The Rough Guide to Australian Aboriginal Music (1999)


★★★★★
ほとんどがディジュリドゥを使った曲で、モダンな物からトラディショナルなものまで揃う1枚。ディジュリドゥは昔この曲で知った。現代の曲を聴くとじーさんも英語しゃべってるし、ホント英国に侵略されちゃったんだなぁということを悲哀をもって感じられるアルバムだった。1曲目Saltwaterのようにローカルな曲は燃えるが、2曲目Kurongk Boy, Kurongk Girl、3曲目Native Bornのように完全に英語化されてしまった世代の曲を聴くとすごく切なくなる。地元の文化を守るために外から来た言語・外から来た音楽様式を使って発信しなくてはいけないなんてなぁ。他には6曲目Bullimaは現代テクノの要素が入っているがよい。9,12,15の完全ローカル曲も素晴らしい。アボリジニーには太鼓系の打楽器が無いようだ。パーカッションは木を叩いてカンカンやる程度にとどまる。オーストラリアは暑くないからそこまで高揚する必要が無いのか?もしくは太鼓用の動物の皮が取れなかったのかな。
なお同名の2008年版のアルバムの方が評判がいい。1999年版も個人的には満足だ。


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