Great Pianists of the 20th Century Vol.02 – Martha Argerich I(CD2)


★★★☆☆
やはり危惧していた通りソロだときつかった。まずバッハ Partita No. 2 。いやいや、これは敬虔なキリスト者としてのバッハのイメージと全然違う!ヘイ、神様カモーン!むしろ私こそ、神!って感じの強烈打鍵の演奏だった。これはこれでありなのか?私こそ、神、とは彼女のドキュメンタリー映画が元ネタです。映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』オフィシャルサイトすげー邦訳。ちなみに原題はBloody Daughter。原題も怖い。
次にラヴェルが2曲。Sonatine, Gaspard de la nuit。前者はうるさく、後者はもとの曲がそうだから仕方ないんだけど、ぼやけて何がしたいのかよくわからないイメージ。
最後はプロコフィエフのピアノ協奏曲3番。このプロコフィエフって人は私は苦手で、時代のトレンドには逆らうけど方向性の見えない曲ばっかり作るような先入観がある。第一楽章はメインテーマと途中の展開がとても良かったけれど二、三楽章で失速、ピアノとオケの掛け合いも外れっぱなしで、個性的な単音連打のラストも取ってつけたようないまいちな印象となった。


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