FPGは二度死ぬ

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本日20%近くの暴落にあったFPG。材料はこれ。

企業の節税策に報告義務 政府検討、税逃れ防止へ罰金も :日本経済新聞

特に売りに繋がったのは次の部分だろう。

政府は今後、どんな節税策を報告の対象にするかを詰める。
節税策で代表的なのがグループ会社から損失を移したり、航空機のリース費用を複数の会社で分けたりして利益を意図的に減らす損失取引という手法だ。

しかしこの記事、よく読むと米欧と足並みを合わせるためだとか数億円以上の課税逃れをしている場合とか、実はFPGとはあまり関係が無い。おそらく、中小企業化して税金逃れをしたシャープのようなケースを捕まえるためなのではないか。

FPG – diary 六帖

ここでも分析したが、FPGのスキームに税金を減らすメリットはあるものの、政府にとっては実は税収減にはならない。むしろ税収増である。だって最終的にリース品が高く売れれば投資家は減税分を超える額の税金を納める必要があるんだから。リース品が売れない場合は投資家が損するだけ。投資家が得られるメリットは納税の数年程度の先送り、一時しのぎに過ぎない。投資家にとっての投資価値は、最終的な売却益とリース運用益だろう。リースうんぬんは日経の記者が挿入したものだろう。政府はそんなこと言わない。

というわけで、ビジネスモデル崩壊はありえないこと、IR担当者に質問した人がいてFPGの業績に与える影響はない、だってまだ検討段階だし、顧客は小口だし、報告したところで何の問題もないし。と回答を得たとの情報があったので、安心して900円台で買った。そして追加で初めて信用買いしてしまった。そのまま放置したら午後には5%以上戻り、今日出た損失の半分が埋まっていた。

FPGは二回死んだがすぐに蘇るだろう。

(5/28追記) 蘇らなさそうだ。本質<噂 であることが分かったので売った。わずかの益 http://rokujo.hatenadiary.com/entry/2015/05/28/063651


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