振り返り 地元、試験、袋小路、親、引っ越し

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私が地元に予告もせず押しかけ追跡の中止を求めると「当然のことをしている」と全く悪びれないどころか久しぶりに顔を見られてうれしいという始末でこちらもやる気がなくなりました。私の怒りは借り物に過ぎませんでした。いままで親絡みのトラブルがあっても私はKの言うままに母を駅まで連れていって置き去りにしたり自発性がありませんでした。本来なら不正入手(法的には不正ではない)した住民票を奪い取ってくるくらいのことはしなきゃならなかったのでしょうけれど私は不徹底のまま新幹線代を浪費しただけで帰りました。後々まで責められる種になりました。

私達は結婚後Kの両親とも交際を絶っていましたが、たまたま親類に出した年賀状の住所を見たKの両親から連絡があったので私たちはKの実家付近に住むことになりました。

この頃Kが紹介してくれた弁理士試験を受けました。私は結晶性知能検査が得意だったようで、1次試験と2次試験を一発で突破しました。1次試験の多肢選択式はもとより、2次試験の論文試験は文章を書くものなので難しいと決めてかかっていましたが、問題集の模範答案を要約しながら100問書き写したら合格しました。残すは3次試験の口頭試問のみとなりました。

しかし2次試験後の私の言動がキモかったという理由でKに受験を禁止されました。私は弁理士試験を大学を辞めたリベンジだと思っていました。中退後数年が経ち同期の人間はみな就職しています。いつまでもバイトのみの私には相当の劣等感がありました。これを克服するため受験勉強を再開したようなものです。私の優越感が復活したのをKが見て取ったのでしょう。私は勉強を放棄せざるを得ませんでした。

しかし私はあきらめきれず勉強ゼロで3次試験の受験に強行しました。もちろん惨敗でした。何を思ったか私は支離滅裂な反省文を書き、家族に呆れられました。

ひょんなことから猫を拾い、出費が増えました。ペット可の物件にしか住めなくなったので、選択肢が大幅に狭まり出費が増えました。私はまた労働時間を増やしました。

もともと有機野菜などを食べていましたが、これをさらにグレードアップした自然栽培野菜を食べることになり、こどもも大きくなってさらに出費が増えました。私はさらに労働時間を増やしました。私は労働基準法の適用対象外ですが、通常の労働時間で言うとだいたい残業月100時間分に相当すると思います。月に1度しか東京に行かなくなった上に自由時間もほとんどないので、アーケードゲームをプレイすることはなくなりました。プレイ終了時はDDR(DP LV16相当)もIIDX(DP LV10~11相当)もポップンミュージック(LV47相当)も上級者レベルに達していました。

出費が大幅に増えたので身動きできないまま数年が過ぎました。一昨年のことです、親からまたも追手が来ました。Kの両親から電話がありました。不審な人物がタバコ屋に電話し、Kの両親の所在を聞いた。それを親切なタバコ屋がKの両親に連絡してくれたそうです。電話した人間の名を聞くと私の親でした。がっくりきました。一体どうやって調べたのやら。親に問いただすと、私を直接探すと引越しなければいけなくなって迷惑がかかるから、Kの親に私が元気か聞きたかったというのです。信じがたい話です。普通の人間ならKの親に脅迫する目的だと思うでしょう。だいたい探偵まがいのことをしている方が迷惑です。

でも今では親の思考方法が見えます。本当に悪意が無かったのでしょう。私以外の人間をカボチャかジャガイモかパイナップルだと思っているだけなのです。人間性の否定こそ私の親類の本質です。人間性が失われている家庭に育った私は人間性が欠けていて当然です。

住民票の取得履歴を自治体に問いあわせてみたら、弁護士の名前で戸籍が抜かれていました。親が弁護士に依頼して取得したことは明らかです。防衛のため、形式的にKと離婚して戸籍を分けました。離婚結婚は私が親の苗字を捨てる目的で一度行っているので特に抵抗はありませんでした。

去年、こどもの学習環境のためにと勇気を出して借金し東京に引っ越しました。ところが風呂が汚いという理由でまた引っ越すことになりました。私はがっくりしました。100万円超+次の引っ越し代をドブに捨てたことになります。私は風呂が気にならなかったのに。ここで溜まった借金は現時点、まだ返済できていません。

引っ越し後あまり借金も減らないまま、さらに私の月給が大幅に減るかもしれない事態に陥りました。いまではその心配はなくなりましたが、この出来事が私を大きく変えました。私は金を貯めるための方法を大急ぎで調べました。アフィリエイトブログを読み漁り、大量に本を借りて勉強し始めました。JavaScript、PHP、HTML5+CSSと株式投資の知識がつきました。はてなブログに投稿を増やして書籍レビューも書くようになったのはこの頃です。

心配がなくなってくると関心は自閉症や歴史、哲学、経済、食物などに向かいました。自閉症については診断後もほとんど調べることはありませんでしたが、はじめて読書の習慣がついた私は考えが変わっていきました。

 

続きます。ここ6年くらいは部屋に引きこもってほとんど仕事しかしてこなかったので、時間の割にあまり書くことがありませんでした。


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