★★★★☆
鳥シリーーーズ1
5~7枚目のピアノ曲はすべて「鳥のカタログ」です。メシアンは前衛的な曲の探求がいやんなっちゃって、次は鳥の探求を始めることにしたそうです。「鳥のカタログ」は全7巻13曲、3時間30分に及ぶ大作です。
1枚目の収録内容は次の通りです。
・第1巻
第1番 キバシガラス(黄嘴烏、Le Chocard des Alpes)
ボヘーンホヘーンとぶっきらぼうな和音が多く確かにカラスのように聞こえます。
第2番 キガシラコウライウグイス(Le Loriot)
鳥のカタログについて〜キガシラコウライウグイス – KEN Diary (アナリーゼしてる!すげぇ。。)
小柄な鳥ですので単音でピチピチ鳴いています。かわいい
第3番 イソヒヨドリ(磯鵯、Le Merle bleu)
23cmほどの小さな鳥ですが12分半ほどのかなり壮大な曲となっており野太い幻想的な声です。
・第2巻
第4番 カオグロヒタキ(Le Traquet Stapazin)
丸くてかわええっすね。旋律のような鳴き声が多く、このCDの中では一番メロディー性が高いように感じました。14分半の尺の中では絶望的な展開もあり一体どんな思いを持ってこの曲を書いたのかしのばれます。
・第3巻
第5番 モリフクロウ(La Chouette hulotte)
フクロウといえばハリーポッターですね。あれはシロフクロウという奴らしいです。ホーホーって感じはしませんが、見た目通りモフモフした音があちこちに入ります。夜のハンターというイメージのする曲です。日本では残念ながらこいつを野生でみかけることはできないそうです。
第6番 モリヒバリ(L’Alouette lulu)
渡り鳥です。13-15cmとかなりの小型。チリチリとちっちゃい声が続き瞑想的な演奏です。弾く方も聴く方も大変だこりゃ。
どれもフランスでよくみられる鳥だそうです。4番目のカオグロヒタキが一番良かったので動画を貼っておきます。
クラシックの他のCDレビューはこちらです。