Beethoven, Friedrich Gulda(pf): Klavierkonzerten 4, 5(CD3)


★★★★★(・ω・ )
ラスト。コンチェルト4番は第2楽章がすっごくよいです。重苦しい弦も抑えたピアノも他に類の無いような形式。5番は「皇帝」として有名ですがどこらへんが皇帝なのかわかりません。むしろ歓びの歌ピアノ協奏曲バージョン、といった趣が強く、第一楽章から第三楽章に至るまで歓喜の嵐、体中の細胞が活性化するかのようです。第2楽章は全コンチェルト共通で超良質メロディー、現代のバラード的曲は全部ここから発祥してるんじゃないか?と思わせられるくらい。
ようやく聞き終えました12枚。グルダさんの演奏は、良くも悪くもクラシック初心者向けだと思います。強弱がやりすぎなくらいはっきりしているので、馴染みがない人にとっても、聞いていて退屈になる演奏がありません。曲想にこのダイナミクスがピタリとハマったとき、臨界点突破によるすさまじい音楽連鎖反応が起こり、悶えさせられました。逆に、人によってはやかましいと感じることもあるでしょう。私にとっても、1曲だけ五月蝿い曲がありました。表裏一体です。面白いピアニストさんでした。他のピアニストさんのベートーヴェン全集も聞いてみたいです。
ベートーヴェンは言うまでもなく天才ですが、まだハイドン・モーツァルトの呪縛の強い時代にこれだけの独創的なピアノ曲を作って、しかも今の時代でも通用するどころか、人を悶絶させるような曲を多数輩出するなんて尋常じゃないです。彼の残した足跡がこの後のロマン派の名立たる作曲家たちに与えた影響は計り知れないものがあります。オリジナルの多くは、おそらくこの人なのでしょう。


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