King Crimson – Thrak(1995)


★★★★★
11年ぶり11枚目。
解散したり再結成したり入れ替わりの激しいこのバンドが久しぶりに出した1枚は、ヘビーさと綺麗さに力を入れつつも以前の意味不明路線も同時に取り込んだ総合的なアルバムだった。2回登場するメインテーマ?のVROOOM、VROOOM VROOOM は力の入ったヘビー系の曲。ストレートに気持ち良いナンバーです。Codaは2曲目のMarine 745の方が好み。
Dinosaur、Inner Garden、People、One Timeといったポップ寄りの曲でも聞かせてくれます。特にOne Timeのヴォーカルの切なさがよいです。残るは意味不明系、6曲目の表題曲THRAKは若干リズムがずれているせいもあって今一つインパクトが足りないが、13曲目のSex Sleep Eat Drink Dreamが非常ーーーによかった。1分41秒地帯から、しばらくの間何が起こっているのかわかりません。この地帯の酩酊感は異常です。後でレビューを見たらドラムとベースが2セットあるのだそうだ。なるほど。リズムが二重になってたのね。ラストにもう一回あってそっちは何とか意味が分かるけど、1回目の意味不明地帯は本当にすごいエネルギーだ。この曲だけのために買ってもいいかもしれない。そんなアルバムです。


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