The Road To 東大 -誰でも合格できる勉強法-

はじめに

東大は勉強すれば誰でも受かります。天才だけが行く所ではありません。天才の数は一握りです。年間3000人も合格するので誰にでもチャンスがあります。センター試験受験者が60万人ほどですので、上位0.5%に入ればよいです。上位0.5%というとぎょっとしますが、勉強すれば容易に入れます。なぜかというとみんなそこまで勉強しないからです。

 

目標

理科一類を目標とします。1000人程度合格するので最も門が広いです。国語と英語ができないけれど数学でゴリ押しして入学する人が多いので、国語と英語を強化すると入りやすく、合格最低点も低いです。著者が理系で、世界史日本史の論述対策が書けないのも理由の一つです。文系狙いの方はごめんなさい。

東大合格最低点・平均点の推移

理科一類の合格最低点は330点/550点程度です。センター試験の目標を85%の93.5/110点として、残りの236.5点、約240点取れれば合格です。440点満点の半分強です。

教科ごとの目標点数は次の通りです。

  • 数学 70/120
  • 英語 80/120
  • 国語 50/80
  • 物理 50/60
  • 化学 40/60

これで290点です。理三の合格最低点にも届きます。1教科失敗しても十分合格圏内です。

全般的注意

予備校や塾を使わず、参考書を使います。大学入試は参考書だけでどこでも合格できます。自習した量で合格が決まります。

参考書はできるだけ数を絞ります。参考書の数は多ければ多いほど合格から遠ざかります。ほとんどの参考書は1冊を複数回こなします。いろいろ手を出して消化不良に終わるより、確実に正確に回答できる知識があるほうがよいです。

 

数学

数学は閃きが大事と言われますが、嘘です。どれだけ問題を解いてきたかがすべてです。問題が解けるかどうかは、出された問題を知っているパターンに落とし込めるかどうかで決まります。そのためには知っているパターンが多ければ多いほどいいし、そのパターンを処理できる時間は短ければ短いほど良いです。

まず教科書と傍用問題集(4STEPがよいです)を使って基礎問題と計算練習を完璧にします。教科書ができていなければ大学に門前払いされます。昔の傍用問題集は「自分で考えよ」という意地悪のせいで答えしか書いてありませんでしたが、最近は解答が別冊になり分厚くなりました。傍用問題集を最後までやらないまま演習問題に取り掛かる方が多いですが、全部解いてください。基本が大事です。

教科書がない方は書店で取り寄せもできます。上記の通りAmazonでも買えます。買ってください。白チャートの例題と練習で代用してもいいですが、演習量が足りません。繰り返しますがここが一番大事です。

次に青チャートを買います。

問題を5分見てわからなければすぐ解答を見てください。それ以上考えても無駄です。可能な限り典型問題のパターンを叩き込みます。それぞれ2周以上が目標です。特に数学IIIは難しいし演習が足りなくなりがちなので、3周以上してください。やたらめったら参考書をそろえるのは感心しません。青チャートをまじめにやったらそれだけで相当時間がかかりますし、完璧にすれば東大だろうがどんな大学でも入れます。典型問題をいかに落とさないか、一見難しい問題をどれだけ既知のルートに導いてやれるかが重要です。

次に過去問演習をします。

2周しましょう。

(センター試験対策)

模試でいいです。

センター数学は計算力に偏っているため二次試験と一番乖離している教科ですが、時間内に解けないようであれば単純に計算力不足です。傍用問題集をやり直してください。

不安な人は12月になったら過去問を解きましょう。

 

英語

一番差が付きやすい教科です。理系狙いの方は英語ができない人が多いので、一番力を入れてぶっちぎりましょう。必ず毎日勉強してください。東大の英語は難易度は高くありませんが量が多いです。全教科に共通することですが、問題を速く解くためには既知の情報が多ければ多いほど良いです。勉強量がモノを言います。

英語は文法と単語が土台となります。まず文法を勉強します。

分厚くて嫌になりますが通読してください。文法問題を解くためには知識が必要なので、知識がないと何もできません。できれば2回読んでください。後述の7回読みの技法を使うのもよいです。

次にこれを買います。

文法問題のセクションを解きます。解くときは必ず根拠を考えながら解きましょう。文法問題を全部フィーリングで済ませてしまう人が多いですが必ず解説を熟読してください。それでもわからなければevergreenの該当ページを読み直します。

文法ができたので次は単語と英文読解基礎とリスニングを一気に済ませます。

必ずCDも買ってください。

まず本文を速読できるようになるまで何度も読みます。苦しいですがこれをクリアすると英語の成績が一気に上がります。

読めるようになったらCDを聞きます。読んだことのある文章なので聞き取りやすいはずです。何回か聞いたら次は音読です。CDと同じように発音しましょう。最終的にはシャドーイングができるようにします。シャドーイングでも意味が取れるようになったら次の文章に移行します。

詳しくはこちら

1冊終えればかなりのリスニング能力がついているはずです。ここまでで大抵は偏差値が60を超えます。なぜならみんな英語を本気で勉強しないからです。

速読英単語必修編を終えたら次は熟語です。

上級編ももちろんこなしましょう。長文読解力が飛躍的に向上します。

動詞や形容詞の使い方などをまとめた語法は覚えるしかありません。Vintageの続きでカバーします。熟語のチェックもVintageでできます。便利ですね。知識問題はこれ1冊を完璧にして乗り切ってください。1冊を完璧にマスターしてる人は実はほとんどいません。

並行して英作文の練習です。英作文は文法ができていないと無理です。文法が完成してからにしましょう。

実践ロイヤル英文法付属の基本英文300を暗記します。30回以上音読しましょう。

これだけで大抵の英作文は書けるようになります。余裕があればドラゴンイングリッシュも覚えましょう。

自由英作文は唯一独学が難しいところです。学校の先生に添削してもらうか、Z会を受けるのが理想です。

Z会東大コース

ここまで速読の練習をやりましたが、長文読解の前に英文精読の練習もします。

CDもついているので、100文を全部覚えてしまうくらい繰り返しましょう。

残りは長文読解ですが、速読英単語シリーズを使っているのですでにかなり力がついています。いきなり過去問でいいでしょう。

長文問題はいくつやってもいいです。読めば読むほど成績は上がります。↓の問題集なんかで数をこなすといいです。

(センター試験対策)

VintageのCDを使い、発音アクセント問題を音読して全部覚えましょう。終わり。

第三問以降は読めれば解ける問題ばかりなので、特別な対策は必要ありません。過去問は長文演習の良い素材になりますが難易度が低いので、他大の問題をやったほうがいいかもしれません。

国語

理系受験生はみんな国語ができないので差をつけるチャンスです。しっかり対策しましょう。

現代文も古文も漢文も単語・句形がわかれば読めます。まずこの人たちをマスターします。

漢文は↑1冊で十分です。

国語は読めさえすれば必ず解ける教科なので、読みまくりましょう。特に古文は慣れが肝心です。

これを通読すると相当力が付きます。具体的にはセンターで40/50点くらいは取れます。しかも面白いです。次に文法問題を知識整理のためにやります。

あとは実践あるのみです。国語の解き方に慣れましょう。

復習に力を入れましょう。なぜこの選択肢が正解なのか、他がダメなのか。解説をしっかり読んでください。古文漢文は特に良い教材です。音読するのもよいでしょう。

安定して160点以上取れるようになったら記述対策です。

 

 

物理

最も満点を狙いやすい教科です。逆にできないと全く点数が取れません。合否を左右する教科です。

数学と同じく基本は教科書+傍用問題集です。まずは教科書+物理のエッセンスがおすすめです。物理のエッセンスは2周してください。

教科書が理解できたら傍用問題集をやります。基礎練習です。問題数が多いので総合問題は次で紹介する重要問題集に譲ってもいいかもしれません。

次は定番の重要問題集です。重要問題集でどの大学でも突破できると思います。それくらい良くできた問題集です。何周してもいいです。

最低2周したら次の問題集に取り掛かるのもいいです。

ここまで行けば満点でしょう。

(センター試験対策)

必要ありません

 

化学

まず化学の新研究を買います。辞書として使います。7回読みしてもいいです。後々必ず役に立ちます。

次は教科書の読破です。教科書が理解できていないと何もできません。

教科書を参照しつつセンターレベルの問題で基礎を定着させます。

セミナー化学でもいいです。

基礎が固まったら物理と同じく重要問題集です。2周以上してください。

仕上げは新研究の通読です。ここまで来ていれば読むたびに「そうだったのか!」と驚くことが多いはずです。何回読んでもいいです。そのあと

をやればさらによいでしょう。

(センター試験対策)

必要なし

 

世界史

理系で世界史を履修する人は少ないでしょうけれど、センター試験で高得点を取るための難易度は地歴三教科の中では世界史が最も低いです。

理由はセンター試験の構造にあります。センター試験は独立行政法人大学入試センターが公平を期すために作成するテストなので、意地でも平均点を60点に近づけようとします。するとセンター試験の難易度は受験生の学力に比例することになります。受験者数の多い教科は大抵難しいです(英語を除く)。

世界史は地歴三教科の中で圧倒的に不人気です。日本史16.7万人、地理15万人に対して世界史受験者は8.7万人です(http://www.keinet.ne.jp/topics/17/20180202.pdf)。理由は世界史よりも中学から馴染みのある日本史を選択する人が多いこと、「理系は地理」という謎の同調圧力によるもの、そもそも多くの進学校に理系世界史の選択肢がないことです。これを反映して、日本史の問題はマニアックで難しいですが世界史の問題は基礎知識だけで解けるものが多く簡単です。

世界史に限らず暗記科目は教科書暗記が一番です。教科書を何回も読みましょう。理想は7回です。同じ本の速読通読を7回繰り返すというものです。

参考 7回読み

教科書を読むだけで、断然トップになれた!(前編)

教科書を読むだけで、断然トップになれた!(後編)

あとはセンター過去問で十分です。

教科書だけで不安な場合は一問一答もやりましょう。

 

日本史

世界史と同じです。7回読め。

 

地理

やはり教科書です。7回。

しかし地図も必要です。趣味で眺めましょう。

データブックもあるといいです。地理は範囲が広く、高得点が難しい教科です。

これで基礎固めした後は過去問でいいでしょう。

 

おわりに

ここで紹介している勉強法は東大に限らずどこの大学でも使えます。なぜ合格できないかというとそれは勉強量が足りないからです。逆に勉強量が足りていればどこの大学でも入れます。頑張ってください。


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