★★☆☆☆
著者の鈴木良治さんは株式会社アンドバリューの社長です。
webシステム開発、サイト作成などが業務のようです。この本はその活動の中で培われたノウハウを凝縮した書籍と言えそうですね。
web上で必要となるライティングスキルとは
この本の要点は2点に集約されます。
- 検索エンジンに上位表示されるコンテンツを作ること。
- ユーザーを狙ったページへ確実に誘導させること。
1点目はSEO(検索エンジン最適化)対策そのものですので当たり前のことですが、これも要点は次の2つに絞られるように感じました。
- ニーズのあるキーワードを適切な割合で含むこと
- オリジナル性があること
2点目についても同様に
- ユーザーを離れさせない工夫をすること
- 仮説・実践・検証を繰り返すこと
に絞られます。本書250P分を要約すると以上の通りです。
わかりやすく、内容は薄い
本書は、以上の4点を不動産会社の広告を例にとって具体的に説明していく構成を取ります。分かりやすさを重視している為か、1時間半くらいで読めてしまいました。内容は見た目の分厚さの割に薄く感じました。しかも、ほとんどの情報は既にwebでいろんな方が実践していることとほぼ同じです。私はアフィリエイターのブログを10ほど読みました。この本に書いてあることの2/3くらいは既に学んだことばかりです。
中盤にはキーワードを文章内に散りばめるリライト方法が書いてあります。参考になって楽しいのですが、この程度の内容ならふつうの日本語の書き方本を読んだ方がよさそうです。文字数を揃えるテクニックは必然性に欠けます。外注として文章を書く時でなければ参考になりません。
無料ツールの紹介は自社の宣伝だった
ラストに無料ツールの紹介があります。ファンキーライティングは便利そうです、が、、
ファンキーライティング[FunkeyWriting] | 無料Webライティングツール – FunMaker[ファンメイカー]
よく見るとアンドバリューの製品じゃん!サイト内に本書の広告がありました。ああ自社宣伝だったのですね。いやーまいったまいった。
他に便利そうなのはgoogleアドワーズ、googleアナリティクスと日本語文章校正ツールですが、日本語文章校正ツールはリンク切れでした。泣けてきます。googleアナリティクスは優秀ですが本書ではまともに解説されてないので、他の書籍で学習する必要があります。
いまいちでしたね。