David Virelles – Mboko (2014)


★★★★★
2014年特集その8。David Virelles はキューバ生まれNY在住のピアニスト。キューバ、アフロなパーカッション、という取り合わせからは想像できないくらい、極寒のピアノだった。特に1,2曲目で顕著で、南国パーカッションが場違いなくらい、いい意味で冷えるピアノ。ここは旭川?アラスカ?3曲目からリズム隊が本格始動し、ピアノトリオ+αが始動する。6曲目Seven〜のピアノの発散しっぷりは異次元の気持ちよさだ。音場効果のせいかピアノはずっと冷えている。8曲目Transmissionはまさかの手動ブレイクビーツ。わたしゃおったまげたよ。意味不明のまま全員燃えまくり。ほぼ全曲にわたって不協和音のオンパレードで、定型的な高揚感を生む効果は排除されている。果物は腐る直前が一番美味い、と思う人向けのアルバム。


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