King Crimson – The Power To Believe(2003)


★★★★☆
バンドは解散してないけれど、事実上の最終作。近代的なデジタルドラムを混ぜ、ミクスチャー化した最終進化形のクリムゾンサウンド。Linkin Parkの手法とも似ている(サウンドは異なる)。Level Fiveは典型的なデジタルビートとの混合で、非常にヘビーで良いがドラムとギターが交互に掛け合う場面の若干タイミングがあってないのが気になる。ここが決まれば完璧だった。Eyes Wide Openは残念ながらデジタルなしの前作の方が良かった。。7曲目The Power To Believe IIは前作Shouganaiの発展バージョンで、これは本アルバムの勝ち。9,10曲目のHappy With What You Have To Be Happy With〜The Power To Believe IIIにかけての展開も悪くないがやっぱり前作のLarks〜IVには敵わないか。
1970年代にデビューしてから長い時が経っているとはいえ、最後まで変化、進化し続けるところは好感が持てる。人は変化するものだ。変化を受け入れるのも人間だ。初期のサウンド、後期のサウンドいずれも一長一短があり、気に入るかどうかも聞き手の感性次第だ。私は泣かせられる曲もダサい曲も美しい曲も破壊的な曲も大好きだ。しかしへヴィー路線に進むのであれば、もう少し、もう少しだけパワーが欲しかった。
次回からは以前から気になっていた Allan Holdsworth さんのアルバムを聞いてきます。


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