']
import lxml.html
import requests
try:
target_url = 'http://traininfo.jreast.co.jp/train_info/kanto.aspx'
target_html = requests.get(target_url).content
root = lxml.html.fromstring(target_html)
TblInfo = root.cssselect('#TblInfo')[0]
trs = TblInfo.cssselect('.px12')
for tr in trs:
for line in lines:
if tr.text_content() == line:
time = tr.xpath('../../following::tr')[0]
content = tr.xpath('../../following::tr/following::tr')[0]
dict = {}
dict['time'] = time.text_content().rstrip()
dict['content'] = content.text_content().rstrip()
retDict[line] = dict
except Exception as ex:
print(ex)
print(retDict)

実行例

{‘中央線快速電車’: {‘content’: ‘中央線快速電車は、日野駅での人身事故の影響で、上下線で一部列車が運休となっています。’, ‘time’: ‘2015年5月10日21時49分 配信’}, ‘東海道線’: {‘content’: ‘東海道線は、横浜駅での人身事故の影響で、東京〜小田原駅間の下り線の一部列車に遅れがでています。高崎線への直通運転を終日中止します。’, ‘time’: ‘2015年5月10日21時20分 配信’}}

初めて作成、難しいねぇ。。最も時間がかかったのは、実はlxmlのインストール。
参考サイト:
http://d.hatena.ne.jp/hippu/20091103/1257259317
http://ivis-mynikki.blogspot.jp/2013/03/pythonvcvarsallbat.html


列車運行情報通知アプリ

今日家に帰る時間の直前に中央線快速が止まり、とても困った。そこで列車運行情報通知アプリを作ろうと思い立った。新聞記事自動取得アプリの前哨戦だ。
即席で考えた仕様は次の通り。
・メインのモジュールは1分ごとに運行情報サイトを巡回する
・サイトの内容をスクレイピングし、あらかじめ登録しておいた路線の運行情報に変化があったら、SMTPサーバーにアクセスしてメールを送信する
・設定はtxtファイルで保存?
・巡回用のスクリプトはプラグイン形式にして、いくらでも追加可能にする。決まった形式のファイルを返す(JSONがよい)。更新時刻と本文をリターンする。
・運行情報はHashTableに蓄えておけば十分!変化があったかどうかは、HashTableの内容、本文だけ比較すれば十分。
はじめてのPythonアプリ制作。来週の日曜を使えばできるかな。。?すでに、SMTPサーバにアクセスしてメールを送信する処理の作成は完了した。


人は一般にただ己の分相応のものしか看取し理解するを得ない

けだし人は一般にただ己の分相応のものしか看取し理解するを得ないが故に、誠実ではあるが、しかし平凡にして情熱なくかつ頭のきわめて狭いクセノフォンもまたその畏敬せる師の本質の中から独り彼自身の性質に親縁あるもののみを了解し得たに止まるであろう。
――ソクラテスの弁明・クリトン 岩波文庫版 訳者解説(久保勉)

きついですな。我々も分相応のレベルを上げましょう。
直後

これに反して高遠深奥なる心霊と最高度の芸術的天稟とを兼ね具えたる最大の弟子プラトンは、その師の偉大なる人格と精神との本質を完全に理解し尊重しかつ表現し得たに違いない。

これは言い過ぎでは。。


プラトン – ソクラテスの弁明・クリトン


★★★★★(´・-・。)
おそらく世界でいちばん有名な哲学書(むしろ物語?)。昔背伸びして買った古い岩波文庫が眠っていたので読んだ。対話篇と称されるように全編が実在の裁判に沿ったソクラテスの一人語りでできており、彼の弁論がソクラテスという思想家を構成する仕組みとなっている。物語形式であるためか文章は明快で、哲学に全く明るくない私でも通勤の往復時間(2時間くらい)で読み通すことができた。
本編は高校倫理などでおなじみ「無知の知」を核とする。彼はいわゆる知識人・偉大な人物と称される人間に会い、どれだけすごい人物かと期待し対話するのだが果たして自分より賢くないことが分かってがっかりする、ということを繰り返すうちに、勘違い知ったか野郎の目を覚ましてやることを生きる目的とするようになった。ソクラテスは言う、「彼らは自分が何も知らないのだということを分かっていない」と。そして真に賢明なのは神のみで、人間には何も知ることができないということこそが智慧であると主張する。このことを弁えている自分は彼らより賢い。
こう言うのだから自称知識人達を敵に回して当然である。ざっくりまとめてしまうとソクラテスは真実を言い当てられた人間たちの手で死刑に処される。詳しくはweb上で読める日本語訳があるのでこちらを読んでいただきたい。序文は後で読んだ方が良いかも。
彼が何も知らない・知ることができないと語るのは、少し前に読んだソロスの思想とも通じる。驚くことに、西洋哲学数千年の歴史をもってしても、人間が何も知らないという事実は全く揺らがなかった。私も実感として、さまざまな書物を読むにつけ、私だけではなく人類も何も知らないのだという事実だけが積み重なっていくのがわかる。知ったつもりになっている人間は須らく間違っている。ラストでソクラテスが「私が死んだ後、私の息子がひとかどの人物になったような気になっていたら君たち諌めてくれ」と言うのが切ない。
クリトンはこの話の後日談、ソクラテスの友人クリトンが脱獄を薦めるものの、ソクラテスに説得され諦めるという話。この説得は国家への完全なる服従が前提となっている。詳しくは当時のギリシャに関する書物を読まないとわからないが、彼の言い分からするとアテナイ市民は国家を相手に保護と服従のギブ&テイクの厳格な契約をしたことになっている。契約に不満があれば国家を勝手に出ていってもいいらしい。これを前提として、私は国家から70年も出ていななかった、つまり国の論理に従って生きることを選択した以上、私はこの国の法に則らねばならない、これを破って脱獄するのは国を破壊する行為であり正しくない、と言うのが彼の主張の骨子だ。ああ彼らは大陸人なんだなぁと思った。日本人のような島国の国民にとって国家からの脱出は難しい。言葉の壁も大きい。また現代の人権思想を軸とした見かけ上ゆるい統治体制のせいで、国家を相手に契約した覚えなんかないよ、という人間が大多数だろうと思う。そんな私たちにとってはソクラテス国なんかに殺されて馬鹿じゃねーの逃げろよ!と反発を覚える内容だが、当時のギリシャ人から見れば我々こそ間違っていることになるだろう。
この作品からは理性・論理への完全な信頼が伺える。感情から生まれる非論理的思考を徹底的に排除し、議論によって正しい論理だけを採用する。ソクラテスは自分が正しくないと心の底で感じたとき、「ダイモニオンの声」が聞こえるという。これが何であるかは様々な解釈があると思われるが私は「良心」や「第六感」のようなものだと感じた。ソクラテスはこの声を裏切ることは決してできなかった。どこまでも正しい人であった。そして正しいがゆえに彼は死なねばならなかった。
個人的には、当作品にはこれまでに自称知識人を叩きのめしてきた過程が全く書かれていないので、具体的にどうやって論破するのかを知りたい。


The Rough Guide to Australian Aboriginal Music (1999)


★★★★★
ほとんどがディジュリドゥを使った曲で、モダンな物からトラディショナルなものまで揃う1枚。ディジュリドゥは昔この曲で知った。現代の曲を聴くとじーさんも英語しゃべってるし、ホント英国に侵略されちゃったんだなぁということを悲哀をもって感じられるアルバムだった。1曲目Saltwaterのようにローカルな曲は燃えるが、2曲目Kurongk Boy, Kurongk Girl、3曲目Native Bornのように完全に英語化されてしまった世代の曲を聴くとすごく切なくなる。地元の文化を守るために外から来た言語・外から来た音楽様式を使って発信しなくてはいけないなんてなぁ。他には6曲目Bullimaは現代テクノの要素が入っているがよい。9,12,15の完全ローカル曲も素晴らしい。アボリジニーには太鼓系の打楽器が無いようだ。パーカッションは木を叩いてカンカンやる程度にとどまる。オーストラリアは暑くないからそこまで高揚する必要が無いのか?もしくは太鼓用の動物の皮が取れなかったのかな。
なお同名の2008年版のアルバムの方が評判がいい。1999年版も個人的には満足だ。


望月 実, 花房 幸範 – 有価証券報告書を使った 決算書速読術


★★★☆☆
有価証券報告書とは何かも知らない頃に買った本で、読みやすく2時間くらいで一気に読めてしまった。読みやすいということは内容が薄いこととリンクしやすく、本書も例外ではなかった。決算書を貼り付けたページが多いことと、財務以外の解説を行う前半部分は特に内容に乏しくあまり読む価値がなかった。
後半の財務分析実例は2のブルドックソース(TOB)、5の伊勢丹・三越(合併)のトピックが面白かった。ハゲタカを読みたくなった。伊勢丹・三越の分析は実際に足を使ったリサーチがされており興味深い。ただし1の吉本興業、3のミクシィについては決算書を読み始めて3か月程度の私でもできそうな分析だったのでがっかりした。しかし会計士が決算書を見るにあたって、最も重視しているのは営業利益率のようだ、ということが分かったのは大きい。
出鱈目が書いてあるわけではなく著者の意気込みが感じられるものの、軽い読み物や入門書としてならよいが本格的に勉強しようと思っている人間にとっては不満の残る内容だ。気になる会社の有価証券報告書をいくつも読んだ方がためになる。フルプライスの1620円は割高、私が買った値段200円なら妥当と思われる。