金融危機

昭和金融恐慌で高橋是清が危機を処理した44日間(1927年)|週刊ダイヤモンドで読む 逆引き日本経済史|ダイヤモンド・オンラインより

1. 好況によって投資が亢進し、潜在成長率を大きく上回って資産価格(株・不動産)が上昇する。
2. 期待成長率(将来のインフレ率と同じ)が大きく上昇する。人々と企業は熱狂の渦中にある。
3. 銀行(その他金融機関を含む)の融資が激増するが、担保資産価格も上昇しているのでどんどん亢進する。銀行も熱狂している。
4. 市場参加者が潜在成長率を超えた部分を、あるきっかけでバブルと認識しはじめると、資産価格は下落を始める。企業も個人の心理も冷却する。
5. 資産価格の上昇率は潜在成長率まで下がるはずだが、日本のようにそれを下回って下落することもある。
6. 銀行は担保資産価格の下落によって債権が不良化する(不良債権)。
7. 期待成長率も低下する。物価も下落。金利も低下。
8. 不良債権を大量に抱え込んだ銀行は自己資本比率を維持するために分母の資産を減らす行動をとり、貸し渋りや貸しはがしを行なう。この経路を通じて倒産が殖え、不況となる。
9. 債務超過に迫る銀行からの預金流出が起きる。パニックになると取り付け騒ぎとなる。


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