本日3本目。7618PCデポも1Q決算発表がありました。ここは近年、物販からサービス中心に商売の舵を切り直した面白いモデルの企業で、今後がとても楽しみな銘柄の一つです。最近購入しました。
ヤマダ電機をはじめとする家電量販店は近年売り上げの落ち込みが深刻となりつつあります。PCデポはPC専門店ですから、PCからスマホへとトレンドが移ることによって二重の苦境に陥っていました。私が住んでいる近所にもPCデポがありますがハッキリ言って客は少ないです。
そこでPCデポはサービス中心に戦略を転換し、サポート等の月額料金で稼ぐ戦略に出ました。
例えばこれです。
メニュー | 一般 | 会員 |
AppleID(アカウント)設定 ※ozzio.JP(当社)プロバイダご利用時 | 3,000円 | 500円 |
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他社プロバイダメール設定 ※ozzio.JP(当社)プロバイダご利用時 | 7,000円 | 3,000円 |
iCloud設定 | 4,000円 | 1,000円 |
OSアップグレード | 6,000円 | 3,000円 |
Wi-Fiスポット設定 | 3,000円 | 1,000円 |
テザリング設定 | 4,000円 | 1,000円 |
ご自宅・ホテルWi-Fi設定 ※モバイルアクセスポイント付 | 10,000円 | 5,000円 |
省電力設定 | 3,000円 | 1,000円 |
iPhone画面保護シート貼り付け ※保護フィルム付 | 2,000円 | 500円 |
iPad画面保護シート貼り付け ※保護フィルム付 | 3,000円 | 500円 |
見てくださいこの強気の価格設定。デジタルガジェット大好きだぜ!というギーク層はこの料金を見て「メール設定で3000円!馬鹿じゃねーの?」と思うことでしょう。こんなに金を払う人間といったら…そうデジタル音痴年金野郎の高齢者ですね!少子高齢化で今後激増するであろうデジタルが苦手な層に向けてバンバンサービスを売っていくわけです。それにサービスは物販とよりも遥かに利益率が高い。ただPCを売るだけでは近年の価格破壊の進行+円安のせいで雀の涙ほどの利益しか出ないことがハッキリしています。
他にもこんなのもあります。
日経ビジネスデジタル版+タブレットセット | インターネットデバイス・ネットワーク総合専門店【PC DEPOT】
PCデポの広告にいつも載ってる雑誌の定期購読の案内です。これ、日経ビジネスは週刊690円ですから、iPadがついてくるのに雑誌より安い。おまけにスペースを取らない。PCデポには安定したバックマージンが入るというわけですね。上手いこと思いついたもんです。
以上を踏まえて決算を見てみましょう。
ぱっと見は売上が微減で不安の残る決算ですが、物販は減るから、売上が微増・微減になるのはすでに予想済みです。2Q決算予想から逆算すると、これはほぼ進捗通りと考えて良いでしょう。ダイキでも出てきたように消費増税前の駆け込み需要の直後であることを考えると、健闘した方だと言えると思います。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1279566
決算説明会資料を見るとさらに安心できます。商品の売上は極めて落ち込んでいますが、それを補うようにサービスの売上が急増しています。去年も今年も20%以上の増加ですね。この調子だと今期末には商品の売り上げを抜くんじゃないでしょうか。光回線の自由化も始まっていますので、インターネット関連事業の伸びにも期待したいところです。
売上減に反応して売られそうな雰囲気ですので、やはり下がったら買いですね。