★★★★☆
アラン・ホールズワースの最も人気のあるアルバムだと思われる。やはりジャンル分けを拒む音楽だ。ジャンル:アランでいいだろう。コードワークとギターの変わったメロディーラインは馴染みのあるようなないような領域を行ったり来たりしている。5曲目The Un-Merry Go-Roundは14分と大曲だが、いくつかのパートに分かれているため、実質数曲を1トラックに収めたような感じだ。この曲の前半がこのアルバムで一番良い。しかし、彼自身のオリジナリティはあるものの前2作とあまり違いがなく、新しい試みがあまり見られないように感じた。アラン節が好きな人にはたまらないと思うけれど、自分は好きでも嫌いでもない、という領域をなかなか出ない。やはり瞑想ロックなので、どちらかというと高揚する曲(EDMのような上げ過ぎなものは嫌)が好きな自分にとっては、グッとくる成分がもう少し欲しい。
月別: 2015年1月
The Rough Guide to the Music of North Africa(1997)
★★★★★
北アフリカ音楽は熱い!収録されている曲の発祥国は主にアルジェリア、エジプト、スーダン、モロッコ。これらの国は歴史的にイスラム教で、かつ、地中海に面しているためヨーロッパ、特にフランス・スペインとの結びつきが強い。びっくりすることに、曲にこれらの特性がそのまんま反映されていた。つまり、中途半端に近代化された、ゆるいイスラム音楽だった。略して近代ゆるスラ。いきなり1曲目M'Hainek Ya Galbiから、90年代のCDなのに80年代の香りがする古い音にコーラン風味のヴォーカル、時々おかしいコード。このパチモンっぽさが、とてもよい。2曲目Douni El Bladiもイスラムお得意のコーラン風ヴォーカル+繰り返し満載なのになぜかバックトラックが近代風ギター+ドラムマシン。インド音楽をも思わせるユルさだ。コーランって毎日放送で流れるから親しみも沸いてみんなこんなヴォーカルになっちゃうんだろうな。他にも面白い曲はいっぱいあるけれど、とりあえずここまで。とにかく無駄に近代化したイスラム風の曲が聴きたければ、このアルバムがベスト!
Django à la Créole & Evan Christopher – Live! (2014)
★★★★★
2014年特集ファイナル。ギターとベースを混ぜたスウィング・ジャズが主のアルバムで、古き良きアメリカな曲が目白押し。
エバン・クリストファーはアメリカのクラリネット奏者。クラリネットは好きだ。以前、よく会社の帰りにパチンコ屋の宣伝でチンドン屋がクラリネットを吹いていて、これがなかなかに上手く、しばらく聞いていたことがあった。初めの方はそんなチンドン屋を思わせるような音なんだけど、だんだんノッてきて、息遣いが良く聞こえる、酔っ払いみたいなラリった演奏になってくる。7曲目 The Moocheあたりからもうノリノリ、クラリネット割れまくり、9曲目Feerieなんて爆速で最高!3曲目Dear Old Southlandも南部の飲んだくれがミシシッピの朝焼けを見てああ帰らなきゃなぁと考える光景が目に浮かぶようでいいですね。酔いどれクラリネットという新しい分野を知ることができてうれしい。2014年も面白いアルバムがいくつかあって希望が持てた。
DB作成終了
2000年〜2014年までの株価データのインポートが終わった。MySQLに限らずDBMSはみんなそうだと思うが、レコードを追加するに従って速度が遅くなる。はじめと最後では2倍ほど速度に違いがあった。結局、4日がかりで作成したDBは、総データ量1GB・レコード数1400万という膨大な量になった。1年で約100万レコードの株データが存在することになる。これ、私と自宅PCの力で検証できるんだろうかね?やっぱりexcelやaccessじゃ厳しすぎる、という推定は正しかった。
さて、実装を始めるにあたって問題がある。例えば移動平均を算出したいとする。すると、1日1銘柄あたり1つの数字が必要になる。ということは、1400万件の計算をしないといけないことになる。これは果たして可能なのか!?レンタルサーバーに置いたスクリプトにこの機能を付けて都度計算すると、明らかにオーバーワークになる。アカウント停止は必須だ。では計算結果をDBに蓄えてそれを使う、となるとまた厳しい。毎回1400万件の計算結果をDBに保存する必要がある。これも容量不足は明らか。ローカルPCでやるしかないだろう。
レンタルサーバーには、計算結果を簡易な方法で閲覧するためのシステムを組むのが妥当か。まあ1銘柄だけ計算するんだったら、14年でもせいぜい250日*15年=3750レコードだし、大したことないから1銘柄だけ計算する機能は付けてもいいね。
Norma Winstone – Dance Without Answer(2014)
Gustav Mahler, Seiji Ozawa(cond.), Boston Symphony Orchestra – Symphony No.9,10(CD13,14)
★★★★☆(9-4は★★★★★)
マーラー集もこれで終わり。9,10番は純粋器楽曲で、やっぱり、歌入りのものと比べると迫力に欠ける。テクニックに走り過ぎて気持ちが置き去りにされてる感じだ。9番の4楽章の弦楽無双、ラストの静寂はとても良かったけど、他はいまいち印象に残らなかった。悪くはないけれど。
マーラーさんはカッコつけさんだと思います。最高と思った8番もすごいカッコつけ曲。人によって評価が分かれそうだ。どの曲も異様に長く、30分を超えるのはざら、ひどいと一時間近くもある。俺の曲を聴けーって匂いがよく感じられる、ワーグナーと双璧をなす中二病作家。なので外れるとひどいけど、人によっては当たって熱狂的なファンになる、というタイプなんだろう。
時々聞いているのが苦しかったけれど、8番というお気に入りの曲もできたし、それなりに楽しい14枚でした。
ゼロサムゲーム
株はゼロサムゲーム? – 株式市場 | 教えて!goo
調べる前から何となく気づいてたことではあるけれど、投資や融資と違って株取引や先物、FXなどのトレーディングは悉くゼロサムゲームか、もしくは限りなくそれに近い。勝者の金額の合計=敗者の金額の合計。やる気なくなるなぁ。
今日読んだ本の一部分のまとめ。株はいったん市場に出回ってしまえば、企業が資本としてゲットする役割はそこでお仕舞だ。あとは誰がその株を持っているか、だけの問題となり、流通過程で誰が損しても誰が得しても、企業とは何の関わりもない。もちろん、株価が上がれば企業全体の資産価値が上がるので、企業としては上がってほしい。
証券会社がやることは、AさんとBさんが決まった価格で株をやりとりする仲介を行って、AさんからもBさんからも取引金額の1%程度の手数料を巻き上げること。つまり取引が活性化すれば証券会社は儲かり、客がどんな銘柄を取引するかどうかとは何ら関わり合いが無い。したがって、彼らはなんか儲かるような気にさせる広告をぶつだけでよい。さらに、売却益には税金がかかる。国もやはり取引内容に関わりなく、何もしなくても金が入る。両方とも、金を払うのは株取引を行う人間だ。つまりトレーディングは初めからマイナスサムゲームであることが決定されている。実質、店と胴元の取り分が保証されているパチンコ・パチスロと変わらない。短期のトレードで儲けたというのは構造的に言えばパチンコで儲けたことと等価だ。数字や指標が存在するからなんとなく自分の力で儲けたような気になるだけだ。
…と結論付けるのはまだ早いか?システムを作って、やはり同じ結論になるのかどうか、試してみたい。
株価DB作成中
株価情報からゲットした株価情報を即席100行程度の超簡単なDBインポート用PHPスクリプトでインポート中。しかし、2000〜2005年までのcsvの形式がなぜかリレーショナル型になっておらず、全レコードに銘柄名がくっついている。インポート中にこれをいちいちチェックする必要があるので、非常に時間がかかる。ローカルのApacheで、1か月分のデータのインポートに10分かかる。6年分で10時間かかる計算だ。今日は株価の表示まで進むことは不可能そうだ。また、1年分のデータが50MB程度になりそうだ。15年で750MB。生データとしては小さすぎず大きすぎずちょうどいいサイズか。ローカルPCはあまり性能が良いわけではないので、解析には時間がかかるかもしれない。
表示に使うAPIはenvision.jsを予定しているが、グラフが複雑になってきたら考え直す必要はあるかも。flotr2でできることは全部可能らしいので、移動平均線やらいろんなグラフを同時に書きこむことはできるかな。
デフォルトだとローソク足がグラフのオプションに入ってないので、flotr2からコピーして使わないといけないらしい。参考:Draw candlestick in Envision
Gustav Mahler, Seiji Ozawa(cond.), Boston Symphony Orchestra – Symphony No.8(CD11,12)
小澤征爾: マーラー交響曲全集 14枚組
★★★★★(≧ω≦)
『千人の交響曲』として有名らしい超大規模編成の交響曲。少なくとも850人は必要らしい。なので、演奏機会に恵まれないかわいそうな曲。
曲はもうすげぇすげぇとしか言いようがない。今までの厭世的だったり暗かったりふざけてみたりという要素は完全にどこかに吹っ飛んでしまい、全編にわたって生の肯定と高揚とド派手で押す押す押す。特に第一楽章を聞いている時は二十数分間ドキドキが止まらないという過去に体験したことの無い経験をした。第二楽章も56分というアホみたいに長い構成だけど、最後まで聞けた。ラストのクライマックスが終わった後、風呂なのに(毎晩風呂で密閉型イヤホンで音楽を聞いてる)拍手してしまった。その後しばらく呆然としてしまった。
マーラーは自分でも絶賛していたらしい。絶賛してもいいと思う。
私はちょうど、第8番を完成させたところです。これはこれまでの私の作品の中で最大のものであり、内容も形式も独特なので、言葉で表現することができません。大宇宙が響き始める様子を想像してください。それは、もはや人間の声ではなく、運行する惑星であり、太陽です。–本人談
マーラーは歌を入れるのがとっても上手。器楽だけだと無理して金管系でブカブカバーンって不自然に盛り上げなきゃいけないところ、合唱が入ったことでごく自然に上昇していけるようになった。感情、情念、大きなもの、を器楽だけで表現するのは難しいのかもしれないね。
切り捨て
3年でシステム構築するために学ばなければいけないことは、pythonと統計学、経済学、トレーディング、それにjavascript, PHP, MySQLのブラッシュアップ, さらにCSS、backbone.js, underscore.js。多すぎる。手が回らない。
いま毎日かなりの時間を拘束している、外国語学習を切り捨てるしかない。でも全部は捨てたくない。
英語はどうせ読む文献が英語ばっかりだから放っておいても知らない単語が大量に出てくるのでこのままでよい。フランス語はトマ・ピケティの経済学の本を読みたいので保留。中国語も経済的に重要だから保留。韓国語は・・・時間を食うので残念だけれど切り捨て。ドイツ語は迷うところだけれど、中国語と同様経済的に重要なので一部保留。イタリア語は趣味の世界なので切り捨て。これで2/3になった。30年後の人生がかかってるので、しゃーない。
グラフができた – diary 六帖
ここでグラフができてから3か月半、そこそこ学習は進んだ。
残念だけれど、韓国語とイタリア語はまた時間ができてから。