山はいいよね

 

あれから一週間たったので気持ちも整理できてきました。

親とは話せるようになりましたが、どこか皮一枚隔てているような感触でした。それはお互いに、あれだけ揉めに揉めた私の元家族の話に意識して触れなかったからです。いや触れなくてよかったんですが、フランクに話しながらも、私はずっとお腹の中にガスがたまったような感覚でいました。

地元で一番私の心を打ったのは山でした。

私の実家付近には西側に大きな山脈があります。東側は平野で開けており、田んぼが広がって家の少ない場所まで来ると山が大きく見えます。

ところがこの景色、私が2か月前まで住んでいたマンションから見える光景と全く同じだったのですね。

元家族と住んでいた地域は足柄平野で、やはり西側に箱根山脈と富士山が見えていました。寝室は西側に窓があって、とくに冬場は山脈も富士山も冠雪し、見事な風景でした。

それは妹の車で移動中に見た風景だったのですが泣いてしまいました。

小説などでは旅先で自分の故郷にゆかりのある地や似たような風景を見ると心動かされることが多いと思います。私の故郷は、足柄平野の方だったようです。6年間毎日見てきた風景ですので脳に刻み付けられていたのでしょう。

元家族から連絡は全然来ません。私が抜けて忙しくなったこともあるでしょうけれど、意図的に少なくなっています。相変わらず子どもに関する質問はスルーされます。

この本でも薦められていましたが、近いうちに訪れる上の子の誕生日にメールを送ってみようと思います。どのような反応が来るか分かりませんが、無反応の可能性90%というところでしょう。うっとおしく思う返事がやってきたらやめます。

身内のために調べた本なんですが、本当は自分のためでした。直感的にもう子どもに会う機会はほぼ訪れないんじゃないかと思っていましたが、日ごとに現実感が増してきます。

じゃあ家出なきゃよかったじゃん。という訳にもいきませんでした。あのまま家にいるのにいない同然の状態だったり子どもにとって悪い見本のままだったりしたらキビしかっただろうし、家を出て精神的にかなり楽になったことは事実です。親として不適合だったんでしょう。でも2か月も経ったし近況くらいは知りたいなぁ。。

 

物音で駆けつけたリナと2人、急いでパパを追いかけた。けれどマンションの外まで出たときには、通りにはもうパパの姿はなく、リナとマイは仕方なく部屋に 戻るよりほかなかった。その夜は2人とも沢山泣いた。自分の部屋にこもったっきり出てこなかったママも、きっと泣いていた。

パパのいない暮らしがどんなに当たり前になっても、離婚していることとしてないことは大違いだった。パパが家にいない暮らしは一時的なもので、当然いつか元通りになるのだ思っていた。だからマイは、「離婚しちゃだめだからね?」と、ことあるごとに、何度もママに釘を刺した。

一時的なものと思われたり泣かれてうらやましい

 

後ろ向きやめます。来週あたりから仕事が休みの日曜日に、無料のコンサートやらセミナーやらに出かけまくる予定を入れました。東京にはカネが無くても参加できるイベントが沢山あってすばらしい。パスカル言うところの気晴らしという奴です。

http://哲学.jp/philosophy251.html


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