ハーバード・クラシックス

生ゴミを出したんです。ゴミ置き場に。

そしたら立派な装丁の本が30冊くらいゴミ置き場に置いてありました。ゴミ置き場は二段構えで本は上の段にあったためゴミにまみれず無傷でした。背表紙は全部横文字だったので日本のものではなく海外のものでしかも全集的な何かのようでした。そういえば1階に初老の白人さんが半年くらいまえに越してきたのできっと彼が出したのかと。文学全集と言えば日本でも教養を見せびらかすために買って読まずインテリアと化していることがよくありますよね。部屋が狭くなったのでやむなくゴミに出したのだと判断し、これは勿体ないお宝だと思って私はヒイヒイ言いながら全部自分の部屋まで運びました。

持ち帰った私は今後読む時間があるかどうかもわからないし難しそうだけれどいつか読破してやるんだと気鋭に満ちていましたが本を確認するとカビまるけでモノによっては黒い虫っぽい者も沸いていてとても読めないし他の本に影響が出そうな有様でした。なんだ保存状態が悪かったのが捨てられた原因だったのかと暗澹たる気持ちで本を元のゴミ置き場に戻しました。私には暗い気持ちとバキバキの両腕が残りました。

 

背表紙に書いてあった「HARVARD CLASSICS」で検索をかけると、1909年に出版された全集であることが分かりました。

ハーバード・クラシクス – Wikipedia

内容を確認するとギリシャ喜劇や国富論、千夜一夜物語、ロウソクの科学、オデュッセイア、君主論、コーラン、孔子、シェイクスピアなどなど読みたいものばかりです。以前に読んだ「ソクラテスの弁明・パイドン」も入ってます。ああ釣り逃した魚は大きい。残念だ。。と思っていたらなんと全作品全文公開されていました!!!

Download The Harvard Classics – Harvard Classics 365

神!神過ぎる!GOD!!Dieu!!하느님!!よく考えたらどれも古典で著作権切れてるので無料で当然っちゃ当然なのですがでもデジタルデータになってるなんて感激!

 

本作品をセレクトしたハーバード学長のチャールズ・エリオットは「教養の基礎は、5フィートの本棚に収まる蔵書と、1日15分の読書により得られる」と言ったそうです。15分をどう作るかが勝負になりそうですが一生かけてでも読んでみたいと思います。


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